塾の先生が東京都主催 ビジネスプランコンテストに参加して感じたこと

学習支援塾ビーンズの塚﨑が、東京都が主催するビジネスプランコンテストTOKYO START UP GATEWAY 2014にて、セミファイナリストとして選出されました

塾の先生が東京都主催 ビジネスプランコンテストに参加して感じたこと

学習支援塾ビーンズの塚﨑が、東京都が主催するビジネスプランコンテストTOKYO START UP GATEWAY 2014(以下、TSG)にて、セミファイナリスト…通過者紹介 « TOKYO STARTUP GATEWAY 2014…として選出されました。

今回の記事では、

・塾の先生がビジネスプランコンテストに参加した理由

・塾の先生がビジネスプランコンテストに参加して得た学び

をお伝えしていきます。

東京都主催ビジコンに参加した理由

学習支援塾ビーンズの塚﨑が、東京都が主催するビジネスプランコンテストTOKYO START UP GATEWAY 2014にて、セミファイナリストとして選出されました

今回、私(塚﨑)がTOKYO STARTUP GATEWAY(TSG)に参加した理由を一言でいうと、

「ビーンズの生徒たちの進路指導をするにあたって、自分の中の"ふつう"をアップデートしよう」

と思ったからです。

そのために、TSGに参加するにあたって以下のことを意識しました。

TSGに参加する教育業界以外の業界で活躍されている方々と交流する

そして、TSGに参加する方々が取り組むビジネスや解決したい社会課題について知る

では、なぜ塾の先生である私が、教育業界以外の人と交流し、社会の課題について知って、
自分の中の"ふつう"をアップデートする必要があるのでしょうか?

子どもたちが信じる"ふつう"

私が不登校・勉強嫌いの生徒を中心とした講師業を始めてから、多くの保護者さまとお話させていただきました。

そこで「子どもが"ふつう"に学校に行って、"ふつう"に(会社で)勤められるようになるのでしょうか?」という声を度々いただきました。

その声の裏側には、保護者さまは(はっきり意識されていなくても)「ふつうに働く」=「会社に定年までずっと雇われる」ことをイメージされています。

そして、ビーンズの生徒たちも、彼らなりに考えた"ふつう"を信じています。

中には、「それはあまりに昭和的なのでは…」と思う内容もあります。

2022年8月追記:教育ジャーナリスト おおたとしまささんに本記事に関連する内容を取材され、講談社FRaUさんにて掲載されました。ぜひご覧ください。

「少子化、格差問題、非正規雇用、ブラック企業、環境問題……などという怖い話ばかりを聞かされて、いまの子どもたちは未来に対してまるで希望をもてていません。

親世代の想像を超えたレベルで彼らは絶望しています。同時に語られる親世代の"ふつう"と"偏差値"が"べき論"を構成し、彼らを縛っています。

だからものすごく保守的な価値観をもっている子どもが多い。それは、高校生のなりたい職業の一位が公務員であることからもわかると思います。

それなのに他方では、勉強ができるだけでなくてもっと主体的に協働的にそして創造的にならないとこれからの先行き不透明な時代には生きていけないぞと脅されて、始める前から『もう無理だよ』と思ってしまうわけです。『落合陽一にはなれないよ……』みたいな」

じゃあどうすればいいか。

「僕らは『雑な話』をしてくださいって言っています。

保護者が自分のリアルな仕事の話をするのはオッケーです。

たとえばこのまえ大型案件の受注が決まったんだよねと。でね、相手の会社の担当者も喜んでくれて、いっしょに飲んだんだよ。ビールをね。銀座でね。そのビールがサイコーだった!って。

子どもでも手触りが感じられるように、大人の世界の楽しさを語ってあげてほしいんです。競争社会の厳しさとか、仕事の社会的意義とか、意識高い話は要らないんです」
引用元:「雑な話」で子どもたちを勇気づけよう

移り変わる"ふつう"

確かに、自分が望んだ会社に入り、定年までしっかり働き、健康的に生きていくこと……これも一つの正解だと思います。

ただ、今の子どもたちが将来の社会において「ふつうに働く」という…言葉の意味は、必ずしも一つに定まるものではないとも考えます。

学習支援塾ビーンズでは生徒に「大企業で定年まで働くのがふつう!」とは言いません。

その背景の一つに、技術の発展により、今後20年で仕事の常識がすっかり変わっていく…という事実があります。

たとえば…ほんの10年前、携帯といえば、今でいうところのガラケーが"ふつう"でした。

それが今では誰もがスマホを持ち歩いています。

地図アプリで店を検索し、買い物をします。

世界の裏側に住んでいる人とコミュニケーションをするのもスマホ一つです(かつ、ほぼ無料で)。

そんな激しい変化を伴うこれからの時代を生きる生徒たちへ教えるべきことはなにか?

TOKYO START UP GATEWAYに参加しながら、私はそのことをずっと考えていました。

 

かくいう私も学生時代は、いわゆる"ふつう"という概念にとらわれて、物事を考えていました。

(多分)適性がないにもかかわらず、公務員志望でしたし、子どもたちが考えるような"ふつう"になりたいと足掻いていました。

その結果、行き詰まり、大学で不登校になって、家に引きこもってしまいます。

ただ、私が幸運だったのは、一歩踏み出すぐらいの元気は残っており、

さらに、一歩踏み出せば参加できるコミュニティが(偶然)あったということです。

そして、いくつかのコミュニティで人間関係を築くうちに、

社会の中には、さまざまなコミュニティが存在する

一つのコミュニティで合わなくても、悲観することはない

コミュニティごとに"ふつう"が存在する

社会全体の"ふつう"も移り変わる

という(今になってみれば当たり前のことを)知りました。

その当たり前のことを、学生時代という多感な時期に肌感覚で知れたこと。

そのことは幸運だったと思います。

"せんせい"こそ、社会を知るべき

TOKYO START UP GATEWAYに参加したことで、現代社会が抱える問題点やそれを解決しようとしている人と、3か月にわたって切磋琢磨しながら共に過ごすことができました。

そして、教育以外の様々な業界の知識や課題感、先進的な事例を学び、「大人になっても"新しい出会い"から、自分の中の"ふつう"を更新していくことは大切である」ということをあらためて確信しました。

次に感じたのは、私を含む生徒の職業観育成になんらかの関与をする"せんせい"とよばれる人たちは、受験情報だけでない、社会の知識も必要ではないか…?ということでした。

TSGで出会った方々と"ふつう"

学習支援塾ビーンズ 東京都主催ビジネスコンテスト TOKYO START UP GATEWAY2

(起業家や起業を目指す人が集まる場所ですから当然といえば当然ですが)

TOKYO START UP GATEWAYに参加している方々は本当にさまざまな経歴を持っています。

高校生もいます。

不登校を経て、大学へ進学し、大学で得た経験や知識をもとに起業をした方もいます。

かと思えば、大学を中退して自分の会社を立ち上げようとする方もいます。

誰もが知っている大企業を辞めて起業する方もいます。

本当にさまざまです。

大学までストレートに進学して卒業。そのあとは定年まで同じ会社でずっと働くこと」だけが"ふつう"ではない。

TOKYO START UP GATEWAY参加者と話し合う中で、そのことを強く感じました。

センパイ経営者と"ふつう"

学習支援塾ビーンズ 東京都主催ビジネスコンテスト TOKYO START UP GATEWAY3

TOKYO START UP GATEWAYではセンパイ経営者の皆さんとの出会いもたくさんありました。

TOKYO START UP GATEWAYの魅力の一つに、「メンタリング制度」というものがあります。

これは、ビジネスを通してさまざまな社会問題を解決しているセンパイ経営者から直々に、事業やサービス内容についてチェック・アドバイスしてもらえるというものです。

塚﨑もセンパイ経営者の皆さんから経営面・サービス面において、さまざまなアドバイスを頂きました。

普段なら絶対に会えない、各界で活躍されているセンパイ経営者たち。

彼らはユニークな、唯一無二の生き方を選択し、ハードシングスを乗り越え、次なるハードシングスに現在進行形で立ち向かっている…まさに"ふつう"にくくられない生き方をしています。

センパイ経営者たちと膝を突き合わせて、"ふつう"にくくられない生き方を聞かせていただく時間は素晴らしいの一言でした。

"ふつう"を相対化したい

学習支援塾ビーンズ 東京都主催ビジネスコンテスト TOKYO START UP GATEWAY1

ここまでずっと、"ふつう"について語ってきました。

確かに、TOKYO START UP GATEWAYは、ビジネスコンテストで起業家や起業を目指す人たちが集まる場ですから、少し極端な環境かもしれません。

しかし、「今いる場所から一歩を踏み出し、環境をちょっと変えると、途端に"ふつう"は変化する」ということは、

一般論として言い切っていいと思います。

ビーンズの生徒たちには

定年退職まで安泰して働ける大きい会社に入社することだけが成功なんだ!

といった、"ふつう"だけではなく、

多くのコミュニティで、さまざまな人と出会い、たくさんの"ふつう"に触れて欲しいと思っています。

ETIC.さんとの出会い

最後にTOKYO START UP GATEWAYを運営しているNPO法人ETIC.さんとの出会いについて。

ETIC.さんとは、このTSGで出会い、その後、さまざまなご支援をいただきました。

なお、ETIC.さんはTSGのようなビジネスコンテストや起業を学べる機会を若者にも提供しています。

参加費・交通費も補助してもらえ、高校生や大学生が各界で活躍する経営者から直に教えてもらえる…そんな機会を用意しています。

ご興味のある方は、以下のリンクをご覧になってみてください。

GATEWAY CAMP U-18
U-18(18歳以下)世代限定 合宿型プログラム

MAKERS UNIVERSITY
こちらは大学生・大学院生向けプログラム

MAKERS UNIVERSITY U-18
こちらも18歳以下向けプログラムです

後日談……ETIC.さんからインタビューしていただきました!

学習支援塾ビーンズの塚﨑が、東京都が主催するビジネスプランコンテストTOKYO START UP GATEWAY 2014にて、セミファイナリストとして選出されました

丸ビルホールにて

 

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