2020年度から大学受験が変わる!? 新入試体制における新しい勉強のポイントとは
現在、文科省では、高大接続改革という策定計画が進められており、2020年以降に向けて、高校や大学入試のテスト方針が大きく変わろうとしています。
本記事では、新しい受験制度になったら、どんな勉強をしていけば良いのか、そのポイントについて紹介していきたいと思います。
もくじ
文科省の高大接続改革とは
取り組みの概要
文科省の計画する高大接続改革では、以下の二点を変えていこうと進められています。
・高等学校基礎学力テスト(仮称)
・大学入学希望者学力評価テスト(仮称)
これは要するに、高校のテストと、大学入試のテストのことです。
文科省は、これからの若者に求める学力について、下記の3要素が欠かせないとしています。
文科省の求める学力3要素
1.知識・技能
2.思考力・判断力・表現力
3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
大学入試はまもなく変わる!
「本当に大学受験の試験制度が変わるの?」
「大学受験が変わるわけがないでしょ」
そんな風に思われる方も少なくないかと思います。
しかし、これは文科省の公式ホームページを見ると明らかなように、しっかりと準備が進められています。
▼詳しくはこちら
文科省HP : 高大接続改革の進捗状況について(平成29年5月16日)
なお、大学入試センター試験に代わるテストの名称は、「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」という。)とされていて、実施時期としては、平成32年度(平成33年度入学者選抜)が予定されています。
平成32年度ということは、2020年以降、つまりは2021年1月からの実施が想定されているというわけです。東京オリンピックで騒がれる2020年ですが、その頃には、新しい大学受験について、テレビマスコミでも報道される機会が増えるのではないかと思います。
▼詳しくはこちら
大学入学者選抜改革(大学入学共通テスト実施方針)
新体制の受験では、考える問題が増える!
独立行政法人大学入試センターのホームページを見ると分かりますが、すでに文科省とのやりとりを経て、大学入学共通テストのモデル問題例がインターネット上で公表されています。
▼公式ホームページ
独立行政法人大学入試センター「大学入学共通テスト モデル問題例等」
▼モデル問題例(pdfが開きます。)
・平成29年7月13日公表 モデル問題例
・平成29年5月16日公表 モデル問題例
実際に中身を見ると分かるのですが、今までのように公式や暗記した知識で問題を解くタイプのものではなく、学生の「思考・想像力・問題解決能力」に重点をおいた問題となっています。
また、英語では、これまでの「読める・書ける」の2技能から、「読める・書ける・聞ける・話せる」の4技能が求められるようになります。
これは、今までのように穴埋め式の問題を解いて、テストの点数を求めるだけの勉強法では、新しい受験体制に対応できない、ということです。
ビーンズが考える新体制の受験への対策
新入試の問題では、大きく分けて、以下の4つのチカラが必要となります。
新大学入試に必要な4つの能力
1.自分がやりたいコトを明確にして発信できる力
2.自分の意見を論理的に文章でまとめる力
3.他人の意見(問題文・集団討論の相手)を理解する力
4.「社会の問題」に対する関心と、知識があること
そして、これらのチカラは、まさにビーンズで注力していた、『学び治しの授業』で指導してきていることでした。
新大学入試にもつながるビーンズの『学び治しの授業』
ビーンズでは、悩みを整理した後、必ず生徒自身に、自分のやりたいことを考えてもらうところから授業を進めていきます。
また、自分のやりたいことを見つけて、勉強をスタートしていくタイミングでは、大学のゼミのようになって、他の講師や生徒と交流したり、お互いに意見交換して、伝達力を高める授業にも取り組んでいきます。
そして、重要となる「読み書き」のチカラは、学年に関係なく、早いうちから、かなり注力して指導をしています。
新大学入試にもつながるビーンズの「エンカレ授業」
さらにビーンズでは、生徒の「想像力・社会性・主体性」を育成するため、特別授業のエンカレ授業を実施しています。そして、授業中に取り組んでいる問題やワークの内容は、まさに新入試に出題される予定の問題と同じ傾向にあります。
まとめ
新入試体制で必要となる、新しい勉強のポイントとは、大きく総合すると、「考えて発信する力」です。
今までのように、スパルタ方式で詰め込み教育をするだけの受験勉強法だと、新入試では対応できない問題も出てきますので、保護者の皆様には、早いうちから子どもへニュースを見せたり、その話題について話し合ったりして、早いうちから「考えるチカラ」と「発信するチカラ」を育成するようにしてみてください!
※注記
本記事は2017年8月15日時点での情報に基づいて執筆されており、新体制の実施時期などは今後変更になる可能性がございます。
参考記事
※ベネッセ:今後の大学入試
http://chu.benesse.co.jp/ck/2015-2021mirai/