子どもが「今年は受験を辞めたい・浪人したい」と言ったらどうするべき?
もくじ
■「今年の受験をやめたい……」実際にあった保護者さまからのご相談
受験直前の子どもたちは色んなストレス・悩みに直面しますので、「今年の受験を辞めたい」「浪人したい」と言いだすことは、受験シーズンあるあるの風景です。
例えば、かつてビーンズの保護者さまから、以下のご相談がありました。
受験半年前になって、子どもが「今年の受験を諦めて浪人して来年受験にしたい」と言ってきました。
聞けば、理由は「自分は今、数学をやっていないが、自分の入りたい経済学部では、数学が必要になるから準備したい」とのことです。
確かに数学の必要性は理解しますが、受験まで半年を切っていて、これまで勉強していない数学をいきなりスタート(チャレンジ)する考えは無謀ではないでしょうか。
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受験生は受験が近づくほどに不安になるもの
まず、保護者さまに知っておいていただきたいことは、「受験生が突然に進路転換するような話を言い出すことは受験生あるある」ということです。
受験時期は、勉強もハードですし、模試の結果を突きつけられたりして、子どもの心が毎日ストレスに晒される時期です。そのため、苦手科目から逃げたいということで、
「受験、来年に伸ばせないかな…」
「(社会や古典などの暗記が苦手だから)やっぱり数学やりたい」
というような考え、発言をすることがあります。
ただただ子どもの話を聞く時間が大事
受験生が、「やっぱり●●にしようかな……」という発言をした時、その真意は大きく分けて2パターンです。
・勉強から逃げたい気持ちがある
・勉強していく中で、本当にそうしたほうが良いと思うようになった(が、自信はまだない)
仮に、子どもが逃げの気持ちであったとしても、「我が子が恥を忍んで自分の弱みについて親である自分に相談してくれている」と前向きに捉えることが大事です。(そもそもの話、親子に信頼関係がないと、子どもは親にそういったことを相談しません。)
一方、受験勉強が辛いから、今年の受験から逃げたいという気持ちがメインだとしても、「経済学部に入って、数学を使いたい」という気持ちも、丸っきしウソではないのかもしれません。
そもそも子どもは自分の進路について考えるための情報はほとんどもっていないのです。
なので、子どもは自分自身でさえ、自分のその考えが本気なのか分かっていない(わかりようがない)こともあります。
(詳しくは以下の記事もご覧ください)
ゆえに、子どもがどんなに幼く無茶な進路に対する考えを話しだしたとしても、我々大人側は子どもの話を否定せず、断定せず、ただただ話を聞いてあげることに専念してあげたいのです。
その結果、子どもから本気で浪人を目指す意気込みを感じたなら、受験へむけてのスケジュールづくり、塾選びなどサポートをする。もし、愚痴で言ってるだけと判断したなら、愚痴を十分に吐き出させてあげてください。
頭ごなしに叱ったり、これからどうするんだ!と質問を浴びせたりすると、このどちらにも転ぶことができず、子どもはさらにストレスを抱えてしまうだけで、何も良いことはありません。
結論、ビーンズが保護者さまへおすすめてしているのは、
〇“保護者さまが慌てたり、頭ごなしに叱ったりしない”
〇“子どもの話を否定せず、ただただ聞く時間をもつ”
この二点です。
■受験でストレスをかかえた子どもにとって、自宅はリラックスできる環境に
受験生にとって、自宅がリラックスできるかどうか、というのは、勉強を継続する上で、とても大事な要素となります。
受験シーズンに突入すると、学校や塾、また友達と集まった時なども、四六時中、受験の話題となります。また、学生の多くは受験勉強開始に伴い、部活や習い事を一旦休止する場合もあると思います。
受験を控えた子どもにとって受験から離れ、リラックスできる場所というのは自宅しか残っていないのです。
ここでさらに、自宅で保護者が四六時中、
「テストはどうだった」
「勉強はしているのか」
「もっと努力しろ」
など、プレッシャーをかけてしまっては、子どもがリラックスできる場所がなくなってしまいます。
そのためビーンズでは「お子さまが自宅でリラックスできるようにしてください」とお願いしています。
ただし、この時に注意点があります。それは「リラックスさせる=野放しにする」ではない、ということです。
リラックス=「ネットやゲームを野放しにする」ではない
「自宅ではお子さまを十分にリラックスさせてください」
と言うと、多くの保護者さまは、「子どものネットやゲームを野放し」にさせがちです。
そして、子どもがネットやゲームにハマっている姿を見ているうちに、だんだんと保護者さまがイライラしてしまい、「ヤル気を出せ!」と、子どもに詰め寄って大ゲンカ……なんてこともよくある話です。
ビーンズでは、「子どもにリラックスさせてください」と言っていますが、「子どもにネット・ゲームを自由にやらせて良い」とは絶対に言いません。
子どもが「ネットやゲームを自由にやらないとリラックスできない、ストレス解消できない」と言ってきた時も、ここは動じてはいけません。ネット・ゲームは、きちんと家族間でルールを作り、その範囲でやるようにしていきましょう。
(ネットやゲームとのかかわりあい方について、詳しくはこちらの記事もご覧ください)
■とにかく不安な保護者さまへ。ぜひ“無料相談”を
受験シーズンが近づくにつれて、子どもたちの「毎日のプレッシャーから逃げたい!」という気持ちも増していきます。とくに、受験半年前からがプレッシャーの山場で、ストレスに繊細な子で、夏の8月には焦りや緊張が生まれてきますし、のんびり屋さんや現実を見たくない子どもでも、10月・11月にはものすごく不安な気持ちになるものです。
当塾でも毎年、悲嘆にくれて自宅で涙する生徒、ご自宅で暴れる生徒、模試に行かない生徒などなどエピソードがうまれます。
さて、ここまでお話してきましたが、
お子さまが受験や進路について何をどう考えているかわからない……
そもそもお子さまとご家庭でコミュニケーションをとることが難しい……
保護者さまご自身の不安も日々増していっている……
こういった状態で、一体なにから手を打てばいいか、まったく分からないという保護者さまもいらっしゃると思います。
そのような保護者さまは、ビーンズの"無料相談"をぜひご利用ください。
ビーンズの子どもたち・ご家庭の豊富な事例から、
〇ご家庭でお子さまと進路について話すときのコツ
〇浪人する場合、残りの受験シーズンをどう過ごすべきか
〇今年の受験・浪人、さまざまな未来へむけてのシュミレーション
などなど、お子さまが受験するにしろ、浪人するにしろ、保護者さまが対応できるようにアドバイスをさせていただきます。お子さまが受験と向き合えるように、私たちと一緒に考えていきましょう!
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