都立チャレンジスクール 志願申告書のポイントと、 ご家庭でできるコツのまとめ

都立チャレンジスクールの受験では、出願時に願書とともに「志願申告書」を作成して一緒に提出する必要があります。
この志願申告書の作成、進路の不安を抱えていたり、不登校の生徒にとってはかなりハードな内容です。
本記事では、志願申告書の書き方について、ビーンズが大切にしているポイントと、ご家庭で実践できるコツを紹介していきます。
「不登校・勉強嫌いの子どもたちのための塾」ビーンズの塾長・長澤がお送りします。
筆者紹介
1997年生まれ。東京大学 経済学部卒。一児の父。
大学生時代からの現場経験を活かして、不登校などに悩む10代のサポート方法を「ビーンズメソッド」として体系化。
親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者さまへのサポートと相談事業に注力。全国を巡り、教育委員会・上場企業さまなどが主催する講演や研修に登壇。
もくじ
都立チャレンジスクールの志願申告書で絶対に押さえるべきポイントとは?
チャレンジスクール志願申告書の様式・設問項目
チャレンジスクールの志願申告書で問われるのは、就職活動のエントリーシートのような5つの項目です。
不登校などで深く傷つき、進路への不安を抱える子どもにとっては、いきなり自力で書き進めるのは
非常にハードルの高い内容となっています。
まずは志願申告書の現物を見てみましょう。

志願申告書記入項目
1.入学を希望する理由
2.将来の夢・希望
3.高校入学後、科目授業の学習面で頑張りたいこと
4.高校入学後、科目授業以外で頑張りたいこと(部活・生徒会・ボランティアなど)
5.自己PR(入学を希望するにあたって特にPRしたいこと)
※拡大して見たい方はこちら
チャレンジスクール受験での志願申告書の記入項目は、就職におけるエントリーシートのような内容を聞かれます。
ですので、子どもがいきなり書こうとしても、文章を埋めきることが難しいのです。
とくに、不登校になったことで落ち込んでいる子どもにとっては、そもそも上記の項目を考えること自体が難しいケースもあります。
特に自分の将来の目標、これから頑張りたいことを文章としてまとめて書くのは至難の業です。
なぜ、将来のことを考えるのが難しいのか
なぜ、子ども達は自分の将来のことを考える事すら難しい状況になっているのでしょうか…
ビーンズの現場サポートの中で判明してきた背景についてご説明します。ご家庭での進路サポートのヒントも盛りだくさんです!
その場合は、まずは心のケア~自尊心の回復をして、自分の将来について前向きに考えることができる状態まで状況改善をすることが先決となります。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
ビーンズが取り組むチャレンジスクール対策について 第3回チャレンジスクール合格の鍵
学習支援塾ビーンズでは、進学対策の一つとして都立「チャレンジスクール」対策に取り組んでいます…
心のケアをして、自尊心の回復をして、不登校の悩みに折り合いをつけて……本人がこれから自分のやりたいことを前向きに考えていくことができる状態になったら、そのタイミングで志願申告書を作っていくことをお勧めします。
そして、いざ志願申告書を作成していくにあたり、各項目については、以下のように記述していきます。
【設問別】チャレンジスクール志願申告書の具体的な書き方と文例
志願申告書に向き合うとき、何より大切なのは、お子さまの心が「前向きに将来を考えられる状態」になっていることです。
焦らずに、まずは心のケアと自尊心の回復を最優先にしてから、
各設問の「型」に沿って進めていきましょう!

【設問1】
入学を希望する理由には何を書けばいい?
志望動機には「自分の弱点を素直に認め、この学校だからこそ克服できる!」という前向きなストーリーがおすすめです。
ストーリー作りのカギは、丁寧な自己分析と「なぜこの学校なのか」を調べる学校調査です。
【設問2】
将来の夢や希望がまだ決まっていない場合は?
将来の夢がまだ決まっていなくても、全く心配いりません!
まずは「今は明確な夢はない」と正直に書いて大丈夫。
そこから一歩進めて、少しでも興味のあることや高校から挑戦したい活動へと繋げられれば、十分に評価されますよ。
本設問では、タイトルの通り、自分の将来の夢や希望を考えるところからスタートします。
「将来の夢・希望」を考える時のポイントは「自分には無理」などとは考えないことです。
最初は「やりたい」と思う感情に素直になって、とにかく考えたことを書き出していきましょう。
そして、自分の夢・希望を一通り洗い出した後は、以下のような文章構成でまとめていきます。
※ビーンズの授業では、「夢・目標を書き出すワーク」や「将来の職業のネタ探しワーク」にて、生徒と一緒に将来のことを考えていきます。
【設問3】
高校生活への抱負
- 教科の学習 -
学習の抱負を書くときは、事前に志望校のカリキュラムを調べておくのがポイントです。
「新しく挑戦してみたい科目」か「克服したい苦手科目」のどちらか一つに的を絞り、高校生活への具体的な熱意をしっかりアピールしましょう!
自分が受験する学校の指導科目をきちんと確認して、それから自分が興味を持ったもの・頑張ろうと思った科目を選び、その熱意を書いていくことがポイントです。
【設問4】
高校生活への抱負
- 教科以外での活動 -
部活や行事などの活動では、高校から心機一転して取り組みたいことを一つ選んでみてください。
具体的な挑戦の仕方と熱意を言葉にしていきましょう!
もし迷ってしまうなら、過去の経験や小さな興味からヒントを探せば大丈夫です。
高校生活から心機一転、
自分のがんばりたいと思うことを書いていきます。
自分がやりたいと思うことを洗い出していって、その中で一番だと感じることを選んだら、以下の文章構成でまとめていきます。
※ビーンズの授業では、「意識の優先順位を探るワーク」などで、生徒のやりたいと思っていることを洗い出して、一緒に考えていきます。
【設問5】
自己PR
自己PRで「書くことがない」と悩むお子さまへ贈る最高のストーリー作成法
お子さまが「自己PRに書くことがない…」と悩んでいる場合の自己PRの作成方法は
「逆境⇒努力⇒成功」の3ステップで、本人の「小さな変化」を一本のキラーストーリーに仕上げることです。
ビーンズのこれまでの経験上、多くのチャレンジスクール受験生がもっとも苦手意識を持ち、壁にぶつかってしまうのが、
この「自己PR」です。
「自分には頑張ったことなんて何もないし、将来についても前向きになれない…」
そんなふうに、机の前で手が止まってしまうお子さまも少なくありません。
でも、安心してください。
自己PRで伝えるべきは、誰もが驚くような「大きな成功」である必要はないのです。
大切なのは、自分の経験を
「逆境⇒努力⇒成功」
の順番で並べて、一本のストーリーとして組み立てること!
ここで言う「成功」とは、「前より少し頑張った」「一歩前に進んだ」という、子ども達の小さな変化のことです。
たとえば…
保護者のみなさまには、ぜひお子さまと一緒に、この「前と少し変わった!」という部分を探してあげてほしいのです。
身近にいる保護者さまだからこそ気づける「小さな一歩」を丁寧に拾い上げ、「逆境⇒努力⇒成功」のストーリーとして形にするお手伝いをしていただきたいのです。
例)"負けず嫌い"という長所を「逆境⇒努力⇒成功」でストーリー化
チャレンジスクールに合格しやすい志願申告書に共通する「ある特徴」とは?
合格を掴む書類には、共通する特徴があります。
それは、不登校などの「過去の弱点」と、高校でがんばりたい「未来の意欲」が、具体的かつ前向きな物語として繋がっていること。
この一本の軸が、学校側へ強い熱意として伝わります!
チャレンジスクールが求める生徒像は「しっかり通学して卒業してくれる生徒」です。
そのため、試験においてアピールするべきポイントは、
「自分の過去・未来について具体的に示すこと」です。
チャレンジスクール受験のポイントは、試験官に「この子はうちの学校で楽しく真面目に頑張ってくれそうだ」と、どれだけ思ってもらえるか、です。
志願申告書では、その土台となるストーリーを作ることになりますので、決して、「願書みたいなものだから適当に書こう」とは思わないように気をつけて下さい。
志願申告書完成までの正しいステップとは?
志願申告書を無理なくスムーズに完成させるためには、いきなり清書を始めないことが鉄則です!
まずは保護者さまや周囲の大人たちが優しい「伴走者」となり、お子さまと対話を重ねながら、段階的に一歩ずつ書き進めていきましょう。
お子さま一人でいきなり書式を完成させることは難しいです。
保護者さまや信頼できる大人がアドバイザーとなって、以下のステップで進めていきましょう。
いきなり清書をしない!
どうして最初から清書をしてはいけないのでしょうか?
それは、「自分の過去や未来を考える(自己分析)」ことと「文章にまとめる(清書)」という、
大人でも難しい二つの大仕事を同時にやると、お子さまがパンクしてしまうからなのです。
あるある
お子さまがいきなり書式に清書を始めて、途中でつまずいて面倒になり投げ出してしまう…
ということは、ありがちです。
文章の清書は非常に難易度の高いのです。大人でも、なかなかできるものではありません。
まして、
- 「自分の過去を振り返り、将来を考えて、志願申告書の内容を考えること」
- 「考えたことを文章としてまとめて書くこと」
これらの作業を同時にやることは、大学生や大人であっても難しいのではないでしょうか。
もちろんビーンズの現場では「出願時期に駆け込んで志願申告書を書く」という場合もあります。
が、こうなると「すぐに仕上げなきゃ!」と子ども達が焦ってしまい、余計に完成が難しくなります。
慌てる気持ちも分かりますが、急がば回れ。
まずは「何を書いていくか」という内容を考える=自己分析を進めるところからスタートすることが肝心です。
ビーンズ式・魔法の型「結論→理由→行動」で作る最強のネタ帳
ビーンズがおすすめしているのが、特製の「ネタ帳」作りです。
独自の魔法の型である「質問・結論・理由・行動」の4つの枠をパズルのように埋めていくだけで、志願申告書の原稿だけでなく、なんと面接対策のQ&A集まで一気に完成します!
志願申告書をいきなり書き出すのは、大人でも至難の業。
そこでビーンズがおすすめしているのが、「ネタ帳」作りです。
やり方はとても簡単。
ノートに「質問」「結論」「理由」「行動」という4つの枠を作るだけです。
志願申告書の設問に関連した質問をたくさん作り、その質問に対する答えを短い文章で作成しておくことがポイントです。
特に「逆境→努力→成功」のストーリーを意識して書き出すと、より説得力が増しますよ!
このネタ帳は、志願申告書の原稿になるだけではありません。
この質問と解答が、そのまま自分だけの面接Q&A集になるのです!
親子の仲が良ければ、ステップに沿ってサポート!
もし親子のコミュニケーションがスムーズであれば、保護者さまが日常会話の中で優しく問いかける「インタビュアー」になってあげるのが一番です。
リラックスした雰囲気の中で、次の3つのステップに沿って緩やかに形にしていきましょう!
子どもの状況別 志願申告書作成サポートの注意点とは?
ご家庭でサポートする際に絶対に避けてほしいのは、大人の基準でお子さまの目標や文章を「こんなんじゃダメだ」と否定してしまうこと。
まずはお子さまの熱意を丸ごと認め、傷つけない範囲で優しく軌道修正を重ねていくことが大切です。
好きなことがたくさんある場合
まずは熱意のままに書いてもらい、後から保護者さまが「ここはこっちの項目に書こうか」と優しく添削を繰り返せばOKです。
ご注意
「こんな目標はダメだ!大人から評価されない!」
「この内容じゃ、読者は響かないな。書き直し!」
と否定されると、子どもは自分自身を否定されたように感じてしまいます。
ショックを受けない範囲での助言を心がけましょう。
まとめ
志願申告書の作成には多くの時間とお子さまの心のエネルギーが必要なため、できるだけ早期に「ネタ帳」作りから始めることが大切です。
もしご家庭内で行き詰まりを感じたら、親子関係がピリピリしてしまう前にビーンズへご相談ください。
親子で準備ができれば、安心して試験当日を迎えられますよ!
もちろん、無理にご家庭だけで進めると、受験前に親子関係が悪化するリスクもあります。
「親子だと行き詰るな…」
と感じたら、早めにビーンズへご相談ください。
まとめFAQ
-
1:チャレンジスクールの志願申告書はいつから書き始めるべきですか?
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余裕を持って、提出の約1ヶ月〜2ヶ月前から自己分析(ネタ探し)を始めるのが理想的です。
直前に慌てて清書すると、面接での受け答えとの矛盾が生じやすくなります。
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2: 将来の夢が本当に何も無いのですが、空欄でも大丈夫ですか?
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空欄は絶対にNGです。
壮大な夢である必要はありません。「高校生活を通じて、これから自分の好きなことを見つけたい」という前向きな姿勢を書くことで、立派なアピールになります。
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3: 親が文章を代筆したり、修正しても大丈夫ですか?
-
過度な代筆はおすすめしません。
面接官は、お子さま自身の内側から出てきている言葉かどうかを厳しく見ています。親御さまのサポートは、代筆ではなく「対話を通じて本人のホンネを引き出すこと」に留めるのが合格への近道です。
ビーンズの指導するチャレンジスクール受験対策
ご家庭でのお子さまの接し方のヒントに……
また、ビーンズの授業やお子さまへの接し方の方針をお知りになりたい方は以下の記事もご覧ください。
ご家庭でのお子さまへの接し方へのヒントがあるかもしれません。
親の見守り力
本記事の前提となる「親の見守り力」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ビーンズのサポート方針
こちらの記事では「ビーンズの授業方針」を詳しく解説しています。
本記事も含め、どの記事に書いてある方針やアドバイスも『ビーンズメソッド』という”悩める10代”へのサポート方法に基づいています。
「ビーンズメソッドってなに?」という方は、まずコチラの動画をご覧ください。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演したときの様子です。(ダイジェスト版)
また、おおたさんには、「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
そして、ビーンズも取材いただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
さらに、講談社FRaUさんでは、ビーンズメソッドのエッセンスを端的にまとめていただきました。こちらもぜひご覧ください。

『10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと』
『生きる重荷を軽くしたい…不登校専門塾が提案する“子どもを幸せにするための法
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ご相談だけでも承ります。
状況改善へ向け一緒に考えていきましょう!



















