高卒認定試験とは? 高卒との違い・試験範囲などの要点まとめ

本記事では、高卒と高認の違い、試験のスケジュール、試験範囲など、高卒認定試験に関する要点をまとめさせて頂きました。

これから高卒認定試験に関する情報を集めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

高卒認定とは?

高卒認定

一般に呼ばれる、高認・高卒認定ですが、正式名称は、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)といいます。

高卒認定の意味・特徴

高卒認定試験に合格すると、高校卒業者とほぼ同等の資格を得ることができて、大学進学・公務員(一部)応募など、自分の進路に関する選択肢を増やすことができます。

主な特徴は、下記の通りです。

"高認"と"高卒"は異なるもの
"高卒"は、通常高校を卒業したことで、履歴書には「〇〇高校卒業」と記述します。対して、"高認"は、高卒者と同等学力を持つという証明をしてくれる国の資格試験に合格したことですので、履歴書には「高等学校卒業程度認定試験合格」と記述して、最終学歴は"中学卒業"となります。(つまり、履歴書の見え方が異なります。)

昔の呼び方は"大検"
大学入学資格検定、通称"大検"は、今でいう"高認"のことです。"大検"という呼び方は、2004年度(平成16年度)末に廃止されていて、2005年度(平成17年度)より"高認"と呼ぶようになりました。(名称だけでなく、受験資格なども変わりました。詳しくはこちら

最終学歴が中卒の人でもキャリアを伸ばせる選択肢!
色んな事情によって高校を卒業できず、最終学歴が中卒になったことを悔やむ人もいます。そんな人のためのキャリアアップ制度が"高認"で、無事に合格すれば、履歴書に記述できる資格(経歴)も増やせますし、大学受験などへチャレンジすることも可能となります。

世間のイメージ

高卒認定試験は、ここ数年、テレビの番組企画としても取り上げられるようになり、その知名度は一般的にも少しずつ上がっているようです。

参考リンク

・関ジャニ∞横山&大倉高卒認定合格!『鶴の恩返し勉強法』とは?
https://matome.naver.jp/odai/2142151541135276701

・多田さんの「高卒認定試験」に密着!フェフ姉さんの個人的ニュースも発表
https://news.mynavi.jp/article/20171225-562334/

・真矢ミキの高卒認定試験挑戦に密着!元トップスター、5科目受験の結果は…
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170918-OHT1T50069.html

※大人になってからの高卒認定の受験は、テレビや芸能人に限った話ではありません。社会で働いているけど学歴コンプレックスを解決したい人だったり、育児を終えて一段落した母親の方など、あとになってから勉強をしたくなって受験するケースが一般的にあります。高卒認定はそういった大人の学び直しにおいても、一つの指標・目標となっています。

受験のチャンスは年2回

試験会場

高卒認定試験は、年2回実施されます。

だいたい8月と11月に試験が実施されて、出願時期は、その三ヶ月前くらい(4月~5月、8月~9月)といったスケジュール感です。

毎年、開催日や出願日など、文部科学省のホームページでアナウンスされていますので、これから受験を考えている方は、適宜チェックしてみてください!

▼高卒認定の詳細はこちら
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
(文部科学省の公式HP)

試験範囲

試験勉強

高卒認定試験の試験科目は一部必修、一部選択という形式ですので、最小で8科目、最大で11科目の試験が課されます。

具体的には、下記のように、自分が受験する科目を選んで、試験内容を決定します。

【必修科目】
・国語
・数学
・英語

【選択科目1】
・世界史A / 世界史B
(いずれか1科目を選択)

【選択科目2】
・日本史A / 日本史B / 地理A / 地理B
(いずれか1科目を選択)

【選択科目3】
・「現代社会(1科目)」 / 「倫理&政治経済(2科目)」
(1科目か2科目、いずれかを選択)

【選択科目4】
・プランA 「科学と人間生活 + (物理基礎 / 化学基礎 / 生物基礎 / 地学基礎)」
 ⇒科学と人間生活の1科目に加えて、いずれか1科目を選択。
・プランB 「物理基礎 / 化学基礎 / 生物基礎 / 地学基礎」
 ⇒いずれか3科目を選択
(プランAか、プランB、どちらかの選択をする。)

※参考
試験範囲の詳細はこちら。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/06033010/__icsFiles/afieldfile/2016/03/07/1232940_01_1.pdf

こうして一覧にすると、試験範囲は8科目~11科目と、かなり広いです。

しかし、じつは高卒認定試験では、「科目合格」と「科目免除」という制度があり、1回の試験ですべて合格しなくても資格を取得することができます。

一度合格した科目は次回以降の受験が免除!

高卒認定試験には、「科目合格」という制度があります。

たとえば、最初の試験で「5科目合格」となったら、その科目については次回以降の試験が免除されて、あらためて受け直す必要はありません。

高校中退者は科目免除の可能性あり!

高校に在籍していた期間のある人は、高卒認定試験の一部科目について、すでに単位を取得している可能性があります。

この場合、在籍していた高校へ連絡して、"単位修得証明書"を発行してもらうことが必要です。書式には有効期限があったり、自分がどの単位を取得しているか分からないこともありますので、発行の申請時、学校側にもろもろ確認しておくことが大事です。

免除要件については、文部科学省のHPに記載があります。

▼免除用件 (文部科学省HPより)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/06033010/007.htm

試験の問題は基本的にはマークシート回答!

試験範囲は広いものの、マークシート形式の問題が主体のため、しっかり勉強を重ねて、問題をよく読んだり、問題を解くコツまできっちり掴んでいくと、合格ラインを満たすことは十分に可能です。(頭の良い人でないと絶対に合格できない、といったクセの強い試験ではなく、ちゃんと努力すれば結果の返ってくる、日々の積み重ねが大事な試験となっています。)

高認は就職に不利?

履歴書

"高認"と"高卒"では、履歴書における学歴に違いがあります。

そのため、将来的な就職のことなど考えると、「高卒の人に比べて不利になるのでは?」といった心配の声もあります。

ビーンズの考えについて、詳しくは以下の記事にまとめていますので、気になる方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。

まとめ

本記事では、"高認"に関する情報をまとめさせて頂きました。

学習支援塾ビーンズでは、不登校・勉強嫌いの生徒へ『学び治しの授業』をする中で、高卒認定試験対策にも取り組んでいます。もし、これから高卒認定試験を考えている方は、当塾の指導内容などもぜひ参考にして頂ければと思います。

※注記
本記事の内容は、記事執筆時点の情報に基づきます。
(最新時点の正確な情報は、文部科学省のHPにて、ご確認ください)

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