【ビーンズ流】チャレンジスクール 作文のコツ ご家庭でできるポイントまとめ

チャレンジスクール作文のコツご家庭でできるポイントまとめ

こんにちは! 「不登校・勉強嫌いの子どもたちのための塾」ビーンズの塾長・長澤です。

長澤啓(Nagasawa Kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ​入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
ビーンズが積み上げてきたノウハウを「ビーンズメソッド」として文字化し、より洗練するのがメインのお仕事。さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者とのコミュニケーションにも注力。保護者さまと月100件以上やりとりをしながら、ビーンズ流の保護者さまサポートを拡充中。最近は塾長として、講師の採用育成プランの策定・総務(経理)・経営企画までマルチにこなす。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。

■インタビュー/詳しい自己紹介
学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について

勉強へのやる気が出ない中学生を変えるために親ができることを学習支援のプロに聞きました

プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?

チャレンジスクールの受験では、「志願申告書・作文・面接」の総合点で合否が決まります。

そのうち近年、配点が上がっているのが「作文」です。

本記事では、ビーンズで指導している作文対策のコツのうち、ご家庭でもできるポイントに絞って紹介していきますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

学習支援塾ビーンズは東京の真ん中、飯田橋にある「不登校・勉強嫌いの子どもたちの塾」です。

中学・高校生を中心とした50名以上の生徒とその保護者さまに、個別指導・居場所サービス・保護者相談制度などを提供しています。

・楽しい雰囲気でやりたいことを見つけたい
・進路を決めて、勉強を頑張りたい
・優しい雰囲気の中で悩みを話したい
・友達と思い切り“青春”したい

そんな生徒たちを積極的に受け入れています!

一言では説明しきれないので、「ビーンズってどんな塾なの?」と詳しく知りたい方は、コチラをどうぞ!(新しいタブで開きます)

チャレンジスクール作文のコツご家庭でできるポイントまとめ

作文指導のタイミング

当塾では、「作文=一番最後に取り組むもの」と教えています。

順番としては「志願申告書の理由作成⇒面接でどんな質疑応答をするかの台本作り⇒最後に作文対策」という流れで指導しています。

なぜ、この順番かというと、「志願申告書」と「面接台本」で考えた内容は、どちらも共通して、作文対策に使えるためです。

チャレンジスクール受験生の多くは、作文に不安を抱えています。そのため、早く作文の練習をしたがる傾向にあります。

しかし、「作文に書くネタ考えること」と「文章を書くこと」を同時にやることは、子どもたちにとって非常に難しいことです

まずは志願申告書と面接の準備に取り組み、自分の考えを深めておくこと。

そこで考えた、自分の考えを基にして、作文の練習をする。

このほうが結果的には効率よく準備を進めることができるとビーンズでは考えています。

まずは、チャレンジスクール各校の過去問チェックから!

作文は、学校ごとにそれぞれ独自の設問が出題されます。

そして、学校ごとの出題傾向は毎年少しずつ似ています。

まずは過去問を見てましょう。

作文検査 過去問


「Kites rise highest against the wind - not with it.
(たこが一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。)
英国元首相 ウィンストン・チャーチル」

ということばについて、
・このことばがどのような内容を表現しているのかをあなたなりに考えて説明したうえで、
・あなたの経験や今後の展望に触れながら、このことばから考えたことを600字程度で述べなさい。

引用:東京都立世田谷泉高等学校 平成29年度過去問


厚生労働省が実施している「新規学卒者の就職離職状況調査」によると、三年以内離職率は年度によって多少の差はありますが、大卒者は約三割、高卒者は約四割です。

約三割の大卒者と約四割の高卒者が三年以内に離職してしまうのはなぜなのか、あなたの考えを述べなさい。

また、このことを踏まえて、社会に出る前に高校生活で身に付けておくべきものは何だと考えますか。

そして、それを身に付けるためにどのような高校生活を送りたいと思いますか。

引用:東京都立大江戸高等学校 平成29年度過去問

このように、チャレンジスクールの作文検査は一見すると大人から見ても難しい内容です。

ただ、例年出題される傾向としては偉人の言葉や社会の現象・出来事を解釈した上で、「自分はどんな未来に向けて、どのように高校生活を送りたいのか?」と自分の意見を書かせるものが多いです。

つまり高校側が見ているのは、大きく分けて子どもが

「①自分の将来を主体的に考えること」と「②自分の考えを構成だてて伝える」ことができているかです。

そのため、先に志願申告書と面接の内容を考えておくことで、①の部分が子どもの中で固まり、作文対策へ繋がります。

チャレンジスクール各校の出題傾向をつかむ!

チャレンジスクールの作文検査の出題内容は、各校によって特徴があります。

そのため、自分が受けるチャレンジスクールの作文過去問は複数チェックしておき、その傾向を事前に掴んでおくことが大事です。

その際、いきなり過去問を読んで、作文を書き始めなくても大丈夫です。

作文を書くのにアレルギーがある際は、最初はとにかく複数年の作文過去問の問題文(お題)読むことのみに専念しますしょう。

【チャレンジスクール一覧】

・東京都立 六本木高等学校 (港区 六本木駅 麻布十番駅)

・東京都立 大江戸高等学校 (江東区・東陽町駅/住吉駅など)

・東京都立 桐ヶ丘高等学校 (北区・JR埼京線 北赤羽駅 )

・東京都立 小台橋高等学校(足立区・JR田端駅 よりバス)

・東京都立 世田谷泉高等学校 (世田谷区・京王線 千歳烏山駅)

・東京都立 稔ヶ丘高等学校 (中野区・西武新宿線 下井草駅)

・東京都立 八王子拓真高等学校 チャレンジ枠 (八王子市・西八王子駅)

チャレンジスクール各校の理念や特徴を調べて、織り込む!

チャレンジスクール各校には、それぞれ理念や特徴があります。

作文執筆時は、各校の理念や特徴についてうまく織り交ぜながら作文を書きあげることができると、良い評価に繋がります。

下記の項目は、そのまま面接対策にも繋がりますので、しっかり調べておきましょう。
(できれば志願申告書を作る前には調べておきたいことです。)

抑えておきたい受験校の情報
・教育目標
・期待する生徒像
・特徴、特色
・科目の内容
・専門科目の詳細
・制服の有無、特徴
・校則
・部活動の種類
・修学旅行の内容
・卒業した生徒の進路の特徴 など

ビーンズ流 チャレンジスクール作文対策

チャレンジスクールの作文の練習する際、ビーンズで大事にしているのは「いきなり原稿へ答えを書こうとするのではなく、先に全体の構成を考えて、それから原稿用紙に書き出していくこと」です。

作文構成メモを先に作る
⇒作文を書く前に、構成づくりから実施する。そうすることで、書きたい内容を先にまとめてから、原稿用紙に清書となり、スムーズな作文作成ができるようになる。

ストーリーを作る
⇒構成を作ったら、次は作文の内容。作文には「逆境・努力・成功・未来」の要素を入れてストーリーを組み立てることが大事。そうすることで、文章に"説得力"を持たせることができる。

時間を測って書く
⇒作文の試験時間は50分です。時間内に必ず規定文字(501文字以上600字以内/六本木高校は201~250字以内×2問)を書き上げるよう何度も練習します。

中学生に対してかなり難しい問題、そして600字という文量を50分という短い制限時間に書き上げる作文試験で、チャレンジスクール側は何を受験生に求めているのでしょうか。

(これは学習支援塾ビーンズの推測ですが)チャレンジスクールは、受験生が難しい課題に対して あきらめずに集中力を持続させられるかどうかを判定したいのではないかと考えています。

作文の練習の初手は「自分の将来」について書きだしてみる

では、作文の構成やストーリーを作る練習はどうすればいいでしょうか?

過去問のお題をみて作文を書き進めるのもありですが、ビーンズで勧めているのは上記した「①自分の将来を主体的に考えること」を先に進めるです。

作文も、そして面接も「自分の将来について熱意を持ってアピールできる」ことが大切になります。

自分がどういう将来を目指していて、高校はどのように頑張ろうと思っているのか、自分で文章を書き、他人へ伝えられるようにすることがチャレンジスクール対策全体の底上げにつながります。

とはいえ、いきなり「自分の将来の夢」を文章を書き進めることができる子どもはごくごく少数です。

ですので、ご家庭でお子さまと取り組む際は、最初は箇条書きレベルでなにをやりたいかを書き進めていくことをおすすめしています。

文章でなくとも、箇条書き・アイデアベースでどんどん書き溜めていくと、いざ文章を書く時のネタに困らなくなります。
ご家庭で練習する場合は、最初は保護者さまがお子さまの意見を口述筆記していくのもおすすめです!

将来について考えられない場合は「他人ごと」の将来を「楽しく」考える

ビーンズにくる子どものなかには、「自分の将来について考えられない」子どもも多いです。

自分の将来を考えるのが大変・つらいという子どもは珍しくありません。(むしろ多数派だと思っています)

では、どうすればいいか。ポイントは『将来を考える時は「他人ごと」を「楽しく」考えること』です。

自分の将来を考えるとつらくなってしまう子どもでも「他人ごと」であれば、どんどんアイデアが出たりします。

実際、ビーンズでは、子どもがビーンズの仲間の将来を考えてあげたり(こんな授業です)

(上の写真のように)「どうすればビーンズの経営がうまくいくか」なんてネタを出すと、子どもたちが真剣にビーンズの経営について考えてくれています(笑)

将来を考える際は「他人ごと」を「楽しく」

これはビーンズの進路指導の基本となる考えです。詳しくは以下もご覧ください。

「他人ごと」で「楽しく」進路を考えることについて、ご家庭でできるコツをお伝えしています。

そもそも、なぜ子どもたちが自分の将来を考えることが大変なのかについては、こちらの記事で説明しています。

チャレンジスクール受験は、将来のことを考えられない状態で受験すると、かなりハードな試験になります。

そのため、ビーンズの指導方針では、心のケア・自尊心の回復・不登校の悩みに折り合いをつけ、子ども本人がこれから自分のやりたいことを前向きに考えられる状態になることを優先しています。

「心のケア~自尊心の回復」について詳しくは、以下のチャレンジスクール全般の対策記事をご覧ください。

作文問題の細かいテクニック

チャレンジスクールの受験に関わらず、当塾が作文問題全般で指導している、細かいテクニックは以下の通りです。

一人称は統一すること
⇒「私」、「ぼく」などを混合しない。一つに限定する。

語尾・文末を統一すること
⇒「~です。」、「~ます。」なのか、「~だ。」、「~である。」なのか、どちらか一つで揃える。

ていねいな字で書くこと
⇒綺麗でなくてもいいから、可読性はちゃんとある字で書くようにする。(書き殴りはダメ。)

誤字脱字に気をつけること
⇒とくに注意するのは脱字。間違った場所次第では、大幅な書き直しが必要となり、大きなタイムロスになる。

分量をとにかく埋めること
⇒原稿用紙はとにかく埋める。途中であきらめてしまうと、印象が悪い。なんとか9割以上は書くようにする。

書き終わったら読み直すこと
⇒最後の読み直しをやらない学生はたくさんいる。そのせいでカンタンなミスに気づかなかったりして減点に繋がるケースも少なくない。だからこそ必ずチェックする。

まとめ

チャレンジスクールの作文対策は、志願申告書と面接の対策が終わり、自己分析が一通り終わった後、じっくり国語力を身につけながら準備していくことをおススメします。

また、作文検査は、高い読解力と文章力が求められるため、一朝一夕ですぐに解けるような問題ではありません。なるべく早めの準備・対策をするようにしましょう!

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