大学生インターンの逆境突破ストーリー~突破口は「優先順位」と「コミット」~
本記事では、ビーンズで講師として活躍してくれた、"ななもん"に、インターン活動で体験した逆境と、その突破劇をインタビューしました!
もくじ
大学生インターンの逆境突破ストーリー~突破口は「優先順位」と「コミット」~
インタビュー現場はこんな感じ!
ななもんの自己紹介
■愛称
ななもん■役職
HRDiv.メンバー■担当科目
英語、国語■科目勉強以外
小論文指導■大学/学部
早稲田大学 商学部■趣味
K-POP、映画鑑賞■経歴
2022年にビーンズに参加。多くの生徒を担当し、2023年には2名の生徒を大学受験の合格に導く。
また、HRDiv.メンバーとしてSNS運用などを取り仕切る。
業界最大手の機械メーカーに内定。インタビュー時は勤務地へ引っ越すため、ビーンズ最終日。
インタビュアーは、HRDiv.メンバーの山本、松野、長野でお送りいたします!
逆境は「仲間と活動したい!だけどグルグル!」
――ななもんの大学生活について教えてください!
ななもん:一言でいうと……いろんな活動に手を伸ばしていましたね……!
――いろんな活動に参加した理由について聞いてもいいですか?
大学は大人数での授業だったので、授業ではなかなか友達が作れなかったんです。
あと、2年生からコロナが直撃しちゃって!
――きた!コロナ!!
コロナになって、全部オンライン授業になって。
他の学生との関わりも無くなってしまいました…
そこで、いろんなサークルに参加したり、ゼミに入ったり、教育系のアルバイトをしたりしていました。
――コロナで大変なのに、どうしてそんなに頑張れたんですか?
当時の自分は、周りの大学生がいろんなコミュニティに参加したり、自分で作っている中で、自分もコミュニティに参加しないといけないと焦っていたんだと思います。
あの頃は「周りの人より何もできてない……」「何か活動しなきゃ!」と思ってました。
しかし、焦って選んだサークル選びにも失敗しちゃって……!コロナ禍もあり、大学1〜2年生の時は大変でしたね…(笑)
――「サークル選びの失敗」ってどんな感じなんですか?
ななもん:ここだ!というサークルを見つけられず、いろんなサークルをグルグルと出たり入ったり。
今思うと、完全に迷走してましたね。
例えば、学園祭運営委員はウェイ系で文化祭が終わったあとフェードアウトしちゃったし……。
「コミュニティが欲しい!」「学部の友達が欲しい!」と思ってインカレではなく、運動部のマネージャーになったんですけどそれも合わなくて……。
いろんな活動に手を出してグルグルした結果、どれも中途半端になってしまっていました。
――そういう時期ってありますよね……
他人との比較でエネルギーを失う
――就活でもガクチカを聞かれますし、社会全体として「何かに集中し、心を燃やし、結果を出せ」という風潮がありますが……むずかしいですよね。
ななもん:むずかしいですよね……集中しろっていわれてもなかなかできなくて……。
――それ、すごくわかります… 何がストッパーになっているんでしょうか…
それ、わかりますぅ~~
多分、他人との比較があったからかもしれません。
他人と自分を比べて、
「あの人の方がすごい」
「自分よりもいろいろなことをやっている」
と考えてしまって、だんだんエネルギーを失っていたのだと思います。
その中で、自分の等身大を見ることが出来なくて、自分が本当にしたいことが見えず、自分の中で優先順位を見つけることができなくなりました。
結果として一つの活動に集中することができなかったのだと思います……。
――その「比較」って、いつからあったんでしょう?
ななもん:中学受験ぐらいの時からだと思います。
中学受験の中で自分にとっての比較と競争の世界が始まった感じがしました。
中学受験を通して、自分のプライドから、周りの人たちと同じ土俵に立っていて、しかも競い合っているんだと思い込んでしまいました。
そして、受験勉強で自分よりすごい人を見ると、その人と比較して「あー自分、負けてるなー」と感じるようになりました。
――「同じ土俵に立って競い合っている」ということが思い込みだと気づいたのは、いつ頃でしたか?
ななもん:自分が「周りと同じ土俵に立って競い合っている」と思い込んで、しかも「自分が負けている」と常に思っていることに、気づけたのは大学の3、4年生だったと思います。
――本当は皆が載っている土俵は皆違うんですけどねぇ……。
ななもん:そうなんですよねー!
それを分かっても、なかなか「比較」から抜け出せないんですよね……!
けど私は、これって決めたものにコミットして、チーム活動に慣れることで比較を減らすことが出来たと思っています。
ビーンズで活動をしていくなかで、自分が「すごーい」と思ったチームメンバーも同じ人間で。
(私からは)見えづらいだけで色々悩みあることに気付いたり。
人との関わり方を掴んできたりする中で、比較がすこしずつ無くなっていったんですよね。
優先順位とコミット
――ななもん先生は、ご自身の課題を乗り越えるためにどういうことを意識されましたか?
ななもん:そうですね……大きく2つほどあります。
1つ目は「優先順位をつけてやることを絞ったほうがいい」ということです!
というのも、前述のように、私は「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」がたくさんありすぎて…どの活動にも熱が入らなかったことがあって。
この状況を変えるには、
まず自分にとって何がやらなきゃいけないことかと、何がやりたいことなのかを主観でいいので整理すること。
次に、その中で自分に必要なものはなんなんだろうと考え、優先順位をつけること。
これが大切だと思ったんです。
2つ目は「これって決めたものにコミットしよう」ということです!
これは、1つ目の意識したことの続きになるのですが、「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」に優先順位をつけたら、優先順位が一番高いコミュニティに入って、まず1~3か月は全力でそのコミュニティでの活動をやってみたんです。
そうして、1~3か月たったころには自分に合うか、本当にやらなきゃいけないことか・やりたいことかどうかが分かってきて、熱を持って活動に取り組めたんです!
そんな感じで、これって決めたもの(ビーンズ)にコミットしていく中で周りとの比較をすることが減っていって、課題を乗り越えることができましたねー。
インターンに参加したキッカケ
インターンのみんなと!
打ち込めるものを見つけたい!
――実際にななもん先生がインターン活動に注力できた具体例を聞いていきたいと思うのですが、まずインターンに参加したきっかけはなんですか?
ななもん:インターンに参加したきっかけはいくつかありますが一番はガクチカをつくるためでした。
とにかくガクチカを作らなきゃという不安があったんですよね……。
それまでも、通信制高校の大学生アシスタント(インターン)をしていたんですが、生徒との向き合い方の方針が合わないなと思ってモヤモヤしていたし、コロナも重なって、打ち込めるものを見つけるのに苦労しました。
しかし、何かしらの活動を早くやろう!という気持ちが強くあって、ビーンズのインターンに応募しました。
ビーンズを選んだ理由は「文化祭前夜」
――数あるインターンでビーンズを選んだ理由はなんですか?
ななもん:教育系の活動を色々としている中で、「生徒ともっと深く関われる」ところを探していたのが最初のきっかけですね!
ブログを読んで、ビーンズは生徒個人に伴走していて、学生主体で企画をしているんだなと分かったのも大きかったです!
特に、コロナ禍もあって、大学では何も活動できていなかったので…「文化祭前夜」というワードと大学受験のブログがめちゃくちゃ刺さりました!
――ほかの教育系インターンでうまくいかなかったのに、あえてまた教育に挑戦したのはなんでですか?
ななもん:かっこ悪い理由を先に伝えると、他にインフラのインターンなども応募したんですけど、落ちちゃって(笑)
ちょっとだけかっこよく言うと、「なんか自分は教育だな……」と感じて。体が勝手に動いていたんですよね!なんだか不思議なんですけど(笑)
インターン活動での取り組み
――インターン活動で印象に残っていることはなんですか?
ななもん:インターン活動で印象に残っていることは「周りのインターン生の活躍」と「伴走した生徒の変化」ですかね!
――周りのインターン生の活躍というと?
ななもん:まず、のむしゅん先生やおじゅりん先生との出会いは衝撃でしたね!
お2人ともビーンズ内外問わず精力的に活動してて、「こんな人がいるんだ!」「私もこうなりたい!」って思ってました。
とはいえ、最初は他のメンバーや生徒とうまくかかわれるか不安でしたね……!
そのとき、先輩インターン生が授業見学を組んでくださったり、他のメンバーや生徒とつなげてくださったりしたので、少しづつ不安は無くなっていきました……!
チームで挑んだ大学受験伴走
――「伴走した生徒の変化」が印象に残っているとのことですが、特に印象に残ってる生徒はいますか??
ななもん:そうですね、特に印象に残っているのは高3の受験生の伴走ですねー!
その生徒の伴走には何人かのインターン生でチームを組んで挑んだんですよ!
とはいえ、「チームで挑んだから悩みが無かった」のかというと、そういうわけでは全然なかったです。
というのも、チームで伴走した生徒はまだ同世代との関わりへのトラウマを引きずっていて。
進路のことを考えるフェーズになったときにどういうアプローチをしていくべきかめちゃくちゃ悩んだんです。
その時は受験生伴走の先輩であるだあき先生の泰然自若な姿勢から多くを学びましたし、「何とかなるよー」という励ましに支えられました。
ただその後、「事前提出課題の小論文が終わらない事件」もあって、めちゃ焦ったんですよね……。
――「事前提出課題の小論文が終わらない事件」!?
ななもん:はい、授業内で大学受験の事前提出課題の小論文の対策を進めていたんですが、全然思うように進まなかった事件のことなんですが……。
授業内でも「このままだと、終わらないね」と生徒と話していたりして、かなり焦ってましたね……。
ただそんな時でも、「小論文が進まないんです、助けてください……!」とチームのインターン生に授業の進め方の相談をしたり、逆に相手の悩みを聞いたりしてお互いに支え合うことができたので、乗り越えることができました。
そして、小論文も何とかギリギリで完成して、その生徒の受験に伴走しきれました!
「伴走のやり方に悩むことはあっても、チームで挑んだから乗り越えられた!」と今は思いますね!!
生徒合格&合格パーティー
チームの皆さんと(ノンアルコールの)シャンパンで乾杯!
――その後は無事その生徒も大学合格したって流れになるんですかね?
ななもん:実は、合格発表日にも一波乱あったんですよ
――……波乱?
ななもん:はい、というのも合格発表日になっても生徒から合否の連絡がなかなか来なくって……。
私含めたチームメンバーが「受験結果どうなったんだろう……」と騒然としましたねー。
とはいえその後、生徒がひょっこりビーンズオンライン校に来て「合格してました!」と伝えてくれたときはめちゃくちゃ嬉しかったですね!
――おめでとうございます!ちなみに受験合格後って何かやったりしたんですか?
ななもん:受験合格後は生徒とチームメンバーで合格パーティーをやりました!
その中で、それぞれの先生の受験伴走の思い出や受験期の生徒の思いを聞いて、「ここまでいろいろあったけど走り切ったなー」と感慨深かったですねー。
記事を読んでくれた人に伝えたいこと
(ノンアルシャンパンで)かんぱーい!
――ここまでお話を聞いててあらためて思ったんですが、受験伴走をやりきったななもん先生も、最初は「周りと比較しちゃうこと」に悩まれていたんですよね!?
ななもん:そうですね……!めっちゃ比較してました笑
でも、大学生活を通して、自分の中の優先順位や価値基準を決めることが本当に大切なんだと感じました。
その結果、私はビーンズというコミットできる場所を見つけることができて、少しずつですけど比較が無くなっていったんです。
――さいごに、今後のビーンズはどんな場所になって欲しいですか?
ななもん:ビーンズメンバーと生徒が思いっきり何かをできる場所になってほしいです!
生徒主導の企画が生まれたり、ビーンズメンバー同士でのミーティングが活発になっていたり。
今でも「ビーンズメンバーと生徒が思いっきり何かをできる場所」になりつつありますが、今後もそんな場所にビーンズが近づいていったらいいな!と思います。
私がなぜこの思いを抱いているかというと、過去の私がなかなか何かをするために動けなかったからです。
というのも、私の場合は、業務の全体感がわかってきたときには、就活が始まってあんまりこういうことができなくて。
過去の私を振り返ると、最初の段階でもっと業務の全体像を理解できていれば「ここをもっとよくできるんじゃないか」というアイデアが浮かんで提案しやすくなると思うんですよね!
なので、そういう各々のアイディアを実現しやすくする仕組みが今後のビーンズでできていって「ビーンズメンバーと生徒が思いっきり何かをできる場所」になって欲しいと思います!
皆さん、ありがとうございました!!