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子どもの不登校に疲れた保護者さまに知っておいてほしいこと 【ビーンズのアドバイス】

教育アドバイス

子どもが不登校になった時、色んなことをサポートできるのは、やはり保護者さまです。

しかし、「私がこんなにがんばっているのに、子どもが全然がんばろうとしない……」と疲れてしまい、また、だんだんと可愛さ余って憎さまでもが倍増し、お子さまに対して感情的になってしまう保護者さまも少なくありません。

そんな時に知っておいて欲しいことが、「子どものすべてを解決してやろうとはせず、自分の心や時間を大切にしながら、その上でどっしりと構えておこう」です。以下、詳しくアドバイスさせて頂きます。

不登校になっても極端に心配しないこと

保護者さまが、「よその子はみんな学校に行っているのに、どうしてうちの子だけが……」と慌てる気持ちは分かります。しかし、だからといって「極端な心配はしないでください(大丈夫です)」、とビーンズではお伝えしています。

もし、お子さまが学校を休んでしまい、それが少し長引いてきた時は、「どうにかしなくちゃ!」と焦るのではなく、少し視点を変えてみましょう。

・不登校=長い人生の中の一部だと思うこと
・若い時期の大切な経験と思うこと
・挫折を克服した時、我が子は一回り大きくなるな、と想像してあげること

挫折や失敗については、長い人生の中で、だれしもが必ず経験することですし、また不登校になったからといって、そこで人生がすべて終わるわけじゃありません。学校へ行けなくなっても、色んなサポート、色んな進路の選択肢もありますし、そうして社会で活躍している大人もたくさんいます。

逆に、保護者さまが「学校へ通えるようにならないと、うちの子は将来が真っ暗だ」という考えに固執してしまうと、それはお子さまにも伝わり、「自分は学校へ行けない。だから無価値だ」と、マイナス思考を一緒に強めてしまい、状況がさらに悪化しやすくもなります。まずは気持ちを落ち着けることが大切です。

不登校で慌てないためにも自分の時間を大切にする

もし、「子どものことでどうしてもつらい気持ちになることが多い」という方は、下記のような考え方をしていくことも大事です。

・こどもに対する期待値、ハードルを下げる
 ⇒「学校には行けてないけど健康だしOK」などプラス面を考えていく

・保護者さまが自分自分の生活をきちんと考える
 ⇒朝から晩まで子どものことを考えないようにする
 ⇒自分の趣味だったり、子どものことを考えない時間をあえて作る
 ⇒不登校に関わらず、いつも通りの生活をする

不登校の子どもをサポートしていく時、保護者さまに気をつけて欲しいことは、「お子さまへの願望」と「自分自身のストレス」の二点です。

色んなサポートをしていく中で、「自分はこんなに尽くしているのだから、アナタはもっと私の頑張りに応えるべき」という気持ちになっていくと、これは同時にストレスにもなります。そして、「自分はアナタのためを想ってやっている。なのに、どうして応えてくれないの」と、だんだんと相手を責める気持ちにも繋がっていきます。

そうならないよう、保護者さまには、「お子さまのサポートをする中では、いきなりの高望みはせず、そして保護者さま自身の時間を大切にしてください」とお伝えしています。

心配になっている自分自身を客観視してみる

先ほどのようにアドバイスをしても、「でも他の子は学校へ行っていて、うちの子だけが遅れている。こんな"普通のこと"を望んでいるだけなのに、高望みなのでしょうか」というように仰る方もいます。

そういう考えをどうしても持ち続けてしまう方は、いったん不登校のことはさておき、自分自身の「心のクセ(思考のクセ)」を客観視してみてください。

「次、次」という欲求が生じていないかチェック

母親・父親に関係なく、人は基本的には「次、次」を求めやすい性質にあります。

たとえばお子さまに関する場合、「生まれた→首座ってほしい→立ってほしい→喋ってほしい→歩いてほしい→ひらがな覚えてほしい……」など、保護者さまは次から次へと新しい成長への欲求が生まれます。そして、その中で必ず「他の子と比べる」という行為をしていきます。

最初は、「うちの子は喋るのが早くて、立つのが早くて……」などの会話だったものが、やがて、「うちの子はほかの子よりも勉強ができて、運動ができて……」など、だんだんと競争的なものにもなっていきます。

客観視をして欲しいのはこういった時になります。「自分はそういう欲求を望むタイプかどうか」、「よその子と比較した時に焦りや不安を覚えるタイプかどうか」など、自分の「感情の傾向」を把握していくようにしましょう。

自分の欲求や感情を記録して冷静に振り返ってみる

自分が何を考えているか・欲しているのか、だんだんと「感情の傾向」がわかってきたら、今度は、そういった欲求が強まった時のことを日記だったり、家計簿なりにメモしてみましょう。そして、感情が落ち着いた時に振り返ってみると、新しい発見があるかもしれません。

たとえば、「お子さまが他の子ができる工作があんまり上手じゃなかった。将来、大丈夫か心配だし、とても焦る」というような気持ちの揺れ動きがあって、この感情で2日くらい不安になったとして、しかし、これが誰かのプラスになっているかといえば、どうでしょうか。保護者さまは不安に思う時間が増えてストレスになっただけですし、それでお子さまの工作がすぐにうまくなるわけでもありません。

同じように、子どもに対して、「どうでもよいことや同じことを何度も繰り返して考えている自分」に気づくかもしれません。そして、これが、「感情の傾向」であり、「心のクセ」なのです。

参考:心のクセのパターン

・例1:いつも過去のことを思い返して後悔し、クヨクヨするタイプ
 ⇒あの時あの学校を受けさせなければよかった……
 ⇒もっと勉強させていればこんなことにはならなかった…… など

・例2:いつも未来を心配しすぎるタイプ
 ⇒このままでは、どこにも就職もできない……
 ⇒40になっても親にパラサイトするのでは…… など

こういった悩みは、できることなら考えない方が良いのですが、しかし、そこは人間の心です。悩みやすいタイプの人に、「悩むな」といっても無理なことです。そのため、「自分自身は悩みやすいタイプの人間なんだ」と自覚(認識)だけでもしておくことが大事なのです。

自分の「心のクセ」を知っておくと少しだけ余裕が生まれる

「子どもが学校に行かない」という問題があった時、

「どうしよう……」
「なんとかしないと……!」
「このままじゃ将来が……」

という不安な気持ちになったとします。

この時、自分の心のクセを知らない人だと、ただただ慌てるばかりで、ともすればストレスを溜めてしまいます。

しかし、自分の心のクセを把握している人であれば、「今、自分は不登校で慌てていて、色んな心配をしている。でも、そのうちのいくつかの不安は、いつもみたいに自分だけの一人相撲(今考えても仕方ないこと)かもしれないな」と、少なからず感じることができれば、ちょっとだけ心の余裕が生まれるかもしれません。そして、少しでも余裕があれば、新しい行動を起こすエネルギーにも繋がります。

もし、あれこれと悩み過ぎて疲れている保護者さまは、いったん、自分自身の「心のクセ」を客観視してみてください。(そうして少しだけでも気持ちが楽になってもらえれば幸いです。)

家族の中で「ありがとう」を言い合える居場所に

不登校を改善したいと思う保護者さまにお伝えしていることの一つに、「まずは家族の間で感謝の気持ちを言い合える雰囲気を作っていきましょう」というものがあります。これは、お子さまが状況改善をしていく中で、欠かせないものが「親子関係・ご家庭の居場所」だからです。

日常の些細なところから「挨拶と褒めの精神」を

「ありがとう」を言い合うためには、保護者さまが、まずはお釈迦様のような気持ちになり、寛大な心を持ちながら、小さなことでも褒めていくことが大事です。

たとえば食後に食器を台所に持ってきてくれたり、洗濯物を片付けてくれたり……そういったちょっとしたことでも褒める一言を添えていきましょう。(あまり不自然に感じるようでしたら、「助かる」や「今日はやってくれたから偉いね」など、言い方は自由でOKです。)

家族が受け入れていることを伝える

お子さまが学校へ行けず、すっかり自信を失っているようであれば、昔の成功体験などを例に挙げつつ、「まあ徐々にがんばっていけば大丈夫」など元気づけたりして、「たとえ不登校になっても家族はきちんと受け入れている」ということを伝えながら、ゆっくりとお子さまの自尊心(がんばればなんとかなるかもしれない、と思えるようになるための心)を回復させていきましょう。

この時、家族がお子さまに関して諦めや失望だったり、「お前はもう何をやっても無駄だ」など、見放してしまう気持ちを明らかに示してしまうと、お子さまはさらに自信を失い、状況改善が難しくなってしまいますので、気をつけてもらえればと思います。

子どもが反発しても、大人はどっしりと構えておくことが大事

「親子関係・ご家庭の居場所」は、不登校の状況改善に重要なのですが、これがすっかり冷え切っていたご家庭ですと、最初はかなり苦労することが多いです。

たとえば、それまでに家族間で会話がまったくなかった場合、急に保護者さまが「ありがとう」など言い出すと、「いきなり愛想よくなって気持ち悪い」と、お子さまは抵抗感を示します。また、お子さまの性格によっては、そういった保護者さまの態度が本物かどうかを試すべく、意地悪なことをしたり、「不気味だからやめろ」などの辛辣な言葉を浴びせることもあります。

しかし、それでもめげず、保護者さまには、家族間で世間話や無駄話ができるくらいの家族関係をちょっとずつ取り戻していってもらえればと思います。そこで折れてしまうと、お子さまは「やっぱりな。どうせ演技だろ」と思い、家族関係はいつまでも修復せず、状況改善も難航してしまいます。

「仲良く」と「媚びる」は違う

上記のようにアドバイスをさせて頂くと、保護者さまの中には、急にお子さまに媚びる対応をしてしまう方もいるのですが、「媚びること」と「仲良くすること」は違います。

「家族関係を良くする」=「お子さまのわがままに100%付き合う」ではありませんので、きちんと「NO」というところは「NO」と言うことも大事です。とくに、「お子さまからの"スジ"が通っていないお願い(甘え)」は、一切無視するようにしましょう。

たとえば、下記のようなケースは保護者さまが強く「NO」と言って良い点です。

・「外に出るの嫌だからお菓子(ジュース)買ってきて」
⇒自分で行かせる

・ごはんの時間になっても「後で食べる」と言って食卓に出てこない
⇒きちんと食卓につかせる。もしくは「じゃあ、あんたの分はナシ!」で後からは用意してあげない

・ゲームやスマホを無制限にやらせてしまう
⇒きちんと親子でルールを設けて、違反したら没収する

ストレスを感じたら自分の時間を大事にする

「家族関係を良くしていこう」と思っても、そのことを頑張りすぎなくて大丈夫です。前述の繰り返しになりますが、願望を強く持ちすぎると、同時にストレスにもなっていくためです。

疲れを感じたら、自分の趣味の時間などを大事にして、きちんとリフレッシュしていくようにしましょう。(そうした自然な振る舞いが、家族関係を良くしていくキッカケにもなります。)

元気になってきた時に高望みをしない

保護者さまの中には、状況が少し改善して、たとえば無事に受験勉強などができるようになってくると、ここで再び高望みをしてしまうケースがあります。

「そんな勉強量で受験合格できると思ってるの!」
「遅れていた分、死ぬ気でやりなさい!」
「私の若い頃はもっと真剣にやっていた!」

お気持ちは分かりますが、しかし、思い出してほしいことは、お子さまの状況改善で必要なことは、「親子関係・ご家庭の居場所」です。学校や塾の勉強で疲れている子に、ご家庭でも叱責をすると、心を休める場所は一つもなくなり、極度のプレッシャーにも潰されて、せっかく頑張る気になったお子さまが、「やっぱり自分はダメなのかもしれない……」と、再びつまずいてしまうキッカケにもなりかねません。そのため、「おお、受験勉強するようになったか。まあ、無理なく頑張れよ」くらいのおおらかな距離感で接するようにしてもらえればと思います。(勉強の進捗などがどうしても気になる時は、塾や学校に相談して、お子さまにもっと頑張ってほしいと思った時は、どのようにアプローチしていくか一緒に考えていくことが望ましいです。)

まとめ

不登校の子どもに疲れたと感じた時は、まずはご自身の心・気持ちを整理して、ストレスを発散し、落ち着くことが重要です。いきなりの100%改善を望まず、まずは色んなアプローチを模索していって、ゆっくり着実に状況改善を進める環境づくりをしていきましょう。

また、一人で解決しようとせず、苦しい時には相談をすることも大事です。一つのところに絞らず、また、一つのところでうまくいかなかったからといって諦めず、どっしりと構えて、お子さまおよび保護者さま自身に合ったサポート環境を探していってもらえればと思います。

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