大学推薦入試/総合型選抜は人生の棚卸し オープンキャンパスは皆で行こう・ゼロ併願事件・地獄の面接対策
もくじ
大学推薦入試/総合型選抜は人生の棚卸し オープンキャンパスは皆で行こう・ゼロ併願事件・地獄の面接対策
前編「高校グループワークで気力を失くし「変わりたい・変わりたくない」のグルグルへ。逆転の口火は"放言"から」では、
Tactiさん(仮名)の高校のグループワークのしんどさ、
そこからの逆転エピソードのきっかけのエピソードをお伝えしました!
後編にあたる本記事では…
自分の進路をどうやって決めたのか?
大学受験へのモチベーションはどこから生まれたのか?
大学推薦入試/総合型選抜の対策ではどんなことをするのか?
…などを、お伝えしたいと思います!
塾のよくある合格者体験談のような記事ではありません。
美談ではない波乱万丈なストーリーをお届けします。
(なお、前編記事から内容は独立していますので、本記事から読まれても大丈夫です!)
レビュー論文でガクチカをつくる
――大学受験は何から手を付けていいかわからない人も多いと思うんだけれど、Tactiはなにから始めたんだっけ?
Tacti:
ビーンズの授業でガクチカ作りの話が出て、そこで
・「レビュー論文を作る」か
・「大学の高校生向けのゼミに参加する」か
の選択肢をもらったんです。
当時は、まだ気持ちが荒れていて、今の状態で、"意識高い空間に入るのはしんどい”と思っていたので、
自分のペースで黙々と進められそうな「レビュー論文 」の方を選びました。
レビュー論文の内容は、心理学を調べている過程で知った「ためこみ症」に決めました。
ためこみ症…すごくわかりやすく言うと、生活に悪影響が出るまで、物を溜め込すぎて不要なものを捨てたり、整理することができなくなってしまうことです。
例えば、家がゴミ屋敷になってしまい…自分の生活が成り立たなくなってしまう…これ、れっきとした病気なんです。
そうして、ためこみ症に関する、いろいろな論文を読んで、その論文のレビューをまとめる。
…ということに取り組んだのですが、最初はかなり苦戦しました。
結局、高2の1月から高3の6月まで、4か月にわたる長期戦になりましたね。
6月にレビュー論文は書き終えました。
でも、書き終えたときに、(自分でもびっくりしたんですが)すごい落ち込んでしまったんです…。
――あんなにすごいレビュー論文を書いたのに、書いたあとに落ち込んだの…??
Tacti:
僕は、何かをやってる時に過程においてテンションが上がる人で。
頑張っている過程が自分自身の存在証明なんです。
だから、 一旦、作業が終わると「何もなしてない自分」に逆戻りしちゃって、自分の存在価値がなくなる感覚があって…
――そうなんか…!「苦労しているくらいが生きてる意味がある」っていうのを自分で分析できてるのが、高校生としてすごいなって思ってしまった!
オープンキャンパスは皆でいこう
――オープンキャンパス行くのがしんどいって時期もあったよね。
Tacti:
そうですね、最初に家族とオープンキャンパスに行った時のネガティブな印象が強くって…。
っていうのも、その時のオープンキャンパスが…
・授業の内容が専門的過ぎてわからない…
・人が多いから休憩エリアにも行けない…
・天候も悪くなって、つられて体調も悪くなる…
という、自分にとっては三重苦でして(笑)
――うん、それで「一人ではオープンキャンパスきつい」ってなってたんだよねー
Tacti:
はい… でも、「オープンキャンパスに行って大学選ばなきゃ」という焦りもありました…。
そこで、おじゅりん先生と授業で相談して、 早稲田大学のキャンパスツアーにビーンズの仲間と行くことにして、その時はすごく楽しかったです!
――あの時は学内のスタバでわいわい話したりして、めちゃ楽しかったよね~(笑)
このキャンパスツアーをきっかけに、一人でもオープンキャンパス行けるようになったんだっけ??
Tacti:
はい!この経験があったおかげで、オープンキャンパスへの苦手意識も少し克服できました!
ビーンズにてオープンキャンパスに向けての作戦会議(右下がTacti氏)
早稲田大学にて記念写真をパシャリ
大学を選べない…
――志望校選びでは、夏に入るまでずっと悶々と悩んでいたよね....。
Tacti:
進路を決めないといけないというタイミングで、当時は心理系か、社会福祉系の方向性で学部選びを考えていました。
「併願校も考えよう」と言われ、第5志望まで考えようとしましたが、なかなかいい選択肢に出会えない…。
そこは「これを大学で学びたい!」という、自分が大学でやりたいことがわからなかったことが大きいですね...。
もし「これ!」ってものがあったら、その「これ!」を軸に、大学選びをしたかったけれど、ないものはない...。
あと、そもそも学校という空間に対していいイメージもなかったんですよねぇ....。
自分の場合、不登校の期間も長かったし、高校も色々残念な部分もあったわけで…
色々と考えあぐねた結果、無理に自分のやりたいことを見つけるのではなくて。
「まだ社会に出ない大義名分を得るために、大学進学する」
「モラトリアムを謳歌するために、大学進学する」
と、思うようになりました。
――まだ、社会に出ないための大義名分のための大学進学って分かるなぁ…
当時は…
・大学進学後に、様々な人と出会って話そう
・様々な人と出会って話すことで自分の心を成熟させよう
・そうすれば、自分のやりたいことが見つかるんじゃないかなぁ…
と思っていました。
そして、様々な人と出会うため、課外活動を充実させたいと思ったので、
授業や単位取得が割と楽な大学にいこうかな~~と考えていました。
「ウェルビーイング学部」との出会い
――それで、受験する学部はどうやって決めたの...?
Tacti:
おじゅりん先生との授業で「こんなところあるらしい~~」と紹介されました。
「お!なんだ!この学部は!!!」ってなり、一目ぼれしましたね
――まさかのシンデレラフィット(笑) でも、初めてウェルビーイング学部の話をしたときは、なんか微妙な反応してなかった....?
Tacti:
よく覚えていらっしゃる…(笑)
実は、当時の気持ちは複雑で…
まず直感で「この学部の内容、めちゃめちゃいいな!」と思ったんですよ。
でも、今まで志望校を選ぶ過程で、色々な学部を見ても、ピンとくる学部がなくモヤモヤしてたのに…
そこに突然、そのモヤを晴らし、自分のやりたいこととドンピシャ一致している学部が目の前に現れたので…
「え、ほんとのほんとに??」という疑いが出てきて…
あと、新設の学部なので、「大丈夫かな...?」という漠然とした不安もありました。
そこで、ウェルビーイング学部についてより知るために、りお先生が(学部は違うけど)武蔵野大学の先輩だったので、一緒にウェルビーイング学部について調べたり、ウェルビーイング学部の学部長の前野先生の授業について教えてもらったりしてました。
すると「幸福学」っていうワードが出てきたんです!
実は、中学生の時にも、塚﨑先生から前野先生の講義について
「Tactiに必要だから見たらいいよ~!」ってシェアしてもらっていたので、
「うわ!あのときの!あの人やん!」と興奮しました!
――まさかの中学からの伏線…
推薦入試/総合型選抜 対策本格化編
「モラトリアム延長のため」から「やりたいことをやるため」の大学進学へ
――いよいよ受験対策を本格化していくぞ~!ってなったけど、ウェルビーイング学部の推薦入試/総合型選抜の課題はとにかく、やることが多かったよね(笑)
Tacti:
ほんとそう!(笑)
まず、推薦入試/総合型選抜では、事前に提出する課題として願書・レビュー論文・フィールドワークがあります。
また、当日の試験は、小論文と面接。これも対策してなきゃって感じで…!
――多い!!
志望校が決まるまでのグルグル期に別れを告げて、ウェルビーイング学部に志望校を絞ったのはいいんですけど…
3つの課題をやらないといけないということで、うまく頭がまわらなくなってしまったんです。
今思えば、
まだまだ自分の将来の軸が曖昧だったこと
自分の将来について言語化できていなかったこと
これらの理由で願書がうまく書けなかったり…
小論文やフィールドワークも何から手を付けていいのかわからなかったりしていたんだろうなと思います。
自分は、(前章でボロボロに言いましたが、それなりに)通信制高校のメリットを活かし、かつビーンズでも活動していたので、
「自分、高校生の中では活動量は多い、つまりガクチカがある方だ」という自己認識はあったんです。
だけど、それを他人にプレゼンするために、うまく調理して…見せられる形に仕上げることが苦手だったんですね。
だから、ビーンズの先生たちと話しながら、
「あ、自分はこういうことをしたいんだ」
「こういう人々の生きづらさを社会課題として感じているんだ!」
と、少しずつ言語化してもらっていたんですけど…
当時の自分が言っていることが毎回の授業の度に変わるほどブレブレだったので(笑)
今振り返ると、「先生たち大変だったろうな……」と思います(笑)
でも、この時間があったからこそ
「自分がやりたいことが、大学でできるぞ!」という自信というか、確信みたいなものが自分の中で出てきて。
「大人になりたくない、子どものままでいたいから、とにかくモラトリアム延長のための大学進学」から、
「自分がやりたいことをやるための大学進学」へと、
自分の中で大学進学のモチベーションの種類が変わっていったんです。
推薦入試/総合型選抜では事前課題のフィールドワークが大変!
――さて、ここから「フィールドワーク」の思い出もいきますか?
Tacti:
めちゃくちゃ大変でしたね...(笑)
フィールドワークの課題は「学外で発見し解決策を検討した経験について資料にまとめなさい」 というものでした。
僕は、レビュー論文から引き続き「ためこみ症」についてのフィールドワークをしようと決めていました。
なので、
「ためこみ症の当事者や家族にインタビューしたい」
「ためこみ症を対策している行政機関などにインタビューしたい」
と思っていました。
でも、ためこみ症を取り扱っている機関や研究者が少なくて…
途中で「フィールドワークのテーマを変えるべきなのかな?」と、先生と話し合ったり、
フィールドワークでのインタビュー項目を何度も何度も練り直しました。
そして、取材先のアタックリストを作り…
取材依頼のための依頼メールの文案も作成しました。
はじめての大人へのちゃんとした依頼メール…めっちゃ難航しました。
――メール苦労したよね~!具体的にはどこが大変だった?
Tacti:
そもそもメールを書くことが初挑戦だったので、敬語や日本語の言い回しが分からず、全然手が動きませんでした。
あと、依頼をする際に、あらかじめ、
・どんなテーマなのか・どんな目的なのか
・なぜ依頼者の方にインタビューしたいのか
・具体的にどのような質問をしたいのか
等々の項目を、インタビューを依頼する方、一人ひとりに合わせて考えること…これがすごく大変でした。
そうして、取材先のアタックリストに片っ端から連絡するのですが、断られ続けました…。
まぁ、そりゃそうですよね。
どこの誰かも分からない高校生から、いきなり「ためこみ症について意見を聞きたい!」って言われても「??いや、忙しいし…」ってなるのは、仕方ないことだと思うのです。
――そうね。でも、最終的にインタビュー先が見つかって、一緒にインタビューに行くことができたよね!!
Tacti:
ずっと断られ続けていたので、インタビューでも何か粗相をして怒らせるんじゃないか…
と、緊張でガチガチになりながら、インタビューに行きました。
でも、そうしたら、(たまたまかもしれませんが)めちゃくちゃフレンドリーで熱心にお話ししていただける担当者の方と出会えたんです。
僕も「ためこみ症」については、かなり調べこんでいたし、
興味も凄く強くなっていたので、たくさん質問できて…あれは嬉しかったなぁ…(笑)
ファイティングポーズをとり続けられた理由
――ちょっと話の流れを変えるけど…途中、やってもやっても結果が出ないことも多かったのに、どうしてTactiはファイティングポーズをとれたの?
Tacti:
「絶対に諦めないでおこう」と自分の中で強く決めていたからです。
そう思えたのも、ビーンズでの経験や支えがあってこそだと思います。
例えば、受験学年じゃないうちから、先輩方が受験でしんどくなることは知っていたので(お皿を割るとか…!)、
「 受験でしんどくなるのは当たり前だよね〜!頑張ってる証拠だ〜!」 とポジティブに思えました。
また、ビーンズでは本当に色んな人が僕に関わってくれて、力を貸してくれました。
先生方もそうだし、先輩たちも、そして後輩たちも...。
だから「もう逃げられない!やるしかない!」という気持ちで戦っていました!(笑)
――とはいえ、協力してくれる人の存在が逆にプレッシャーになったりしない……?
Tacti:
確かに、高校三年生の春までは、そういったタイミングもあったんですけど…(笑)
フィールドワークを書いている時には、「もうやるしかない」なと。
――本番まで最後の1週間の追い込み期間では、毎日ビーンズに来て、昼から夜までずっと面接準備をしていたよね
Tacti:
自分史上最高の集中力をたたき出しました。
このころ「あれ、もしかして自分ってやればできる人だったのかも…」と妙な自信を持ってました。
――あの頃、かなり正論を伝えたけれど、受験当日までへこたれずにやり続けられたのは、何でだったと思う?
Tacti:
そうですねー。
あのときは毎日、面接のダメ出しを受けて…
次の日までに改善できるように、準備をしていました。
何でへこたれずにやり続けられたかというと、この時点では自分が「後がない。やるしかない」と肚落ちしていたからですかね…
なので、普段なら、ど直球で受けて止めたら大ダメージを喰らってしまう正論であっても、
合格するための、ありがたいアドバイスとして真摯に受けとめられたんです。
「ゼロ併願」
――「ゼロ併願」事件…!Tactiの受験を語る上では外せないエピソードだね! どういう経緯で「ゼロ併願」になったんだっけ?
Tacti:
そうですね、あの時は一応、武蔵野大学ウェルビーイング学部ともう一つの大学で併願するって決めてたんですけど、ウェルビーイング学部の魅力で頭がいっぱいで…
9月に併願先の大学の出願があったのですが、必要な推薦書の文書を学校の先生に書いてもらう時間がなくて、いや、時間をとってなくて…
「あ、これ間に合わない」ってなったんです…!
――あの時はビーンズの先生たちの間でも「え、併願なしで行くの!?」ってかんじでザワザワしてたなー笑
Tacti:
焦りますよね…!
すみません…!
でも、自分の中では「ゼロ併願」は大きい問題ではなかったんです。
っていうのも、自分にとって「 併願は雑念」だったので…!
――「併願は雑念」!!?
Tacti:
もともと自分は、たくさんのことを一度に考えるのが苦手で。
アドミッションポリシーに合わせて、自分のストーリーや軸を作り変えるのがしんどくて、考えることが多くなりすぎるとストレスになってたんです。
まぁ、武蔵野大学ウェルビーイング学部がとても魅力的だったから、
「退路捨て、あえて背水の陣を敷く 」っていう感覚もあったかもしれません(笑)
併願しないことを決め、ウェルビーイング学部単願に決めた後、
ビーンズの先生たちに「落ちたらその時考えます!」って伝えて…
その時、自分が、自分の意志で本当の勝負に乗り出した…そんな感覚を覚えています。
地獄の面接対策
――さっきもチラっと話したけど、面接対策も大変だったよね~
Tacti:
そうですね、出願するまで1回も面接対策ができてなくって…。
しかも、事前課題の願書・レビュー論文・フィールドワークが終わった後で、
しゃべりたいこと、大学への思いが溢れていた時期だったので…
何からしゃべっていいのか、焦るばかりで…
最初は練習でも固まってしまって、なんもしゃべれなかったんですよね…!
でも、そこから火がついてガンガン練習しました。
――覚悟は決まっていたよね。「どうぞ、ボコボコに指摘してください!」って言ってたし(笑)
Tacti:
高校受験でも面接があったけど、ちょっと毛色が違ったので。
とにかく、先生たちからフィードバックをしっかりもらおうって思っていました。
何すればいいか分からないから、それなら言ってもらってやるべきことを明確にしてもらおう!って思いました。
――ボコボコにして課題を明確にして教えてもらおう~てことか。
Tacti:
最後にスイッチが入って、直前までやりきりました。
面接台本を読むだけじゃなく、身体が面接内容を覚えている状態になるまで自主練をしたし、
YouTubeのオススメが全部「面接対策動画」になるくらい面接の動画を見まくりました。
食事もまともにとってなくて、コーヒーとチョコだけ。
でも、なぜか平気で(笑)
そのうえで、すごい頻度でビーンズで面接対策をしてもらい、またボコボコに指摘されて…
そこからまた自主練を繰り返しました。
受験本番編
本番でまったく手ごたえがない…
――そして満を持して本番。どうでした?
Tacti:
なんか手ごたえがなかったです。
あれだけ練習した成果を発揮できた気が全くしなくて...。
――何があったの?
面接は練習で用意していた感じとは違っていて。
「これでよかったのかな~~」と不安になりました。
というのも、面接の内容が「趣味はなに~~?」ってという…フンワリでフレンドリーな感じで。
その雰囲気の中で、自分の「想い」をどう伝えたらいいのか…
全く手ごたえがないまま、面接が終わってしまったんです。
――準備してきたものを発揮できなかったことが一番悔しかったよね。
Tacti:
はい。正直、めちゃくちゃへこみました。
――でも、Tactiがすごいなと思ったのは、受験直後で反省会していた時に、授業の冒頭では「あれができなかった」「これができなかった」と言っていたのに、中盤くらいでファイティングポーズを取り出したんだよね~!
Tacti:
あの時は「ウェルビーイング学部に行くために、もう1年受験しよう」と覚悟を決めていました。
実は受験勉強をする中で、「自分って全然世の中や、社会について知らないな~~」って身に染みてわかったんですよね。
だから、
「受験勉強しながらバイトに行こう」
「受験勉強しながら社会を知ろう」
という目標も立てました。
――そうだよね~!「大学に行っても、自分ができる仕事なんてないだろう」って言ってたTactiが「バイトしながら受験勉強しよう」って言っているのに驚いたよ(笑)。
Tacti:
元々、「大人になりたくない。子どものままでいたいから、とにかくモラトリアム延長のための大学進学」と言っていたんですけど…
この時は、バイトしながら社会経験を積んで、それでウェルビーイング学部に再受験すると、決めていまた。
合格の連絡が来ない
――合格発表時のエピソードも印象深いよね。「志望校に受かったのに連絡が来ない事件」!(笑)
Tacti:
いつまでたっても、僕からの連絡がこない…という(笑)
――ビーンズのみんなでTactiからの連絡を祈りながら待ってて… 気づけば夕方
Tacti:
発表は12時で、その時間ぴったりにパソコンで見ました。
「合格」の文字を見て、嬉しいという気持ちも当然ありましたが、
「良かった〜〜」と安堵する気持ちと、
「絶対落ちた…」と思って、覚悟を持って次の行動を考えていたので、信じられない気持ちがごちゃ混ぜになってて…
混乱していました(笑)
そして、受験前の最後の追い込みによる疲労と、合格発表までの緊張感で、結果を見た瞬間、爆睡したんです(笑)
――その間、塚﨑先生は、今から受験できる大学・学部を選び始めていたんだよね
Tacti:
ほんと、ごめんなさい…。先生たちに連絡するよりも眠気の方がヤバくて(笑)
――16時くらいにTactiから「受かりました!先生ありがとうございました!」と連絡が来て、関わった先生たち全員が「え…!」みたいな(笑)
Tacti:
皆さん、喜ぶよりも拍子抜けされてましたね…
合格お祝い会
――とうとう合格ですね…
Tacti:
そして、合格お祝い会(このインタビューの会場でもあります)ですね。高級ノンアルシャンパンで乾杯しました!
――そうそう。オンラインメンバーも含めて、チーム「Tacti」が一堂に会しましたね!
手に持っているのはノンアルシャンパンです
伴走していただいた りお先生からお祝いをいただきました!
Tacti氏からビーンズへお祝いをいただきました!
受験を振り返って…推薦入試/総合型選抜で人生を棚卸し
――あらためて、大学受験を振り返ってみたら、どう??
Tacti:
そうですね、あえて一言で表すなら 「山あり谷ありの受験」 だったなって思います。
というのも、受験期は
「志望校が決まらなくて悩んだり」
「フィールドワークの課題がなかなか終わらず落ち込んだり」
って感じで、気分が沈むことが多かったんです…。
でも、そんな中でも周囲の人の助けがあって…
一つずつ課題を乗り越えていけて…
課題を乗り越えるたびに、自分に自信が持てていったのを感じました。
推薦入試/総合型選抜で人生を棚卸しする
特に自分の場合、推薦入試/総合型選抜という入試形態でよかったと思うのが、
志望理由を考えて、エントリーシートを埋めていく際に自己分析をして、その時、今までの人生(の経験)を棚卸しをできたことだと思います。
Tactiの合格ストーリーシート
自己分析をする中で、それまで言語化できてなかった自分の気持ちや、その時々に起きたイベントやトラブルについて、あらためてその意味を確認したり、解釈しなおしたりしていきました。
そうやって、今までの人生を棚卸ししていく中で、それまで価値を認めていなかったエピソードについて、あらためて意味付けをすることができるようになって…。
たとえば、前半であれだけ文句を言った高校生活でも
「人間関係を作る方法」
「自分の夢を見つける方法」
「やりたいことを形にする方法」
といった、3つの大切なことを学んでいた…と、ここで気づけたんです。
――最初は自分を知りたいからという理由から心理学を目指してたよねー
Tacti:
そうですね。「自分っていうのものをもっと深く知りたい」というニーズがあって。
それは今でも変わっていないと思ってます。
――子ども・若者のため"居場所”をつくりたいという意識も、ずっとあったよね
Tacti:
ビーンズでTRPG(テーブルトーク・ロールプレイング・ゲーム)を企画した時も「オンラインで居場所になればいいんだよねー」って話をしてくれてて、やりたいことは決まってたんじゃないかな。
そうですね。それもビーンズの影響が大きいと思います。
2020年から2021年のコロナ禍でビーンズの生活が一変しました。
でも、その変化についてこれない生徒もいたんです。
自分の場合、
「今のビーンズには、居場所が無いな…」
と感じて、気持ちが落ち込んでいました。
ただ、ビーンズの先生たちのサポートもあって、少しずつオンライン上でも居場所を作っていって。
オンラインで、生徒を集めた企画をやれるようになりました。
そんな風に、 人を集めてわちゃわちゃする機会をつくるのってとても素敵なことだと思うんです!(自分自身の自信にもなりますし)
だから、自分以外の人もそれぞれが居場所を作っていって、各々の心に余裕ができたらいいな~って思ってます!
そして、自分はみんなが居場所を作るサポートをしていきたいです!!
――後輩たちに何か伝えたいことってある??
Tacti:
やっぱり、「受験は集団戦」。
だから、「自分の恥は捨てて、周りの助けは借りたほうがいい」 …つまり「他力本願寺」を建立しよう…ってことは伝えたいですね。
僕自身も受験を通して、ビーンズの先生たちの力を借りる中で「人は一人では何もできない」ということを学んだので!
チームTacti、講師陣からのコメント
おじゅりん先生
おじゅりん先生
受験が終わって、まだ合否が分かっていないころ、「結果はダメだったかもだけど、自分が成長できたからよかった!」と言っていたことが印象的です。
私もTactiの大学受験のドラマを間近で見させてもらって、「 人ってこんなにも変わることができるんだ!」と感動しました。
この記事は、きっと多くの読者に希望と勇気を与えるものになったと思います。
Tacti、お疲れ様!
ゆうた先生
ゆうた先生
Tactiの受験では、大学選びに向き合うまでにグルグルしてたこと、Tactiがそのグルグルと真正面から向き合い、ファィティングポーズをとっていたことが印象に残っています。
そして、「受験」という険しい山を乗り越え「大学生」に…!
Tacti、強くなったな… と思わざるを得ません。
大学に入って「人々のより良い幸せ」について学びを深めるTactiの物語がどこに続いていくのか…!これからも注目させてください!
他にもビーンズのセンパイ達のストーリーをご覧になりたい方はこちら!