都立チャレンジスクール高校 面接試験対策 ご家庭でできるポイントまとめ

チャレンジスクールの面接試験対策では、自己分析などの準備に始まり、面接試験のシミュレーション・自己PR内容の論理的な組み立て・受け答えの練習などが
必要となります。
本記事では、ビーンズで指導している面接対策のうち、
ご家庭でもできるポイントに絞って紹介しています。
なお、今回ご紹介するコツは、総合選抜入試(旧AO入試)や就職活動の面接にも通ずるものばかりです。
ぜひ参考にして頂ければと思います。(総合選抜の対策の記事は、こちらです。ご興味のある方はご覧ください)
就職活動の面接対策の記事はこちらです。
こちらの記事には面接の直前・当日の心構えについて詳しく書かれています。
もくじ
都立チャレンジスクール高校面接試験対策 ご家庭でできるポイントまとめ
ポイント1:自己分析とチャレンジスクールの特徴を知る
まず最初にやるべきことは、志願申告書を記述する際に実施した「自己分析・学校調査」について、さらに詳しく準備しておくことです。
大枠の自己分析をやる
「3つの問い」(以下)への答えを準備する。
- 自分はどんな人間で(価値観・強み)
- 将来何がやりたくて(高校よりも先のキャリアでやりたいこと)
- なぜそのチャレンジスクールに通う必要があるのか(①と②と関連づけること)
「3つの問い」の答えが志願申告書や面接の想定問答集(後述する「面接台本」)の内容に一貫性をもたらす、「背骨」になります。
なお、②については、「具体的な職業などはまだ考えられていないが、~な環境で~みたいなことをやりたい」といった内容でも
問題ありません。
職業などが具体的に決まっているかどうかよりも、過去の経験を踏まえて、真剣に考えられたかどうかが重要です。
細かい自己分析をやる
- 自分が高校生活でやりたいこと
- 自分が不登校などになった理由、原因の分析
- 今の悩みを克服するために考えている方法 など
チャレンジスクールの特徴を知る
- 単位制、三部制などチャレンジスクール関連の用語を理解しておく
- 受験する学校の理念、特徴を理解しておく
- どんな授業があるのか、どんな課外活動があるのか理解しておく
これらの情報整理をきちんとしておかないと、いざ面接で「きみはうちの高校に入学して何を頑張りたいの?」、
「うちの高校のどういうところに惹かれて受験したの?」
と聞かれた時、うまく答えることができません。
コツは、各学校のWEBサイトを見て、上記のチャレンジスクール関連の用語、学校の仕組みを理解するところから始めることです。
引用:東京都立稔ヶ丘高等学校 学校紹介 稔ヶ丘の特色
ポイント2:面接のシミュレーションは徹底してやる
面接のゴールは面接官の気持ちを掴み、「この人(生徒)、ウチに欲しいな」と思ってもらうことです。
これはチャレンジスクールも、大学入試の面接も、就職活動も変わりません。
面接官から「この人(生徒)、ウチに欲しいな」と思ってもらうためには、面接官がどういったことを考えているのか事前に想像しておく必要があります。
とくにポイントになるのが以下の2点です。
ポイント
- 面接官が質問する"意図"を考えておく
- 面接官が求める"理想像"を考えておく
解説1:質問の"意図"が分からないと空回りの危険がある
面接が苦手な子どもの特徴として、「自分の準備した答えだけ話すことに意識が集中しがち」といったケースが挙げられます。
このように、「質問を想定する」というと、「文章を丸暗記すること」と認識している人も少なくないのですが、これは誤りです。
ただ暗記だけでは、面接で本来の力を発揮するのが難しくなります。
「質問を想定する」ということは、正しくいうと、「面接官がどういう答えを求めているかシミュレーションしておくこと」です。
過去の質問事例や受験日に聞かれそうな質問などは、ただ丸暗記するのではなく、
「どうして面接官はこういう質問をするのだろう?」という点まで含めて考えることが必要です。
こうすることで、「面接官が欲しい答えはどんなことか」と、だんだんイメージできるようになり、
より適切な質疑応答ができるようになります。
解説2:相手の求める生徒の理想像とは
「面接官は、いったいどんな生徒を入学させたいと考えているのか」
これはチャレンジスクールに限らず、面接をする前に子どもたちに必ず考えて欲しいことです。
このシミュレーションをしないことには、自分をどのようにアピールすればいいのか、方向性が掴めないからです。
チャレンジスクールの面接官が入学させたいと考えている生徒像は、ざっくりまとめると、以下のようになるとビーンズでは考えています。
入学させたい生徒像
- 自分の進路を真剣に考える生徒
自分の進路をちゃんと考えていて自分の将来に必要となる学校の授業(単位)をきちんと受けてくれそうな生徒 - 新しいことにチャレンジする生徒
単位制、総合学科という環境を活かし新しいことに積極的に挑戦したいと思っている生徒 - きちんと卒業してくれる生徒
中学の基礎から勉強しなおして、きちんと通学して卒業してくれる生徒
たとえば、明るく前向きな受験生を求めている面接官に対して、「この学校しか受けられそうなところがなかったから」など消極的な理由を述べたら、どうなるでしょう。
当たり前ですが、
相手の心には響かず、評価にも繋がりにくいでしょう。
このように、面接では、面接官が何を考えているかを知らないことには、その気持ちを掴むことができません。
面接官が何を考えているかをシミュレーションし、相手の心に響く面接台本やプレゼン内容を考えていくようにしましょう。
ポイント3:「面接の失敗ってなんだろう?」を考えてみる
面接練習で緊張してしまう子どもは潜在意識の中で「面接官の前でミスをすれば、それで不合格になってしまう」という不安と戦っている場合が多いです。
このとき
などといった大人の正論を伝えて納得できる子どもは多くありません。
大事なのは
「自分が面接官だったら受験生のどんなところをチェックするだろうか」と体感してみることです。
このワークを通して、子どもたちは
ワークで学べること
- ちょっとした言い間違えなどは、面接官はあんまり覚えてないし、気にもしていない
- 仮に面接でちょっとミスをしたとしても「大事なのは、堂々としていること」
…ということを体感で納得してくれます。
ポイント4:相手に伝えたいことをまとめる

自己分析、学校調査、面接官のシミュレーションが十分にできたら、いよいよ自分のことをアピールするための"面接台本"を作っていきます。
ビーンズが考えるチャレンジスクールの面接官へアピールしたいポイントは、以下の通りです。
面接官へのアピールポイント
- 私は貴校が大好きで、いっぱい調べました!
- 私が貴校に入学できたら、その特徴・特色を生かして、将来のために頑張ります!
- 私が貴校に入学できたら、委員会・文化祭を盛り上げたり各種活動を頑張ります!
- 私が貴校に入学できたら、何かしら(スポーツ・部活・勉強で)実績を残します!
上級者編になりますが、この時ロジカルシンキングで情報をまとめていくと、より具体的な内容となり、面接官の心に響きやすいストーリーやフレーズをつくることができます。
ロジカルシンキングとは
「たくさんある情報を整理して、結論までの道筋をシンプルにまとめる」ということを意味する言葉です。

面接練習を始めると、
子どもたちの焦り
- 子どもたちの中に「自分が伝えたい気持ちや、思い出」がたくさんあって、ストーリーがぐちゃぐちゃになってしまう
- 本当は子どもたちの中に「伝えると面接官の心に刺さる経験」があるのに、それを面接台本に入れていない
といったことがよくあります。
この時、ロジカルシンキングの力があると、
必要な情報を抜き出して、自分が伝えたいことを面接官へ分かりやすく伝えられるようになります。
ロジカルシンキングというと難しそうな響きですが、ビーンズでは楽しく学んでいます。
ご家庭でもコツさえ掴めば、日常の会話の中でも育める力です。
以下のブログをご参照ください!
ポイント5:面接台本は「筋肉」で覚える!
これはビーンズの経験則から断言できるのですが、「面接が苦手な生徒の多くは練習時間が足りていない」ことが多いです。
たとえ、どんなに分かりやすい面接台本ができたとしても、それを相手にきちんと伝えるためには、喉や口を動かして、表情や仕草を織り交ぜながら、きちんと言葉を発しないといけません。
そして、こういったプレゼン力を上達させるための
ビーンズの合言葉は、
「台本は顔の筋肉で覚える」
です。
要は思い出そうとしなくても面接台本の内容が自然と口から出てくるように、セリフを口の筋肉に覚えさせるくらい声に出して練習することが大切なのです。
ビーンズの場合、講師が面接官役となって、以下のような流れで面接練習を繰り返していきます。
ビーンズ秘伝!練習方法のステップ
面接がうまくなる練習方法
面接の状況に慣れる
- まずは、生徒が面接官役をやり、講師が生徒が作った台本を元に
受験者の役をやる。
生徒がいきなり受験者役をやるのは
あまりに自分事過ぎてしんどいこともあるので、まずは他人事から面接練習を始めます。
台本を見て返答する
- ステップ1で、面接官の気持ちを理解してもらうのと同時に、面接そのものへの抵抗感を減らしてから……
生徒が自身の作った台本を読みながら、講師は台本の順番通りに質問をしていく
深堀り質問&返答について一緒に考える
- 生徒が台本を見ながら講師が台本以外の質問していく
- さらに講師が気になることが出てくれば深掘りした質問をしていく
- もし質問に答えられなかった場合、その返答について一緒に考える
(講師は、その内容を適宜メモする)
本番を想定した練習
- 生徒が台本を見ないで面接の受け答えをするようにしていく
- 生徒が慣れてきたら、最後は本番を想定して、さまざまな負荷をかけていく
(初対面の講師が面接したり、講師があえて目線を外したり、講師二人がスーツ姿で面接したり、その時の生徒の状況に応じて、
負荷をかけた練習をしていきます)
上記の練習はご家庭でも可能です!
保護者さまや、お子さまが信頼できる人に面接官役をお願いし、たくさん練習して欲しいと思います。
ご家庭で練習する時のコツは最初からイスに座ってかしこまって練習するのではなく、お互いに歩き回ったり、お子さまがリラックスできる姿勢で、なるべく面接っぽくない雰囲気を作ることです。
「台本は(顔の)筋肉で覚える」ためには、とにかく台本を話す量・練習量を増やし、身体から言葉がでてくるようにします。
練習量を増やすためには、お子さまがリラックスしている(究極は面接練習楽しい!
と思ってもらう)ことが必要なのです。
お子さまがだいぶ慣れてきて、少し練習にスパイスが欲しいと思ったら、面接練習を
動画撮影しましょう。
自分の喋る様子を録画して見るのは、どの子も恥ずかしがりますので、お子さまの意志を尊重して実施してください。
一通り練習を録画したら、お子さま自身に「自分の喋り方・姿勢・身振り手振り」についてコメントしてもらいましょう。
この時、
などと、保護者さまがダメ出ししてはダメですよ。
お子さまが一人で動画を見るのも良し、(お子さまが許せばですが…)親子で見るもよし。
どちらにせよお子さま自身からコメントが出てくるのを待ちましょう。
そしてコメントしたこと、つまりお子さまが気付いたことについてホメてあげてくださいね。
面接を前に緊張してしまうあなたへ。
以下は、もしかしたら読んでくれているかもしれない面接を前にして「全然自信がない。どうしよう…」と悩んでいる受験生へ向けて書いています。
「明るく熱意を持つ」だけでいい
面接で大事なことは、あなたの言葉だけではありません。
あなたの表情や雰囲気なども非常に重要です。
極端な話、たとえ質疑応答を少しトチってしまっても、あなたの雰囲気が明るく、元気や熱意があれば、高評価に繋がります。
これを読んでくれているのが受験生で、そして緊張のあまり練習が進まないのなら、上に書いたコツは一旦全部忘れてもらって大丈夫です。
緊張して汗が出るのも、言い間違いが多いのも、台本を忘れてしまうのも、声が小さいのも、全部気にしなくて大丈夫です。
面接台本の内容は全部忘れてもらって大丈夫なので、「自分はとにかく高校生活からがんばりたい! やってやる!」という熱意を面接官へ伝えることだけ考えてください。
さいごに
チャレンジスクールの受験では「志願申告書・作文・面接」の総合点で合否が決まります。
中でも面接は配点割合が高く、とても大事な試験です。
面接は、質問内容を丸暗記して、自分の言いたいことだけ伝えればOKというものではありません。
面接官のことを想像し、相手の心に響かせるアピール内容を考えることが重要です。
そのためにはお子さま自身がしっかりと入学の目的を考えて自分の言葉にするなど、入念にシミュレーションをするようにしましょう。
しかし、どれだけ完璧な台本・カンペを作っても、当日は自分の身体を使って、すべてを表現しなくてはいけません。
自分の顔や身体や口を動かして、当日を想定した面接の練習を繰り返すことが大事です。
チャレンジスクールの面接では、高校生活や、その先の将来についても質問されます。
作文課題も、高校生活をどう過ごすか、将来自分はどんな人間になりたいかを尋ねられる課題が多いです。
「不登校や様々な原因で落ち込んでいる子どもに限らず、子どもたちが自分の将来を一人で考えることは難しい」というのが
ビーンズの考えです。
詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
子どもが自分の進路や将来を考えるのがつらい場合、ビーンズでは以下のように指導していきます。
ビーンズの指導法
- まず「心のケア・自尊心の回復」をして、自分の将来について前向きに考えることができる状態まで状況改善をする
自尊心の回復の例 - そして、不登校という経験に本人なりの意味を持ってもらう
- 最後に
「本人がこれから自分のやりたいことを前向きに考えていくことができる状態になる」
ビーンズが「チャレンジスクールの対策はなるべく早めに」と申し上げている理由は、ここにあります。
ご家庭でもできることはたくさんあります。
必ずしも対策をするのはビーンズでなくとも結構ですので、ぜひ早めの対策スタートをお願いします。
ビーンズの指導するチャレンジスクール受験対策
ビーンズが取り組む、チャレンジスクール対策全般を知りたい方は、こちらの記事も参考にして頂ければと思います!
ご家庭でのお子さまの接し方のヒントに……
また、ビーンズの授業やお子さまへの接し方の方針をお知りになりたい方は以下の記事もご覧ください。
ご家庭でのお子さまへの接し方へのヒントがあるかもしれません。
親の見守り力
本記事の前提となる「親の見守り力」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ビーンズのサポート方針
こちらの記事では「ビーンズの授業方針」を詳しく解説しています。
本記事も含め、どの記事に書いてある方針やアドバイスも『ビーンズメソッド』という”悩める10代”へのサポート方法に基づいています。
「ビーンズメソッドってなに?」という方は、まずコチラの動画をご覧ください。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演したときの様子です。(ダイジェスト版)
また、おおたさんには、「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
そして、ビーンズも取材いただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
さらに、講談社FRaUさんでは、ビーンズメソッドのエッセンスを端的にまとめていただきました。こちらもぜひご覧ください。

『10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと』
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