”学習支援塾ビーンズ”とは何か。何を目指し、何をしているのか。

 

学習支援塾ビーンズ マンション豊友 外観

”学習支援塾ビーンズ”とは何か。何を目指し、何をしているのか。

この記事は、ビーンズに興味を持たれた方へ向けて、ビーンズがどんな場所なのかを紹介する内容です。「ビーンズが何を目指して活動し実際に何をしているか」を塾長の長澤が語ります。

長澤啓(Nagasawa Kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ​入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
ビーンズが積み上げてきたノウハウを「ビーンズメソッド」として文字化し、より洗練するのがメインのお仕事。さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者とのコミュニケーションにも注力。保護者さまと月100件以上やりとりをしながら、ビーンズ流の保護者さまサポートを拡充中。最近は副代表として、講師の採用育成プランの策定・外部協力者との渉外・経営企画までマルチにこなす。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。

インタビュー/詳しい自己紹介
学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について
勉強へのやる気が出ない中学生を変えるために親ができることを学習支援のプロに聞きました
プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?

”ビーンズ”名前の由来

まず、学習支援塾ビーンズの名前の由来から話させてください。

”ビーンズ”とは、文字通り「マメたち」という意味です。

小さなマメがいくつもコロコロ転がっている……というイメージです。
どんな小さなマメ(ビーン)も、ジャックと豆の木のように空へ向けてどんどん伸びていきます。
同じように、どんなに悩んでいる中学生・高校生も変化し、それぞれの空(互いの幸福)へ向かっていくイメージ……。

いったん空に伸びた豆は必ず、今度は横につるを伸ばしお互いを支え合って、さらに空に昇っていきます
これがビーン”ズ”と、複数形になっている理由です。

生徒たちが教室内で、そして教室の外で、お互いに支え合い、励まし合い、笑い合いながら、ともに空(互いの幸福)へ向かっていってほしい……そういう願いを込めています。

ビーンズのパーパスとミッション

なんだかんだで毎日楽しく生きていける人があふれる社会をつくる

これが学習支援塾ビーンズというチームの存在理由であり、ビーンズを運営していく目的(パーパス)です。

そして、この目的を達成するための中間目標として「悩める10代100万人とその横で泣いている保護者をサポートするというミッションがあります。

今、ビーンズがチャレンジしているのは「悩める10代100万人」課題の解決ため、10代のトリセツ・悩める10代のサポート方法をまとめた『ビーンズメソッド』をさらに洗練させて、世の中に広げることです。

ビーンズメソッドってなに?」という方は…
まずはコチラの動画をご覧ください。

「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演しました。

また、教育ジャーナリストおおたとしまささんにビーンズを取材していただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
その、おおたさんに「「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
さらに、講談社FRaUさんで、ビーンズメソッドのエッセンスを端的にまとめていただきました。こちらもぜひご覧ください。

10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと
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生きる重荷を軽くしたい…不登校専門塾が提案する“子どもを幸せにするための法則”

 

ビーンズが考える「不登校」

以下は、東京都のデータです。不登校の生徒の数は増加の一途をたどっています。
東京都教育庁資料「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」中学校の不登校の生徒の出現率は、東京都は7%に迫るまでになりました。全国でも約6%まで上昇しています。(平成30年の中学校の不登校出現率は3.6%

東京都教育庁資料「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

また不登校の状態から学校への復帰率も近年は3割を超えることがないまま、推移しています。

東京都教育庁資料「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

以上図の出典:東京都教育庁資料「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」について 

さらに、”不登校傾向”の10代にも注目する必要があります。

文科省の「不登校」の定義は、経済的・病気以外の理由で年間30日以上欠席した場合に「不登校」としています。しかし、”不登校傾向”という考えを示した日本財団の調査結果(外部リンク)では、不登校傾向の生徒は"学校には通っているものの、学校に通うことが苦痛だ、ツラいと感じている"という説明がなされています。

日本財団では「仮面登校」という表現もされていますが、ビーンズ的に言い換えると「学校に通学しているが、自尊心と自己効力感を失っている状態の10代」です。
※なお、不登校傾向にある中学生の数は日本財団の調査では全国で約33万人と推測されていますが、NHKとLINEリサーチによる調査では約74万人にのぼるのではないかとされています。
この「不登校にはカウントされないが、ツラいと感じている状態の10代が100万人近くいる」。この現実こそ、後述する「悩める10代100万人」課題につながります。

学校に行かないことは不登校の真の問題ではない

ビーンズは、子どもが学校に行かないことは、不登校の真の問題ではないと考えています。
言い換えると、「学校に通っていないこと、それ自体には問題はない」と考えています。

同じように
・学校に馴染めないこと
・勉強が嫌いなこと
も、それ自体が問題ではないと考えています。
ビーンズには学校に通っていない中学生・高校生で、楽しく「青春」謳歌している生徒もいます。

学校に行っていなくても、
自分の好きなことを見つけて、やってみよう

自分のやっていることを皆へ向けて発表しよう!

仲間を集めてなにかやろう!

こういう10代たちは、自分の進路について前向きに考えることができます。
彼らは選択肢ときっかけがあれば、自分のやりたいことに打ち込み、そして社会へ飛び立っていきます。
ですから、こういったゆるい青春と熱い青春ができる人は後述する「悩める10代」には入らない…… というのがビーンズの考えです。

ビーンズが考える不登校の真の問題

ビーンズが考える「不登校の真の問題」とは、不登校をきっかけとして、子どもが不安と孤独になり、子どもが自尊心と自己効力感を失うことです。

「不登校」をトリガーとして、

・家庭での親子関係が(急速に)悪化すること
・社会に出ることへの不安が生まれること
・自身の進路について悲観的な考えを持つ状態に陥ること
・自ら社会との接点を閉じていってしまうこと

これらを「不登校の真の問題」と捉えています。

この自尊心を失い、社会に出ることに不安を感じ、自身の進路について悲観的な考えを持つプロセス」。
これが日本の多くの中学生・高校生の解決すべき問題
である。と、ビーンズでは考えています。

ビーンズが解決したい「悩める10代100万人」課題

ビーンズでは、病気、経済的理由以外の理由で苦しむ・生活になんらかの支障を抱えるほどのツラさを抱える10代のことを「悩める10代」と呼称しています。
そして、10代の概算1000万人の内10%以上が「悩める10代」と推定しています。

不登校傾向の中学生が33万人。
小中高の不登校と高校中退が合わせて27万~30万人。
小学生と高校生で不登校傾向が30万人程度いると推測すると…合計約100万人。

「悩める10代」たちに共通しているのが「自尊心を失い、社会に出ることに不安を感じ、自身の進路について悲観的な考えを強く持っている」ことです。
一例として、ビーンズにやってくる生徒の声を紹介します。
今はビーンズで元気になって企画を進めている生徒たちでも、入塾して講師と信頼関係を築くタイミングで、ほぼ例外なく以下のような発言をします。

【ビーンズでの”悩める10代”の声】

・自分は価値を出せないから、消えてなくなりたい

・学校に馴染めたことがないから、自分は集団の中で絶対うまくいくはずがない

・どうせこれからもずっと引きこもりなんだから、自分には生きている価値はない

また、そのような状態の子どもと接する保護者さまたちの焦りや不安も大変深刻です。

 

【悩める10代の保護者の声】
「学校は辛いのに、学校に行く意味はあるのか?」と子どもに問い詰められました。「学校は無理していかなくていいよ」と、ずっと言葉にして伝えてきました。
ですが、何か子どもからすると、親の態度に違和感があるんでしょうね。私たち親が無意識に感じてしまっている「できれば、(もちろん)学校行った方がいい」という気持ちが、子どもに伝わってしまっているのでしょうか……?

子どものことを、可哀想、理解しよう、受け止めようと、自分なりに頑張ってきました。でも、子どもの将来を想うと絶望的な考えにとらわれてしまいます。
家庭の雰囲気はずっと悪く、このままいくと崩壊します。私は今後、どう子どもと向き合えば良いですか……?

「有名大学に行きたい」という息子が全く勉強しません。元々、進学塾に通っていました。しかし、授業時間過ぎてもちっとも準備せず……そんな姿を見ている親が疲れたので退塾しました。
私はこの年齢になっても資格試験を一生懸命勉強しています。子どもは私が勉強しているのを横目に見ながらリビングでゲームをしていています。もう子どもの顔も見るのもいやです。大嫌いです。どうすればいいでしょうか……?

我が家は子どもに振り回されています。家庭の雰囲気が悪くなるのも、全て子どもの行動が原因です。家族はこのままいくと崩壊します。
子どもは親の心配を知っても、ずっとスマホスマホスマホ。人として最低です。もう限界です。

悩める10代は透明な存在

悩める10代は「透明な存在」でもあります。

体調を崩してしまった、経済困窮など、目に見えるしんどさではなく、不登校ですらない場合でも「悩める10代」になりえます。

パッと見は元気そうで、毎日学校に行っている、友達もいる(ように見える)……

であっても、外からは想像もつかないくらい追い詰められ、「自尊心を失い、社会に出ることに不安を感じ、自身の進路について悲観的な考えを強く持っている」状態の悩める10代はたくさんいます。

文部科学省・東京都のデータでは不登校の原因の約半数は無気力・不安です。目に見える障害ではありません。

さらに不登校に関係なく、しんどくなっている「悩める10代」のデータも枚挙にいとまがありません。

出典:内閣府 令和元年版 子供・若者白書(全体版)特集1 日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/s0_1.html

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ・一般社団法人全国高等学校PTA連合会合同調査のデータでは「自分の将来を考えるのがキツイ」と思う高校生の増加がみて取れます。

●なりたい職業がある
2003年の調査「約70%がある」

2017年の調査「55%」(男子は50%を切ってる)

●進路を考えると不安
2003年の調査「約44%」

2017年の調査「72%」(約1.6倍)

●進路を考えると楽しい
2003年の調査「約34.5%」

2017年の調査「23%」(約4割減)

株式会社リクルートマーケティングパートナーズ・一般社団法人全国高等学校PTA連合会合同調査
「高校生と保護者の 進路に関する意識調査」 (2003)「第8回高校生と保護者の進路に関する意識調査2017年報告書」より作成

明らかにしんどい10代から「パッと見は元気そう」にもかかわらず、しんどい10代まで。「悩める10代」の裾野は広いです。

悩める10代が「透明な存在」である理由は、サポート機関とつながれないことも含みます。

不登校の場合、学校に行っていないので学校ではサポートできません。

学校でないなら塾で勉強すればいいといっても、既存の塾もサポートできない場合が多いです。

だからといって、療育や医療、福祉のサポート範囲でもありません……

つまり、「悩める10代」をサポートするための方法は、既存の学校教育・塾・療育・医療の分野では未だ確立されておらず、サポートの網の目から抜け落ちているのです。

先進的な教育方法は「悩める10代」を救わない

では、他の先進的な教育方法は「悩める10代」に効果はあるのでしょうか?
例えば、近年注目を浴びる「アクティブラーニング」や「アントレプレナーシップ教育」などはどうでしょうか。

不登校であっても、科目勉強が嫌いであっても、不安や孤独を抱えていても、いやだからこそ自分の好きなことを見つけて挑戦してみよう

このような言説を聞くことも多いです。ですが、こういった生徒に「将来の目標と主体性」を求める教育には、

「いきなり将来の事を考えるのってツラい…… 」

「いきなり主体性を求められすぎてキツい…… 」

「もし、自分の好きなことを見つけられなかったら……」

「もし、自分の好きなことに打ち込めなかったら……」

「もし、自分の好きなことに挑戦して失敗したら……」

と感じてしまうのが、ビーンズの考える「悩める10代」像です。

そもそも将来を考えることに不安を感じる”悩める10代”に

「何か自分の好きを見つけて、それを皆へ発表し、一生懸命に取り組もう」

といった将来の目標と主体性をいきなり求めるのは、ハードルが高すぎるとビーンズでは考えています。

”悩める10代”が自己効力感を無理なく上げていくには、「4階構造」が必要なのにもかかわらず、すっぽりと抜け落ちている……

これがビーンズの考える現行の「(一部の)アクティブラーニング」や「アントレプレナーシップ教育」への課題感です。
学習支援塾ビーンズ 『4階構造』

悩める10代100万人 課題を解決する4つのサポート

ビーンズのミッションは「悩める10代100万人」課題を解決することです。

そのために「ビーンズメソッド」に基づきながら、生徒ごとオーダーメイドで個別指導、グループ授業/エンカレ、保護者相談、青春ラボの4つのサポートを提供しています。

個別指導

学習支援塾ビーンズ 個別指導 雑談から心のケア

個別指導は、ビーンズの4つのサポ―トの中心です。
ビーンズには、

「将来が不安……」

「人生が楽しくない……」

「勉強なんてできない……」

「進路なんて考えられない……」

という、”悩める10代”の中学生・高校生が多くやってきます。
そんな”悩める10代”には、まず担任講師が個別サポ―トの時間をとります。
悩みを抱えた生徒に寄り添い、彼らと信頼関係構築を目指します。

その後、生徒から好きや得意を引き出し、目標を見つける手助けをします。
挑戦期に入り、目標に向かって走ろうとする彼らには伴走者となります。
時に保護者さまの代わりに正論を伝えることまで行います。

学習支援塾ビーンズ 個別指導挑戦期に入った生徒との科目勉強は白熱です! 特に国語授業には力を注いでいます

授業について詳しく知りたい人は、以下もご覧ください。
学習支援塾ビーンズ 『学び治しの授業』の流れを詳しく解説します!

グループ授業/エンカレ

学習支援塾ビーンズ グループ授業の様子講師と信頼関係を構築し、ビーンズに慣れてきた生徒は、他の生徒と一緒にグループ授業を実施します。
授業を通して同世代とかかわり、無理なく視野を広げ、”青春経験”を得ることを目的としています。

成績の向上を目指して、一緒に楽しく本気で科目勉強をやったり……

模試の結果を弔ったり……都立チャレンジスクール対策や、推薦入試対策を皆で行ったり……

一人だとツラくなる「進学先選び・進路選び」についてみんなで考えたりしています。

エンカレ」は、ビーンズで不定期に行われている特別グループ授業/イベントの総称です。
学習支援塾ビーンズ オンラインイベント

意識高く社会のことを学んだり、

もちろん、オンラインでも……盛り上がっています!

グループ授業もエンカレも「ビーンズにいる同世代で一緒に何かを成し遂げる楽しさ」を体感してもらう内容となっています。

保護者サポート

ビーンズでは、保護者サポートを生徒サポートと同じくらい力を入れています。
悩める10代の課題を解決するためには、保護者の協力が不可欠だからです。
保護者へ親身(共感とおせっかい)なサポートして、
保護者の不安を解消し、生徒の状況改善のため二人三脚の関係になることを目指しています。

青春ラボ

学習支援塾ビーンズ 青春ラボの様子

インターン生のアイデアで企画する生徒向けイベント(エンカレ)や生徒主催のイベントを通して、インターン生も生徒も青春を創っていきます。

インターン生のアイデアで実現/生徒主催のイベント一覧
大手外資IT系企業とのワークショップエンカレ
名刺づくりエンカレ
ビブリオバトル


BBQ!

BBQで野菜を焼く

ビーンズメソッドの開発と普及活動



繰り返しになりますが、ビーンズのミッションは「悩める10代100万人」課題の解決です。

この課題を解決するためには、「目の前の生徒・保護者の状況改善を達成する」だけでなく、そこから得られた失敗と成功の経験を「ビーンズメソッド」という形で結晶化し、誰でも使える状態にして、全国の保護者さまや学校の教員の皆さんに届ける必要があります。

ビーンズメソッドの開発

ビーンズメソッド(BM)は、代表の塚﨑がビーンズ創業以来の生徒・保護者サポートの経験の語り部として、私(長澤)が文章化することで開発されました。
内容は、悩める10代との趣味の会話から、グループ授業、国語授業自己分析/進路指導総合選抜入試プレゼン面接対策までカバーし、総文量50万字という膨大なものになりました。
学習支援塾ビーンズ 「BMM」ここからさらにビーンズメソッドを洗練していくためには、開発の馬力をもっと増やしていく必要があります。
塚﨑も長澤も授業・保護者サポートの現場から離れている今、「ビーンズのメンバー全員でビーンズメソッドを開発する」という方向に舵を切ることで「試行」と「思考」の量を担保したいと考えています。
その嚆矢として、BM企画室を立上げ、初代企画室長としてだあき先生が就任しました。
学習支援塾ビーンズ HR企画室長 長野天音

※BM企画室/HR企画室合同ミーティングのようす

ビーンズメソッドの普及活動

ビーンズに協力してくれるプロボノの皆さんとお話したり……

プロボノの皆さんと、ビーンズメソッドをイラストにしたり……

企業様へ講演したり……

インタビューをお受けしたり……

おおたとしまさんの本にビーンズメソッドを取り上げていただいたり……
集英社新書『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』著者 おおたとしまさ さん 学習支援塾ビーンズ

「花まる学習会」の高濱 正伸さん、おおたとしまささんと講演(外部リンク)したり…
おおたとしまさ氏 × 長澤 啓氏 × 高濱 正伸 「不登校になっても大丈夫 ~自分で学べる子どもになる支援〜」

その内、インターン課程を修了した人の中から、「ビーンズメソッドを日本全体へ発信する」仲間も出てくるのかも……と期待しています(笑)

ビーンズへのQ&A

Q.なぜ、ビーンズはNPOではなく株式会社なのですか?

ビーンズは自らを「ソーシャルベンチャー」と自認しています。
ソーシャルベンチャー・社会企業として「社会起業塾」の支援を受け、「ソーシャルビジネス向けの融資」も受けています。

一方、ビーンズの法人格はNPOではなく、株式会社です。

ソーシャルベンチャー・社会企業の多くが、NPOや一般社団法人という法人形態をとっているなか、ビーンズの法人格が株式会社であることに疑問を持つ方もいらっしゃいます。

法人格を株式会社にした理由は3つあります。

全て創業当時のビーンズがおかれていた状況に深く関連しています。

1つ目の理由は、創業当時の塚﨑にNPO法人設立に必要な理事や監事を集める力も時間もなかったからというものです。

ビーンズ法人化前、塚﨑は個人事業主のプロの家庭教師として活動しながら、新宿区立高田馬場創業支援センターにて、ビーンズ法人化に向けての準備をしており、本当に時間がなかったようです。

2つ目の理由は、経理作業と法人のガバナンスに関するものです。

NPOは法人税など税金が安くなる代わりに、経理作業が煩雑になります。
また所轄庁への報告もあります。ガバナンスも株式会社より煩雑です。

当時のビーンズの活動・法人化準備は、塚﨑と複数名の方からの協力で行われていましたが、基本は塚﨑一人で活動していました。
今のような”事務局”はどこにもありません。増え続ける生徒・保護者サポートをしながら、それらの経理・ガバナンスで生じる事務を行う余力が当時はなかったことが理由です。

3つ目の理由は、ビーンズが最初に申請した助成金「東京都創業助成事業」が法人設立を受給要件としていたので、急ぎ法人化を行う必要があったからというものです。

もちろん、NPO法人よりも設立が簡単で、ソーシャルな事業とも相性がよい「一般社団法人」を法人格として選ぶ道もありました。

ただ、ビーンズ創業当時は一般社団法人という法人格が今ほどは一般化しておらず、躊躇したので、結局は株式会社を選択しました。

※備考
NPOのつくりかた
https://sogyotecho.jp/npo-corporation/

NPO、一般社団法人の違いって何?
https://www.koueki-houjin.net/shadan-npo/

Q.なぜ、ビーンズは非営利組織ではないのですか?

NPOなど「非営利組織」と「営利企業」の説明からしますね。

まず、売上から人件費や事務所の地代家賃など経費を差し引いたものが「利益」と呼ばれます。

そして「営利企業」では、収入から経費(人件費や家賃など)を差し引いた後に利益が出た場合、出資者(株主)・スタッフに利益を分配することができます。

一方で、非営利組織は、収入から経費を差し引いて利益が出たとしても、出資者(会員)やスタッフに、その利益を分配することが出来ません。

つまり営利企業だとできる配当や決算賞与で利益の再配分を行うことができないのです。

残った利益は組織の活動目的を達成するために、来期(将来)の活動の費用に充てます

つまり、「非営利」の言葉の意味を正しく理解すると、「収入から経費を差し引いて利益が出たとしても、出資者やスタッフにその利益を再配分せず、組織の活動目的を達成するために来期の費用に充てる」ことを指します。

ですので、ここでいう「非営利」とは、

・利益をあげてはいけない
・受益者から対価(売上)を得てはいけない
・メンバーに給料や決算賞与以外のボーナスを払ってはいけない

……という意味ではありません

例えば、大きなNPO法人職員であれば、大手企業と同じくらいの収入の方もいらっしゃいます。(年収1000万円以上の方もいらっしゃいます)

そのうえでビーンズについて説明します。

まず法人格を株式会社にしたのは、先述の通り法人化のタイミングが大きな理由です。
また、ビーンズは今まで決算賞与をおこなったことがある一方、代表の役員報酬はかなり低く抑えています。
また株主への配当も現在は考えていません。

ビーンズは、利益率が低い教育界の中でも、極端に利益の出ない「悩める10代100万人とその横で泣いている保護者をサポートする」というミッションに挑戦しているチームです。

そもそも、かけた工数や日々の忙しさに比べた経済的リターンを度外視しないと、ビーンズの運営はできません。

そんな中、もし利益が出た場合は、少しでも「悩める10代100万人とその横で泣いている保護者をサポートする」のミッション達成につながるように使っていきたいと思っています。

生徒が集まって青春する教室はオシャレにしたいし、最新の空気清浄機を置きたいし、ボードゲームも揃えたい。

そういう意味では、ビーンズは「売上から経費を差し引いて利益が出たとしても、それを組織の活動目的を達成するための費用に充てる」という、非営利組織に限りなく近いお金の使い方をしていると思います。

まとめ・その他のビーンズの情報

ここまで学習支援塾ビーンズが考える社会課題「悩める10代100万人課題」。
そして、その課題を解決する「4つのサポート」とビーンズメソッドの開発とPR活動についてお話ししてまいりました。

他にも、まだまだビーンズがどんな塾、チームなのかは詳しく知りたいという方は、以下の記事もご覧になってください。

ビーンズがどんな方々に応援してもらってるかを知りたい

ビーンズメソッドについて概要を知りたい

ビーンズの生徒像について知りたい


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