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悩める中高生を元気にする『ビーンズメソッド』。その一部『ビーンズスタイル』を説明!

学び治しの授業

※本記事は、ビーンズ社外の協力者の皆さま・採用候補者のみなさん・保護者さまに向けて執筆されました。この記事を読めば、ビーンズがどのような考えで生徒をサポートしているのかが分かります!

……悔しい。

……いや、もったいない……

こんにちは。 ビーンズ塾長の長澤です。

長澤啓(Nagasawa kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ​入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
ビーンズが積み上げてきたノウハウを「ビーンズメソッド」として文字化し、より洗練するのがメインのお仕事。さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者とのコミュニケーションにも注力。保護者さまと月100件以上やりとりをしながら、ビーンズ流の保護者さまサポートを拡充中。最近は副代表として、講師の採用育成プランの策定・外部協力者との渉外・経営企画までマルチにこなす。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。

■インタビュー/詳しい自己紹介
学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について

勉強へのやる気が出ない中学生を変えるために親ができることを学習支援のプロに聞きました

プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?

スタッフのみんなの頑張り・保護者の皆さまからのご協力、そして社外のみなさんからのご支援も相まって、ビーンズが、日に日にパワーアップしているのを感じる今日この頃です!

が、しかーーーーし!!!! いや、だからこそ、残念に感じることがあります!

それは……




創業期から生徒たちへの伴走、そして数々のドラマ(経験)から得た学びを体系化したメソッド、「ビーンズメソッド」が世に知られていないこと!!!!

いえ、確かに、保護者さまに向けて、ビーンズのサービス紹介とか、生徒たちが元気になっていった事例に関して説明したブログはあります。
あるんだけど。これじゃ足りない……

ビーンズは、単に「明るく楽しい塾」とか、逆に「子どもたちに寄り添う塾」ではないんです。「ビーンズメソッド」の考え方を元に、不登校に限らず、悩める中高生が元気になっていくノウハウを型化しています。そして、雑談の方法から進路指導・受験指導に至るまで全てのノウハウを合計50万字以上の資料にまとめてあるんです!

さらにさらに、型化したノウハウを「理解する」だけではなく、「使える」状態になるようにするために、ロールプレイングテストを全てのスタッフに課しています。

この事実を、全国100億人のビーンズファンの皆さまにお伝えしたいのに、それが全くできていない……

だから悔しいんです。

もっと言うと僕らが『ビーンズメソッド』を伝えきれていないことが、僕たちを含めて、全国の悩める中高生たち、そしてその保護者さまたちにとっても、もったいなと思うんです。

もちろん、ビーンズメソッド50万字の全てを記事としてお伝えすることはできません……ですので、今回は全てのビーンズメソッドに底流する考え方『ビーンズスタイル』を要約して紹介します!

本記事を読めば、ビーンズがどのような思想・基本スタンスで生徒をサポートしているのかが分かります!
つまり!ビーンズという塾の魂、スピリットを理解できます(本当です)さらにさらに、読むだけで運気が上がり、年収も倍になった……なんて声もたくさん届いています!(嘘です)

冗談はさておき、さっそく本題に入りましょう!
ちょーーーーっと難しいですが、悩める10代への対応方法に悩まれている方にとっては、必ず何かしらのヒントになるはずです!
どうぞお付き合いくださいまし……
届け! この想い!

講談社FRaUさんで、ビーンズメソッドの内容が前後編で詳しく掲載されています。
10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと
10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと
生きる重荷を軽くしたい…不登校専門塾が提案する“子どもを幸せにするための法則”
ビーンズメソッドの内容が端的にまとめられているので、こちらもおすすめです!

『ビーンズメソッド』の概要

『ビーンズメソッド』の一覧

学習支援塾ビーンズ 「BMM」

と、いうことで。あらためて『ビーンズメソッド』について説明します。

ビーンズの生徒とのコミュニケーション・授業はビーンズメソッドというやり方に基づいて行われます。
ビーンズメソッドには、生徒との雑談方法から進路指導・受験指導に至るまで、悩める中高生を元気にしていく心がまえから、具体的な声掛けの内容まで漏れなく体系化されています。

ビーンズメソッドはざっくり整理すると、以下のメソッド群で構成されています。

・ビーンズスタッフが最初に学ぶ基本的な考え方や技法の体系であるビーンズスタイル

・生徒との対話技法である『ビーンズダイアローグメソッド』(BDM)

・同世代に苦手意識を持っている生徒たちを無理なくつなげる技法である『ビーンズファシリテーションメソッド』(BFM)

・国語力UPメソッド/キャリアダイアローグメソッド(生徒の自己分析をサポートするビーンズ独自の対話技法です)/科目指導メソッド/面接指導メソッドを合わせたキャリアサポートメソッド(CSM)

※キャリアサポートメソッド(CSM)の一部については、↓のブログで紹介しています。

『ビーンズスタイル』とは

ビーンズメソッドの全てを紹介しようとすると、ここに50万字以上書くことになるので(笑) この記事ではビーンズメソッドのうち、最も基本であり、最も重要な「ビーンズスタイル」について紹介していきたいと思います。

学習支援塾ビーンズ 「BMM BS」

ビーンズスタイルは、ビーンズメソッド全てにおいて応用されている基本的な考え方・技法のノウハウです。つまり、ビーンズスタイルの概要を知れば、ビーンズメソッドの大体の方向性を知ることができます。

以下で、ビーンズスタイル内で紹介されている概念や技法について、かいつまんで説明していきますね。


『4階構造』とは

追記:ここからお話しする『4階構造』そして、『4つの時期』は、講談社FRaUさんにて端的に紹介されています。
ある段階までは生徒に「正論」を突きつけてはいけない
ビーンズメソッド「四つの時期」
リンク先を読んでから、本文を読むのもおすすめです。

学習支援塾ビーンズ 『4階構造』

ビーンズでは、自分の力で、「なんだかんだで毎日楽しく生きていける」状態を実現できていることを、「自立」と定義しています。

そして、この「自立」を達成するためには、「4階構造」と呼ばれる環境・条件を先に整える必要があると、ビーンズでは考えています。4階構造を理解するうえで最も重要なポイントは、「下の階をしっかり組まないと上の階がグラつく」ということです。

つまり……

「家庭が絶対安心の場になっていない=1階がグラついている状態」では、「家庭の外に出て伴走してくれる大人と関わる=2階を組み上げる」はできません。

「青春経験をしっかり味わっていない=3階がグラついている状態」では、「受験に向かってゴリゴリと努力する=4階を組み上げる」はできません。
(出来たとしても、志望校合格後に燃え尽きるリスクが高いです)

我々大人は、(子どもの将来を心配するゆえに・子どもへの愛情ゆえに)すぐに「4階:挑戦と努力」を行って欲しいと焦ってしまいがちです……

しかし、子どもが「挑戦と努力」ができるようになるためには、その子どもにとっての1~3階がしっかりと組みあがっている必要があります。
まずは、1階~4階がどんな段階で、それぞれの階で何をすればいいかをお伝え出来たらなと思います。

1階 絶対安心の場である家庭

学習支援塾ビーンズ 「絶対安心の場である家庭」

今から申し上げることの中で、一番大切なことは、この1階「絶対安心の場である家庭」を準備することです。
本来家庭は、時に家の外の世界・社会で削られてしまう子どもの気力を回復させるべき場所です。
子どもにとって「家庭が絶対安心の場」にならない限り、子どもは外の世界・社会で削られた気力を回復させる場所がなく「外の世界に飛び出そう」「(失敗するかもしれないけど)チャレンジしよう」という気持ちになれません。

すると、ますます外に出られなくなってしまい、最終的にはビーンズにも来れなくなってしまいます。

「社会が子どもに現実をつきつける時、子どもが保護者に相談出来る関係をつくることが大事」と伝えると、保護者さまの中には「じゃあ、誰が社会の厳しい現実を我が子に突きつけてくれるんですか?」と質問される方もいます。

ビーンズの答えとしては……

親がどんなに頑張って社会の現実を知らせようとしても、思春期の子どものほとんどは聞く耳を持ってくれません。

いえ、実際は聞いてはいるんですが、そのことが行動変容には結び付かないのです。我々も思春期のころ、親からいかに正論を言われても、行動を改めない・または反発してしまう……そういう時ありませんでしたか?

また、社会の厳しい現実は、わざわざ親が突きつけなくても、社会側が勝手に子どもたちへ突きつけます。
子どもが自分の課題から逃げていたとしても……以下のようなタイミングで社会が子どもへ現実を突き付けるのです。

「受験勉強や進路選びを頑張っている同世代が視界のなかに入って焦る」
「自分の良くないコミュニケーションスタイルのせいで友達が離れてしまう」

そして、実際に社会の現実を突きつけられたときに初めて子どもは行動への覚悟を持ちます。と、同時に恐怖と不安にも襲われます。あと、ビーンズにくる中高生に限っていえば「自分が頑張らなくてもどうにかなるさ~ ケセラセラ~♪」と信じている人はいません。
一見、将来のことを全く考えている様子が見えなかったとしても、よくよく話を聞いていくと、自分の将来・自分がこの社会の中で受け入れられるのかという不安を抱えている場合がほとんどです。
(詳しくは、「【高校選び・大学選び】ご家庭でできる! 無気力な中学生・高校生に進路を考えてもらうコツ 第一弾」もご覧ください。)

このタイミングで「家庭が絶対安心の場」であれば、子どもは親に相談したり、「最悪失敗したとしても家庭が受け止めてくれるから挑戦しよう!」という気力を奮い立たせることができます。子どもの行動変容がおきるのは、この「社会から現実を突き付けられた時」かつ「家庭が絶対安心の場で、子どもが失敗を恐れない」状態であるときなのです。

ただ、保護者さまだけで1階を作り上げることは不可能です。だからこそ、ビーンズは、保護者さまへのサポートに力をいれているのです。

2階 伴走してくれる大人

学習支援塾ビーンズ 「伴走してくれる大人」
さて。「家庭が絶対安心の場」になってくると、いよいよ子どもは外の世界に漕ぎだします。

ただ、我々大人ですら、社会の荒波のあまりの激しさに、時に怯むことがあります。

(本当は素敵な人もたくさんいて、素敵な動きもある中ですが)悲しいニュースに溢れ、否応なしに恐怖と不安を駆り立ててきて、言いたいことも言えないこんな世の中。ポイズン。

1人で社会の荒波に立ち向かうことは、ちょっとしんどい……。社会への大海原へ漕ぎ出すオールの手が止まってしまうことだってあります。

ですから、外の世界に漕ぎだした子どもを守り、指導する「伴走してくれる大人」が必要なのです。
学校や近所の遊び仲間などの子どもメインの場や関係であったとしても、程度の差こそあれ大人(先生・近所のおばさん/おじさん/お兄さん/お姉さん)の見守りや指導が存在することを思い出してもらうと、イメージがしやすいかもしれません。

ビーンズが、個別指導に力を入れている理由は、この2階部分をしっかりと組み上げることで、3~4階につなげていきたいからです。

 

3階 青春経験

学習支援塾ビーンズ 「青春経験」

ビーンズでは青春を、「同世代と楽しさや前向きなチャレンジ精神ベースで関わる経験」とおおまかに定義しています。そして、青春には大きく分けて2種類あるとしています。

<「2つの青春」の具体例>
・放課後、友達とダラダラと過ごす(ゆるい青春)

・全国大会への出場を目指して、仲間と一緒に前向きに厳しい練習をこなす(熱い青春)

これをビーンズでは「2つの青春」と呼んでいます。

この青春経験の中で、子どもたちは大人の手を少し離れて、自力で社会と関わっていける自信を得ていきます。
さらに、目一杯楽しむことで、いずれ来る「4階:挑戦と努力」の構築に後悔や後腐れなく取り組むことができます。
※部活で目標へ向けて仲間とゴリゴリ頑張るなどは、3階と4階を同時に組み上げていっているとも捉えられます。

進学校でも一流になると、生徒たちに勉強そっちのけで運動会や文化祭など「仲間と一緒に目標へ向けて楽しみながらゴリゴリ頑張る」経験をさせてあげる校風の学校が多いですよね。それも、ここに理由があるとビーンズでは考えています。
「ゆるい青春」と、「熱い青春」の青春経験をばっちりさせてあげることが、きたるべき4階(挑戦と努力)へ向けてのウォームアップになっているんですね。

ビーンズが「生徒同士のつながり作り」に力をいれている理由は、この3階部分をしっかりと組み上げて、4階につなげたいからというものです。
(もちろん「楽しさベースで1人で延々と趣味に没頭する」という経験も青春に含まれますが、多くの子どもにとって、「同世代と関わる」経験が青春の外せない要素となっていると考えています。)

4階 挑戦と努力

学習支援塾ビーンズ 「挑戦と努力」

1~3階まで組み上げてから、やっと「挑戦と努力」です。

ビーンズでは「挑戦と努力」を「理想の自分と現状の自分の差分を受け止めて、その差分を埋める行為を自分事として真正面から引き受ける経験」と定義しています。
ちょっと言い回しが独特ですよね……

具体的には、

・志望校合格に向けて、自分の偏差値の差分を理解し、努力する

・検定試験の合格に向けて、残り日数と試験範囲を勘案しながら、努力する

・何かしらのコンテストでの入賞を目指し、昨年の入賞者のグレードを目標に頑張る

・自分のコミュニケーションスタイルを見直して、友達作りを頑張る

といった経験を指します。

詳しくは後述しますが、人間は多少なりとも、「自分でリスクを引き受けて成功したい」という「ドライブ欲求」という欲求を持っています。そして、このドライブ欲求を満たすことも「毎日なんだかんだで楽しく生きていく」という状態を達成するために必須であると考えています。

ですから、ビーンズでは、挑戦期(後述)に入った生徒の挑戦と努力を熱く・本気でサポートするのです。

『4階構造』と『4つの時期』の対応関係

ビーンズは、生徒(塾生)が入塾してからの状況の遷移を『4つの時期』という考え方で整理し、時期ごとで対応方法を変えています。
(『4つの時期』についての詳しい解説はリンク先をご覧ください)

では、4階構造の何階に、『4つの時期』のどの時期が該当するのか、お伝えしていきます!

学習支援塾ビーンズ 「『4階構造』と『4つの時期』の対応関係」
1階『絶対安心の場である家庭』の構築と強化は、ビーンズに関わり始めた段階である、信頼関係構築期に最も力を入れます。家庭が生徒にとっての絶対安心の場になればなるほど、生徒とビーンズとの信頼関係構築が早まるからです。
また、1階は2~4階の基礎となる、もっとも重要な部分なので安定期以降も継続して強化していきます。

2階「伴走してくれる大人」の構築と強化は、信頼関係構築期と安定期(前半)に力をいれます。

3階「青春経験」の構築と強化は、安定期(後半)挑戦期で行います。

なぜ挑戦期にも「青春経験」の構築と強化を行うことがあるのでしょうか。
ビーンズの『青春ラボ』を通じて、仲間と協力して塾内イベントの企画と運営に汗を流す生徒もいます。
そして、同世代で何かを企画し成し遂げること、そのものが挑戦になる生徒もいるからです。

4階「挑戦と努力」の構築と強化は、挑戦期で行います。……これの説明の必要はないですよね(笑)

2つの根源的欲求と2つのストッパー

学習支援塾ビーンズ 「『2つの欲求』『2つのストッパー』」

では、4階構造を完成させるために、ビーンズが用いている根幹的な技法について説明していきたいと思います……!その根幹技法を説明するためには、まずビーンズの人間観を説明しなければなりません。
「人間観」って言われると、やや、大仰な感じがしますよね……。 実際、ちょっと複雑な話になってしまいますが、読んでもらえれば「ああ、確かに」と思っていただけると思うので、お付き合いください……!

学習支援塾ビーンズの人間観

人間は「ありのまま欲求」「ドライブ欲求」という、2つの根源的欲求を持っている。
これらを満たし続けることで「4階構造」が完成し、「なんだかんだで毎日楽しく生きていける状態」になる。

このようにビーンズでは考えています。

『ありのまま欲求』とストッパー

「ありのまま欲求」とは、
「ありのままの自分でいたい」「ありのままの自分を丸ごと承認して欲しい」
という欲求です。

しかし、ありのまま欲求を最初からのびのびと満たせる人間はいません。
なぜなら、「ありのままでじゃダメだ」「ありのままの自分では愛されない」というストッパーが心の中で生じるからです。

一部の子どもが学歴や科目勉強などに恐怖と不安ベースでこだわるのは、このストッパーが原因です。

ポイント:ストイック至上主義について
ありのまま欲求の代表的なストッパーに『ストイック至上主義』というものがあります。

ビーンズには「自分はストイックにならなければならない」という「タテマエ」から生まれる恐怖と不安のあまり、行動すること・努力することができない生徒がいます。

「ストイックであること」は目的を達成するための手段に過ぎませんが、上記のような生徒は「ストイックであること」自体を目的化し、かつ「楽しいこと=罪」であると認識している場合が多いです。

ビーンズでは、このような生徒の考え方を『ストイック至上主義』と呼びます。

ストイック至上主義の生徒は、ビーンズの授業が楽しければ楽しいほど

「こんなに楽しいことが自分の成長に寄与するわけがない」
「(本来苦しいことをやるべき)塾でこんな楽しい時間を過ごしてはいけない」

とアレルギー反応がおき、最悪“不登塾”になってしまいます。

このストイック至上主義の怖いところは、昨日まで特にストイック至上主義ではなかった生徒が、進路や勉強への焦りからストイック至上主義に短期間で変わってしまうこと、また、ストイック至上主義には誰にでもなる可能性があることです。ストイック至上主義になっている生徒と楽しさベースの時間を過ごす際は「(ビーンズでの)楽しい時間が、生徒のストイックな姿勢を貫くことに結果的に寄与する」というストーリーをたてて、生徒へしっかりと説明をする必要があります。

『ドライブ欲求』とストッパー

『ドライブ欲求』とは、「自分でリスクとコストを引き受けて、成功したい」という欲求のことです。

成績を上げる際も、友達との付き合いも、ありとあらゆる遊びも、自らは何もリスク・コストを引き受けず、自分で何も決めない……そんな状態だと味気なくつまらないのです。

重要なのは、「自分でリスクとコストを引き受けて」という部分です。

人間が快感を得るためには、利益を獲得する際の「失敗するリスク」「時間的・金銭的・体力的代償」などのコストも同時に求めます。要は「自ら苦労し、頑張った感覚」が欲しいということです。

例えば、日本に住んでいると、ほとんどコストを感じずに得られる水道やネットをはじめとする各種インフラに対して「やったー!高速ネットつながる最高!美味しいキレイな水が水道から出てくる!うれしいー!」と快感や満足感を得たりする人はいないでしょう。

なぜならそこには、「自分でコストを引き受けて、自分で決めて実行するときに感じるドライブ感」がないからです。

※なお、同じネット回線でも「初めての一人暮らしで、自分でネット回線を吟味し、申し込み、契約して快適なネット通信を確保した」となると、上記の「自分でコストを引き受けて、自分で決めて実行するときに感じるドライブ感」を得ることができます。

しかし、ドライブ欲求を満たす際、「リスクとコストが怖い」というストッパーが心の中で働きます。

ビーンズの生徒たちが、いきなり何かに挑戦できない(=自分事には取り組めない)のはこのリスクとコストが怖いというストッパーが原因です。

基本のスモールステップ・2つのスモールステップ

学習支援塾ビーンズ 『2つの欲求』『2つのストッパー』『基本のスモールステップ』『2つのスモールステップ

2つの欲求を満たそうとする際にどうしても生じてしまう「ストッパー」。これを無理なく解除していく技法が

『基本のスモールステップ』
『2つのスモールステップ』

です。

これらのスモールステップは、ビーンズメソッドのあらゆる分野で応用される根幹技法となります。

『基本のスモールステップ』
『2つのスモールステップ』は
「タテマエ→ホンネのスモールステップ」「無責任→有責任のスモールステップ」の2つにカテゴライズされ、それぞれの2つのスモールステップの中に、さらに細かいスモールステップが何個か存在します。

『同質→異質のスモールステップ』

この同質→異質のスモールステップは、後で紹介する『2つのスモールステップ』(タテマエ→ホンネのスモールステップ・無責任→有責任のスモールステップ)の基礎となるものです。

例えば、ドライブ欲求・ありのまま欲求のストッパーを解除するときに、いきなり「異質なもの」を突き付けると生徒が傷ついてしまいます。

最初は、「生徒と同質なもの」を意識してコミュニケーションをとります。
「同質なもの」とは、「生徒の世界(想像力・知識・価値観など)の範囲内のもの」のことです。

まずは、生徒の世界観の範囲内でコミュニケーションをとり、生徒に安心してもらったことで、徐々に異質なもの(=生徒の世界観の範囲外のもの)を生徒に与えたり、ネタにして話していきます。

◎「同質なもの」の例
生徒の進路観(偏差値至上主義)を否定しないもの
生徒が想像できる範囲内のもの(生徒自身の趣味の話)
生徒と同じような経験をした同世代との関わり


◎「異質なもの」の例
生徒の進路観にゆらぎを与えるもの(専門学校を卒業して、毎日楽しくバリバリ稼いでいるビーンズの先輩の話)
生徒の想像の範囲外にある話題(講師の海外経験の話)
生徒とバックグラウンドが違う先輩や大人たちとの関わり

『タテマエ→ホンネのスモールステップ』

学習支援塾ビーンズ 「タテマエ→ホンネのスモールステップ」

「本当はありのままでいたいけど、ありのままの自分じゃいけない」

「本当は自分がそうなるのは辛いけど、人間とは〇〇であるべきで、〇〇になれるように絶えず努力をするべきだ」
……といった恐怖と不安をベースにしたストッパーのことをビーンズでは「タテマエ」と呼称しています。

《例》ビーンズの生徒たちのあるあるのタテマエの例
・私は勉強が好きなんです(本当は、好きじゃない)
・私は勉強しないといけないんです(本当は、したくない)
・私はいい大学で学びたいんです(いい大学に行かないと評価されないという不安ベース)
・私は学校へ行かないといけないんです(学校に行かないと評価されないという不安ベース)

一方で、「ありのままでいたい」「本当は〇〇したい」というようなタテマエの裏にある思いを「ホンネ」と呼称します(「ホンネ=ありのまま欲求」と捉えてもいいでしょう)。

以下で、タテマエ→ホンネのスモールステップの代表的な技法を紹介します。

『表層ニーズ→深層ニーズ』

表層ニーズとは、
・自分が本当に求めているものが分からないから、とりあえず求めているもの
・本当は求めていないけど、タテマエを守るために、とりあえず求めているもの
のことです。

人間は表層ニーズが満たされない限り、安心してホンネ(深層ニーズ)をさらけだすことができません。
ですから、相手の深層ニーズがいち早く理解できたとしても、まずは表層ニーズをしっかりと満たす必要があります。

ここで、表層ニーズと深層ニーズが食い違っていたものだとしても、まずは表層ニーズを満たすことが重要です。

《実践例》
生徒の表層ニーズ:偏差値の高い大学に行きたい
深層ニーズ:偏差値の高い大学を目指すのはきつい。今は信頼できる人と他愛のない話しをしたい。

上記のような表層ニーズと深層ニーズを持っている生徒に対しては、以下のステップで対応します。

・STEP1 表層ニーズを満たす
生徒の偏差値信仰を崩さずに、偏差値の高い大学への受験への道すじを生徒が現実に傷つかない範囲で伝えて、安心してもらう。

・STEP2 深層ニーズを満たす
表層ニーズを満たして安心してもらったところで、徐々に雑談を増やしていく。

『理由つき承認→存在承認』

ありのまま欲求を満たすためには、当然、ありのままの存在自体に対する「存在承認」が必要です。しかし、信頼関係が築けていない人間から、「ありのままのあなたが一番だよ」と言われても、「え?」ってなりますよね(笑)

ですから、存在承認ができるようになるために、まずは「理由つき承認」を行っていく必要があります。
そして、理由つき承認をやっていく過程で、会話量を増やしていくなどして信頼関係を築き、徐々に存在承認へともっていきます。

なお、理由つき承認→存在承認は以下の2つに分類されます。

◉機能承認→存在承認のスキル
お手伝いなどを講師と一緒にやっていく過程で、生徒が講師に貢献してくれたこと(機能)を承認しつつ、会話量を増やしていって、存在承認までもっていくスキル。

◉ビフォーアフター承認→存在承認のスキル
過去よりも、現在は事実レベルで前に進んでいることを指摘して、その前進を承認する。そこから、前進できた生徒の存在自体を承認していく。

『共感→ノーロジック承認』

自尊心が低い生徒は、タテマエ(ストッパー)に起因する自己否定が多くなってしまいがちです。

良かれと思って生徒の自己否定に対して反論することは、相手のタテマエを傷つけ、さらに相手の自己否定を深めてしまうことにつながるケースがあります。

さらに、相手のタテマエ(ストッパー)をロジカルに崩そうとすると、論争になってしまい、進展が生まれれないどころか、逆に傷つけてしまいます。

まずは、生徒の「自己否定すら否定しない」という姿勢を徹底し、その苦しみにひたすら共感します。その後、論破のしようがないように、ロジックなしで堂々と承認していきます。

『共感→ノーロジック承認』の実践例生徒:私はどうせ何もできないし、どうせ志望校に受からないんです

講師:そうか~。何もできないんやな。オーケー。まあでも大丈夫。

※このとき「そんなことないよ! ~~とかできるじゃん!」とは言わないのがビーンズ流。
「自己否定も否定しない」と呼びならわしています

誰がなんと言おうと、先生は君のことすごいって思ってるから。
※完全に主観の情報を伝え、生徒が論破のしようがない『ノーロジック承認』を行います!

あと、受験の話だけど、百戦錬磨の先生に任せれば、ぜ~んぶなんとかなるから、安心したまえ(キリッ)。

生徒:え…… あ、はい(笑)


ここから次回へ続きます。
次回はビーンズスタイルの『無責任→有責任のスモールステップ』という心がまえについてお話しします。

子どもと進路について話す際、子どもにとって、「遠い将来」からお話しすること、ノンストレスに放言できる環境を整えることの大切さをお伝えしています。

次回も濃いめの内容になります。どうぞお楽しみに!

続『ビーンズスタイル』……無責任のすゝめ!/ビーンズメソッドに興味をもってくれたあなたへ

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TEL : 03-5579-8679 (11~20時/日曜定休)
MAIL : 無料相談フォーム (24時間受付)
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『ビーンズメソッド』

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