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学び治しの授業

土曜エンカレの授業紹介「コンサルタントに学ぶ、"食"と"社会のつながり"の話」

  • 土曜エンカレ

こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。

今回の土曜エンカレのテーマは"食"です。みんなが普段「食べているもの」に注目して、食べ物と自分たちの社会のつながりを学習してもらいました。

題して、「コンサルタントに学ぶ、"食"と"社会のつながり"の話」です!

今回は特別講師として、合同会社政策支援で代表を務められている細川甚孝先生をお招きし、当塾までお越し頂きました。

"食べ物"と"社会のつながり"を学ぶ!

授業の目的

今回の授業の目的は、生徒たちに現代社会に対する想像力を培ってもらうことです。

具体的には、"食"をテーマにして、食べ物と自分たちの社会のつながりを学習することにより、自分たちは何を食べて、どういう人とつながっていき、そして、今後どんな生活をしていくべきかなのか、みんなで考えていきます。

授業の流れとしては、いつものように細川先生の講義を受けながら、生徒たちにグループワークをしてもらいました。

細川先生から学んだこと

細川先生は講義の中で、食に関連する知識について、さまざまなことを教えてくれました。

1.お米と小麦について
みんながお米を日常的に食べられるようになったのは、ここ50年くらいのこと。パンが今のように普及したのは、ここ20年といった最近のこと。そして、今や日本の主食は、お米ではなく小麦(パン)となっており、皆が小麦製品を買うようになるので、もともと低い日本の食料自給率がさらに低下してしまうことを教えてくれました。

2.健康格差について
その人が暮らす生活環境・仕事・交友関係によって、食生活はある程度、定まってしまいます。たとえば野菜をどれくらい食べるのか、運動をする習慣があるか、喫煙するのかといった傾向が決まってしまい、結果として健康格差が生じてしまうことを教えてくれました。

3.ソーシャルキャピタルについて
食を通じて、社会関係資本(互いに協力しあえる友人や知人がどれくらいいるか)のことについて、教えてくれました。

4.孤食について
みんながみんな、家族で一緒にごはんを食べる「共食」をできているわけではなく、実際の社会では一人で食べる「孤食」も多い。つまり、家族一緒に食事できることは、じつは恵まれている環境にあることを教えてくれました。

5.フェアトレードについて
消費者が農作物の安さばかり求めてしまうと、生産者にはおカネが廻らず、生産者の生活が破たんしてしまうこともあります。そのため、農作物を適正な価格で生産者から購入することで、生産者の生活が安定し、農作物の生育環境の良化・品質向上につながっていく、というお話を教えてくれました。

グループワークで実施したこと

生徒たちには、講義の中で、食に関連するグループワークにも取り組んでもらいました。

1.「今週どんなもの食べた?」
このワークでは、生徒たち各自の一週間の食事を撮影した写真をプロジェクターを用いて、互いに紹介しあいました。発表の途中では、食事・食材に関する地域や背景について、細川先生が解説をして、生徒たち同士で意見交換をしてもらいました。

2.「フェアトレードに関する番組鑑賞」
フェアトレードの話をした後に、コーヒー豆農家のドキュメンタリーを一緒に鑑賞しました。そこには企業からコーヒー豆を安く買いたたかれて、重労働のわりに少ないお金しか手に入らず、生活にも困ってしまう農家の姿がありました。生徒たちはいつも気軽に飲んでいるコーヒーの裏側にある重い事実を知って、とても驚いていました。その後、フェアトレードに取り組んでいる企業とその活動について、細川先生から生徒たちへ紹介していただきました。(バックの「MOTHER HOUSE」や、ジュエリーの「HASUNA」など)

生徒たちの様子

授業中、一番盛り上がった時間は、「今週どんなもの食べた?」のワークをしている時でした。やはり、授業の話題が自分たちの食事になりますので、生徒たちも夢中で取り組んでくれて、活発に意見交換をしてくれました。

生徒の中には「最近、時間がなくてゼリーばかり食べてる・・・」という子もいて、「ちゃんと食べなきゃ!」と、みんなで突っ込み合うようなほほえましいシーンもありました。

一方で、「生活環境に応じて生じる健康格差」の話題では、生徒たちは真剣な顔つきで細川先生の話を聞いていました。

細川先生から「私たちは自分が食べるものは、すべて自分の意思で選んでいるように感じてしまいがちですが、じつは、その人が何を食べるのかという判断は、生活環境や、その人の仕事、周りの友達の影響を強く受けている」ということを、データ・事実にもとづいて説明されると、生徒たちは「健康を得るためには、しっかりお金を稼いで、ちゃんとした生活をしないといけないのか・・・」と、社会の厳しい側面についても認識を深めてくれました。

塾長・塚﨑から一言

今回の授業は「食べ物」という、子どもたちにとって、もっとも身近なテーマだったからか、これまでの細川先生の授業の中でも、子どもたちがとくに盛り上がってくれたように感じます。

身近なテーマから興味をもってもらい、それから「食」に関連する色んな社会的な出来事について知ってもらう。「食」というものを通して、社会について様々な視点で捉える良い練習になったように思います。

自分たちが何かを食べている時、気づかないうちに生産者にとって自分が加害者になっているかもしれない。そういう広い視野・意識・想像力を子どもたちが持つことはとても大切なことです。

今回、細川先生から新しい知識を得て、驚き、そして真剣に考え込む生徒たちの姿が、とても印象的な授業でした。

▼こちらは授業後の写真。細川先生、今回も本当にありがとうございました!

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