「子どもの不登校に疲れた…」中学生/高校生の不登校生の保護者さまの気持ちがラクになるコツ

「不登校・勉強嫌いの子どもたちのための塾」ビーンズの塾長・長澤です。
筆者紹介
1997年生まれ。東京大学 経済学部卒。一児の父。
大学生時代からの現場経験を活かして、不登校などに悩む10代のサポート方法を「ビーンズメソッド」として体系化。
親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者さまへのサポートと相談事業に注力。
全国を巡り、教育委員会・上場企業さまなどが主催する講演や研修に登壇。
今回の記事では、保護者さまへむけて、特に不登校の最初期に保護者さまに心がけてもらえると効果抜群のコツをお伝えしていきます。
お伝えしたいことを一言でまとめると、「お子さまの状況改善をするために、保護者さま自身の時間を大切にしてほしい」です。
もくじ
子どもの不登校に疲れたとき、親はどうすれば心がラクになりますか?
「お子さまのことを考えるのをやめる時間」を意図的に作り、保護者さまご自身の心と体のケアを最優先してください。
保護者さまの焦りや不安が消えることで家庭内に心の余裕が生まれ、結果的にお子さまの回復への第一歩となります。
お子さまが不登校になった時、最初期にサポートできるのは保護者さましかいません。
だからこそ、お子さまへの不安や心配が増していきますよね。
そのうち、
「私がこんなにがんばっているのに、
子どもが全然がんばろうとしない……」
「よその子はみんな学校に行っているのに、
どうしてうちの子だけが……」
と、保護者さまが疲れてしまいます。
結果的には、お子さまに対してつい感情的な言葉を投げかけてしまったり、それが原因でお子さまとの関係が悪くなってしまったり……
そんな保護者さまとたくさん会ってきました。
この記事をご覧になっている保護者さまへ、私からお願いしたいのが、
"お子さまのことを考えることをやめる時間をつくる"
"保護者さま自身の気持ちをラクにすることを大切にしましょう"
の2つです。
まず保護者さまに知っていただきたいことは、
お子さまが学校に行かない、不登校になったからといって、そこでお子さまの人生が終わるわけではありません。
ビーンズには、中学校や高校へ行けなくても、自分で進路を選び活躍している・社会に飛び出しつつある子どもたちがたくさんいます。
この記事を読んでいただいているような情報収集に熱心な保護者さまは「不登校=我が子の将来が真っ暗だ」とまではお考えになってはいないはず……
とはいえ、お子さまが学校を休んでしまい、それが長引いてきたとき
「このままだと、我が子の将来はどうなるんだろう……」
「みんなと同じスケジュールで進級や進学ができないかも……」
という心配は、少しずつ大きくなっているのではないでしょうか。
そうしてふとした瞬間に「どうにかしなくちゃ!」と、「恐怖と不安」な気持ちでお子さまと接してしまいます。
※お子さまに進路などの将来について考えて欲しい方は⇓の記事をご覧ください。
こうして保護者さまの焦りがお子さまにも伝わると……
もともとネガティブな考えになりがちな不登校の子どもは
とネガティブな思い込みを強め、より状況が悪化してしまうこともあります。
親の不安やストレスをやわらげる具体的な方法はありますか?
趣味や運動など「子どものことを考えない時間」をあらかじめ保護者さまのスケジュールに組み込むこと。
そしてお子さまへの期待値を「生きていればOK」まで下げることです。期待値を下げ、子どものことを考えないで済む時間を確保することで親のストレスが大きく軽減されます。
ここからは「子どものことで、どうしてもつらい気持ちになることが多い」という保護者さまへむけて、
"保護者さま自身の気持ちをラクにする"ためのコツをお伝えしていきます。
キーワードは
です。
具体的なコツは
たとえば、
- 「趣味に没頭する時間」
- 「少し激しい運動」(ジムやピラティス)
- 「サウナ」
……など、それをやっているときはそのことに集中して、結果、子どものことを考えられなくなる時間を一日の中にあらかじめ入れこんでおくことです。
例えば、サウナで水風呂に入る瞬間、お子さまのことを心配できるでしょうか?圧倒的な冷たさの前に無理なはずです。
さて、上記2つに強く関連することとして
「お子さまへの願望」「自分自身のストレス」との関係についてお話ししたいと思います。
保護者さまが「自分はこんなに子どもへ尽くしているのだから、子どもはもっと私の頑張りに応えるべき」という気持ちになっていくと、これは同時に保護者さま自身のストレスにもなります。
やがて「自分は子どものためを想ってやっている。
なのに、どうして子どもはそれに応えてくれないの」と、だんだんと子どもを責める気持ちに繋がってしまい、寝ても覚めても子どものことを考えるようになり……
こうなると、お子さまが「どうせ、僕は無価値だ」ループにはまってしまうので要注意です。
(これお子さま相手だけでなくとも、ありとあらゆる人間関係と一緒ですよね)
ですので、ビーンズでは
「特に不登校最初期においては、子ども(相手)の良いところのみ見てあげてください。そのほうが絶対に保護者さまもラクになります。」
「お子さまの事で心配ごとがあったら、お子さま直接ではなくて私たち(ビーンズ)へ愚痴ってください!」
とお伝えしています。
まとめると……
ぜひ、これを覚えていただきたいのです。
子どもへの不安が止まらない時はどうすればいい?
不安を完全に消すことは難しいため、「不安を抱く、親である自分の感情のクセ」を客観視し、保護者さまが、あえて自分自身を冷静に観察するクセをもつのが効果的です。
とはいえ、どうしても子どもが心配になるのが"親"というもの。
頭では「親が焦り・不安・心配をすると、子どももネガティブになるというループは理解した。そこから抜け出したい!」と望んでいても、
「他の子は学校へ行っていて、うちの子だけが遅れている。こんな"普通のこと"を望んでいるだけなのに、高望みなのでしょうか!」とおっしゃりたくなる気持ち、わかります。
お子さまが生まれてから、今までずっと心配してきたのですから、「いまさら、心配するなって言われてもムリ!!」と、おっしゃりたくなる気持ちもわかります。
なので、今日はあえて、ちょっとハードな"特訓"を提案させてください。
親が抱く「不安や焦り」の正体とは?
不安や焦りの正体は、子どもに「さらなる成長」を求め続け、無意識に「よその子と比較してしまう」親としての感情のクセです。
特訓とは「ご自身の感情のクセを客観視する」というものです。
親というものは、どうしても子どもへ「将来のための成長」を求めやすい性質にあります。
お子さまが生まれたら、はやく首が座ってほしい
次は立ってほしい
はやく歩いてほしい
しゃべってほしい
ひらがなを覚えてほしい……
など、保護者さまは次から次へと"子どもが成長することへの欲求"が生まれます。
そして、その中で必ず「他の子と比べて」います。
最初は、「うちの子は喋るのが早くて、立つのが早くて……」ぐらいが、やがて「うちの子はほかの子よりも勉強ができて、運動ができて……」となっていきます。
客観視をしていただきたいのは「親として自分が子どもへ成長してほしいという欲求をもっていること」「我が子をよその子と比較した際に、焦りや不安が出る」といった感情のクセなのです。
大事なのは、こういった感情のクセは、親としては当然のことであり、その感情のクセがあるからこそお子さまをサポートしようとするエネルギーが湧いてくるのですから、誰からも責められることではありません。もちろんご自身を責める必要もありません。
そのことも踏まえたうえで、ご自身を責めるのではなく、ただただ
…とぼんやり思っていただければOKなのです!
感情のクセを客観視する具体的な方法は?
子どもへのモヤモヤやイライラが生じた瞬間にそれをノートや日記にメモし、後から「本当に今心配すべきことか」を冷静に振り返ることです。
「自分の感情のクセ」がわかってきたら、今度は、"子どもが成長することへの欲求"が強まった時のことを日記などにメモしてみてください。
あ、お子さまへのイライラもついでに書いてもいいですよ!(ビーンズの保護者さまには「お子さまへのイライラは一旦記録して、僕らへあとで教えて!」とお伝えしています)
たとえば、「他の子が楽々とできる工作があんまり上手じゃなかった。とても焦る」というような気持ちの揺れ動きがあり、2日くらい不安になったことがあったとします。
このことを後になって振り返ってみると、そういった不安というのは保護者さまにとってはストレスになるだけですし、心配したからといってそれでお子さまの工作が上手くなるわけでもない、と気づけます。
こういったことを繰り返すと「自分は、(後から見ると)どうでもよいこと・些細なこともたくさん心配してしまっているなあ」と気づく(かも)しれません。
特に以下のような心配をいつもしてる……ということに気づけたらラッキーです!
気づけたらラッキー"感情のクセ"2大パターン
⇒あの時あの学校を受けさせなければよかった……
⇒もっと勉強させていればこんなことにはならなかった…… など
⇒このままでは、我が子はどこにも就職もできない……
⇒40になっても親にパラサイトするのでは…… など
できることなら「2大パターンに当てはまる心配は、きっぱりしない・考えないと決める!」としていただくほうが、保護者さまにとっても、お子さまにとっても良いのです。
しかし、私たちプロの講師でも、担当している子どもとの関係性が深まると、ごくまれに心配が強くなっていきます。
その心配がかえって子どもに悪影響が出てしまう場合があることが分かっていてもです。
ビーンズで講師をやるということは、毎日がその葛藤との戦いです。
まして保護者さまは私たち講師の何倍もお子さまを愛してらっしゃいます。
私たち講師には絶対にかないません。
"子どもを愛しているからこそ、
強く心配してしまう"
ということは実に自然なのです。
感情のクセを知ると親子関係はどう変わる?
自分の感情のクセを知ると心に余裕が生まれ、子どもを責める言葉から愛情が伝わる前向きなコミュニケーションへと自然に変化します。
ただ、ここまでこの記事を読んでくれた保護者さまは「親の心配がかえって子どもにマイナスになる場合もある」ということは、ご納得いただけていると思います。
「昨日まで学校に行くって言ってた子どもが、朝になっても学校に行かない……」そんな時を想像してみてください。
「どうしよう……」
「なんとかしないと……!」
「このままじゃ将来が……」
という不安な気持ちになりますよね。
この時、自分の"感情のクセ"を把握している人であれば、
「今、自分(保護者)は子どもが不登校で焦っている、色んな不安がある。」
「でも、そのうちのいくつかの不安は、(いつもみたいに)今考えても仕方ないことなのかもしれないな」
...と、感じることができます。
実は、私たちビーンズの講師が子どもへの心配が強くなっているな……と自覚したときにやっていることがコレなのです。
そうすると、ちょっとだけですが、こちらに心の余裕が生まれます。
大人側に余裕が生まれれば、自然と子どもへかける言葉が変わります。
例えば、心に余裕がないと、「今日、学校行くって言ってたよね?」と言ってしまい、お子さまとケンカになってしまいます。
しかし、余裕が生まれると、「今日は仕事早く上がるから、久しぶりにすき焼きを食べよう! でも、お母さん全然買い物してなくて、悪いんだけど夕方スーパーへ来てくれない?」といった言葉がけに変わります。
すると、お子さまの反応が変わります。
そのちょっとの心の余裕が生んだ言葉は学校へ行けず苦しんでいるお子さまの心をちょっと軽くし、状況改善の糸口につながっていくのです。
※お子さまとの会話のコツについて詳しく知りたい方は⇓の記事も併せてご覧ください。
1人で不登校の悩みを抱えきれない時はどうすればいい?
不登校の悩みは1人で抱え込まず、ビーンズのようなサポート団体に、ご不安や葛藤をお伝えいただきながら、客観的な視点を借りることが解決策です。
ここまでお話してきましたが、保護者さまご自身の不安が日々増していって「とてもじゃないが自分を客観視なんてできる状態ではない」という方もいらっしゃると思います。
特にお子さまを愛してらっしゃる保護者さまほど、その傾向にあります。
もしそのような状態でしたら、ビーンズにご相談ください。
ビーンズの子どもたち・ご家庭の豊富な支援事例から、
など、ご家庭でできる状況改善に向けたアドバイスをさせていただきます。
お子さまを深く愛してらっしゃる保護者さまだけで、お子さまへの客観的な見方を獲得していくのは大変です。
多くの子どもたち・保護者さまたちと日々接している、僕らのような存在にぜひ頼ってほしいと思います。
よくあるご質問&保護者さまの気持ちをラクにするコツ
よくあるご質問
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1:子どもが不登校になり、毎日イライラや不安が止まりません。親として失格でしょうか?
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親としてお子さまを深く愛しているからこその自然な感情であり、決して失格ではありません。
不安を感じたときは一人で抱え込まず、趣味やサウナなどで「子どものことを考えない時間」を意図的に作ることが大切です。
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2:学校に行かない子どもに対して、具体的にどのような声かけをすれば良いですか?
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不登校の初期段階では、学校や進路に関する話題は避け、「今日の夕飯何にする?」「買い物を手伝ってほしい」といった日常の気軽なコミュニケーションから始めるのが効果的です。
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3:子どもを刺激せず休ませていると、放置したり諦めたりしているように見えませんか?
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単なる放置ではなく、「適切な距離感を保ち、エネルギー回復を待つための戦略的見守り」です。
保護者さまが期待値を少し下げて温かく見守る姿勢を示すことで、お子さまは「責められていない」と感じ、安心して自信とエネルギーを取り戻していくことができます。
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4:不登校が長引くと、本当に将来の進路や就職に影響はありませんか?
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学校に通えていなくても自分で進路を選び、社会で活躍している子どもたちはたくさんいます。
最も避けるべきは「自信を失うこと」であり、エネルギーさえ溜まればいつでも再スタートは可能です。
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5:自分の「感情のクセ」を客観視したいのですが、うまくできません。どうすればいいですか?
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イライラや不安を感じた瞬間をノートやスマホにメモし、少し時間を置いた後に「本当に今考えるべきことだったか」を振り返ってみてください。
第三者であるビーンズに愚痴として吐き出して整理するのもおすすめです。
家庭での子どもの接し方のヒントに……
また、ビーンズの授業や子どもへの接し方の方針をお知りになりたい方は以下の記事もご覧ください。
ご家庭でのお子さまへの接し方へのヒントがあるかもしれません。
本記事も含め、どの記事に書いてある方針やアドバイスも『ビーンズメソッド』という”悩める10代”へのサポート方法に基づいています。
「ビーンズメソッドってなに?」という方は以下の動画をご覧ください。
✔ ビーンズへご相談
ご相談だけでも承ります。
状況改善へ向け一緒に考えていきましょう!









