付属校・一貫校に通学する子どもが不登校になった時は、まず内部進学できるのか正しく状況確認をしよう!
こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。
今回の記事では、付属校・一貫校に通学する子どもが不登校になった時は、まず子どもの現状を正しく見極めて、これから内部進学ができる状況にあるのか考えることが大事だ、という話をさせて頂きます。
もくじ
付属校・一貫校の内部進学はするべきかどうか
今から内部進学は可能なのか状況を正しく確認!
子どもが学校に行けなくなって、休みが長期化している場合、保護者様は、まずは担任の先生や校長先生などにお願いして、面談する時間を作るようにしましょう。
そして、子どもの内部進学の状況について、正しく情報を集めてください。
内部進学についてチェックするべきこと
・子どもの欠席日数
・子どもの残り欠席可能日数
・これまでの試験結果
・成績の遅れ具合
・内部進学に影響する「テストの結果・通知表の内容」の度合い
・内部進学に必要な条件のリストアップ
どうして、このような確認が必要なのかというと、それは学校や担当の教師によって、条件が異なる場合が多いからです。
たとえば、校則では「●●日以上欠席したら内部進学できない」という決まりがあったとしても、教師や校長先生と相談してみた結果、「テストの点数で一定以上の点数をとればOK」だったり、「提出物を頑張れば進学できる」といった特例の働く場合があるからです。
また、学校によっては、そういった経緯や条件なく、すべて校長先生の腹づもり一本で決まってしまうこともあるようです。
ですので、保護者様は「こんなに休んでしまったら、もうダメだろうな・・・」と諦める前に、まずは「結局のところ、どんな条件を満たせば内部進学ができるのか/どんな条件を達成できないと内部進学できなくなるのか」について、具体的に正しく確認するようにしてください。
現状を正しく確認した後、内部進学するか方針を決める!
内部進学の条件について情報を集めた後、今度は、自分の子どもが今から内部進学を目指すことが可能かどうか、客観的になって考えてみてください。
たとえば、学校の先生が、「これから一日も休まずに全ての課題をクリアすればOK」と言ったとします。
その時、「先生が特例で許してくれたんだから、とにかく学校へ行きなさい!」と、すぐに感情的になって焚きつけるのではなく、その時点における子どもの能力や体調について、しっかり見極めてください。
内部進学というのは、それをやらないと人生が終わるものではなく、あくまで受験における選択肢の一つです。
親がフラットな視点で見て、「子どもが内部進学の条件を満たすまで頑張れそうだな」と思う時は内部進学を選んでもOKです。しかし、「子どもが内部進学の条件を満たすことが難しそうだな」と感じる時は、内部進学にこだわる必要はありません。復学への努力をしながら、他校に向けた受験進学の準備をしていく進路もあるのです。
まずは、内部進学の条件を確認し、子どもが達成できそうかどうか検討してみて、それから今後の方針について考えるようにすると、状況改善が少しずつスムーズに進むようになります。
進路の方針を決めるためには
「せっかく付属校・一貫校に入学したのに内部進学を諦めなくてはいけないのか・・・」
これには、もちろんショックを感じるかと思います。保護者様はもちろんのこと、子どもたちも同じことだと思います。
しかし、このようにショックを受ける気持ちは分かりますが、ずっと落ち込んでいる場合ではありません。なぜなら、他の進路を選ぶにしても、早めに動いていかなければ、状況は改善していかないからです。
そのため、ビーンズの授業では、子どもたちにさまざまな情報を教えて、進路に関する価値観を広げることで、彼らが自信を持って状況改善を進められるよう準備を進めます。
また、保護者様もしくは子どもが、どうしても内部進学にこだわってしまい、これからの進路をうまく決められない時は、こちらの記事を参考にしてみてください。
進路の方針を決めたら、あとはがんばるだけ!
現状の整理をして、今後の進路が決まったら、あとは着実なペースでがんばるだけです。
もし、選んだ進路が内部進学なのであれば、進学できるための条件をクリアするために動いていきます。そうではなく、他の学校を受験するという場合には、しっかり学校選びをして、これからの自分の人生を充実させるように動いていきます。
どうしても状況改善が上手くいかないときは
どうしても子どもの踏ん切りがつかず、なかなか状況改善が進まないことは、よくあります。そんな時は、保護者様が率先して、できる限りの情報を集めておいて、子どもがいつでも動き出せるように準備を進めておいてください。
そして準備ができた後は、子どもが進路の話をできるように環境づくりをしていき、それから社会の知識を教えて・・・ゆっくりと時間をかけていく必要があります。
子どもは大人と違って、知識や経験が不足しています。そのため、たとえ自分の進路のことだとしても、どうしても素早く行動することはできません。この時、親が先に感情的になってしまっては、子どもは余計に塞ぎ込んでしまいますので、慌てず、ゆっくりと対応していくように気をつけましょう。
子どもと進路の話を真剣にしたいけど、その具体的な方法がわからないという方は、下記の記事を参考にご覧ください。
まとめ
付属校・一貫校に通学する子どもが不登校になった時は、その仕組み上、必ず内部進学が問題となります。そして、内部進学にこだわるあまり、早急に問題を解決しようと慌ててしまうと、子どもがうまく状況改善できなくなってしまうことがあります。
ですので、保護者様は、感情的になって子どもを学校へ行かせようとするのではなく、まずは彼らの現状を正しく把握して、これからの進路の方針をどうするのか、子どもと一緒に考えていく環境づくりについて準備していくところからスタートしてください。
とても遠回りに感じてしまうかもしれませんが、しかし、そういった準備なしに無理矢理復学させても、子どもがどこかで自分の進路について本気で考えない限り、同じような問題は繰り返してしまう危険性があります。どうか子どもと向き合って、ゆっくりと着実に状況改善を進めるようにしてみてください。