学習支援塾ビーンズの授業紹介 ～ 「合格ストーリーシート」で受験を振り返る ～

学習支援塾ビーンズでは、「志望校の合格」＝ビーンズからの卒業とは考えていません。

合格はあくまで通過点に過ぎず、新生活のサポートが、むしろ本番であると考えています。

そして、新生活へ向けたサポートのスタートとなるのが、合格後におこなうビーンズの恒例行事「合格ストーリーシート」執筆です。

塾長の長澤が「合格ストーリーシート」授業の様子をお伝えします！

学習支援塾ビーンズの授業紹介 ～ 「合格ストーリーシート」で受験を振り返る ～

「合格ストーリーシート」を生徒と執筆する様子

「合格ストーリーシート」とは、受験期間を通して自分自身のこれまでの気持ちの変化や成長のポイントなどを振り返るためのワークシートです。

受験を意識し始めた時から合格に至るまでにあったエピソードを並べ、その時々の自分の感情の変化を細かく記録していきます。

合格ストーリーシートの使い方

まず、受験するまでにあった出来事ごとにタイトルをつけていきます。

そして、その時の気持ちについて、上がり下がりの変化を「－5」から「＋5」までの数値で評価・記述していきます。

例えば…

このように、「自分はどんなとき、どういう状況で、心の状態がどうなっていたか（上がっていたか、下がっていたか）」を細かく書いていきます。

さらに…

これらの詳細な行動や、その時々の心情について、生徒の言葉で記録していきます。

合格ストーリーシート授業の様子

都立チャレンジスクールに合格した生徒Aさんに、実際に合格ストーリーシートを記入してもらいました。

合格ストーリーシートは書くタイミングが重要です。

理想は合格発表後、すぐに書いてもらうのがベスト！

余談ですが……ビーンズでは、この合格ストーリーシートを書く授業の際に乾杯をすることが多いです！

合格ストーリーシートを書いたAさんの場合

大学推薦入試/総合型選抜の「合格ストーリーシート」の例

 

Aさんの場合、受験前は不安や心配事がたくさんありました。

「合格ストーリーシート」を書いていく過程で、受験期の自分の心の上がり下がりを見つめ、逆境に負けて投げ出したくなった日々の記憶を冷静に思い返していきました。

自分が親や周りの人達からもらった言葉やサポートも…

自分が、抱えていた不安をどう乗り越えていったのかも…

「頑張れない自分」がどう変化していったのかも…

ひとつひとつ思い返していきました。

この時間で、生徒は自身の成長や変化を自己認識していくのです。

合格ストーリーシートを書くことで得られる効果

合格ストーリーシートを作成することで、逆境から成功体験に至るまでの記憶を思い返し、「逆境⇒努力⇒成功のストーリー」として生徒自身の中で再構成することができます。

「逆境⇒努力⇒成功のストーリー」を通して、生徒は自身の達成感をあらためて認識して、記憶しておくことができます。

生徒が自身の達成感を認識して、記憶することで…

といったように、生徒たちが「合格ストーリーシート」に書き連ねたエピソードの数々が、"合格後"生徒の新しいチャレンジにおいて、重要な原動力となると考えています。

確かに、志望校に合格したこと自体、大きな成功体験です。

しかし、（極論すると）成功したという結果自体よりも大切なことがある…とビーンズでは考えています。

合格という結果よりも大切なこととは、自分が逆境に直面した時の気持ちの揺れ動きや、努力の過程、つまり合格に至るまでの紆余曲折のエピソードをひとつづきのストーリーとして認識し、自分が評価することです。

 

合格ストーリーシートを書くタイミングは、例年、生徒主体のお祝い会など、嬉しいことが続く季節でもあります。

お祝いムードの中で、生徒たちに忘れてほしくないことがあります。

それは…

「今回の合格は運や偶然では決したなかったこと」

「今回の受験には、さまざまな困難があったこと」

「困難から逃げたり、情けない瞬間もあったこと」

「その困難や自分の情けなさに向き合ったこと」

「自分が変化し続けたこと。だからこそ合格できたこと」

です。

そして、次のチャレンジをすることになった時には…

「あのときも、不安だったし、情けない自分もいた」
「だけど、あの時も自分は最後まであきらめずにいた。そして自身を変化させた」

と、合格ストーリーシートに書かれた数々のエピソードとともに、思い返してくれたら嬉しいです。