政治・経済の科目の勉強方法! ビーンズ塾長・長澤先生の体験談!
ビーンズの塾長・長澤が、昔、政治・経済の科目を好きになった時のエピソードについて、話を聞かせてもらいました。政治・経済の科目が苦手だったり、他にもいまいち苦手な科目があって克服したいと考えている学生さんは、ぜひ参考にしてみてください!
長澤啓(Nagasawa Kei)
学年ビリから二浪し東京大学へ入学。ビーンズの活動が楽しすぎ、留年。経済学部経営学科卒。
ビーンズが積み上げてきたノウハウを「ビーンズメソッド」として文字化し、より洗練するのがメインのお仕事。さらに、親との衝突が絶えなかった自身の経験を活かし、保護者とのコミュニケーションにも注力。保護者さまと月100件以上やりとりをしながら、ビーンズ流の保護者さまサポートを拡充中。最近は塾長として、講師の採用育成プランの策定・総務(経理)・経営企画までマルチにこなす。趣味はビールを飲みながら出汁巻き卵をつくること。
■インタビュー/詳しい自己紹介
プロに聞きたい!不登校や勉強嫌いな中学生・高校生が進路を選ぶタイミングで、親に何ができるの?
もくじ
長澤先生が政治・経済の科目を好きになった瞬間!
政治・経済の科目について、最初はどう思っていましたか?
最初はまったく興味がありませんでした。好きでも嫌いでもなく、無関心、といった感じです。覚えることは多そうだけど、歴史よりはカンタンそうだし、まあいいかなー、と漠然としたイメージだけを持っていました。
政治・経済の科目について、好きになったきっかけは何でしたか?
好きなことを意識したきっかけは、テストで点数が取れたこともあって、面白かったからです。受験勉強で政治・経済を選んで、いざ勉強してみたら、どうやら自分に合っている科目だったようです。
あと、最近になって気づいたのですが、小さい頃に見ていたテレビアニメの影響も少しあったように思います。アニメは子ども向けのものでしたが、ポップな絵柄でありながら、現代社会の問題(環境問題とか、今でいうブラック企業の問題とか、メディアが抱える問題とか)を必ずお話の中で描いており、それら問題について、アニメの中の賢いキャラクターと主人公が一緒になって解決していく姿がカッコイイと、子どもながらに思っていました。
政治・経済では、まさに、そういった社会問題を取り扱う科目ですので、動機づけは子どもの頃からの興味に由来していたのだなとも思います。
政治・経済の科目を好きになってから感じた変化は何ですか?
政治・経済であれば、その一科目だけを一日中勉強できるほど、好きになっていました。ただ、政治・経済を勉強しすぎたせいで、英語や古典をやらなくなり、受験生としては本末転倒なことになった時もあったので、偏り過ぎには注意が必要です。それでも、得意科目ができたことはすごい自信になったように思います。
政治・経済の科目について、一番魅力に感じるポイントは何ですか?
ニュースが面白くなりますし、もっとくだけた部分で言うと、アニメ、マンガ、小説、雑誌など、さまざまなメディアも面白くなります。
テレビ報道では、政治経済で学んだ用語や出来事がそのまま出てくるので、より関心を持てるようになります。
アニメやマンガや小説や雑誌などは、ほとんどの場合、政治経済の知識が散りばめられているので、より世界観に没頭することができて、楽しいです。
例えば、日本一有名なロボットアニメを見たら基本的人権や国際紛争の単元を思い出すし、農業をする高校生のマンガを読んだら農業問題の単元で学んだことを思い出します。
大学での学びとの関連で言うと、政治・経済の知識は「政治」や「経済」はもとより「社会学」などにもつながるので、地歴公民の科目の中では一番、大学の学びにつながる内容かもしれませんね。
「人が作ったモノや制度」のほとんどが、政治・経済の知識と関連しますので、政治・経済を勉強することは世界観を広げることにも等しく、本当に楽しい科目だなと感じます。
政治・経済の科目が苦手な生徒がいたら、どんなアプローチをしていきますか?
カンタンな入り口としては、政治・経済について関連度の強い、マンガやアニメなどの楽しい作品から取り組むことです。
自分も小さいころにアニメを見ていて、じつは潜在的に興味を持っていた分野だったから、受験勉強も意欲的に取り組めたのだと思います。まずは動機づけになるような、「政治・経済」に関連するトピックを探してみるところからスタートしてみると良いかと思います。
あと、大事なのは国語力ですね。
語彙力の面でいうと、政治・経済についての用語とイメージを紐づけるのは、どの生徒もできていないな―と思っています。
例えば、「グローバル化」という誰でも知っているような言葉でも、意味を聞いてみると、うまく答えられない生徒が殆どです。
為替、株式、憲法、税金といったニュースでも見るし、私たちの実生活にも(本来は)かかわっている用語ですら、子どもたちの生活圏では見ることも触れることもできないですから、これは仕方ないことかもしれません。
あと、子どもたちが“社会”に対して、ネガティブな気持ちを抱いている場合が多いのも、上記の用語の理解を妨げている要因だと思っています。
中学生・高校生は社会への偏った不完全な情報を持っている場合が多いのですが、特に「社会の暗い側面の情報」だけは、しっかりと見ています。
ネットニュースでは暗い話題やゴシップが多いですからね。私どもはこの状況を、「子どもたちが“すりガラス越しの暗闇”を見る」と呼んでいます。
(「すりガラス越しの暗闇を見る」については、こちらの記事もご覧ください。)
だからこそ、ご家庭では、できる範囲で、楽しく語彙力を伸ばしてもらえるといいなと思います。
最後に一言お願いします!
イヤイヤ勉強しても成績は上がらないし、その科目がさらに嫌いになるだけです。
まずは身近にある、なにか自分の好きなものから、苦手な科目に関係のあることを見つけてください。その科目を、教科書とは違う視点から見つめてみると、意外と好きになるかもしれません。そして、一度好きになってしまえば、その後の勉強量は、自然と増えていくと思います。(この時の注意点は、くれぐれも順番を逆にしないことです。つらいものを無理矢理やっても能率は下がります。)
苦手を克服するため、色んなキッカケ探しをしてみてください!
ビーンズ講師の体験談をもっと読みたい方は、こちら!