「不登校」から都立チャレンジスクール高校受験。「金継ぎ」に恋した少女が合格をつかみ取る物語

「中学生になり、学校に行けなくなった」
「ネットコースを選んだけど、
この先どうなるんだろう……」
今、そんな不安を抱えている
保護者さまは少なくありません。
今回ご紹介するのは、中学1年から不登校を経験し...
通信制高校のネットコースで過ごしていたMORITAさん(仮名)の物語です。
彼女がいかにして、自分だけの「やりたいこと」を掴み取り、都立チャレンジスクール高校受験という壁を乗り越えたのか。
その軌跡を、伴走した講師との対談形式でお届けします。
「不登校」から都立チャレンジスクール高校受験。「金継ぎ」に恋した少女が合格をつかみ取る物語
チャレンジスクール合格の祝杯!
都立チャレンジスクール高校の合格発表からやや経った、昼下がり…
少し照れくさそうに、しかし、突き抜けたような晴れやかな表情で教室に現れたMORITAさん。
その横には、二人三脚で受験という荒波を乗り越えた講師が座っています。


MORITAさん、チャレンジスクール高校合格、本当におめでとうございます!
合格から10日あまり経ちましたが、
実感が湧いてきた頃でしょうか?

さん
ありがとうございます。
発表の日は、10分前に起きて急いで顔を洗って……(笑)。
家族みんなで画面を見た時、『一次合格』の文字を見て、思わず泣いちゃいました。

本当におめでたいですね!せっかくなので、お祝いの乾杯をしましょう。
MORITAさんは何を飲みますか?

さん
『MORITA カルピス』でお願いします!

(笑)。特製カルピスですね。
では……合格
本当におめでとう!
乾杯!!
葛藤の中学の不登校と葛藤の日々
今でこそ「将来はこうなりたい!」と力強く語るMORITAさんですが...
かつてはテレビやゲームに没頭し、外の世界と距離を置いていた時期がありました。

改めて、ビーンズに来る前の中学校生活を振り返ってみると、どんな毎日でしたか?

さん
中1の夏からN中のネットコースに入って、授業には出たり出なかったり。
基本的にはテレビやネット、ゲームをして過ごす毎日でした。
中学生で不登校だった頃は落ち込んでいました。
落ち込みがひどい時は「私なんて生まれてこなければよかった…」とまで思っていたこともありました。

さん
でも、1回だけイベント実行委員に参加したことがあって。
あの時の
『みんなでお疲れさん!』
って言い合える空気感は、すごく好きだったんです。
ビーンズとの出会い

そんな悩みをかかえてビーンズにやってきた・・・
ビーンズの最初の頃の授業、覚えてる…??

さん
はい! 最初は先生と好きなことについて雑談してましたね!
ちょっとたってから、BFS(ビーンズフリースペース)でカードゲームやスマブラを全力でやるようになって…
結局BFSは受験シーズンでも通ってましたね。受験対策が終わった後にBFSで『ワッシャー!』って遊んでリフレッシュするのが、私にとって何より大事な時間でした(笑)
運命の志望校決定と
チャレンジスクール高校受験対策
「金継ぎ」が心に火をつけた
通塾授業も当たり前になり、気づけば教室で顔見知りもでき、遊ぶ仲間もできた。
そして夏の青春経験を過ぎて、日常は「遊び」から「受験対策」へとシフトしていきます…
まさに、ゆるい青春から「熱い青春」への移り変わりです。
しかし、MORITAさんは悩みます。
それは
「やりたいこと」が見つからない…という問題です。
これは、MORITAさんだけではなく、多くのビーンズの生徒たちがぶつかる最初の関門です。
- やりたいことが見つからないから、進路選びがすすまない
- だけど、進路(高校)選びの締め切りは刻一刻と迫ってくる…
なお、これは子どもたちの責任ではなく社会全体の責任である…というのがビーンズの考えです。
そんな、この足踏みの期間を経て、彼女の心に火をつけたのは、意外な伝統工芸との出会いでした。

多くの高校がある中で、チャレンジスクール高校を『ここだ!』と決めた決定打は何だったんですか?

さん
高校の授業で『金継ぎ』ができると知った時です。
『どうしてもこれがやりたい!』って思っちゃって。
あとは、校則がしっかりしているところも、自分には合っているなと感じました。

ネイルが趣味のMORITAさんにとって、校則が厳しい高校を選ぶのは勇気がいったんじゃないですか?

さん
そうなんです!別の高校ならネイルもできるし家からも近いし、すごく悩みました。
でも、いろいろ天秤にかけた結果……やっぱり『金継ぎ』の魅力には勝てませんでした。
チャレンジスクール受験の壁:突きつけられた「解像度の低さ」
チャレンジスクールの入試では、いわゆる一般的な科目授業のテストは実施されず、
- 志願申告書
- 作文検査
- 面接
の三項目で採点がされます。
しかし、そこには大きな壁が待っていました。

BFSで遊んでいたところから、週3回の受験授業への切り替えはハードでしたよね。

さん
正直、きつかったです(笑)。
特に志願申告書作成や作文対策でのエピソード作り。
自分が「これは大事だ!」と思っていた言葉や表現を、
先生から『ここはこうすると読みやすい文章になるよ』と指摘されるのが難しくて……。

さん
あと、 ビーンズの先生たちの質問にすぐ答えられなくて、考え込んでしまっている時、
待たせている時間がしんどかったのも覚えています。
もっとも彼女が打ちのめされたのは、面接対策の台本を作っていた時のこと。
都立チャレンジスクール高校受験は「面接が合否を決める」と言っても過言ではないもの。
1回あたり10分から長い人で20分近くさまざまなことを質問されます。
講師から飛んできたのは、愛のある、しかし厳しい一言でした。

さん
初めて面接の台本を書いた時、高校のことを全然調べられていなくて、先生に
『解像度が低いね』って言われたんです。
あれは本当にきつかった……。
自分のせいなんですけどね。

さん
でも、そこから先生が資料をたくさん用意してくれたり、一緒に深掘りしてくれたおかげで、
なんとか立ち直ることができました。

MORITA流・チャレンジスクール受験突破術:あえて「他人事」で挑むメンタル
プレッシャーのかかる受験期。
彼女が編み出したのは、弱さを知っているからこそ到達した、独特のメンタルコントロール術でした。

受験期、焦りや不安はどうやってコントロールしていたんですか?

さん
ずっと『他人事』でいるようにしていました。
自分に深く入れ込みすぎず、距離を置く。
『まあ、なんとかなるでしょ』って。
1週間前まで作文が書けなくても、パニックにならずに頑張れたのは、『他人事メンタル』のおかげかもしれません。

本番当日、面接の待ち時間はさすがに緊張したのでは?

さん
あの時はしんどかったです!
だから、芸人のニューヨークさんの宣伝写真のポーズを真似して、顎を上げて周りを見下ろす感じで待っていました(笑)。
あれでかなり心が落ち着きましたね。
未来の展望:テレビの世界の「縁の下の力持ち」へ
受験を乗り越えた経験は、彼女の中に確かな「ドライブ欲求」(自らリスクを引き受けて成功したいという欲求)を芽生えさせました。

見事に合格を勝ち取った今、振り返ってみて自分の中で変わったなと思うことはありますか?

さん
『やり遂げた』っていう経験が、自信につながりました。
前よりも自分のことが信じられるようになったし、アドリブ力もついた気がします。
あとは、人との関わりにも自信がつきました。

高校生活、そしてその先の夢についても教えてください。

さん
高校では委員会や部活を全力で楽しみたいです。
そして将来は、テレビのアシスタントディレクター(AD)になりたい。
不登校だった時にテレビに救われたから、今度は私が、正しい情報を伝えて誰かに寄り添える面白い番組を作りたいんです。

その心意気、とっても素敵だなって思った!
総合学科・単位制というチャレンジスクールの特徴を活かして様々な経験をすることが将来につながるような気がしています。
高校生活への抱負、教えてくれる?

さん
はい!
プロデューサーの本で読んだ『1つ言われたら2つやる』という言葉を胸に、高校生活では言われる前に自分から動ける
『縁の下の力持ち』を目指して頑張ります!

さん
受験前の自分に言うなら、『とりあえず宿題やって、授業に行け!』ですね(笑)。
『なんとかなる』と気楽に構えつつ、好きなことには全力で。
そうすれば、きっといい結果が待っているから。
――最後に、MORITAさんはかつての自分のように、一歩踏み出せずにいる後輩たち、そして見守る保護者さまへ言葉を残してくれました。

MORITAさんなら、きっと素敵なクリエイターになれます。
合格
本当におめでとう!

チャレンジスクール対策
学習支援塾ビーンズでは、不登校や自信のないお子さまが、無理なく自分の進路を前向きに考え、チャレンジスクール対策を行うようにスモールステップを組んでサポートしています。
チャレンジスクール高校受験対策で「何から手を付ければいいのだろう…」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
ご家庭での子どもの接し方のヒントに……
ビーンズの授業や子どもへの接し方の方針をお知りになりたい方は以下の記事もご覧ください。
ご家庭でのお子さまへの接し方へのヒントがあるかもしれません。
親の見守り力
本記事の前提となる「親の見守り力」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ビーンズのサポート方針
こちらの記事では「ビーンズの授業方針」を詳しく解説しています。
本記事も含め、どの記事に書いてある方針やアドバイスも『ビーンズメソッド』という”悩める10代”へのサポート方法に基づいています。
「ビーンズメソッドってなに?」という方は、まずコチラの動画をご覧ください。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演したときの様子です。(ダイジェスト版)
また、おおたさんには、「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
そして、ビーンズも取材いただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
さらに、講談社FRaUさんでは、ビーンズメソッドのエッセンスを端的にまとめていただきました。こちらもぜひご覧ください。

『10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと』
『生きる重荷を軽くしたい…不登校専門塾が提案する“子どもを幸せにするための法則”
もくじ
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