不登校・ひきこもりを改善するには、早いうちに「生徒の認知を変える」ことが必要!
こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。
今回は、学習支援塾ビーンズが不登校・ひきこもりを改善するためには、授業の早い段階において、「生徒の認知を変える」ことが必要だと考えていることについて、説明したいと思います。
もくじ
不登校・ひきこもりを改善するには、早いうちに「生徒の認知を変える」ことが必要!
「生徒の認知を変える」とは
「生徒の認知を変える」とは、具体的には、
1.生徒の自尊心を回復すること
2.生徒の「普通」への先入観を外すこと
ということです。
自尊心の回復とは
自尊心とは、「ありのままの自己を尊重し受け入れる」という姿勢のことです。
たとえば自尊心の低い生徒は自身のことを大事にせず、物事をほとんどマイナス思考で考える癖が身についており、なかなか不登校・ひきこもりから改善できない傾向にあります。一方で、自尊心を回復して、自身のことを受け入れるようになった生徒は、物事をプラス思考で考えるようになり、色んなことに前向き・意欲的になり、不登校・ひきこもりの改善がしやすくなります。
自尊心については、過去の記事で詳しく説明していますので、是非お読みください。
「普通」への先入観を外すとは
「普通」への先入観とは、「その生徒が抱いている人生の先入観」ということです。
たとえば不登校・ひきこもりの生徒の多くに共通して見られやすい傾向が、「人生=ストレートでなければならない」という考えを強く持っていることです。これにより、「ストレートのレールから外れて、学校にも行っていない自分なんかはもう生きていけない・未来はない」といった自己嫌悪に陥ってしまうケースが多いのです。そのため、不登校・ひきこもりなどの悩みを改善するためには、「普通」への先入観を外し、生徒の考え方を柔軟にして、心をリラックスさせた状態にする必要があります。
生徒の「普通」への先入観を外すワークについては、過去の記事で詳しく説明していますので、是非お読みください。
認知を正しく変えれば、生徒は状況改善に向けて行動をします
自尊心の回復と、生徒の「普通」の先入観を正しく外して常識の枠を広げてあげるように指導すると、生徒はだんだんと自主的に勉強へ取り組んでいくようになります。なぜなら、回復した自尊心によって、「自分だって頑張れば少しは何か変わるかも」という前向きな考え方をするようになるからです。「人生には色んな生き方があって、自分に合う生き方がある」と柔軟な考え方をできるようになることで、生徒は前向きに行動していくことができるようになるのです。
もし自尊心を回復しないままの状態で、「なにをやってもムダだ」と思っている生徒に、無理やり勉強をやらせたり、進学を押しつけようとしても、なかなかうまくはいきません。(この難しさは、不登校・ひきこもりなどの悩みを持つ生徒の保護者様がよく体験されていることだと思います。)
不登校・勉強嫌いなどの悩みを持つ生徒には、まず「自分が頑張ってみたら、何かしら良い方向に変わるかもしれない」という前向きな心構えと行動力を持ってもらうことが必要不可欠なのです。「認知」を正しく変えることで、生徒は状況改善に向けて自分から行動するようになっていきます。
認知を変えることで、生徒に起きる変化(実績に基づく。)
・不登校で勉強が嫌いな自分を、まずは受け入れる。(こっから再スタートしていこうと思うようになる。)
・学校の成績が全てではないと考えるようになった。(学校の成績で評価されないから自分が無価値だとは思わなくなった。)
・学校では評価されないけど、自分が好きだと感じる科目や趣味を正しく認識するようになった。(自分の思考・個性を意識するようになり、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いなど発言できる伝達力を持ち始めた。)
・自分が好きだと感じる趣味に通じる勉強科目に意欲がわくようになった。
・好きな科目を通じて、そもそもの勉強に対しても少なからず意欲や関心を持つようになった。(勉強の意味を理解してきた。)
・勉強嫌いでまったく机に向かわなかった生徒が自主的に勉強をするようになった
塚﨑からのメッセージ
あまり大きい声では話せませんが、じつは私(塚崎自身)も、大学一年の時に、自分のやりたいことが分からず、講義にも意味を感じず、家にひきこもってゲームばかりしていたような情けない時期があります。また、就職後に体調を崩して退職し、親元にパラサイトして、ニートのように療養していた時期もあります。この時、少し落ち込んだりはしましたが、だからといって、すごく悲観的になったり、自分が無能だというように考えることはしないようにしました。それよりも「これからどうするかな」とか、「どうせ時間あるから、これやっておこう」など、淡々とマイペースに過ごしていました。そして、そんなマイペースに過ごした期間があったからこそ、今の自分があるとも思っています。
また、ゲームばかりをしていて「こんなんで良いのか、大学生活!」と猛省する機会があったからこそ、その反動で残りの大学生活を充実させて、就職活動をせずに就職を決めるようなこともできましたし、実家で療養している時間があったからこそ、役場の集まりに参加して学校教員の方と意見交換をしたり、他の塾講師と今の子どもたちのことを話し合ったり、日本に滞在する外国人と交流したり、色んな企業で働く人たちの体験談を聞いたりなどして、様々に知識を深めて、今の塾を始めるための礎になりました。
つまり、どんな状況でも大事なことは、「気の持ち方一つ」ということです。ずっとマイナスな気持ちでいれば過去のことを悪く捉えたままですし、プラスの気持ちになって行動を続けていけば過去の嫌な出来事も「一つの思い出」として受け入れることができるようになります。未来に向かって努力をすれば、過去の出来事に対する「良い・悪い」の判断はいかようにも変えることができるということです。
不登校・ひきこもりで悩みを抱える方は、「不登校・ひきこもりになってしまった。もう終わりだ・・・」と悲観的にならず、まずは「不登校・ひきこもりになってしまったか。まあ、それならそれでこっからどうするか考えないとな」と、少し楽観的に、少し前向きに、考えるようにしていってもらえたらと思います。