”悩める10代のトリセツ”ビーンズメソッドをイラストで説明しました!
もくじ
ビーンズメソッドをイラストで説明しました!
不登校・無気力・勉強嫌いなどに悩む中学生・高校生のための学習支援塾ビーンズ。
そのビーンズが創業から積み上げてきた、悩める10代のトリセツである「ビーンズメソッド」。
全体で50万字のボリュームのビーンズメソッドは、それゆえ「一体どんな内容なのか、一目では分かりにくい」という欠点を宿命的に持っていました。
その欠点を拭い去るべく、イラストとわかりやすい文章でビーンズメソッドを説明する「イラストプロジェクト」が始動し……ここに公開の運びとなりました!
そもそもビーンズメソッドって……?
「ビーンズメソッドってなに?」という方は…
まずはコチラの動画をご覧ください。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演しました。
有料ですがおおたとしまさ氏 × 長澤 啓氏 × 高濱 正伸「不登校になっても大丈夫 ~自分で学べる子どもになる支援〜」から全編動画が視聴できます!
おおたさんには、『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)にてビーンズを取材していただき、
そして、『ありのまま欲求』『ドライブ欲求』、そして『4階構造』といったビーンズメソッドの基本的な考え方について「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、お話しいただきました。さらに、講談社FRaUさんで、ビーンズメソッドのエッセンスを端的にまとめていただいています。こちらも、ぜひご覧ください。
いつでも安心できる家庭
「あまり発言しないことが原因で、自分がいないLINEグループが作られていた」
「この前まで一緒に遊んでいた幼馴染が受験勉強を始めた」
子どもたちは日々、このような経験で社会から現実を突きつけられます。
そして「なにかしなきゃ」と自覚すると同時に、恐怖と不安を感じ、気力が削られていっています。
このような時、大人はどんなことをを伝えればいいのでしょうか。
「自分の意見を友達へしっかり伝えられるようになりなさい」と言えばいいのでしょうか。
「あなたも勉強を始めなさい」と言えば、子どもは素直に勉強を始めるのでしょうか。
思春期の子どもは、親の言う事が正論だと分かっていても聞き入れようとはしません。
誰だってそういった経験ありますよね。
社会の現実は親が伝えなくても、社会が勝手に突きつけます。
その時に大切なのが、たとえ失敗したとしても、安心して逃げこめる「絶対安心の場である家庭」があること。
とはいえ、すぐに言葉がけを変え、態度を変えるのは大人だって難しいもの。
少しずつで大丈夫です。まずは意識するところから始めてみませんか。
保護者が「子どもは社会で背伸びしているから、家庭はエネルギーを蓄える安心の場にしよう。」と意識するだけで、子どもに大きな変化が生まれます。
詳しい説明は……『絶対安心の場である家庭』
伴走するオトナがもたらすもの
「ビーンズメソッド」では、外の世界に漕ぎ出した子どもに真っ先に必要なのは “伴走してくれる大人” だと考えています。
ビーンズメソッドの研修を受けた講師が個別指導で行い、子どもから「この人だったら伴走してもらってもいいかな」と信頼してもらうこと。それが大切です。
例えば中学生のNくん、家族と口げんかみたいになってイライラしながら通塾していました。
家族に対しては遠慮がないから、ついつい強めに言ってしまうと言います。
Nくんの話をずーっと聞いていた講師は、淡々と「ぼくも中学の時、おんなじだったよ」と話し始めました。
ビーンズには、生徒と同じように中高時代を悩みながら過ごした講師も大勢います。元々ビーンズの生徒だった人もいます。
皆、ビーンズメソッドを学び、実践を積む中で、多くの生徒から頼られる存在になっていきます。
自分と同じように10代を悩み、苦しんだ経験した人物の例を見ることは、きっと子どもにとって安心につながるでしょう。
ビーンズでの出会いは、先生と生徒だけではない “伴走してくれる大人” との長いつきあいの始まりでもあるでしょう。
詳しい説明は……『伴走してくれる大人』
かけがえのない経験/青春経験
全国大会を目指すために、朝早くから夜遅くまで練習し、悔しい思いをすることもあるけど、やりきった感じもあって、全然後悔はしていないスポーツ体験。
一方で、放課後吹奏楽部の練習をBGMに友達と教室で意味もなく笑いあって、黒板に書いたあの落書きは消してしまえるけど、ずっとどこか頭の中に残ってるような経験。
10代にしか経験できない、いわゆる「青春」ってたくさんありますよね。
スポーツ、地域の活動など仲間と共に目標に向かっていく青春、友達と話したりゲームしたりする、何も考えずに過ごす青春。
学校に限らず青春の場ってたくさんありますよね。
勉強も大切ですが、この青春のステップを踏まずにいると、自分事に向き合い進路を考えるエネルギーが出ないのです。
青春を思いっきり経験することで、自分事の挑戦(進路選び・受験など)へ向けたエネルギーを蓄えることができます。
詳しい説明は……『青春経験』
自分のチカラですすむ時 /ドライブ欲求
「ドライブ欲求」って、何だと思いますか?
これは、“自分でリスクをひきうけて、成功したい” という気持ちを指します。
つまり、自分をドライブ(運転)して進むんだという意志です。
ビーンズメソッドは、「ドライブ欲求」を人間が楽しく生きるためにとても必要な意欲だと考えています。
例えばKくん、社会貢献活動の大会入賞を狙ってチーム作りに挑戦です。
一方Sさん、行きたい高校の偏差値を目指して努力します。
Kくんの挑戦も、Sさんの努力も自分事としての経験ですね。
この経験が「ドライブ欲求」を指す行動なのです。
ビーンズでは、「ドライブ欲求」を全力でサポートします。
行動の過程も結果もどれも子ども達の汗のにじんだ宝物です。
過程も結果も含めた経験が、子どもの自信につながります。
そして、その自信が次の行動への原動力となります。
詳しい説明は……『挑戦と努力』
恐怖と受けとめ溶かすには/ドライブ欲求とストッパー
『ドライブ欲求』とは「自分でリスクとコストを引き受けて、成功したい」という欲求のことです。
リスクは「失敗するリスク」。
コストは「時間やお金や体力などのコスト」を指します。
これらのリスクとコストへの恐怖心がドライブ欲求を邪魔する存在、つまりストッパーなのです。
例として、コストの話をしましょう。
日本に住んでいるとネットなどのインフラは当たり前のように手に入りますよね。ネットにはつながって普通だなと感じることでしょう。
しかし、こんな場合はどうでしょう。初めての一人暮らしで、自分でネット回線を選び契約して、やっとネット通信を確保したとなると「やった!嬉しい!」という達成感を得るのではないでしょうか。
これが「自分でコストを引き受けて、自分で決めて実行するドライブ感」なのです。
とはいえ、人間誰しもドライブ欲求を満たそうとする際、「リスクとコストが怖い」というストッパーが働きます。
ビーンズメソッドでは子ども達を否定することなく、「他人事・遠い将来・放言」をキーワードに徐々にストッパーを解除していきます。
そして、ドライブ欲求を満たす挑戦につなげていきます。
ストッパーを解除するカギを一緒に見つけましょう!
詳しい説明は……『ドライブ欲求』とストッパー
先に進めなくなった時/ありのまま欲求とストッパー
『ありのまま欲求』とは、「ありのままの自分でいたい」「ありのままの自分を丸ごと承認してほしい」という気持ちを指します。
しかし、「ありのままの自分じゃ愛されない……」「今の自分じゃ愛されない」と思ってしまうのが人間の性。
これがありのまま欲求のストッパーなのです。
ストッパーが大きくなるとどうなるでしょうか。
ストイックであることが目的になってしまい「楽しいことは罪なんだ」と感じてしまったり……
他人の評価軸に執着してしまい、エネルギーを失っていったり……
大事なのは、どんなにストッパーが不条理で、子どもを苦しめていたとしても、いきなりストッパーを解除しようとはしないこと。
まずは子どもが信じるストッパーごと子どもを受け止めることです。
結果、ありのまま欲求を少しずつ満たしていけるように導きます。
そして、ありのままの自分をさらけ出し、丸ごと承認されることを実現していこうとしています。
そんな時、気づくでしょう。
「ストッパーって、どこ行ったの?」って。
詳しい説明は……『ありのまま欲求』とストッパー
子どもの土俵で語ろう
「例え勉強ができなかったとしても大人にはなれるし、成功している人はたくさんいる」
大人からすると、勉強で悩んでいる子どもたちを安心させたいと思い、このような言葉を伝えるかもしれません。
しかし、例えば勉強をして偏差値の高い高校、大学にいくことが正しい道だと考えている子どもがいたとして、そのような話をしてみるとどうでしょうか。
子どもは自分がやっていること(勉強を頑張ることなど)を急に否定されているように受け取ってしまい、エネルギーを失ってしまう場合があります。
もしかしたら本音を言えば勉強は嫌いで考えたくもないと思っているかもしれません。
だとしたら、勉強の重要性を相対化させる言葉がけは、子どもにとって救いになるはずですよね。
しかし、ビーズメソッドでは「仮に長期的に見て子どもにとって利益がある内容の言葉がけであったとしても、子どもと価値観が全く違う話をしてしまうと、子どもは理解できなかったり、逆にもっと悩んでしまうことがある」としています。
まずは子どもたちが理解できる/受け止められる価値観や、子どもが想像できる範囲内の内容で話をしてみる。
そして、慣れてきたら普段とは違う世界を少しずつ見せていく。そうすると、子どもたちも安心して自分の本音を語れるようになっていきます。
詳しい説明は……『同質→異質のスモールステップ』
本当のことが言えなくて/子どものタテマエを認める
「本当は勉強はせずに友達と遊びに出かけて、ランチを食べて、心ゆくまでおしゃべりをしていたい。」
「歌手になって武道館でライブしたい」
そんな『ホンネ』を持ちつつも、
「周りから評価されないかもしれない」、「生活出来なくてニートになるかもしれない」という恐怖と不安から、
「勉強して良い高校(大学)に行くんだ」
「将来は安定した職業につきたい」
と『タテマエ』で言ってしまう子どもは珍しくありません。
そこで例えば「歌手を目指したいならその道を選べばいい」と伝えても、そのメッセージは受け取りにくいでしょう。
『タテマエ』だって、その子の存在の一部ですから。
まずは子どもが『タテマエ』で話していることも受けとめる。
『タテマエ』で話しているニーズを実現する方法も考えます。
そして、安心してもらったところで、『ホンネ』の話をします。
『タテマエ』を満たしてから、その先にある『ホンネ』のニーズを満たすことが重要です。
詳しい説明は……『表層ニーズ→深層ニーズ』
子どもの自己否定との向き合い方/自己否定も否定しない
「私はどうせ何もできないし、志望校には行けない」
「僕は価値がない人間だから、友達ができない」
子どもたちは、「本当は〇〇したいけど、勉強しないと将来立派な大人になれないんだ」というように、不安や恐怖をベースにした”タテマエ”を持ちます。
特に自尊心が低い子どもは、”タテマエ”が原因で冒頭のような『自己否定』が多くなりがちです。
『自己否定』をしている子どもと接すると、
「そんなことないじゃないか! 君ならできるよ! 君は素晴らしい存在だよ!」
というような励ましをしたくなりますよね。
ただ一方でその励ましが『自己否定を否定している』という見方もできます。
また、「〇〇なんだから、あなたの自己否定は間違っている」と理屈ベースで子どもの自己否定を否定してしまうと、子どもたちは反論し、傷ついてしまいます。
「そうか、何もできないんだね。まあ大丈夫!君はすごいってことを知ってるし。私に任せていれば何とかなるから安心して!」
と、子どもの自己否定も否定せずに、ノーロジックでで堂々と承認していきます。
詳しい説明は……『共感→ノーロジック承認』
他人のことから自分のことを考える/他人事→自分事
「将来なにになりたい?」
「えーわかんない。」
まだ十数年しか生きてなくて、親と、学校と塾の先生と、近所のおじさんくらいしかしらない子どもが、自分の進路や将来の姿を見つけられないのは、よく考えたら当たり前ですよね。
子どもにとって考える手がかりがないものを「もう受験生でしょ!進路どうするの?」と、無理やり考えさせるのは、ちょっとしんどいと思いませんか?
でも。
そんなとき友達が、進路を相談してきたら……
「一緒に学校見学いくよ!」
「その学校に行ってる先輩いないか聞いてみよう!」
って、「他人事」だからこそ、親身に相談にのると思うんです。
家に帰っても友達に教えてあげたくて情報をいっぱい仕入れます。
自分の進路を考えるのは、誰にとってもしんどい……でも、友達=他人のためなら考えることができるのです。
他人の進路を考えることを通じて、自分の将来や進路について考える機会に出会う……
他人事の進路を考える、アドバイスする……この繰り返しで、その子どもの見る世界はグッと広がります
詳しい説明は……『他人事→自分事』
大人になったらどうなりたい?/遠い将来→近い将来
「近い将来」についてどうするか聞かれると、身構えてしまいませんか?
例えば、「来週の定期テスト、赤点を回避しなきゃ」なんて、責任が重くなることでしょう。
一方で、「30年後、どんな仕事をしていたい?」なんて聞かれれば、何となく憧れや夢を語れるはず。
これが「遠い将来」の話です。
ビーンズの進路指導は、まず「遠い将来」から話し始めます。
そして徐々に現実に近づき「近い将来」の話をします。
例えば、中学生なら「近い将来」である高校受験の話ではなく、大学での楽しいキャンパスライフの話から始めます。
このように、「遠い将来」の話題からスタートすることで、将来について考えることの抵抗感を徐々に取り除き、最終的に無理なく「近い将来」について取り組んでいけるよう導きます。
詳しい説明は……『遠い将来→近い将来』
無責任な発言のススメ/放言→責任ある発言
「ママ、将来ユーチューバーになりたい!」
「何をふざけた事を言っているの?どうやって稼ぐの?」
こうやって言いたくなる気持ちはとてもわかります。
ただ、そういった口出しをしてしまうと、
「将来のことを発言するときは、親が納得するような〝ふざけてないこと〟を言わないといけないんだ。」
と子どもは感じてしまいます。
「家の中ですら何かを言うときは責任を持たないといけなくなる」
……と、子どもが思うようになると、どうでしょうか。
ご家庭がお子さんがなんでも言える場でなくなってしまう。
発言するハードルが上がってしまう。
もちろん遅かれ早かれ責任のある発言は必要となってきます。でもそれはなにも家庭じゃなくてもいい。
家庭を自由に発言できる場所にしておくことが、子どもの自立のために欠かせないことなのです。
詳しい説明は……『放言→責任ある発言』
イラストプロジェクトについて
ここまでご紹介した、「イラストプロジェクト」は、(もちろん)ビーンズの力だけで成し遂げたわけではありません……!
イラストプロジェクトを牽引してくれたのは、NPO法人二枚目の名刺のコーディネーターさん、そしてビーンズのために集まってくれたプロボノの皆さんです‼
みなさん、本当にありがとうございました!
ビーンズのプロボノ活動など……
ビーンズでのプロボノ活動についてもっと知りたい!という方は……
ビーンズって、どんな人たちに応援されているの?という方は……
そもそもビーンズって何を目指しているチームなの?という方は……