「ソーシャル体験」エンカレ! コンサルタント&新宿区議に学ぶ「若者が選挙に参加することの大切さ」
2017年の10月、第48回衆議院議員総選挙が公示され、10月22日に投票が行われました。
ビーンズでは、世間の関心が集まっているこのタイミングで、政治経済を学ぶ生徒たちに特別授業「ソーシャル体験」エンカレを実施しました。
特別講師には、以前にもお越し頂いた新宿区議会議員の伊藤陽平さん(以降、伊藤さん)と、合同会社政策支援で代表を務められている細川甚孝先生をお招きしました。
もくじ
若者が選挙に参加することの大切さを学ぶ!
実施日:2017年10月21日
授業の目的
目的は、若者が選挙に参加する必要性について学んでもらうことです。
また、政治経済を学んでいる生徒には、教科書からのテキスト情報・暗記というだけの認識に終わらず、その先にある現実についてしっかり想像して、さらに理解を深めて欲しいという想いがあります。
伊藤さん・細川先生から学んだこと
細川さん、伊藤さんより、選挙の仕組みやシルバーデモクラシーなど、これからの若者が知っておくべき政治の基本について、話をして頂きました。
▼講義の内容
・選挙の概要説明
・一票の格差問題
・シルバーデモクラシー問題
・政治(選挙面)の抱える問題 など
選挙は「国会議員を私たち国民が決めるための仕組み」であり、国会議員は「国民一人一人が必ず守らなくてはいけないルールとなる『法律』(例えば消費税の税率など)を決めることができる人」になります。
少し前までは、高齢者ばかりが投票していくと、必然的に高齢者が優遇される政策ばかり打ち出されることになってしまうため、若者の選挙参加を強く呼びかける動きがありました。
さらに最近では、若者だけでなく、高齢者を含めた全年齢層に及んで投票率が下がっている現状もあり、もはや「高齢者だけが投票し、若者は投票していない」というだけの問題ではなくなってきている社会背景があります。
また、国民側だけでなく、政治側にも、政治家全員が詳しい情報発信をしているわけではなかったり、専門用語の難しさといった問題があります。
また、議員と国民が話し合えるようなコミュニケーションの場が不十分であることも問題として挙げられています。
伊藤さんは「新宿区一つを見ても、細かな地区の間で多様性があるので、議員も、たくさんの人からの多様な意見がほしいと思っている」と、話し合う大切さについても、子どもたちに伝えてくれました。
グループワークで実施したこと
今回の講義では、グループワークを二編構成に分けました。
初めてエンカレに参加するという生徒もいましたので、まず、講師と生徒が打ち解けるためのアイスブレイクからスタートしました。
▼他己紹介
・一人二組でペアを組んで、ペアの相手のことを他の人たちへ紹介するワークです。
・ほぼ初対面の生徒たちも、ワークを通して、一気に話し合うようになりました。
・みんな発言も多く、積極的に相槌を打つなど、楽しく取り組んでくれました。
※他己紹介ワークについて、詳しく知りたい方はこちら
▼センパイ・インタビュー
センパイ・インタビューは、生徒から細川先生、伊藤さんへ質問をしていくワークです。最初は打ち解けることが大事ですので、趣味などの質問が多めでした。
-「好きなマンガ、良く聞く音楽」
-「どうしたら彼女ができるか?」
その後、話が盛り上がるにつれて、真面目な内容になっていきました。
-「次に情報受信の主流になるべきメディアは?」
-「地方から東京への人口流入を止める可能性は残っているのか?」
生徒たちの疑問に対し、伊藤さん、細川先生のお二人は楽しく丁寧に答えてくれて、また、「地方から東京への人口流入を止める可能性は残っているのか?」などの真面目な質問には、とても真剣に考えた上で、答えてくれました。(本当にありがとうございます。)
アイスブレイクで打ち解けて、政治に関する講義の終わった後は、最後の仕上げで、みんなでコンセンサスゲームを実施しました。
▼コンセンサスゲーム
コンセンサスゲームは、みんなで話し合って、これからどうするか方針を決めていくワークです。
今回の授業では、砂漠で複数人で遭難してしまったという設定で、指定された12品目のアイテムに重要なものの優先順位をつけ、生存確率を高める方法について話し合ってもらいました。
生徒たちの様子
今回の講義は、話し合い中心の内容にしましたので、生徒たちも活発に意見交換をしてくれました。
また、コンセンサスゲームを通して、「一人で問題解決するよりも複数人で話し合った方が、正解にたどり着きやすい」ということ、また、「みんなで話し合って考えて決めることの大切さ」を体感してもらえたようです。
塚﨑から一言
今回は、「若者が選挙に参加することの意義」について、生徒たちがよく理解できたエンカレだったように思います。
「投票しない」ということは、ある意味で「現状維持」の意思表明となってしまいます。
これからみんなが暮らしていく社会。毎日の生活を豊かにしていくために、まずは選挙に参加することが大事な第一歩です。
また、一人で考えると難しいことも、今回のコンセンサスゲームのように、皆で話し合うことで解決策が見つかる可能性は高まります。
政治も一緒で、話し合って、意見をかたちづくっていったほうが、よりよい意見にたどりつきやすいのかもしれません。
(ぜひ、生徒たちには、しっかり自分の発言をして、相手の話を聞き、建設的な話し合いができるようになっていって欲しいと思います!)
関連リンク
今回の授業について、伊藤さんにもブログ記事をご執筆頂いております。
授業の様子をもっと詳しく知りたい方は、ぜひお読みください!
▼明日は衆院選!政治って何?今のメディアってどうですか?不登校や勉強嫌いな生徒のための学習塾で出前授業
https://itoyohei.com/?p=13543
ゲスト講師のプロフィール
ビーンズ エンカレ特別講師 細川 甚孝(しげのり)
合同会社政策支援 代表社員
上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学
早稲田大学大隈記念大学院公共経営研究科修了
新宿区議会議員 伊藤陽平 (いとう ようへい)
経歴
- 1987年12月22日生まれ
- 立教大学経済学部経済政策学科卒業
- 29歳 最年少新宿区議会議員
公式ホームページ
https://itoyohei.com/(※記事執筆日時の情報にもとづきます。)