【お知らせ】学習支援塾ビーンズ 2023年末のご挨拶と2024年の大方針
保護者のみなさま
(ビーンズに通うすべての生徒の保護者さま・卒塾済もしくは休塾中だけどビーンズとまだ繋がってくださっている保護者さまへ)
平素よりビーンズの活動へのご理解、ご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。
学習支援塾ビーンズ塾長の長澤です。
長澤啓(Nagasawa kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
副代表として講師の採用育成プランの策定・外部協力者との渉外・経営企画までマルチにこなしながら、日々「ビーンズメソッド」を洗練させている。
さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者さまと月100件以上やりとりを実施。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。
■インタビュー/詳しい自己紹介
・学校の勉強についていけなかった僕が東大に合格するまでと親と対立した日々について
・勉強へのやる気が出ない中学生を変えるために親ができることを学習支援のプロに聞きました
・プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?
2023年大晦日。このタイミングで、2023年の振り返りと塾運営に関わる2024年の大方針をお伝えしたく思います。
本記事に含まれるメッセージには、お子さまへの対応に直接には関係のない内容(塾全体の運営方針など)が多く含まれております。
なぜ、お子さまへの対応に直接には関係のない内容の記事を公開するかというと、ビーンズは保護者さまを「お客さま」ではなく、「お子さまの状況改善を共に目指すパートナー」「お子さまのために、ビーンズという場をよりよくしていく仲間」と考えており、お子さまが時間を過ごす「ビーンズという場」全体の情報をお伝えすることに意味があると考えているからです。
また、「ビーンズの講師たちが今何を頑張っているのか・何を目標に塾を運営しているのか」を知りたいといったお声もいただいていることも本記事を執筆した背景の一つです。
ご覧いただき、「ビーンズというお子さまのための場づくり」の方向性・方針を知っていただけますと大変嬉しく思います!
もくじ
2023年の振り返り
ビーンズフリースペース(BFS)の開始
今年の3月からビーンズフリースペース(以下、BFS)というプログラムを開始することになりました。
※内容・狙い・BFSにかける思いについては、こちらの記事をご覧ください。
2023年、日々の授業、進路指導、受験も色々あったのですが、やはり一番大きかったのはBFSだと思います。
山本からの「土曜の昼過ぎから、生徒たちに青春を提供する場をつくりたい」という提案が全ての始まりでした。
それからは怒涛のように以下のプロジェクトを進めました。
・ボランティアの募集と採用と育成
・上記のBFS紹介記事の作成と公開
・参加生徒の募集
ただ、BFSを始めてからが、本当にドタバタなドラマの連続でした(笑)
「同世代の友達が欲しい!」と強く願い、希望に胸膨らませてBFSに参加したものの、いざ同世代を前にしてたじろいでしまった生徒も多くいました。
自分の好きな曲をスマホから大音量で流してBGMにする生徒もいましたし、
自分の好きなゲームを持参し、それを別の生徒たちが他のボードゲームしている横で「おおっ!」「ぎゃー!」と大声でプレイしている生徒もいました。
他の生徒の輪に入りたくても二の足を踏み続け、悔し涙を流してた生徒もいました。
コロナ以前の居場所運営の経験から、事前に予想していたことですが、
「同世代は自分にとってパーフェクトな存在でなければならない」
「自分をパーフェクトに理解してくれる同世代がいてほしい。そういう人と出会いたい……」
という生徒たちの「他人への完璧主義」からくる生徒同士のいざこざもありました。
(成長痛なので仕方ないのですが……)。
予想していたことでも、目の前の生徒が同世代との関わりの中で傷つくと、現場の講師たちは少なからず動揺します。
しかし、その度に講師たちが自主的に集い、対応策を企画・実施してくれました。
そして生徒たちもみるみる変化していきました。BGMを流していた生徒は同世代同士で好きな音楽事情を聞き、自分のゲームを大声でプレイしていた生徒は「あ、あの生徒一人でなんかしてるな…ちょっと声かけとくか」と自然に声掛けするような気遣いを見せるようになりました。
そして、花火大会、クリスマス会などなど数々の青春経験がうまれています。
BFSを始めた当初は、「ただでさえ経営が厳しいのに、BFSのような赤字プログラムやっちゃうとさらに大変だなあ。でも、生徒の”青春経験”のためにやるしかないか……」と半ば悲壮な覚悟を決めていました。
しかし、実際は、生徒たちのためにも、講師の力量UPにもつながっています。
そして、講師の力量UPは、BFSに来ている生徒たちの状況改善はもとより、BFSにまだ来ていない(オンライン指導/個別指導の)生徒の状況改善にも巡り巡って良い影響があると考えています。
だからこそ、BFSは、学習支援塾ビーンズ全体を前に進めるために、なくてはならないプログラムになっているなあ……と痛感しています。
2024年は、さらにBFSをパワーアップさせていきたいと思っています!
社会からのビーンズへの期待
2021年から2023年に至るまで、ビーンズは自分から塾の外に出向いて渉外活動を行うことはありませんでした。
渉外とは具体的に言うと……
「~~に出演させてください」
「~~な人(業界で影響力を持っている人)とのつながりをください」
といった売り出しや営業をすることです。
なぜ、そういうことしなかったのか……?
別に私たちの思想や信条のせいではありません。
シンプルに目の前の現場で手一杯だったからです。
にも関わらず、2023年は、ビーンズメソッドの内容・悩める10代、そして現代日本の若者のしんどさに対するビーンズの知見に価値を見出し、その発信に尽力してくださった方がたくさん現れた1年でした。(手前味噌な表現で恐縮です… でも現場で鍛え上げられたという圧倒的な自負もあります!)
まず、花まる子育てカレッジの動画に2回出演させていただきました。
そして、花まる子育てカレッジさんの企画で、グロービス経営大学院の堀学長の奥様である堀 瑞絵さん(5人のお母さまでもあり、ついでに私の大学のセンパイでもあります)がビーンズにお越しになりました。ビーンズメソッドについて説明し、子育て(特に男子の)について対談をおこないました。(瑞絵さんとの対談の様子は年始あたりに動画公開される予定です。お楽しみに!)
さらに、就活・キャリア・自己分析・大学生活などなどに悩む大学生を必死にサポートされている専修大学の先生と意気投合し、キャリアに関する出前授業も実施しました。
授業の様子はこちらの記事にまとめてあります。
記事では、私どもビーンズが考える大学教育への要望も語っております。
特にお子さまが大学進学を目指す高校生・今現在、大学生の保護者さまに是非ご覧いただきたい内容です。
さらにさらに、新入社員への対応に悩まれている会社さんからも研修依頼のお声がかかっております。
2024年はついに会社さん相手に「しんどい若手・新入社員研修」事業も少しずつ始まっていく事になりそうです。
ビーンズのような小さなチーム、常に現場で色々と巻き起こるチームでは、営業活動に割ける時間はありません。
ありがたいことに、行く先々でビーンズの考え方のファンになってくださる方に出会え、いわゆる営業活動に一秒も時間をかけることなく、これまで口コミのみで様々なチャンスをいただいています。
本当に有難い状態です。
2024年の抱負 ~保護者の皆さんとのお約束~
2024年は、社会からの要請に応じて、ビーンズが大きく変わる年になると予感しています。
今までのビーンズは一つの教室の中で、一教室にしてはたくさんの保護者さま・生徒たちに囲まれながら、毎日現場に向き合い、笑顔も涙も全て糧にしてビーンズメソッドを洗練し続けてきました。
しかし今は、社会の側から、
「ビーンズよ、悩める10代・しんどい若手の状態は本当に大変なことになっているぞ。もっと社会に出て、お前たちの考えを発信し、この課題解決の一助となるべく力を尽くせ」
と強く要請されているように感じます。
そして、この要請は断ることができません。
まず、こちらの記事でも説明しております通り、現在の「悩める10代向けの塾」という業態のみに留まっている限りは、資金面・人材面でかなり無理をしないといけない現状もあるからです。
このまま資金面・人材面で無理を続けた状態ですと「悩める10代100万人課題」は解決できません。
そして、本業である学習支援塾ビーンズの環境を理想的な状態にしようと思ったとき、このままではそれも達成できません。
(特に生徒たちの社会観を育成し、学校名と偏差値の軸以外で進路指導をおこなえるような環境にしたいと思っています。)
つまり……
「悩める10代100万人課題を解決しようとするなら…」
学習支援塾ビーンズを生徒たちにとって理想的な環境にしようとするなら…」
塾外、社会に打って出るしかありません。
そして(おそらくですが)このまま行くと、メディアに取り上げられる回数が増えたり、「偉い人」「凄い人」からビーンズが褒められたりすると思います。
天狗になっているように見えるかもしれませんが、何年も死に物狂いで積み上げてきたビーンズメソッドには絶対的な自信を持っていますので、本気でそう思っています。
「塾外=社会での成功」はビーンズの未来のために必須なものです。
一方で、ビーンズの土台は、目の前の生徒・保護者さまへの対応(つまり、「現場」)であることは一切揺らぎません。
ビーンズのコアメンバー(塚﨑・長澤・山本)は、人から褒められたらとても嬉しくなってしまう性格なので(笑)、その都度、保護者さまにも発信・共有差し上げると思います。
しかし、このままですと保護者さまから「ビーンズは、塾外で高い評価を得ることのみに注力し、現場が疎かになってるのでは?」なんて訝しがられることにもつながりかねません。
ですから、この場を借りて、保護者の皆さまに以下をお約束したいと思います。
即ち、「コアメンバー(塚﨑・長澤・山本)の現場最優先主義の徹底」です。
もちろん、ビーンズの未来ためにも、ビーンズの足元の運営のためにも、コアメンバーの誰かがビーンズの現場から一定期間離れてたり、発信活動にグッと注力したりする瞬間が増えると思います。
今後、保護者さまを「あれ、最近はコアメンバーが、生徒保護者対応以外のことに注力してるっぽいぞ…… 大丈夫かな……」とご不安にさせてしまう瞬間もあるかもしれません。
しかし、何度も申し上げますが、社会に発信していくビーンズメソッドの土台にあるものは、「目の前の生徒を現場で笑顔にできる」という実績です。
ですから、外部に出ていても、常に現場を念頭においております。
コアメンバーの誰かが現場に出れないときは、他のコアメンバーがそれを全力でカバーします。
コアメンバーは塾外(社会)にガンガン出ていても、絶対に「現場」を念頭に置いており、何かあればすぐに保護者さまとのコミュニケーションの場に戻って来ます。
この点、是非ご安心くださいませ!
そして、社会への発信活動で資金や信頼といったいわゆる運営リソースを得ることができましたら、「資金」「人手」が常に不足する現場運営に還元し、目の前の生徒の笑顔をさらに多く作っていきたいと思います!!!
是非、ご期待ください!
保護者さまへのお願い ~教室備品の寄付のお願い~
決して安くない授業料をご負担いただき、ご家庭でお子さまを全力で支えていただいる保護者さまに大変恐縮なお願いなのですが……
下記のamazonウィッシュリストに記載されている物品(や、それに類するのもの)をビーンズの教室環境改善のために、ご寄付いただけませんでしょうか……???
・ここにあるモノ(に似たようなもの)があったらなぁ…
・「これがあれば、あれこれできるぞ!」と夢と希望に満ちて登録していますので、割と高価なものも入っています。(夢ですので、悪しからず願います…)
・リストの内容は都度変化していきます!
ご購入いただいたからといって何かお返しができるというわけではありません。
私から全力のお礼メッセージを送らせていただきます……!!!
去年あたりから、「ビーンズの運営は常にギリギリです」的な貧乏アピールを意図的に始めました。強がるのではなく、ビーンズのありのままの姿をお伝えした方が、色んな方々からの助けを得られて、それが現場の生徒対応の質向上につながると考えたからです。
おかげさまで、多くの保護者さまから応援いただくことができ、ビーンズメンバーに物心両面の支援を賜ることができました。
特に、物心両面の「物」の方では、貧乏暮らしの我々が真っ先に節約対象にせざるを得ないような、お菓子や飲み物などを頂戴し、本当に嬉しかったです……!!!
ただ、「ビーンズのメンバーに何を贈ろうかな~」と思案されるのも骨が折れることと思います。
また、我々も保護者さまからの贈り物はスタッフだけで独占せずに、現場の生徒対応の質向上に還元できればと思います!
まずは調理器具、什器を充実させて、子どもたち同士の調理など青春経験を増やし、
将来的には外遊び用の器材を充実させて、さらなる青春経験を得られるようにする……そんな未来を描いています!
あらためて……決して安くない授業料を毎月ご負担いただき、ご家庭でお子さまを全力で支えていただいる保護者さまに不躾なお願いで、恐縮です。
もちろん、新品でなくても構いません。もしご家庭で「この〇〇、使ってないけど、ウィッシュリストに似たようなものがあったなぁ。ビーンズで活用できるかしら?」と思いついたらば、一声おかけくださいませ。
生徒たちがますます青春経験を積めますようにぜひ、ご協力いただけると嬉しいです!
おわりに~あらためて2024年への抱負とお約束
改めて、2023年は大変お世話になりました!!!
今年も多くの保護者さま(なんと、卒業した生徒や休塾中の生徒保護者さまからも!)に支えていただき、なんとか乗り切ることができました。
先ほども述べましたが、2024年のビーンズは次のステージに踏み出すかと思います。
しかし、「目の前の生徒と保護者さまを最も大事にする」という方針は一切揺らぎません。
2024年も「お子さまの状況改善を共に目指すパートナー」として、肩を組ませていただけると幸いです!