どうしてビーンズは貧乏なのか。
もくじ
どうしてビーンズは貧乏なのか。
こんにちは。
ビーンズ塾長の長澤です。
いつもなら悩める10代への対応方法について熱く書いているところなのですが、今回は趣向を変えまして……
ビーンズのお財布事情について赤裸々に書きたいと思います!!!
さて……
誤解されやすいこと
最近ちょっとした悩みがあるんです……
それは、少なくない方々から、「ビーンズって儲けているんでしょ???」って言われること!!!
……「儲けている!」みたいな露骨な言い方はさすがにしなくても、
・運営イイ感じでしょ?
・ノッてるでしょ?
・代表(塚﨑)・副代表(私)・人事統括(山本)の経営メンバーは、人並みに稼げているでしょ?
と思われていること!!!
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んなわけあるか~~~~い!!!
いや……まぁ、そう誤解されるのも無理はないかもしれません。
なぜなら……
・ビーンズの授業料は安くありません。(入塾金にいたっては13万円)
・有料面談は約1時間で2万円以上の価格設定
・メディアにも取材をうけ、なにやら華やかな感じがする
・内装は、ポップでおしゃれ……
ここまで見ると、確かに「ビーンズには経済的余裕がある」と錯覚されてもしょうがない!
でも、違うんです。
ビーンズには経済的余裕なんかどこにもありません(笑)
今、あかされるビーンズの懐事情
この際だから、象徴的な現実として、代表(塚﨑)・副代表(私)・人事統括(山本)の待遇を発表しましょう……
・月収は約20万(ボーナスはもちろんなし)!!!
・祝日や長期休みも無し!!!
代表の塚﨑に至っては年末年始・お盆・GWはもちろん、土日も無しです!
私も新婚旅行に行く暇なんてなくて、結婚から1年後に二泊三日の国内旅行がギリ出来ました。
2023年時点で私も山本も26歳なので、「20代だから、貧乏な環境でバリバリ働くことも良い人生経験でしょう」って感じですが、
塚﨑は38歳……!!! 38歳の社長なのに、年収280万!!!
さらにビーンズの借金の連帯保証が約2000万……
※塚﨑さん、年齢をあんまり公開していないのに、「38歳」を連呼してしまってすんません(笑)
な、なんたる大惨状……
ビーンズはなんでこんなにもド貧乏なのか……
次章で詳しく説明していきますね。
ここまで、やたら暗い現実を連呼してしまってごめんなさい……確かに短期的な運営資金の獲得には苦労しています。
が、塚﨑がガッツリ借入おこしてますので、ビーンズの経営は大丈夫です。
さらに言えば、中長期的な視点では全くと言っていいほど焦っていません。
なぜなら、「ビーンズには勢いがあり、急成長している」という事実は変わらないし、経済的余裕が生まれる見込みも少しずつ見えてきたからです。
ここで書いていることも、近い将来、「小さなベンチャーのあるある苦労話」になると確信しています。
ビーンズが儲からない理由
そもそも「塾」という事業で儲かるためにはどうすればいいのでしょうか?
答えは、「対応が簡単な生徒(何も言わなくても淡々と勉強してくれるような生徒)をたくさん受け入れて、生徒数に比して圧倒的に少ないスタッフ数で対応する」です。
集団授業がメインだったり、小さな教室に個別指導ブースをぎゅうぎゅう詰めにしていたりする大手進学塾がこれに当たりますね。
これであれば、最低限の人件費と固定費(家賃など)で、多くの生徒数に対応でき、高い売上を確保できます。
生徒数を増やせない理由
では、ビーンズはどうでしょうか?
「悩める10代を、個別指導でサポートする。」であるがゆえに、「生徒数もなかなか増やせない」です。
(ですから、常に入塾をお待たせしているわけです)
ビーンズには常に「お金・人手・時間」の余裕がありません。
お金に関しては、常に赤字ギリギリです。
繰り返しますが、ビーンズの授業料は決して安くありません。
にもかかわらず、入塾待ちの方がたくさんいらっしゃいます。
「だったら、赤字なんてなりようがじゃないじゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、ほんとに少しずつしか生徒を受け入れられないのです。
まず、生徒対応ができるのは長期に渡る厳しい研修を修了した一部の講師だけです。
だからこそ、常に人手が足りません。
人手が足りないから、生徒数も限られる。
しかも、生徒のサポートを丁寧に実施でき、時に励まし、時に正論を伝える…そんな講師の研修には時間(=人件費)が必要です。
お金がなければ、事務員さんを雇ったり、仕事を劇的に効率化させるツールに課金したりすることは出来ません。
ですから、必然として、特に経営メンバーは時間がありません……。
皆さまへお願いしたいこと
……ここまでしつこく貧乏アピールをしてしまい、申し訳ございませんでした!!!!
もちろん、本記事の目的は「無意味な貧乏アピール」ではございません。
「ビーンズに経済的余裕がないからこそ、こんなことをお願いしたいです」っていうメッセージをお伝えすることが本当の目的です。
まあ、それでも不躾さは変わらないんですが……
大事なお子さまをビーンズに通わせてくださっている保護者さまへ
ビーンズの方針にご理解を賜り、誠にありがとうございます……!
また、運営リソースの乏しさをご心配いただき、日頃から温かい応援のメッセージをお伝えいただいたり、差し入れをいただいたりして、感謝してもし切れません……
ここまでしていただいている保護者さまにこんなことを申し上げるのは本当に心苦しいのですが……
まだまだ経営状態は安定していないのが現状です……!!!
そのため、将来的に各種料金を値上げする可能性がございます……
ギリギリのところでなんとか踏ん張っているのですが、やはり限界があります。
すこし時間がかかるかもしれませんが、値上げした分以上のなにかをお子さまへのサポートに還元します。
引き続き、ご協力をお願いすることになり、大変恐縮ですが、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。
ビーンズへの入塾をご検討中の保護者さまへ
まず、数あるフリースクール・不登校支援専門塾の中からビーンズに興味を持っていただき、誠にありがとうございます。
書籍やビーンズの記事をご覧いただいたうえで、「ここ(ビーンズ)なら、子どもの状況を改善できるかも……」とご期待いただいた方もいらっしゃるかもしれません。
そして、そんな方々を、「うっ…… 利用料(特に入塾金)がかなり高いな……」というお気持ちにさせてしまっていることかと思います。
改めて、大変申し訳ございません。
ただ、本記事の前半で申し上げたような事情があり、この料金設定設定にしなければ、生徒対応の質の維持とビーンズの運営の維持ができません。
何卒ご理解いただけますと幸いです……。
手前味噌ではありますが、「保護者さまから頂いた入塾金、そして授業料は生徒対応の質向上に直接つながることに集中投下している」と自負しています。
特に、入塾金に関しては13万円も頂戴しています。
ですから、ビーンズがお子さまとの関わりを安定させるまでは、私も保護者さまとの面談になるべく同席いたします。
さらに、序盤に関しては、毎回の授業の様子について私が担当講師に直接確認し、次回授業の方針やお子さまとの関わりの中長期プラン(※)について、私もしくは代表の塚﨑から講師へ直接指示を出します。
※
中長期プランは、お子さまの4階構造の組み上げ状況・4つの時期の遷移状況・お子さまのこだわりや不安やコミュニケーションスタイルを担当講師と入念に確認したうえで、毎月こまめに改訂します。
高額な利用料とせざるを得ない分、私や代表も前面に出てお子さまをサポートしてまいりますので、是非ご期待いただければと思います。
まめファミリーの皆さんへ
……というわけで、弊塾には経済的余裕が全くございません(笑)
先に述べました通り、「悩める10代をサポートする」という業態の経済合理性のなさが原因です。
「資金を得られなければ、ビーンズのビジョン達成なんて夢のまた夢じゃないか……」と思われるかもしれません。
確かに、この業態から直接資金を得ることは不可能です。
しかし、経済的合理性のなさから大手が絶対に参入しないこの業態だからこそ、ビーンズだけのコア・コンピタンスがあります。
それは……
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日本の全ての10~20代の子ども・若者のしんどさに関する、最先端の知識をブラッシュアップし続けられる環境
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です。
※
なんで20代まで含めているかについては、話せば長くなるので割愛させてください。
今のところはとりあえず、「ぱっと見元気な20代も不登校や無気力に悩む10代と同じような生きづらさを抱えている」とだけ申しておきます。
冷静に考えてみてください。
今、少子化なのに、不登校の数は過去最多を更新しつづけているんですよ???
中学生の10人に1人は不登校および不登校の傾向があると言われているんですよ???
小中高生の自殺者数も統計史上、最多レベルで推移し続けているんですよ???
不登校とか引きこもりなんてのは、「根っこ」を同じくする数多の課題の一つに過ぎず……「日本の子ども・若者世代全体の心の状態が地盤沈下している」と考えるのが普通ではないでしょうか。
一部の企業の新卒採用担当者や大学の先生たちは気づきはじめています。
一方で、
「なぜ若者世代がしんどいことになっているのか」
「若者世代を元気にするにはどうすればいいのか」
については全く分からないという感じのようです……
さて、「悩める10代へのサポート」というビーンズの業態は、この数多の課題の「根っこ」を極限まで高い解像度で観察・理解できるんですね。
そして、ビーンズは研究者肌な性格を持つチームですので(じゃなきゃ全部で50万字のビーンズメソッドなんて作りません)、「根っこ」と「処方箋」を極限までロジカルに、体系化・結晶化できるわけです。
ここが、「真心」や「日々の実践」を中心に現場を運営されている他のプレイヤーとは違う点です。
(もちろん、このような他のプレイヤーの皆さまのことは否定しないどころかリスペクトしております。優劣の問題ではなく、「違い」があるというだけです。)
さらに、結晶化した知識をすぐさま現場での実践に落とし込み、さらにブラッシュアップするというサイクルを爆速で回すことができます。
こんな風にして結晶化した知識体系には価値があると信じています。
願わくば、この知識を必要とする企業さまなどと繋がり、採用・育成面のサポートを行い、その対価を悩める10代のサポートの充実に回したい!!!
既に、大学や立ち上がったばかりのNPOなどへのサポートも小さくですが始めています。
さらに、取材のお声がけもいただいております。
あとは、サービス提供の機会をいただくだけです。
まめファミリーの皆さまには、ビーンズが「機会に繋がる」ための協力をお願いしたいです!!!
具体的には、取材や講演を、ご依頼いただきたいです!
もしくは、企業などに採用・育成面のサポートを行う新事業について一緒に考えていただきたいのです!!!
ビーンズには、「なんだかんだで毎日楽しく生きていける人があふれる社会をつくる」というビジョンがあります。
そのためには、ストレートに言って、途方もない準備と資金が必要です。
まめファミリーの皆さまのご協力、どうかよろしくお願いします!!!