「進路についての三者面談」にあたり、保護者さまにお願いしたいこと
本記事では、ビーンズでおこなう「進路についての三者面談」にあたり、保護者さまにお願いしたいことを説明しています。
結論、進路についての三者面談の中で、お子さんに迷いが見えたとしても……「どんな選択肢を取っても、親は、あなたの味方だからね!」というメッセージを発していただきたいのです!
ビーンズ塾長の長澤がお伝えします!
長澤啓 Nagasawa Kei
ビーンズ塾長として、ビーンズが積み上げてきたノウハウを「ビーンズメソッド」として、より洗練させるのがメインの仕事。
また副代表として、講師の採用育成プランの策定・外部協力者との渉外・経営企画までマルチにこなす。
趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。
■インタビュー/詳しい自己紹介
・学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について
・勉強へのやる気が出ない中学生を変えるために親ができることを学習支援のプロに聞きました
・プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?
もくじ
「進路についての三者面談」にあたり、保護者さまにお願いしたいこと
「悩める10代」は進路決めに悩む
「悩める10代」は、進路決めに悩みます。
常に「決めること」に対して、恐怖と不安をもっています。
ゆえに、一旦決めた進路も、ちょくちょく変わります。
毎週変わっていくことすら珍しくありません。
そんな「悩める10代」である、子どもたちは三者面談の場においても、
「まだ進路や受験方針を決めたくない」
「決断を引き延ばしたい。モラトリアムを最大化したい」
という気持ちの片鱗が見えてしまいます。
センパイも「モラトリアムを伸ばしたい~」と思っていました…
子どもを見守る保護者も悩む
そんなお子さんを一番近くで、そして誰よりも愛情をもって、見守ってくださっている保護者さま。
その保護者さまも悩みがちです。
例えば、こんなシチュエーション。
ようやく進路について方向性が見え、三者面談をおこなっている。
……なのに、この期に及んで、なお子どもは「でもー……」「うーん……」と揺れている。
そんな子どもの姿を見ると
「進路決め、間に合わなくなるのでは……」
「そうしたら、一番ツラい想いするのは本人なのに……」
「子どもの様子を見て、ドキドキし続けるコチラもしんどい」
という気持ちに……。
実際、過去、どの保護者さまもこの「進路についての三者面談」をおこなうタイミングで涙されたり、お身体に不調がきたりしていました。
「全部ダメでも応援する」というスタンスを伝えて欲しい
そんなしんどい保護者さまの状態を百も承知のうえで、お願いです…!
保護者さまから
「○○の場合はどうする?」
「××がダメだったら?」
と質問するより、
「○○だったとしても、××がダメだったとしても、私は、あなたを応援する」
というメッセージをお子さんに伝えてあげていただきたいのです。
なぜか。
理由は、「○○だったとしても、××がダメだったとしても、あなたを応援するからね」というメッセージを伝えた方が、
「悩める10代」は、かえって決断しやすくなる・決断までの時間を短くできるからです。
そして、以下は、できたら保護者さまに「ここまで諦念していただきたい」という内容です。
・そもそも、社会経験がない・あっても浅い10代で自分の人生なんて決められないよね
・今の子どもたちは社会に不安を強く感じていて、自分に自信を持てない。そんな彼らが自身の決定になかなか自信が持てないのは当たり前
・「書も読まず、街にも出ていない」(社会に対する情報が足りず、ロールモデルとする人とも出会ってない)のに進路を考えられないよね
かなり、悲観的なのですが事実に近いと思っています。これくらい諦念していただいたほうが、子どもたちが右往左往する様子も余裕をもって眺められると思っています。
保護者さまの不安は、ビーンズが受け止めます
とはいえ、「○○の場合はどうする?」「××がダメだったら?」といった疑問やご不安を、押し殺してほしいという、保護者さまに我慢を強いるお願いでもあります……。
ですので、保護者さまの疑問やご心配は、私達が受けとめます!
「○○の場合はどうする?」
「××がダメだったら?」
という疑問やご心配がございましたら、まずチャットで私達へお知らせください。
「無理ゲー」を保護者さまと越えていきたい
「進路選び」、どの生徒も本当に本当に大変です。
ビーンズのセンパイ達も大変でした…
ビーンズでは、社会経験のない「悩める10代」が進路を確信をもって決めるのは、そもそも攻略が無理なゲーム(無理ゲー)だと考えています。
その「無理ゲー」を「悩める10代」がやらざるを得ないのは、現在の社会や教育の欠陥です。
ただ、その社会の欠陥を指摘したところで、社会がすぐに変わってくれないことも事実です。
「無理ゲー」をやるのは、当然、誰にとってもしんどいです。
比喩ではなく生徒も、保護者さまも号泣するような場面もあります。
そしてプロである我々も時に涙する場面すらあります……。
私たちは、この「無理ゲー」を他ならぬ保護者さまと肩を組み、なんとか一緒に乗り越えていきたいのです。
ビーンズは"子どもの成長を一緒に応援するパートナー"
ここまで読んでいただいた保護者さまに、あらためてお伝えしたいことがあります。
まず、大前提から。
ビーンズ一同、保護者さまの絶対的な味方です。
その前提の上で、我々にとって保護者さまはお客様ではありません。
「お子さまの成長を一緒に応援するパートナー」です。
プロとして、時に保護者さまの意に沿わないことを申し上げるときもあります。保護者さまに正論をお伝えするときもあります。
それは、私たちが保護者さまにとって「お子さまの成長を一緒に応援するパートナー」だからです。
私たちは講師という立場です。
そして、講師という立場ではお子さまをサポートできない部分は確実に存在します。
保護者さまからのご協力やご理解をいただけなければ、私たちは子どもの状況を改善できないのです。
その部分は"パートナー"たる保護者さまにお願いせざるを得ません。
ですから、私たちは保護者さまへ、お伝えすべきことは(正論も含めて)しっかりお伝え差し上げているのです。
逆に保護者さまが苦しいときは私たちにチャットをください。
全部には返信はできません。が、全てしっかり読んでいます。
その保護者さまのチャットに込められた想いを、エネルギーにして授業へ向かいます。
どうぞ、明日からも引き続き、よろしくお願いいたします!