エンカレ授業の紹介 "カコミライプレゼン"で、自分の進路をみんなで考える!
本記事では都立チャレンジスクールや大学の総合選抜(旧AO)入試を受験する予定の生徒たちを対象とした、自己分析のグループワーク"カコミライプレゼン"の様子をお伝えします。
特別講師にエンカレ「細川ゼミ」顧問の細川甚孝先生をお招きしました。
エンカレ特別コンサル 細川 甚孝(しげのり)先生
合同会社政策支援 代表社員
上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学
早稲田大学大隈記念大学院公共経営研究科修了
細川先生の詳しいプロフィールはこちら
もくじ
エンカレ授業の紹介 "カコミライプレゼン"で、自分の進路をみんなで考える!
授業の目的と流れ
今回は中学生・高校生で、特に都立チャレンジスクールや大学の総合選抜(旧AO)入試を受験する予定の生徒を対象したエンカレです。
自分の夢の実現に向けて、今からどのようなことを頑張ればよいのか明確にするための考え方とテクニックを学んでいきます。
1.因果律で物事を考えるトレーニング!
授業の大まかな流れとしては、まずは生徒たちに「因果律の考え方」を身につけてもらって、それから"カコミライプレゼン"のグループワークを実施していきました。
悩みを解決するためには、因果律の思考ロジックで物事を考えていくことが重要だと、細川先生はおっしゃいます。
因果律とは、「原因⇒結果⇒未来」の順番で物事を考えていくことです。
百聞は"一験"に如かず。
さっそく生徒たちにワーク形式で取り組んでもらいました。
「夜中にゲームをする⇒寝不足になる⇒眠くて勉強できない」など、因果律の考え方のコツをすぐに吸収していったようです。
また、因果律は悩みを解決するだけのものにとどまりません。
その思考の順番を「未来⇒結果⇒原因」と変えることで、理想の未来を実現するためにはどのようなことを頑張ったらよいか、考えていくこともできます。
たとえば「高校に合格する⇒成績を上げる⇒勉強をがんばる」といった具合です。
この考え方を応用して、"カコミライプレゼン"のワークを実施していきます。
2."カコミライプレゼン"で、お互いの進路について考える!
"カコミライプレゼン"は、生徒同士でペアを組み、下記の手順で進めていきます。
1.手元のカードに「自分の5年後の理想の状態(未来)」を書く
↓
2.ペアの相手とカードを交換して、「相手の5年後の理想の状態」を実現するためには、どのようなことをしなければいけないか、別のカードに書き込んでいく
↓
3.書いたカードを、時系列順に並べていく
↓
4.現在から未来にかけて、自分の頑張るべきことが明確になった図が完成
↓
5.発表
このワークのポイントは、ペア相手が客観的な視点から、自分の進路について検討していく点です。
ビーンズでは、進路を考える際に「他人事」という考えを大事にしています。
「子どもと進路を考えるときは「他人事」「遠い将来」からスタートしよう」
「他人事」であるからこそ、「理想の未来」を実現するために、どのような努力をどのような順番で取り組んでいけば良いのか をより明確に言葉にすることができるのです!
因果律の考え方は、"カコミライプレゼン"以外にも、さまざまなことに応用できます。
たとえば、高校受験の面接・総合選抜(旧AO試験)面接です。
などで話す志望理由を考える時、その学校に入りたいと感じる「原因」や「きっかけ」を因果律で考えていくことで、その説明・プレゼンを論理的に組み立てられます。
すると第三者である面接官にも分かりやすく、魅力的に志望理由を伝えることができるようになります。
因果律は総合選抜(旧AO)のプレゼンにもつながる考え方ですー!
「プレゼンのコツ① プレゼンの構成のつくりかた」
生徒たちの様子
今回の生徒たちは、ほぼ初対面の子ばかりでした。
しかし、いざワークの時間になると、「この努力をすると、この結果が出てくるから、この時系列かな?」などと互いに相談しながら、真剣に取り組んでくれました。
その中で緊張もほぐれて、授業も盛り上がり、楽しく終えることができました。
"カコミライプレゼン"を経験することで、生徒たちも少しずつですが、自分たちの進む道が見えてきたように感じます。
塚﨑から一言
今回学んだ因果律の考え方、"カコミライプレゼン"という手法は、さまざまな場面に応用できるものです。
ぜひ、今回学んだ考え方と手法を応用し、論理的な考え方を身に着けてほしいと思います。
また、面接や作文が苦手な子というのは、言い換えると、「論理的な思考の組み立て方をまだ知らない子」です。
論理的な思考は、決して生まれつきの性格で「できる/できない」が決まるものではありません。
トレーニングすれば誰でも習得できる「テクニック」です。
自分の進路を考える際、何から手をつけていいかわからなかったり、不安に感じる方は、コツやポイントなど指導していきますので、ビーンズにご相談頂ければと思います。
今回のエンカレを主催/監修していただいた細川先生の「細川ゼミ」の他の授業の様子はこちら。
参考:スライド資料の紹介
今回の授業で使ったスライド資料を掲載しました。
"カコミライプレゼン"に興味のある方は、ぜひトライしてみてください!
(スクロールして閲覧可能です。)
※注記
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