中学で不登校になっても受験・進学のしやすい高校まとめ【ビーンズおすすめ一覧!】
中学校で不登校になると、お子さまの体調はもちろんのこと、勉強の遅れだったり、成績や出席日数などの内申点、さらには進学先がなくなるのでは…… と、保護者さまには数多くの心配があります。
本記事では、そんな悩みを抱える方のため、ビーンズがおススメする「不登校・勉強嫌いな中学生向けの高校」を紹介しています!
「不登校・勉強嫌いの子どもたちのための塾」ビーンズの塾長・長澤です。
長澤啓(Nagasawa kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
ビーンズが積み上げてきたノウハウを「ビーンズメソッド」として文字化し、より洗練するのがメインのお仕事。さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者とのコミュニケーションにも注力。保護者さまと月100件以上やりとりをしながら、ビーンズ流の保護者さまサポートを拡充中。最近は副代表として、講師の採用育成プランの策定・外部協力者との渉外・経営企画までマルチにこなす。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。
■インタビュー/詳しい自己紹介
・学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について
学習支援塾ビーンズは東京の真ん中、飯田橋にある「不登校・勉強嫌いの子どもたちの塾」です。
中学・高校生を中心とした50名以上の生徒とその保護者さまに、個別指導・居場所サービス・保護者相談制度などを提供しています。
・楽しい雰囲気でやりたいことを見つけたい
・進路を決めて、勉強を頑張りたい
・優しい雰囲気の中で悩みを話したい
・友達と思い切り“青春”したい
そんな生徒たちを積極的に受け入れています!
一言では説明しきれないので、「ビーンズってどんな塾なの?」と詳しく知りたい方は、コチラをどうぞ!(新しいタブで開きます)
もくじ
不登校・勉強嫌いの中学生におススメする高校まとめ
チャレンジスクール
(引用:Google)
チャレンジスクールは、高校中途退学者・中学不登校者のため、東京都が開校した定時制(午前・午後・夜間の3部)/単位制の高等学校のことです。
現在、東京都内でチャレンジスクールは5校あります。(+チャレンジ枠の高校が1校あります。)
【チャレンジスクール一覧】
・東京都立 大江戸高等学校 (江東区)
⇒https://www.metro.ed.jp/oedo-he/
・東京都立 桐ヶ丘高等学校 (北区)
⇒https://www.metro.ed.jp/kirigaoka-he/
・東京都立 世田谷泉高等学校 (世田谷区)
⇒http://www.setagayaizumi-h.metro.tokyo.jp/site/tei/
・東京都立 稔ヶ丘高等学校 (中野区)
⇒https://www.metro.ed.jp/minorigaoka-he/
・東京都立 六本木高等学校 (港区)
⇒http://www.roppongi-h.metro.tokyo.jp/site/tei/
・東京都立 小台橋高等学校(足立区)
⇒https://www.metro.ed.jp/odaibashi-he/
・東京都立 八王子拓真高等学校 (八王子市)※チャレンジ枠
⇒http://www.hachioji-takushin-h.metro.tokyo.jp/pc/index.html
※八王子拓真高等学校は、普通科とは別に、チャレンジ枠があり、チャレンジスクールに準じたカリキュラムが存在します。
チャレンジスクールの受験においては、学力検査がなく、内申書の提出も不要です。
入学後の学校生活では、以下のような特徴があります。
【チャレンジスクールの特徴】
・学習面
⇒通常の科目指導以外に、自分のやりたいことや将来の進路設計に役立つ授業が充実しています。
たとえば、生活・福祉や伝統・文化。
さらに最近のITニーズにも対応したIT情報・ビジネスや、自分の将来を考えることにも繋がるチャレンジ科目(社会的な体験プログラム)など、さまざまな授業があります。
・自分のペースで無理なく卒業可能
⇒単位制の定時制なので、毎朝の登校が苦手な生徒でも、昼や夜からの登校が可能です。
卒業まで4年計画とすれば、1年間の授業数も調整できて、無理なく卒業しやすいです。
(単位制なので、授業を多く履修していくと3年間での卒業も可能。)
・都立の学費なので、他の習いごとも併用しやすい
⇒チャレンジスクールは都立高校のため学費も安く、他の習いごとだったり、塾などのサポート機関も併用しやすいです。
そのため、チャレンジスクールは、「まだ生活リズムには心配あるけど、心機一転、高校生活からは目標を見つけてがんばっていきたい!」という中学生にオススメの学校です。
ただし、注意が一点。英数国などの学力試験がない分、チャレンジスクールの入試では「志願申告書・作文・面接」の総合点で評価されます。
そして、「志願申告書・作文・面接」では、「高校生活から頑張ろう!」といった"本人の前向きな気持ち"がみられています。
ビーンズのチャレンジスクール対策!
学習支援塾ビーンズでは、チャレンジスクール対策に力を入れています。記事にも詳しくまとめていますので、もっと知りたい方は、こちらの記事も併せてお読みください。
N高等学校
(引用:https://nnn.ed.jp/)
N高等学校(通称、N高)は、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する、単位制・通信制(全日制コースもあり)の普通科・私立高校です。
2016年に開校した高校で、ニュースなどで話題になっているのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
N高の"N"は、Netの"N"をはじめ、New、Next、Necessary、Neutralなど、多くの意味が込められているそうです。
N高等学校の公式サイト
https://nnn.ed.jp/
(まずは、ぜひ公式ホームページを開いてみてください。IT理念を掲げる新設校だけあって、とても魅力的なページばかりです。)
N高の入試は、1年のうちに4回実施されていて、受験しやすいところも、オススメな点の一つです。(N高試験の日程詳細はこちら)
試験内容は、作文と面接、それから調査書の提出です。
ネットコースと通学コースのどちらかを選択して、ネットコースは「書類選考と面接(必要に応じて)」、通学コースは「出願書類による選考と面接試験および課題作文」で合否審査となっています。
早期出願すると、中学復習授業・プログラミング授業・クリエイティブ授業・ITツールの試用など、入学後の環境を想定した体験授業が可能です。
気になる方は早めに取り組むと、N高のイメージを具体的に掴めます。
N高に入学した後の特徴としては、下記の通りです。
【N高の特徴】
・IT主体の学校理念
⇒学校理念として、「IT×グローバル社会を生き抜く"創造力"を身につけ、世界で活躍する人材を育成する。」と掲げており、通常の科目指導に加えて、今の時代のトレンド・ニーズに沿った学習機会が盛りだくさんです。
・社会性を見据えた豊富な授業
⇒自分の将来を考えるために必要となる「社会を知るための授業」が充実しています。たとえば、現役プログラマ指導のもと学ぶプログラミングだったり、運動・音楽・美術などの各種体験学習、また民泊しながら伝統芸能を学ぶ課外活動など、通信制学校でありながら、様々なアクティビテがィ準備されています。
・イベント/学校行事
⇒文化祭がニコニコ超会議!?だったり、ゲームの祭典といったイベントの開催もあり、今時のIT・カルチャー方面に興味のある子どもにとって、参加しやすいものが多いです。
・通信制学習の画期的な取り組み
⇒SlackやG suite、GithubやN高生徒専用のマイページ(webサービス)など、今現代の時代に合ったITツールを導入しています。これらはIT社会における基本的なビジネススキルにもつながりますし、またITツール導入によって、生徒一人ひとりに担任がついて、学習や色々なことを相談できるサポートも整備されています。
・大学受験に勝てるコースもあり
⇒ITや専門的な教育カリキュラムが目立ちますが、大学受験(難関大学受験)を目指す、N高オリジナル教育カリキュラムもありますので、大学受験を目標にしているお子さんも勉強に励みやすいです。
・新設校でもキャンパスが多く、安心して通学可能
⇒N高本校は沖縄にありますが、(関東だと)東京・大宮・横浜など主要な地点にキャンパスがあり、また提携スクールもあるため、所定の登校日も普通に通学可能です。(年1回、任意参加で4泊5日のプレミアムスクーリングが実施され、沖縄本校で様々なアクティビティ学習の機会もあります。)
・私立でも学費は安め
⇒ネットコースで高等学校等就学支援金を利用できると、3年間の実質負担額は20万~40万ほどになります。(学費ページ:通学コースはこちら ネットコースはこちら )通学コースは少し高額なので、ご家庭によっては要検討です。
このように、N高は、中学までの学校生活において、
「なんで、こんなつまらない勉強(問題を解くだけの座学)をやらないといけないの? 自分は他にやりたいことがあるのに!」
といった、不登校だけど主体性のあるお子さんにオススメの学校です。
エンカレッジスクール
(引用:wikipedia-東京都立足立東高等学校)
エンカレッジスクールは、既設の全日制都立高校から、中退率・生徒指導上の課題状況・地域バランスを勘案して指定した、「可能性を持ちながらも力を発揮できない状態の生徒を積極的に受け入れ支援するための施策」を実施する高校のことです。
全日制・学年制・普通科(専門学科)の高校となっていて、都内には、現在5校のエンカレッジスクールがあります。
【エンカレッジスクール一覧】
・東京都立 足立東高等学校学校
⇒http://www.adachihigashi-h.metro.tokyo.jp/site/zen/
・東京都立 秋留台高等学校
⇒http://www.akiru-h.metro.tokyo.jp/site/zen/
・東京都立 練馬工業高等学校
⇒http://www.nerimakogyo-h.metro.tokyo.jp/site/zen/
・東京都立 蒲田高等学校
⇒http://www.kamata-h.metro.tokyo.jp/site/zen/
・東京都立 東村山高等学校
⇒http://www.higashimurayama-h.metro.tokyo.jp/site/zen/
入試においては、「小論文(作文)・面接・提出した調査書(内申)」の総合点で、合否が決まります。(英数国などの学力検査はありません。)
そして、エンカレッジスクールの一番の特徴は、その入学後においても「定期試験がないこと」です。
詳しくは、以下の通りです。
【エンカレッジスクールの特徴】
・1年次は30分授業の実施
⇒1年の時は、集中と繰り返しのもと、基礎をしっかり学びなおしていく指導方針になっています。
・習熟度別学習&少人数授業
⇒生徒個人個人に併せて、学習効果を高めていく指導方針になっています。
・学力検査はなし
⇒入試および定期試験はいわゆる"テスト"はありません。(その分、日頃の学習姿勢が大切になります。)
・二人担任制
⇒生徒へのサポート力を強めるため、1クラス2人の担任が指導しています。
・豊富な体験学習や選択授業
⇒さまざまな課外活動があり、将来の職業観、社会性を身につける学習機会を得られます。
・生活指導の徹底
⇒全日制の学年制なので、毎朝登校が必須となります。
・都立の学費なので、他の習いごとも併用しやすい
⇒チャレンジスクール同様、学費も安いため、他の習いごとだったり、塾などのサポート機関も併用しやすいです。
このように、エンカレッジスクールは、「毎朝通学など規則正しい生活には問題ないけど、学力(テスト)に心配がある」というお子さんにオススメの学校です。
注意としては、エンカレッジスクールの倍率は高いという点です。平成29年度・秋留台高校の推薦選抜においては、倍率が約3.4倍で、これはチャレンジスクールよりも高い数字です。
また、分割前期と後期の募集においても、2倍~1.5倍ほどになっています。(詳細はこちら)
そのため、作文や面接において、チャレンジスクール同様「これからの高校生活を頑張っていきたい!」という前向きな気持ちを高校側へ伝えられるかどうかが合否のカギを握ります。
「学力検査がない=準備しなくても良い」ではない
チャレンジスクール、エンカレッジスクールともに、学力検査はありません。
代わりに、作文と面接が入試項目となっています。
これには設問を理解する読解力をはじめ、自分の考えを表現する思考力・論理力・文章力・コミュニケーション能力、自分の将来の目標を人前で話すための主体性や自尊心が必要となります。
また、不登校や勉強嫌い、やる気がなくなってしまっているお子さんの場合、そもそもの志望動機を考えること自体が難しいことです。
不登校などの理由で落ち込んでいる状態で「きみは将来何をやりたいの?」、「高校生活に入ってから何を頑張りたい?」と次々に質問されても、前向きなことを考えられず、うまく答えることができません。
お子さん本人が自分自身の悩みについて、ある程度整理をつけ、高校からの生活に前向きな気持ちを持っていることが、チャレンジスクール・エンカレッジスクールの対策の第一歩となります。
心のケアと、高いレベルでの読解力学習、それから自分自身の将来について考える自主性を育てる時間。
これらすべてを準備するためには、お子さんの状態によっては、学力試験の勉強と同等に時間がかかる場合もあります。
決して、「学力検査なし=準備は必要なし」という認識はしないようにしてください。
通信制高校+提携サポート校
サポート校とは、カンタンにまとめると、
「通信制高校に在籍している子どもたちが単位取得に必要なレポートや勉強を途中で挫折することないように、支援(サポート)するために設立された教育施設」ということができます。
そのため、サポート校自体は、学校とは異なり、あくまで塾のような位置づけとなっています。
サポート校の意味・仕組みは、ちょっと複雑ですので、下記に要点をまとめます。
サポート校の仕組み
・サポート校自体は"高校"ではない
⇒高校ではないため、サポート校だけを卒業しても"高校卒業"の資格は得られません。
・サポート校自体は学習塾のようなもの
⇒サポート校はあくまで通称であり、区分としては学習塾になります。
(ただし、学校法人が設置しているサポート校もあるため、学校のようなイメージもあったりしますし、実際に外観も学校と変わらないところもあります)
・通信制学校と提携サポート校の併用利用で"高校卒業"の扱い
⇒通信制高校が認可している提携サポート校だけが、"高校卒業"の扱いを受けられます。
通信制高校の提携サポート校に通い続けることで、その通信制高校のカリキュラムをこなしたこととみなされ、その通信制高校を"卒業"した扱いとなります。
・サポート校だけだと"高卒認定"の扱い
⇒通信制高校に在籍していない場合、また、通信制高校の認可していないサポート校の場合、そのゴールは"高卒認定"までとなります。
(この場合、単純にサポート校という塾に通って、高卒認定試験を自分で受けることと同義です。)
※備考
高卒と高卒認定試験(高認)の違いは
「高卒⇒履歴書の最終学歴が"高校卒業"」
「高認⇒履歴書の最終学歴が"中学卒業"」
です。(高卒認定試験に合格すると、履歴書の学歴欄に"高卒認定試験合格"と書けますが、最終学歴は"中卒"となります。)
ポイントは、通信制高校と提携サポート校を両方利用している生徒のゴールは"高校卒業"。
サポート校だけの利用をしている生徒のゴールは"高卒認定(中卒)"になることです。
通信制高校と提携サポート校は地域によって色々とありますので、自分の住んでいる近くで探してみることが大切です。
参考までに、一部、抜粋したリストを以下に紹介します。
通信制高校と提携サポート校 (一部紹介)
・通信制高校 「中央国際高等学校」
⇒提携サポート校 「中央高等学院」
・通信制高校 「鹿島学園高等学校」
⇒提携サポート校 「音楽学校メーザーハウス」
・通信制高校 「大智学園高等学校」
⇒提携サポート校 「東京文理学院高等部」
・通信制高校 「日本航空高等学校」
⇒提携サポート校 「トライ式高等学院」
・通信制高校 「ルネサンス高等学校」
⇒提携サポート校 「トライ式高等学院」
※たとえば、提携サポート校・東京文理学院高等部に通ってカリキュラムをこなせば、通信制高校・大智学園高等学校を卒業したことになります。
なお入試については、それぞれの通信制高校次第となります。
だいたいは「面接のみ」、もしくは「面接+基礎学力試験」ですが、学校によっては、調査書(内申)を見る場合もあります。
いずれにしても大事なことは、面接で自分が「どんな高校生活を送りたいのか」を伝えることです。
入学後は、似た境遇の子も多く、サポート校のバックアップもあるため、「まだ通学も心配だし、通信制の自主性が求められる勉強だと卒業まで続かなそう。でも高校はなんとしても卒業したい……」と心配なお子さんにおススメの進路になっています。
注意点は、私立である通信制高校と提携サポート校の両方に入学する必要があり、学費が高くなってしまう点です。
ご家庭によっては、選択が難しいこともありますので、対策が似通っているチャレンジスクールやエンカレッジスクールの併願をお勧めいたします。
不登校だけど学力の高い中学生にオススメの高校
不登校になった中学生の中には、もともとの地頭が良く、学力自体はすごく高い子もいます。そういったお子さんには、私立や大学附属への受験もオススメしています。
各種私立高校
私立高校の多くは、内申点をそこまで重視しておらず、受験日当日のテスト一本勝負、といった入試制度になっているところが多いです。
これは言い換えると「入試の点数さえクリアすれば、内申点が悪くても進学可能」ということです。
そのため、不登校になった原因にもよりますが、受験までに主な悩みが解決していて、高校からは普通に通学できそうな子には、私立受験もオススメしています。(学費が高いため、ご家庭次第にもなります。)
大学附属の高校
大学附属の高校も、一般的な私立高校同様、テスト一本勝負というところが多いです。
ただし、大学附属の高校へ進学すると、通常の高校とは異なり、「大学受験をしなくて良い」という大きなメリットがあります。
大学附属高校の特徴
・大学受験なしで大学進学
⇒きちんと通学して成績を取れば、大変な受験勉強なしの大学進学が可能。(ただし、学校によって、内部進学者の上限数は変わる。)
・雰囲気が自由
⇒大学受験がない分、一足早く、大学のような自由な雰囲気。(学校の規則はもちろんあるが、受験の焦りがない)
・将来に向けた準備がしやすい
⇒大学受験がない分、自分の将来について考えたり準備できる時間が増える。(もちろん自主的な意識が必要)
・授業の内容が大学的
⇒大学受験がない分、進学校に比べて、大学向きの勉強に一足早く、取り組む。(たとえば歴史のテストで、暗記系の虫食い問題などは一切なく、論文記述だけの試験など。学校による。)
ただ、大学附属が必ずしも万能な進路というわけではありません。
たとえば理系進学においては、受験勉強の内容が大学以降の学び・研究の基礎になりえるため、激しい受験勉強をしてきた学生に遅れをとって、大学生になってからつまずく可能性もあるので、注意が必要です。
また、大学附属の高校は有名校が多く、偏差値も高いため、かなり勉強を頑張れる子(問題を解くだけの座学と向き合える子)でないと、そもそもの合格が難しいですし、学費も高いため、高校~大学までのトータルコストを見越しておく必要があります。
その他、進学に関するアドバイス
「履歴書が心配……」という方へメッセージ
これまでに不登校・勉強嫌いな生徒向けの高校を紹介してきましたが、中には、「履歴書が心配」という方もいるかと思います。
確かに、チャレンジスクール、エンカレッジスクールは不登校向けというイメージが強いですし、N高は比較的新しい通信制高校ということもあって、不安な気持ちも起きるかもしれません。
ただ、いずれの学校に進学しても、卒業すれば、同じ"高校卒業"という扱いになります。そこは安心して欲しいと思います。
それでも学歴が心配……という方がいれば、目先の履歴書(高校の学歴)にこだわるより、むしろ大学や、その先のことを考えることに注力して欲しいと伝えています。
もし、いわゆる「普通」にこだわり、中学と同じようなカリキュラムの高校・進学校へ行くことを我が子へ無理強いしてしまうと、その不自由さに苦しんで再び不登校となってしまった時、お子さん本人も保護者様も苦しい状況が繰り返されてしまいます。
そういった挫折のリスクを高めるくらいなら、まずは高校時代に着実な学習環境を確立させるべきと、ビーンズでは考えています。結局、そうしたほうが、本人のためになる勉強時間も総体的に増えますし、大学や将来のことを前向きに考える時間も増えるからです。
「N高などへ進学⇒大学受験」、または、「N高などへ進学⇒やりたいことが見つかる⇒その道で働く進路を考える」といったように、キャリア設計というのは、高校進学してからでも十分に組み立てていけます。
高校の学歴がその後の人生をすべて決定づけるということはありませんので、不登校からの高校進学においては、「元気を取り戻すこと」、「学びの時間を増やしていくこと」、「自分のやりたいことを明確にしていくこと」などに注力して考えていくことをおススメします。
高偏差値大学に入学しても挫折はする
いくら学歴が良くても、「自分のやりたいこと」を明確にしていない人には挫折のリスクがあります。
「普通」、「偏差値」、「学歴」にだけこだわり、他のことを考えないまま大学へ進んだ学生は挫折しがちです。。
いざ論文や研究、就職などの場面になって、「あなたが自由に考えて行動してください」となった時、これまでにそういった自主性を発揮する機会がなくて、どうすればいいのか分からなくなってしまうためです。(受験勉強だけの学習では、筆記試験には強くなっても、自主的に行動を起こす経験値を積むことはできません。)
早いうちから「自分のやりたいこと」に向き合うことは、こういった将来的な挫折リスクを低減することにも役立ちます。
高卒認定⇒大学合格の選択肢もあり
本人の状況によっては、どうしても高校進学および通学が難しい時もあります。そういう場合、"高校卒業"をすっぱり諦めて、「"高卒認定"+"大学合格"」の道を目指す、という選択肢もあります。(もちろん難関大学受験もアリです。)
この場合、"高卒"の学歴がなくなってしまいますので、ビーンズとしては、安易にオススメはしていませんが、しかし、どうしても仕方のない状況であれば、選択肢の一つとしています。
なぜなら、高校進学や高校生活を無理に続けようとして、そのことでストレスを感じて悩み続けて、貴重な時間を台無しにしてしまうくらいなら、いっそ将来のことを見据えて真っ直ぐ努力できる道を選ぶほうが賢明だからです。
まとめ
最後に、オススメの学校と、その学校に向く生徒の特徴を一覧にまとめます。
チャレンジスクール
⇒「まだ生活リズムに心配あるけど、心機一転、高校生活から目標を見つけてがんばりたい!」と、不登校のことに整理がついて前向きな気持ちになっている中学生におススメ
エンカレッジスクール
⇒「毎朝通学など、規則正しい生活を送ることには問題ないけど、学力(テスト)にとても心配がある」と、学力面の心配が原因で不登校だった中学生におススメ
N高
⇒「なんで、こんなつまらない勉強(問題を解くだけの座学)をやらないといけないの? 自分は他にやりたいことがあるのに!」という不登校だけど自主性のハッキリしている中学生におススメ
通信制高校+提携サポート校
⇒「まだ通学も心配だし、通信制の自主性が求められる勉強だと卒業まで続かなそう。でも高校はなんとしても卒業したい・・・」と心配な中学生におススメ
私立&大学附属
⇒「不登校だけど、もともと地頭が良く、学力自体は高い」という中学生におススメ (ただし、悩みがいくらか解消しており、高校から通学できそうな状態に限る。)
高認⇒大学受験コース
⇒「高校生活は捨てて、大学受験の一発逆転を狙いたい!」と、本人にしっかり強い意志があった上で"高校の次"へ向けて頑張れる、意志力のある中学生向け
以上が、ビーンズのおススメする高校一覧・中学生以降の進路でした。
本記事が、少しでも、これからの高校進学検討の参考になりましたら、嬉しいです!
進学が心配な方は、ビーンズにご相談ください
不登校で、悩みが整理できておらず、前向きな気持ちもなく、進路や将来、自分のやりたいことを考えられないといった方は、ぜひビーンズへご相談ください。『学び治し』の授業カリキュラムで、状況改善を着実に進めています。
※注記
本記事の内容は、記事執筆時点の情報に基づきます。