【ビーンズ流】チャレンジスクール面接試験対策
ご家庭でできるポイントまとめ

チャレンジスクールの面接試験対策では、自己分析などの準備に始まり、面接試験のシミュレーション・自己PR内容の論理的な組み立て・受け答えの練習などが必要となります。

本記事では、ビーンズで指導している面接対策のうち、ご家庭でもできるポイントに絞って紹介しています。

なお、今回ご紹介するコツは、総合選抜入試(旧AO入試)や就職活動の面接にも通ずるものばかりです。ぜひ参考にして頂ければと思います。
(総合選抜の対策の記事は、こちらです。ご興味のある方はご覧ください)

就職活動の面接対策の記事はこちらです。こちら記事には面接の直前・当日の心構えについて詳しく書かれています

【ビーンズ流】チャレンジスクール面接試験対策 ご家庭でできるポイントまとめ

【ポイント その1】
自己分析とチャレンジスクールの特徴を知る

まず最初にやるべきことは、志願申告書を記述する際に実施した「自己分析・学校調査」について、さらに詳しく準備しておくことです。

自己分析しておくこと
・自分が将来やりたいこと
・自分が高校生活でやりたいこと
・自分の強みと弱み
・自分が不登校などになった理由、原因の分析
・今の悩みを克服するために考えている方法 など

チャレンジスクールの特徴を知る
・単位制、三部制などチャレンジスクール関連の用語を理解しておくこと
・受験する学校の理念、特徴を理解しておくこと
・どんな授業があるのか、どんな課外活動があるのか理解しておくこと

これらの情報整理をきちんとしておかないと、いざ面接で「きみはうちの高校に入学して何を頑張りたいの?」、「うちの高校のどういうところに惹かれて受験したの?」と聞かれた時、うまく答えることができません。
コツとしては、各学校のWEBサイトを見て、上記のチャレンジスクール関連の用語、学校の仕組みを理解するところから始めます。
引用:東京都立稔ヶ丘高等学校 学校紹介 稔ヶ丘の特色

【ポイント その2】
面接のシミュレーションは徹底してやる

面接のゴールとは面接官の気持ちを掴み、「この人(生徒)、ウチに欲しいな」と思ってもらうことです。
これはチャレンジスクールも、大学入試の面接も、就職活動も変わりません。

面接官から「この人(生徒)、ウチに欲しいな」と思ってもらうためには、自分が話す面接官がどういったことを考えているのか、事前に想像しておく必要があります。
とくにポイントになるのが、以下の二点です。

1.面接官が質問する"意図"を考えておく

2.面接官が求める"理想像"を考えておく

解説1:質問の"意図"が分からないと空回りの危険がある

面接が苦手な生徒の特徴として、「自分の準備した答えだけ話すことに意識が集中しがち」といったケースが挙げられます。このように、「質問を想定する」というと、「文章を丸暗記すること」みたいに認識してします生徒も少なくないのですが、これは誤りです。ただ暗記だけしても、面接の力は身につきません。

「質問を想定する」ということは、正しくいうと、「面接官がどういう答えを求めているかシミュレーションしておくこと」です。過去の質問事例や受験日に聞かれそうな質問などは、ただ丸暗記するのではなく、「どうして面接官はこういう質問をするのだろう?」という点まで含めて考えることが必要です。なぜなら、こうすることで、「面接官が欲しい答えはどんなことか」と、だんだんイメージできるようになり、より適切な質疑応答ができるようになっていくためです。

解説2:相手の求める生徒の理想像とは

面接官は、いったいどんな生徒を入学させたいと考えているのか

これはチャレンジスクールに限らず、面接をする前に、子どもたちに必ず考えて欲しいことです。
なぜかというと、このシミュレーションをしないことには、自分をどのようにアピールすればいいのか、方向性が掴めないからです。

チャレンジスクールの面接官が入学させたいと考えている生徒像は、ざっくりまとめると、以下のようになると、ビーンズでは考えています。

1.自分の進路を真剣に考える生徒
自分の進路をちゃんと考えていて、自分の将来に必要となる学校の授業(単位)をきちんと受けてくれそうな生徒

2.新しいことにチャレンジする生徒
単位制、総合学科という環境を活かし、新しいことに積極的に挑戦したいと思っている生徒

3.きちんと卒業してくれる生徒
中学の基礎から勉強しなおして、きちんと通学して卒業してくれる生徒

たとえば、明るく前向きな生徒を求めている面接官に対して、「この学校しか受けられそうなところがなかったから」など消極的な理由を述べたら、どうなるでしょう。当たり前ですが、相手の心には響かず、評価にも繋がりにくいでしょう。

このように、面接では、面接官が何を考えているかを知らないことには、その気持ちを掴むことができません。
面接官が何を考えているかをシミュレーションし、相手の心に響く面接台本やプレゼン内容を考えていくようにしましょう。

【ポイント その3】
相手に伝えたいことをまとめる

自己分析、学校調査、面接官のシミュレーションが十分にできたら、いよいよ自分のことをアピールするための"面接台本"を作っていきます。

ビーンズが考えるチャレンジスクールの面接官へアピールしたいポイントは、以下の通りです。

面接官に伝えたいこと
・私は貴校が大好きで、いっぱい調べました!
・私が貴校に入学できたら、その特徴・特色を生かして、将来のために頑張ります!
・私が貴校に入学できたら、委員会・文化祭を盛り上げたり各種活動を頑張ります!
・私が貴校に入学できたら、何かしら(スポーツ・部活・勉強で)実績を残します!

上級者篇になりますが、この時ロジカルシンキングで情報をまとめていくと、より具体的な内容となり、面接官の心に響きやすいストーリーやフレーズをつくることができます。

ロジカルシンキングとは

ロジカルシンキングとは「たくさんある情報を整理して、結論までの道筋をシンプルにまとめる」ということを意味する言葉です。

面接練習を始めると、

・子どもたちの中に「自分が伝えたい気持ちや、思い出」がたくさんあって、ストーリーがぐちゃぐちゃになってしまう
・本当は子どもたちの中に「伝えると面接官の心に刺さる経験」があるのに、それを面接台本に入れていない

こういったことがよくあります。

この時、ロジカルシンキングの力があると、必要な情報を抜き出して、自分が伝えたいことを面接官へ分かりやすく伝えられるようになります。

ロジカルシンキング…難しそうな響きですが、ビーンズでは楽しく学んでいます。
ご家庭でもコツさえ掴めば、日常の会話の中でも育める力です。以下のブログをご参考ください!



【ポイント その4】
面接台本は筋肉で覚える!

これはビーンズの経験則から断言できるのですが、「面接が苦手な生徒の多くは練習時間が足りていない」ことが多いです。

たとえ、どんなに分かりやすい面接台本ができたとしても、それを相手にきちんと伝えるためには、喉や口を動かして、表情や仕草を織り交ぜながら、きちんと言葉を発しないといけません。

そして、こういったプレゼン力を上達させるための、ビーンズの合言葉は、
台本は顔の筋肉で覚える」です。
要は思い出そうとしなくても面接台本の内容が自然と口から出てくるように、セリフを口の筋肉に覚えさせるくらい声に出して練習することが大切なのです。

ビーンズの場合、講師が面接官役となって、以下のような流れで面接練習を繰り返していきます。

ビーンズ秘伝!面接がうまくなる練習方法

▼第一ステップ
⇒生徒が自身の作った台本を読みながら、講師は台本の順番通りに質問をしていく

▼第二ステップ
⇒生徒が台本を見ながら講師が台本以外の質問をしていく
⇒さらに講師が気になることが出てくれば深掘りした質問をしていく
⇒もし質問に答えられなかった場合、その返答について一緒に考える
(講師は、その内容を適宜メモする)

▼第三ステップ
⇒生徒が台本を見ないで面接の受け答えをするようにしていく
⇒生徒慣れてきたら、最後は本番を想定して、さまざまな負荷をかけていく
(初対面の講師が面接したり、講師があえて目線を外したり、講師二人がスーツ姿で面接したり、その時の生徒の状況に応じて、負荷をかけた練習をしていきます)

上記の練習は、ご家庭でも可能です!
保護者様や、お子さまが信頼できる人に面接官役をお願いし、たくさん練習して欲しいと思います。

ご家庭で練習する時のコツは最初からイスに座ってかしこまって練習するのではなく、お互いに歩き回ったり、子どもがリラックスできる姿勢で、なるべく面接っぽくない雰囲気を作ることです。

「台本は(顔の)筋肉で覚える」。そのためには、とにかく台本を話す量・練習量を増やし、身体から言葉がでてくるようにします。
練習量を増やすためには、子どもがリラックスしている(究極は面接練習楽しい!と思ってもらう)ことが必要なのです。

お子さまがだいぶ慣れてきて、少し練習にスパイスが欲しいと思ったら、面接練習を動画撮影しましょう。
自分の喋る様子を録画して見るのは、どの子も恥ずかしがりますので、お子さまの意志を尊重して実施してください。

一通り練習を録画したら、お子さま自身に「自分の喋り方・姿勢・身振り手振り」についてコメントしてもらいましょう。
この時、

「姿勢が悪いじゃないの!」
「ちょっと早口よねぇ……」

などと、保護者さまがダメ出ししてはダメですよ

子どもが一人で動画を見るのも良し、親子で見るもよし。どちらにせよ子ども自身からコメントが出てくるのを待ちましょう。
そしてコメントしたこと、つまりお子さまが気付いたことについてホメてあげてくださいね。

面接を前に緊張してしまう君へ。

以下は、もしかしたら読んでくれているかもしれない面接を前にして「全然自信がない。どうしよう…」と悩んでいる受験生へ向けて書いています。

「明るく熱意を持つ」だけでいい

面接で大事なことは、あなたの言葉だけではありません。あなた表情や雰囲気なども非常に重要です。

極端な話、たとえ質疑応答を少しトチってしまっても、あなたの雰囲気が明るく、元気や熱意があれば、高評価に繋がります。

これを読んでくれているのが受験生で、そして緊張のあまり練習がすすまないのなら、上に書いたコツは一旦全部忘れてもらって大丈夫です。

緊張して汗が出るのも、言い間違いが多いのも、台本を忘れてしまうのも、声が小さいのも、全部気にしなくて大丈夫です。
面接台本の内容は全部忘れてもらって大丈夫なので、「自分はとにかく高校生活からがんばりたい!やってやる!」という熱意を面接官へ伝えることだけ考えてください。

そして、ちょっと余裕がでたら、下の内容も読んでみてください。
もしかしたら緊張を解くヒントになるかもしれません。

「面接の失敗ってなんだろう?」を考えてみる

面接練習で緊張してしまう子どもたちは、
潜在意識の中で面接官の前でミスをすれば、それで不合格になってしまう」という不安と戦っている人が多くいます。

このとき「面接というのは、あくまで試験項目の一つであって、最終的には、受験生全員の結果を並べて、その総合点で合否が判断される。面接でミスを一つでもしたから不合格ということはなく、もしかしたら自分よりも大きい失敗をしている受験生がいる可能性だって十分にありえる…」などと、大人が正論を言葉で伝えて納得できる子どもは多くありません。(ので、ご家庭ではやらないでくださいね)

大事なのは、子どもたちが「自分が面接官だったら受験生のどんなところをチェックするだろうか」と体感してみることです。

このワークを通して、子どもたちは「ちょっとした言い間違えなどは、面接官はあんまり覚えてないし、気にもしていない」ということを体感で納得してくれます。
ちょっとミスをしたとしても「大事なのは、慌てないこと」。このことをチャレンジスクール受験前に繰り返し伝えていきます。

将来を考えると辛くなってしまう場合は、ビーンズへ!

チャレンジスクールの面接では、高校生活や、その先の将来についても、質問されます。
作文課題も、高校生活をどう過ごすか、将来自分はどんな人間になりたいかを尋ねられる課題が多いです。

「不登校や様々な原因で落ち込んでいる子どもに限らず、子どもたちが自分の将来を一人で考えることは難しい」というのがビーンズの考えです。

詳しくはこちらの記事もご覧ください

子どもが自分の進路や将来を考えるのがつらい場合、ビーンズの指導方針は以下のようになります。

①まず「心のケア・自尊心の回復」をして、自分の将来について前向きに考えることができる状態まで状況改善をすることを先決としてます。

自尊心の回復の例

②そして、不登校という経験に本人なりの意味を持ってもらう」

③最後に「本人がこれから自分のやりたいことを前向きに考えていくことができる状態になる」

というのがおおまかな流れです

ビーンズが「チャレンジスクールの対策はなるべく早めに」と申し上げている理由は、ここにあります。
ご家庭でもできることはたくさんあります。必ずしも対策をするのはビーンズでなくとも結構ですので、ぜひ早めの対策スタートをお願いします。

まとめ

チャレンジスクールの受験では「志願申告書・作文・面接」の総合点で合否が決まり、そのうち面接の配点割合は高く、とても大事な試験となります。
面接では、質問内容を丸暗記して、自分の言いたいことだけ伝えればOKというものではありません。
面接官のことを想像し、相手の心に響かせるアピール内容を考えることが重要です。そのためにはお子さま自身がしっかりと入学の目的を考えて自分の言葉にするなど、入念シミュレーションをするようにしましょう。

しかし、どれだけ完璧な台本・カンペを作っても、当日は自分の身体を使って、すべてを表現しなくてはいけません。自分の顔や身体や口を動かして、当日を想定した面接の練習を繰り返すことが大事です。

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