自分のやりたいことを見つけた瞬間! ビーンズ講師・西田先生の体験談!
当塾の講師・西田先生が、「自分のやりたいことを見つけた瞬間」について、話を聞かせてもらいました。今現在、学校生活を送っている中で、まだ自分のやりたいことが見つからなかったり、なにをすれば良いのか分からない学生さんは、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
西田先生がやりたいと思ったコト!
今、最も目標としていて夢中になっていることは何ですか?
将来、環境によって生きづらくなっている子どもたちに対して支援がしたいと思っています。経済的に困難な家庭の子どもや家族のいない子どもなど、彼らがより良く生きるための支援ができればと考えています。
自分のやりたいことを見つけたキッカケは何でしたか?
はじまりは、ある臨床心理士の先生との出会いでした。
私の大学では入学時の専攻に関わらず、だれでも様々な学問の授業を選択できるリベラルアーツの仕組みになっていたのですが、その時にたまたま取った「心理学の入門コース」で、その先生とは知り合いました。授業を受けていた時は、学問そのものより、どちらかといえば、その先生の熱さ・キャラクターのほうに惹かれていたと思います。とにかく話がうまく、授業が面白く、とても刺激的だったのです。
その後、その先生の担当する授業はほとんど選択していって、その中で臨床心理や教育心理を学び、とても興味を持つようになりました。とくに、臨床心理は、薬ではなく、人の力で人の症状が治ったり元気に生きれるようになったり・・・なんて熱くて素敵な学問なんだと感じて、最も没頭する科目になりました。
それから、授業で学んだことを現場でも経験したいと思って、NPOの活動にも参加しました。そこでは、経済的に困難な家庭の中学生に対し、居場所支援と学習支援をするインターンを7ヶ月ほど取り組みました。日々、子どもたちとの関わりの中で活動することで、大学での勉強とリンクするところもたくさんありながら、「自分はこの子たちにたくさんのことを伝えたいな」という想いがどんどん強まっていくことを感じたことが、今現在、自分が想っていることの強いキッカケになっていると思います。
自分のやりたいことを見つけてから日常生活でどんな変化がありましたか?
一番の変化は、授業が楽しみになって、面白くなったことです。
高校までの授業では、なかなか学校での勉強が自分のやりたいことや日常に繋がってくることがないため、正直なところをいえば、ある種の「やらされている感」が少なからずありました。
でも、大学では、知識や方法を学ぶだけではなく、それを実践する機会も得られやすいし、また、現場で悩んだことがあれば、教授や他の学生と議論を交わしてフィードバックすることもできます。勉強⇒準備⇒実践⇒改善という一連の流れに取り組めますので、それまでの授業とは違って、勉強の楽しみがより一層広がったように思います。
また、そのように科目自体に強い興味を持つようになると、他の授業を受ける時にも、「これは関連する部分があるな」とか、「これはこうすると活用できるかも」など、どうすれば知識を役立てられるか、さまざまに考える視点を持てるようになったと感じます。心理学においては、データを取り扱うため、統計などの難しい数学的な知識も必要となるのですが、これも目的があると頑張って取り組もうと思えるようになったので、良い変化になったのだと思います。「やらされている感」の気持ちだけで統計を学ぶことは、ちょっとつらかったかもしれません!
目標のため、日々、努力や意識していることは何ですか?
今現在がんばっていることは、私にとって2つ目の現場となる、このビーンズでの活動です。日々、子どもたちの関わりの中で、たくさんの勉強をさせてもらっています。
ビーンズへやってくる子どもたちは、学校のような小さな社会である種の生きづらさを感じている子だったり、できないこと・つまづいたことに悩み続けている子も多いのですが、しかし、一緒に勉強したり、お話をしてみると、「とっても良いところをたくさん持っているのに、一時(いっとき)の自分の考え方や周囲の環境に縛られてしまって、それを活かしきれてないだけなんだ」ということに気づきます。
生徒の一人ひとりが秘めている輝きは、それぞれ違うものです。そのため、日々、「どうしたらこの良さを引き出して勉強が楽しくできるんだろう」と考えながら授業をしています。また、勉強の最中、生徒たちがふと漏らしてくれた愚痴・つらさは、彼らの気持ちでもあるので、とことん受け止めて向き合うようにしています。
他に、ビーンズ以外でがんばっていることは、将来のための情報収集です。教育・児童福祉の会社が開催していた1dayインターンシップに参加したり、会社訪問やOBG訪問をして、「どんな子どもたちが困っていて、そこに対してどんな活動をしている会社や組織があるのか」を知るため、実際にその業界で働く人の話を聞くよう、意識して動いています。
まだ自分のやりたいことを見つけていない後輩にアドバイスをするなら、どんなことを伝えたいですか?
3年前の私は、心理学に夢中になることも、ビーンズで講師として子どもたちと接していることも、まるで考えてもいなかったし、想像もできませんでした。案外、自分のやりたいことは、考えるだけでは見つかるものではないのかもしれません。
まずは、世の中ではどんな出来事があって、どんな人たちが活動しているんだろう、とアンテナを広く張ってみて、その中で、少しでも自分が興味を持てるようなことがあれば、実際に行動を起こしていって、自分の軸を固めていくと良いかと思います。
最後に一言お願いします!
これまでに述べたことは、私の軸の話であって、みなさんの軸の話ではありません。
「自分のやりたいことがわからない」という人は、まずは焦らず、アンテナを広く張ってみてください。そして、自分の感じる、「ちょっと好き」、「ちょっと嫌い」という気持ちに素直に向き合って、「これだ」と思った時は、すぐに行動を起こすようにしましょう。軸の見つけ方は、人それぞれです。ぜひ素敵な自分の軸を見つけてくださいね!
※本記事は2017年7月から8月にかけてアンケートした情報に基づくものです。
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