対面授業よりも楽しい! 学習支援塾ビーンズのオンライン授業の紹介
現在、学習支援塾ビーンズでは、新型コロナウイルス感染者数増加を見据え、全ての授業をオンラインで実施しています。
本記事では、「オンラインでも盛り上がる」ではなく、「オンラインだから盛り上がる」ビーンズのオンライン授業の様子を解説していきます!
学習支援塾ビーンズ教室長の山本です。
山本 浩貴 Yamamoto Hiroki
学習支援塾ビーンズ教室長。生徒からの愛称は「やまひろせんせい」。
中央大学法学部国際企業関係法学科卒。
担当科目は英語・国語・日本史。面接指導(高校受験・大学受験)作文/小論文指
導金融教育(ファイナンシャルプランナー2級 自分も現役で資産形成中です!)
好きなものは、寿司と長期投資と星とマレーシア。
これ以上私の話をすると5億光年先の星に到着してしまいますので、詳しくはこちらで
■インタビュー(外部サイトへ移動します)
不登校・勉強嫌いな生徒のための学習塾に聞いた!興味のあることしかやらない子どもが学びに向き合う方法
学習支援塾ビーンズは東京の真ん中、飯田橋にある「不登校・勉強嫌いの子どもたちの塾」です。
中学・高校生を中心とした60名以上の生徒とその保護者さまに、個別指導・居場所サービス・保護者相談制度などを提供しています。
・楽しい雰囲気でやりたいことを見つけたい
・進路を決めて、勉強を頑張りたい
・優しい雰囲気の中で悩みを相談したい
・友達と思い切り“青春”したい
そんな生徒たちを積極的に受け入れています!
一言では説明しきれないので、「ビーンズってどんな塾なの?」と詳しく知りたい方は、コチラをどうぞ!(新しいタブで開きます)
もくじ
ビーンズのオンライン授業とは
オンライン授業導入当初は、一部生徒からは猛反対の声が上がりました(笑)
「ビーンズで青春させてくれるんじゃなかったのかよ!」
「学校でやらされたオンライン授業は苦痛でしかなかったから嫌だ!」
「Zoomとかよく分からんから、とにかく嫌だ!」
「断固はんたーい!」
といった、生徒たちのシュプレヒコールがこだましましたが、どれも生徒たちの魂の叫びです。
(話は逸れますが、「挑戦期」という状態になったビーンズの生徒たちは、自分の意見をしっかり伝えてくるようになります。また、『青春経験』を求めだすのも特徴です)
しかし……
オンライン授業への完全移行から数週間たってみると……
オンライン授業が盛り上がってしまっている……ッ! という事実がそこにはありました。 対面授業ではなかった盛り上がりすらある状況です。
理由は、『ビーンズメソッド』に基づく工夫により、オンライン授業が生徒の可能性を広げる「偶然の出会い」をつくっているからです!
「ビーンズメソッドってなに?」という方は、以下をご覧ください。(ご存知の方は飛ばしてお読みくださいね!)
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささんこのお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演しました。
おおたさんには「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
そして、ビーンズを取材していただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
講談社FRaUさんでは、ビーンズメソッドの内容を端的にまとめていただいています。こちらもぜひご覧ください。
『10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと』
『生きる重荷を軽くしたい…不登校専門塾が提案する“子どもを幸せにするための法則”』
ビーンズのオンライン授業で大切にする偶然の出会い
ビーンズでは、オンライン授業のことを「オンライン校」と呼んでいます。
この「オンライン校」という言葉には、「オンラインを講師や生徒が集まる場にする」という意味が込められています。
ここからビーンズのオンライン授業もとい「オンライン校」の様子を詳しく解説します。
ビーンズでは現状、オンラインツールとしてZoomを使用しています。まず、生徒は講師から送られてきたZoomのURLをクリックして、「オンライン校」に参加します。
すると、講師が待ち受けており、マンツーマンでオンライン授業を受けます。
イメージはコチラ⇓
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~というのは、嘘です!~
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ビーンズの「オンライン校」では、いきなり講師とのマンツーマンの空間には行きません!
「オンライン校」(Zoom)に入室して生徒が最初に目にする光景はコチラ!
ドンッ!
これこそ、ビーンズの「オンライン校」の特徴です!
ビーンズのオンライン校での授業は、通塾授業を受けるときと同じように、まずは塾の玄関を通るのです。
オンラインでの“玄関”の様子がさきほど紹介した写真です。
この「オンライン校」での“玄関”のことを、Zoomでは「メインセッション」と呼んでいますので、以後メインセッション=玄関だとご理解くださいませ。
生徒たちは、塾の玄関であるメインセッションを一度経由してから、「ブレイクアウトルーム」と呼ばれる講師とのマンツーマンの空間に案内され、そこで個別指導の授業を受けます。
そして授業後。
生徒は、そのまま退出してもOK。一旦さきほどのメインセッション(玄関)に戻り、そこにいる講師や他の生徒とコミュニケーションをとるのもOK。
メインセッションには、私(教室長の山本)はもちろん、塾長や代表など、普段は授業を担当をすることが少ない塾の重鎮たち(?)が常駐しています。
※大体こんな感じで、自然とたむろっています
※割とお茶目な塾の重鎮たちです
さらに、ビーンズの個性豊かな講師たちも、自分が担当する授業の前後に塾の玄関たるメインセッションに「偶然」います。
生徒が塾内で「横のつながり」を作りづらい。これが個別指導の弱点です。
塾で「横のつながり?」と思われるかもしれませんが、横のつながりがあることで、生徒は色んな刺激を受けます。
そして、その刺激が進路を考えるきっかけにもなるのです。
(詳しくはこちらのブログ⇓もご覧ください)
対面授業だと出会えなかった講師とも、オンライン校のメインセッションで「偶然」出会う……!
ビーンズでは、以前からこの「偶然の出会い」を大切にしています。
そしてオンライン授業ではこの「偶然の出会い」がなるべく多く発生するように工夫を重ねています。
この前は、こんな「偶然」の出会いがありました。
東北大学理学部に在学中のオンライン授業専門の講師(仙台在住)が、オンライン校に初めてやってきた中学2年生の生徒(東京在住・ゲーム大好き!)とメインセッションで偶然出会ったんです。
その際、⇓のような話題の雑談がメインセッションで繰り広げられました。
・東北大学の理系の大学生が毎日どのような生活を送っているか (意外とラフな生活で楽しそう!)
・講師の専門分野である宇宙の話や、JAXAでのインターンの話 (意識高いし、楽しそう!)
・意識高い話ばかりかと思いきや、お互いに好きなマンガやアニメなどの趣味に関する話も……(お互いに好きなマンガのネタバレをしちゃってるけど、楽しいの? 大丈夫?)
「お互いが偶然に出会った雑談の時間」だからこそ、生徒も大学の話や宇宙に関する知的な話にも食いつくことが出来たんだと思います。
今回の「偶然の出会い」もオンライン校ならでは……!
また、オンライン校で生まれるのは生徒と講師の出会いだけではありません。
学校や普段の塾と同じように、生徒同士の出会いも「偶然」生まれるのです。
……ここから塾長の長澤が語ります!
「ずっと不登校だったから友達が欲しい…… でも、自分の意思でビーンズの部活やイベントに参加して友達を作るのはイヤだ! だって怖いんだもん……」と嘆いていた中学生の生徒がいたんです。
その生徒が、オンライン授業で淡々と勉強している高校1年生の生徒とオンライン校のメインセッションで偶然出会いました。
学校でいうところの「授業と授業の合間の休憩時間中に、教室(マンツーマン授業が行われるブレイクアウトルーム)から廊下(メインセッション)にでたら、他のクラスの生徒とたまたま出会った」という感じですね。
私は、2人がたまたま同じゲームをやっていることを知っていたので、その話題をなんとなく振ったら、なんかめちゃくちゃ盛り上がり出して……(笑)
またオンラインで話す約束までしていましたね(笑)
長澤先生ありがとうございました~! ここからはまた私(山本)が語ります!
「オンライン校」でコミュニケーションが盛り上がる2つの理由
ビーンズのオンライン校では、なんで初対面の講師や生徒とも話が盛り上がるのか……これには2つ理由があります。
1つめは生徒同士のコミュニケーションをうまくつなげる高度なファシリテーションスキルです!
※私以外のビーンズの講師たちも高度なファシリテーションスキルを持っています。
オンライン上で偶然出会うだけでは、見ず知らずの講師や生徒とコミュニケーションをすることは難しいですよね。(大人だって、大変だと思います……)
そこで、重要な役割を果たすのが、生徒と信頼関係を築いている担任講師たちです。
ビーンズ内で生徒と1番信頼関係を築いている担任講師が、メインセッションでのコミュニケーションの潤滑油になり、時に名司会になり、時に仲人になるのです。
こうすることで、コミュニケーションに苦手意識を持つ生徒も安心して初対面の講師や他の生徒と話すことができます。
2つめはメインセッションに「自然と会話が生まれるような仕掛け」を作ったことです。
講師たちが出勤している教室の様子を中継する「教室ライブカメラ」もさることながら、「CM窓」の存在も大きいですね~(笑)
CM窓では、コロナ禍以前のビーンズのイベントの様子(バーベキュー大会など)や、オンラインでつながった生徒同士で企画された部活やイベントの情報に関する動画が無音声でずっと流れています。
共通の趣味がなくても、「ビーンズの生徒である」という共通点はあるので、ある程度ビーンズに慣れた生徒は、
・コロナ以前のビーンズはこんな感じだったんだ……
・他の生徒たちはこんなイベントしているの……?
と興味を持ってくれます。
オンライン校では、このような“仕掛け”をどんどん用意して、生徒同士のちょっとした会話が生まれる雰囲気をつくっているのです。
最近は、授業がない日にもオンライン校のメインセッションに来てくれる生徒も増えつつあります!
※「居場所」として、授業がない日にもオンライン校のメインセッションに来てもらうことができます
<ビーンズの「居場所」とは>
ビーンズの「居場所」とは生徒たちが集まり、それぞれやりたい企画を出し合い、仲間を募って、実行していく場でもあり、雑談してもいい場でもあり、カードゲームで遊んでいてもいい場であり、また担当講師以外の大人と話せる場でもあります。
そして、学習塾であるビーンズが居場所づくりに力を入れている理由は、「青春しつくさないと進路選びにも受験勉強にも集中できないから!」です。
詳しくはコチラをご覧ください。
また、オンライン校での生徒-生徒や生徒-講師のつながりが増えたことで、「不動産投資エンカレ」のような特別企画の集団授業もオンライン校で開催されるようになっています!
保護者さまへの大事なお願い
既にお子さまがオンライン授業を受けている保護者さま、今まさにオンライン授業をご検討している保護者さまへお伝えしているのが
・オンライン授業を受けているお子さまの様子を絶対に伺わない
・オンライン授業後のお子さまと話す際、オンライン授業中のお子さまの様子についてこちらから一切言及しない
この2点をぜひ徹底いただきたいのです!
「オンライン授業、楽しそうに受けていたね!」
「お友達と楽しそうに話していたね!」
といった保護者さまからのポジティブな言葉がけすら、思春期のお子さまの気持ちを刺激してしまう場合があります。(月に何度もあります)
オンライン授業を受けているお子さまの楽しそうな声が聞こえてしまっても、「 聞かなかったこと」にしてください!(笑)
「我が家なのに、なんで子どもにそこまで気を遣わないといけないのか!」という保護者さまもいらっしゃると思います。お気持ち、ごもっともです……
ただ、思春期の子どもたちは、例えていうなら「鶴の恩返し」の「ぜーったいにふすま開けちゃダメ! こっちが何をしているか想像してもダメ!」と同じなのです。
オンライン授業について話しても大丈夫なのは「お子さまからオンライン授業についての話題を切り出されたとき」のみです。
その際も、「楽しそうに笑っている声が聞こえたよ」と言ってしまっては、ブー!
「え、オンライン授業中の自分の様子・会話は親に筒抜けなの!?」と子どもが傷ついてしまうことがあります……!
授業内容、会話内容が聞こえていたとしても、何も知らない態度で「ふーん。楽しかったんだね。どんなことが楽しかったの?」と反応する程度に留めておいてください。
この記事をご覧になっている保護者さまも、中学生・高校生だった頃に、お友達と長電話していて、その内容を親に聞かれて、後で話の内容を突っ込まれたりすると恥ずかしくなってしまった……なんてこともあったのではないかと……!
お子さまのことを毎日ご心配されている保護者さまに、さらにお気を遣わせてしまうことになり、大変恐縮なのですが……ご協力のほど、どうぞお願いいたします!
オンライン授業・オンライン校Q&A
子どもがメインセッションでいきなり見知らぬ生徒や他の講師と出会うのは抵抗があると思うのですが、大丈夫でしょうか?
大丈夫です。
入塾初期は、オンライン校を経由せず、お子さまと講師とだけでコミュニケーションをとる形で授業を実施することもあります。
また、ビーンズは「入りやすく、抜けやすいオンライン校」を目指しています!
そのため、オンライン校のメインセッションでは「絶対に誰かと話さないといけない」という義務感を生徒が感じなくて済むような雰囲気づくりに努めています。
また「自分はしゃべりたくないけど、誰かと誰かがしゃべっているのは聞いていたい」という生徒(このような生徒はたくさんいます)には、カメラとマイクをオフにした状態でメインセッションに居残るように促すこともあります。
また、他の講師や生徒と最初から長時間話さなくても済むようなコミュニケーションづくりを心がけています。
基本的には、「お互いの顔と名前は一致しているけど、直接話したことはない」くらいの関係で済むようにしています。
※ただ、生徒同士が共通の趣味などについて勝手に盛り上がり始めて、講師が知らない間に仲良くなっていた…… なんてことはよくあります!
オンライン授業が嫌いな子どもをビーンズに入塾させたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
まずは「保護者相談」をご利用ください。
※学習支援塾ビーンズは、2022年12月現在保護者相談・入塾のお申込みの受付を停止しております。
保護者さまを通してお子さまをサポートしていきます。
その後、お子さまのタイミングを見計らってビーンズのオンライン授業を受けてもらいます。
今、ビーンズの在籍している生徒の多くが
・新しい環境に飛び込むのを嫌がるお子さま
・オンライン授業への抵抗感が強いお子さま
でした。
そのようなお子さまを無理にビーンズに入塾させると、お子さまの中で、「ビーンズ=本当は嫌だけど仕方なく行くところ」という認識が出来上がってしまいます。
そして、一旦その認識が強くなると、長期的な通塾につながりません。
※ビーンズがどんなに楽しい場所であってもです
ですから、お子さまがビーンズなどの外の世界とつながることを嫌がったり、オンライン授業を絶対拒否したりした場合は、最初は保護者さまとの面談だけを行えればと思います。
その後、タイミングを見計らってお子さまとの授業を開始するのです。
今までのビーンズの生徒の例だと授業開始まで数カ月かかったことが一番多く、半年たった頃に授業がスタートすることも珍しくありません。
※保護者相談だけの利用で終わることはほぼありません。保護者さまがビーンズを信頼していただくと、その思いが必ずお子さまに伝わり、授業に来てくれるようになります。
なお、お子さまの授業が開始されると「月1hまでの保護者相談制度」の適用になります。
毎月1hまで保護者相談が無料になりますので、ぜひ授業開始後も引き続き保護者相談をご利用ください!
ビーンズは生徒への授業と同じくらい、保護者さまのサポートに力をいれております。
たくさんの思春期の子どもたちと接し、状況改善に伴走してきたビーンズの経験から導き出された「ご家庭でお願いしたいお子さまへの接し方・保護者さまの気持ちの持ちかた・保護者さまのストレスを減らす方法」について、ぜひお伝えしたいと思います!
……というと、敷居の高い話ばかりしているかと思われるかもしれませんが、ビーンズの保護者相談では、
「保護者さまに愚痴をとりとめなくこぼしつづけてもらう時間」
も大切にしています。
お子さまに関するストレスが和らぐだけではなく、私たちもお子さまのご家庭状況を詳しく知ることができるので、より的確なアドバイスを差し上げることができるのです。
おわりに、「ビーンズのオンライン校」について
いかがだったでしょうか?
ビーンズはオンライン授業を新型コロナウイルス感染症対策のための対面授業の代替品とは考えていません。
「対面授業ではできなかったことを可能にする、オンライン授業」を目指しています。
もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大が終息したら、対面授業も対面イベントも復活しますが、オンライン校とオンラインでのつながりはなくなりません。
最近では、ありがたいことに、ビーンズが所在する東京・近隣県以外からもビーンズのオンライン授業をうけてくれる生徒が増えてきました!また、保護者様へのサポートも完全オンラインで実施しています。
(全国の保護者の皆さまに、私どもを頼っていただければと思います!)
いずれは、日本全国の生徒をつなげて、もっともっとオンライン校を盛り上げていきたいですね!