ビーンズ進路相談「漢塾」! 受験は一人ではなく、みんなで乗り切る!
本記事では学習支援塾ビーンズの受験生が取り組んでいる「進路相談 漢塾(おとこじゅく)」という活動について、ご紹介します。
なお、本記事は2019年8月に公開した内容をビーンズ塾長 長澤が加筆・公開しています。
2021年7月現在、ビーンズでは主にオンライン授業で受験に立ち向かう子どもたちを応援しております!
長澤啓(Nagasawa kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
副代表として、講師の採用育成プランの策定・外部協力者との渉外・経営企画までマルチにこなしながら、日々「ビーンズメソッド」を洗練させている。
さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者さまと月100件以上やりとりを実施。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。
■インタビュー/詳しい自己紹介
・学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について
・勉強へのやる気が出ない中学生を変えるために親ができることを学習支援のプロに聞きました
・プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?
もくじ
ビーンズ進路相談「漢塾」! 受験は一人ではなく、みんなで乗り切る!
「漢塾」は、受験生同士があつまり受験勉強や進路選択を楽しく乗り越える試みです。
ビーンズにいる受験生は男子率が高いため、「漢塾」という名前をつけました。
(2020年6月現在、「進路相談会」と名称変更し、オンラインで実施しています)
毎年、どんな生徒も受験勉強には、なかなかエンジンがかからないのが現実。
そして、受験生全員に言えるのは、「みんなすさまじいストレスを抱えている」ということです。
点数が思うように上がらないことへのストレス。
科目勉強に取り組めない自分に対してのストレス。
自分事の極致である、自分の進路を(真剣に)考えないといけないことへのストレス。
特に進路を考えることは、自分ひとりでは難しいし、楽しくない!
挙句、学校の先生や保護者、塾の先生から真剣なトーンで説教や心配されても、ヤル気なんてでない!
この「漢塾」が生まれたのは、
「ビーンズの先生から深刻な顔で『進路、大丈夫なのか?』とか言われたくない」
「そんなこと言われても、こっちのテンション下がるだけ。無意味」
「せっかく、進路について考えるなら、みんなで楽しくやりたい」
「ひとりでやると苦痛な進路選びも、仲間の進路についてワイワイ考えるのは楽しい」
「勉強の進捗管理も、皆で計画を立てれば、楽しくて、やる気が出る(かもしれない!)」
という、生徒たちの要望からでした。
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記念すべき 第一回漢塾は、夜!
さて、記念すべき「第一回漢塾」は、「昼間にマジメに集まったって、誰も何も話しませんよ……」という、生徒からの貴重な意見から、
夜実施しました!
受験生同士が、ウーロン茶やコーラを片手に、進路についてのそれぞれの目標や考え、悩みについて肚を割って話し合いました。
進路選びも、勉強もひとりでは楽しくない!だからみんなで楽しくする
その後も「漢塾」では、毎週決まった時間に集まり、みんなで先週の勉強の進み具合を振り返り、それぞれ1週間分の勉強計画を立てていきました。
前週のうちに覚えた英単語や古文単語をお互いにチェックし合い、正答率で順位を競うというゲーム要素も含んでいます。
中には、勉強の計画だけでなく、筋トレの計画をたててる生徒も…… 笑
その後も、
模試に行くときは、わざわざ塾に生徒が集合してから出発しますし
(だって、模試行ったら自分事突きつけられるからしんどいじゃないですか!)
その模試の結果が出れば、皆で共有して、悔し涙を拭い合います。
(だって、模試の結果見たら自分事突きつけられてしんどいじゃないですか!)
生徒たちが主体的に運営する「漢塾」へ
もともと漢塾の司会進行はスタッフが行っていました。
しかし、だんだんと参加している生徒が司会役として立候補してくれるようになりました。
中には進行用のスライドまで、自作してくれる生徒も!
生徒がどんな漢塾にしていくかも、みんなで話し合い、自分たちで決めていきます。漢塾の第二ステージです。
生徒が自ら運営や企画などをやってみる中で、
「あ、自分は意外と人を喜ばせるのが好きかも」
「人間がモチベーションを維持するのって、どうすればいいのか…… 心理とか学べばいいのかな」
「計画するって、“経営”とか近いのかな」
と、自分のやりたいこと・進路のヒントを見つけていった生徒もいました。
生徒(受験生)たちにとって「漢塾」が、四階構造の「青春経験」となっていったのです。
進路相談「漢塾」の今とこれから
そして………合格記念も夜でした……
漢塾に参加した受験生は、皆、大学に合格しました。そして、元気にキャンパスライフを送っている…… はずでした!
しかし、彼らが大学入学すると同時に、新型コロナウイルス感染症の世界規模のパンデミックが発生……!
彼らも(そして大人たちも)思い描いていた”キャンパスライフ”は、コロナによる非常事態によって消えてなくなってしまいました……
そんな中でも「漢塾」のつながりは残り続け、オンラインで集まってお互いの大学生活について話しています。
また就活や長期インターンに挑戦するビーンズ先輩の選考対策を手伝うことや、後輩たちの高校・大学推薦入試対策(自己分析・進路決め)を手伝うことを通して、自分たちのキャリアについても考えるというプログラムにも参加してくれています!
※こちらの紹介はまたの機会に……
コロナが収まり次第、次の大学受験生たちも教室に集めて、進路相談会を行いたいと思います!
備考:進路相談「漢塾」とビーンズの「居場所」について
生徒が運営する漢塾のような取り組みをビーンズでは「居場所」と呼んでいます。
居場所とは「授業ではなくとも、生徒がビーンズで色々なことに挑戦できる」場のことです。
居場所について、くわしくはこちらの記事もご覧ください。
受験生の保護者さまへ
この記事を読まれた保護者さまの中には、
「我が子も、こんなに楽しく(主体的に)進路選びしてくれたら、どんなにいいか……」
と思われた方もいらっしゃるかと思います。
上記の通り、受験生のお子さんは様々なストレスを抱えています。
「勉強どころか、進路を考えるのもつらい……」
これは、ビーンズに通う生徒だけではなく、現代の子どもたち全体の問題ではないでしょうか。(新しいタブで開きます)
そんなお子さまが、自分の進路を主体的に考え、勉強へ向かうためのステップをビーンズでは「4階構造」と呼びならわしています。
そして、お子さまが進路を考え、進路へ向かう大きなアシストとなるのが、お子さまにとって家庭を「絶対安心の場」にすること。そのためには、ご家庭で雑談量を増やすことです。
外部サイトですが、こちらの記事もご参考ください「中学生が不登校になったとき親にとってほしい3つの対応策【不登校支援の専門家インタビュー②】」
(新しいタブで開きます)
ビーンズメソッドとは
とはいえ、保護者さまだけで、思春期・受験でストレスを抱える中学生・高校生の子どもと関係を一から作っていくとなると大変ですよね……
この記事に書いてある内容をご家庭でのお子さまへの声掛けに活かすには、『ビーンズメソッド』という”悩める10代”へのサポート方法についてお知りいただくといいなと思います。
〇受験でストレスを抱えるお子さまと、ご家庭でどのように接すればいいか
〇お子さんと進路について話すとき、どのように切り出せばいいか
〇保護者が科目勉強の進捗にどれくらいチェックすればいいのか
このようなお悩みに対しての全てのアドバイスは、ビーンズが今まで関わってきた、保護者さま・生徒たちの豊富な事例から導き出した「ビーンズメソッド」に基づいています。
「ビーンズメソッドってなに?」という方は…まずはコチラの動画をご覧ください。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演しました。
おおたさんには「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
そして、ビーンズを取材していただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
講談社FRaUさんでは、ビーンズメソッドの内容を端的にまとめていただいています。こちらもぜひご覧ください。
上記は、いわばビーンズメソッドの概論です。
まず概論をご覧いただいたうえで、ご家庭での具体的な声掛けは、以下の記事をご覧いただけるといいなと思います。