ビーンズ大学生インターンの成長ストーリー「不登校から海外留学への道」
もくじ
ビーンズ大学生インターンの成長ストーリー「不登校から海外留学への道」
本記事ではビーンズの大学生インターン「りお先生」に、ご自身の不登校経験、高校での留学、総合型選抜の大学受験、ビーンズでの活動内容で経験したこと…についてインタビューしています。
りお先生が次々と押し寄せる悩みを「自己分析と行動」をキーワードに乗り越えていく様子をご覧ください。
■愛称
りお先生■役職
BQC運営チーム■授業担当
総合型選抜対策(大学受験)■大学/学部
武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部(EMC)■趣味
ダンス・バレエ・お花(好きすぎて花屋でも働いてました。見てるだけで癒されます…)
色んな方と出会い、お話しし、繋がりをつくること■経歴
中学で不登校を経験。日本の通信制高校に在籍しながら、オーストラリアに留学。起業・経営に興味を持ち、武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部へ入学。
自己分析によって固まった自分の夢を叶えるべく、ワーキングホリデーで二度目のオーストラリアへ渡航予定。
はじまり:中学時代の不登校
――りお先生のこと、たくさん聞いていきたいと思うのですが…中学校から深堀ってもよいですか?
りお先生:中学校時代って実はそこまで記憶がなくて…。
というのも3年間ほぼ不登校だったんですよね。
中学生の時期、あるあるだとは思うのですが、友達が友達の悪口を言っているのを聞けば聞くほど「自分も陰で言われてるのではないか…」という恐怖があって、どんどん学校に行けなくなったんです。
学校にいけなくなった当初は、親からも「なんで学校にいけないの?」「学校行きなさい」とか色々言われてどんどん状況が悪化していきました。
誰も私を守ってくれないんだって感覚で、当時はとてもしんどかったです。
家族の支えと理解
ただ、中3の頃から母が受け入れてくれるようになって。
「学校にいけなくても大丈夫だよ」と言ってくれるようになったんです。それで自分も考え込みすぎず、学校を休めるようになったんです。
そしてその時に母が「今は自分の世界がなかったとしても、いろんな世界を見に行くことで自分の世界を見つけられるかもしれない。みつかれば生きやすくなるかもしれないね」と話してくれたのが今でもすごく心に残っていて。
この言葉のおかげで前向きになれました。
――なるほど~!お母さまもきっと葛藤があった中でも、りお先生を受け入れてくれたんですね。
りお先生:
そうですね~。ホントいまになってみると、当時、見守ってくれた母には感謝しかないです。
海外に目を向けた中学3年生
――ちなみに学校行っていない間はどうしてたんですか?
休んでいた時は、ずっと海外のYouTubeを見ていました。
例えば…モーニングルーティン、ルームツアーみたいな海外の人たちのライフスタイルを配信しているチャンネルなんですけど…!
その中で海外のYouTuberの方たちが「自分を大切にしてるライフスタイル」に感じてすごく憧れを感じました。
その憧れから「自分も海外に行きたい!日本から抜け出したい!」と思うようになり、「海外の中学校にいきたい!」と親に懇願しました。
けど、もちろんだめで…。
親からは「日本でちゃんと生活もできていないのに海外にいって何がかわるの?」と、すごく現実的なことを言われてしまいました。
まぁ、その気持ちも分かりますよね。不登校の中学生が「一人で海外に行く!」って言いだしたら「ああ、そう。じゃぁ、行ってくればー」とカラっと言える保護者さまばかりではないと思います。
でも、どうしても海外に行きたかったんです。
だから、「でも行きたい!どうしても日本以外の世界、色んな世界をみてみたい」と親に伝え続けて。
すると…最初は(心配ゆえに)留学には断固反対していた母も「新しい世界を見て、自分の居場所を自分で探す努力をしないとね」と応援してくれるようになりました。
まずは、中学3年生でオーストラリアへ3週間の短期留学へ行かせてもらえ、最終的には「高校で留年しない」と言う条件つきで、海外留学を許可してもらえました。
そこで高校を留年せずに留学できる制度がある通信制高校を見つけて進学しました。
――そんな高校があるんですね!それで高校でオーストラリアにいくんですよね?大体いつ頃どれくらいの期間いかれたんですか?
りお先生:
高1の夏から高2の夏まで一年間オーストラリアにいきました!
基本的には現地の語学学校で勉強をする形でしたね。学校には中国人、韓国人、フィリピンの人などいろんな人がいてとても刺激的でした!
――高1でいくんですね!すごいです!最初つらかったこととかなかったんですか?
りお先生:
もちろんありました。私はホームステイで生活してたんですけど、それが大変で…!
1回目が、台湾人のホストマザー、オーストラリア人のホストファーザーの家に行ったんですけど……そこがめちゃめちゃ厳しくて…!
毎回発音を直されたり、「あなたに積極性がないと英語はずっとしゃべれるようにならないよ!」って言われたり……。
そんなこと言われてもすぐには変われないし、悔しいしで最初は毎日泣いてました…!
でも、毎日怒られまくるんですが、そのうち「怒られないようにしよう!この人に認められるようになったら、誰でもイケる!」と対抗意識が燃えてきて。
それで勉強を頑張ることができました!
――すごい!そこで逆に頑張れるんですね!
りお先生:
そうですね、その環境も「ありがたい」と思えるようになっていました。
でも、ここからまた波乱があって……。
ようやく頑張れるようになってきたところで、ホストマザーが病気になってしまって……。
そこで、別のお家に移動しました。次のホストマザーは優しいおばあちゃんでした。そこからさらに最後の数か月は自分の元々行きたいと思っていた、一番人気のホストファミリーと暮らしました。
このファミリーは、さすがの一番人気。
ザ・理想的なオーストラリア人。超フレンドリーで自由!
私のことを細かいところまで気にかけてくれたり、今日あったことをシェアしてくれたり、やることなすことすべてにフレンドリー感があって。
本当に幸せな日々でした。
――ホストファミリーもいろんな人がいるし、相性も大事そうですね…。他にも留学したときに感じたことはありましたか?
りお先生:
そうですね、ホストマザーに怒られたこともそうですが、英語の勉強が大変でした。やってもやっても点数があがらない日々で。
「英語を通していろんな人と話せるようになりたい!」と思ってたんですが、毎日テストの点数をあげるために勉強に追われてて。
「え、このまま勉強してて本当にいつか話せるようになるのかな? っていうか、何のために留学にきたんだっけ?」って何度も不安になりました。
でも折れずに、「なんでここまできたの?」と自分に問いかけ続けたことで、やっぱり英語が好きなことや英語でのコミュニケーションで自分がポジティブになれるなと気づいて、留学での時間の過ごし方だけでなく、その先に何をしたいのかを向き合うことができました。本当に人生の転機になる留学でしたね。
――高校生の時に1年海外ってチャレンジングですよね…!それ以上にりお先生がいろんな逆境がある中でもめげずに突き進めていらっしゃるのがほんとにすごいです。
大学での新たな目標と自己発見
大学選びと、総合型選抜
――ちなみに帰国後から大学受験まではどんな感じだったんですか?
りお先生:
留学帰ってきてからは「勉強しなきゃ!」の日々でしたね。
私、元々学歴にこだわりが強かったんです。
だから、「受験対策しないと!」と思ってとにかく勉強してました。
大学自体は最初は海外にいけるカリキュラムがあるようなグローバル系の学校や学部を調べてました。
選択肢としては、がっつり一般入試!
「勉強しないといけない!するぞー!」って感じの毎日でしたね。
――なるほど。でも、りお先生って起業・経営について大学で学んでますよね!?なんでそこからそういう学部に急転換したんですか!?
りお先生:
そうですね……。正直に言ってしまうと、大学受験勉強への手詰まり感があったんですね。
勉強やってもなかなか点数があがらないし、やる気もでないし、英語以外が全然できないし…(笑)
そんな時に「総合型選抜」という入試方法にいきつきました。
調べていくと、強みの英語も活かせて、面白そうな大学にいけそうなことが分かり、具体的な大学を決めながら対策も始めました。
総合型選抜対策の専門塾にも通いだし、「一般はスパッと諦めて…」と覚悟を込めて対策を始めました。
――ビーンズでも総合型選抜対策やってますけど、結構大変ですよね。受験生として苦労はなかったんですか?
りお先生:
それが、やればやるほど、総合型選抜の対策の方が楽しくできたんです。
「総合型選抜にしぼろう!」と前向きに決断できたのは、「対策が楽しい!」ってことが大きかったですね。
そして、総合型選抜対策の一環として、あらためて自己分析をして、志望校の大学・学部も新たに決めていきました。
――どのタイミングで「起業・経営」というキーワードが出てきたんですか?
起業・経営にいきついたのには、実は父の存在があります。
父は飲食店を経営していて、「身近な大人が経営者だった」という背景があります。
ただ、「父がかっこいい!ロールモデル!」というよりも
「私、お父さんよりもっといい経営者になれる気がする!」
「お父さんを超えてもっといい経営者になって稼げると思う!」
みたいな、謎の自信と反骨精神が入り混じって、起業・経営に興味を持てたんです。
今、考えると……。
父が経営者だったこともあり、子どものころから会社員の大人が周りに一人もいなかったなと。
小さいころから身近な大人と言えば「社長の父」と「学校の先生」しか知らないし、
二択の中であれば、「社長・起業のほうがかっこよくて、稼げそう!」と、いうことで「将来は起業しよう」と思えるようになったんです。
一方で、母の影響もあります。
私は中学校の不登校時代に母が支えてくれたこともあり、母のことがほんとに大好きで。
だから、もし何かあっても、「私が母を幸せにしたい! そのための力をつけたい!」と思っていたんです。
「守りたい人を守れる力をつけたい!力をつけて守らないといけない!」と思ったというか。
そんなこんなで、「起業や経営といったら、経営学部だろう」と、たくさんの大学・学部を見ている中で、塾の先生からEMCを教えてもらったんです。
EMCのHPを見た瞬間、ビビっときました。
伊藤学部長の「自分の道を自分で切り開く」というスローガンが胸に響き、「ここだ!ここしかない!」ってなりました…!
高校生の時に「自分は海外が好きだ!」って知って、オーストラリアに飛び込んで。そこで(大変なことはありながらも)楽しみながら成長して帰ってこれた。
…この「好きなことで(身の丈以上の)挑戦をする」ことが「自分の道を切り開く道」だと思っていて。その想いともリンクしたんです。
だからこそ、この人(学部長)についていきたい!この学部で学びたいと思いました。
もちろん、周りからは併願校も受けなよ!って言われてたのですが、自分の中ではEMCしかない!と思っていて。
総合型選抜の準備も完全にEMC用に振り切ってて(笑) もしEMCとご縁がなかったら、どうするつもりだったのか…(笑)
だから合格したときは本当に嬉しかったです!
大学で一番大切な時間は、”経験からの自己分析”
――私もHPを見て「EMCってすごくおもしろい学部だな~」と思いました。大学では実際にどのようなことを学んでいるんですか?
りお先生:
めちゃくちゃ難しい質問ですね…。
一見、いろんな授業があるように見えるのですが……一言でいうと「自己分析」を、ずーっとやってきた感じですね。
――お!自己分析・・・!なんかEMCのHPを見て、起業に必要なマーケティングとかファイナンスとかそういうことを学んでるんだろうなーと思ってたんですが…
りお先生:
もちろん経営やファイナンスといった基礎知識やノウハウを学ぶ授業もたくさんあります。
ただ、1年や2年でそれらのスキルや知識を多少身に着けたところで、しっかり自分の本心からやりたいことがないと、そのスキル・知識を実践する場を見つけられません。
そうすると、スキル・知識をどう現場で使うかはわからないままになるので、学びが身にならないんです。
だからこそ、
「自分は将来、何をしたいのか」
「自分の強みは何か」
そして、
「自分がやりたいことやるために、どういうスキルを身につけないといけないのか」
「どうアウトプットしていくのか」
こういったことを、ずーーーーーーーーーっと自分と対話をしながら突き詰めていく2年間でした……
――自己分析、一番大切だけど大変な時間でもありますよね…
りお先生:
そうですね。結構しんどい時期もありました。でも、時間をかけたおかげで自分の軸を見つけることができました。
多分、ここから色々私自身が変わることがあったとしても、この軸はそこまでズレないんじゃないかなーと思っています。
もし、今の軸を揺るがすような物凄い経験がおきたら、また自己分析をして新たな軸をちゃんと作るんだろうなと。
教授からのド直球アドバイス
――自己分析をする中で、印象に残っている出来事とかってありますか?
りお先生:
たくさんあります(笑)
最近だと…そうだなぁ。
この夏ごろから「一旦休学してオーストラリアにワーキングホリデーに行きたい」ってこと、実は今年の夏ごろ(インタビューは12月)から悩んでいたんですが…
お世話になっている大学の先生のためにも、もちろん私のキャリアのためにも、休学すること、なにより1年社会に出るのが遅くなることへの漠然とした不安がありました…
「ストレートで卒業して、社会に出ることが大切じゃないのかな…」
「休学して大学にちゃんと戻れるのだろうか…」
「就活に不利になるのではないか…」
「社会に出ることが遅くなると、なにか大変なことになるのでないか…」
休学すべきかどうか、すごーーーく悩んでいたのは、そういう背景があります。
EMCの海外研修にも行って、ますます「私のやりたいことを叶えるためには、オーストラリアがカギだ!一日も早く行こう」と思った次の日に
「いや、本当にそれでいいんだろうか…… 取返しがつかなくなるのではないか」と悩んだり…
そんな、モヤモヤした状態で、海外研修の担当していた教授に相談したんです。
そうしたら、
「EMCをストレートで卒業?それに何の意味があるの?」
「別にEMCをストレートで卒業したからといって社会的信用が上がるわけじゃないよ」
「海外で働きたい、ワーホリ行きたいと思うならすぐいけばいいじゃん!やりなよ!なんでやらないの?」
って言われたんですよね。
もう、「えーーーーっ」って感じで。
私は、ストレートに大学を4年で卒業することが教授から信頼を獲得することにつながると思ってたのですが、そうではなかったんですよね……
だから、言われた瞬間は腑に落ちなくて。私も色々と言い返したんです。「いや、そうはいっても」と。
そうしたら
「悩んでやらない人の方が多いし、悩んでばっかりいるから行動できないんだよ!」
「その夢を3か月前から言ってて、実行しなかったら、もう一生やらないよ。やらなかったら理想は理想で終わっちゃうよ!」
と、ド直球ボールがかえってきて…!
教授と話して、正論を言われてるうちに私もどんどん「もうしゃあないな!やってやろ!!」と吹っ切れることができました。
「自分がグジグジしていて視野が狭まってたんだな。」
「やってみないと分からないことの方が多いからこそ、これ以上悩んでも仕方ない」
と腹落ちできました。
といいながらも、言われた瞬間は、めちゃめちゃ「そんなこと言ってったって……。分かってるけど……。」と傷つきましたけど(笑)
――なるほど…教授からの愛のあるド正論ですね~~~。なんで、その正論を受け取れたんだと思いますか?
りお先生:
人にいわれて嫌だなと直観的に思うものは、自分の反対の考え方や正論を自分が受け止められていないだけのことが多くて。
自分が嫌だな~と思うことほど、必要なことを気づかせてもらえてるな~という感覚がありますね。
大学一年生の自分に伝えるメッセージがあるとしたら?
――そんなこんなで、すてきな2年間を過ごしていらっしゃるなと思うのですが、もし今1年生だった自分に語りかけるとしたらどんなアドバイスをしますか?
りお先生:
そうですね……。
自分が「これはやってみたい!」と思ったことは、「やる」のが大切!
興味があることや、知りたいこと、やってみたいことも「やる」のが大切!
「楽しくなさそうだな~」とか、面白くないこと(授業とかね)、も「楽しめる工夫」を考えてみる。
自分の人生を楽しませるのは自分しかいない!
明日、何がおこるかわからないからこそ「楽しむ」ことを大切にしてほしいと伝えたいです!
ビーンズインターンでの経験
ビーンズへの応募理由
――素敵なお話しありがとうございました!っと…ここからがビーンズ編ですね(笑) ビーンズはどうして応募しようと思ったんですか?
りお先生:
私は将来「生きづらさを感じている人を1人でも救いたい」という想いがあります。
ビーンズのミッション「悩める10代をサポートする」とも通ずるものだとも思います。
そのために(かつての私と同じように)「なんらかのしんどさ・生きづらさ」を抱える方と信頼関係を築き、サポートできるスキルをつけたいと思ったんです。
実践を通してスキルを学べて、かつ生きづらさを感じている人をハッピーにできる場所を探している中で、ビーンズを見つけました。
自分も不登校だった経験もあるので、テーマとしても身近ですし、ビーンズを見つけた瞬間に(EMCと同じく)直観的に「ここにしよう!」と思えました。
ビーンズのHPでビーンズの方針やブログを読む中で、「ビーンズメソッド」を学べて、実践できることにすごく価値があると思えたんです。
また、ビーンズでの学びを通して、自分がなぜ不登校になってしまったのかという原因を改めて知りたいなと思ったこともあります……。
あと、起業・経営を学ぶ者として、ビーンズというソーシャルベンチャーがどういう風に運営されてるのか知りたいという思いもありました。
BQC運営での挑戦
――ビーンズではどんなことをやっていたんですか?
りお先生:
主に、授業と「BQC」の運営です。
授業では高校3年生の受験の伴走を行いました!
学部は違うのですが、なんと、私の大学の後輩になるんですよ!!(そのことも、今後記事になると思うので、楽しみにしててくださいね)
私と同じく総合型選抜で、しかも私もお世話になっている先生のもとで学ぶという…(笑)
――それは熱い展開ですね…! 授業外のいわゆる「活動」で思い出に残っていることはありますか?
りお先生:
BQCの運営です。
読者の方に説明すると、「BQC」とは、ビーンズのスタッフが3か月に1回集まってこの3か月を振り返りながら、次のクオーターの方向性を確認する場のことです。
――BQC運営チームは定期的に集まって開催へ向けて準備していましたよね。どんなところが難しかったですか?
りお先生:
私がはじめてBQC運営チームに入ったときには、グループでの話し合いのサクサク進んでいるし、議事録もパーフェクトに作成されてるしと、それぞれ役割が完璧に回っているように見えました。
特に、おじゅりん先生の完璧な議事録(事前に議題が整理されているッ!!)は、ほんとにすごかったです!
ゆえに
「ビーンズのインターン生の人たちは、みんな優秀!」
「自分が、このチームにいる意味って、あるのかな」
と思ってしまい、立ち位置がわからなくて戸惑ってしまった時期もありました。
――なるほどー。最初は他人と比較して自信がなくなってしまったと。
りお先生:
そうですね。
でも、みんなが「今まで開催されたBQCを超えてさらに進化しよう」という姿勢があり、なによりまだインターンとしての活動歴が浅い私をチームの一員として受け入れてくれるムードをバンバンだしていただたいてたので、「一緒に頑張ろう!」と思えました。
――BQCの運営において、今だから言える「これ大変だった~」ってこと、なにかありますか?
りお先生:
ビーンズでは、わりと新しく参加したインターン生がBQCの運営をします。
新しいメンバーだからこそ「今まで」を知らないので、「今の状態がいいのか、悪いのか」を比較できないんです。
よくわからない状態で動くのが大変で、先輩インターン生に聞きながら進めていました。
そんな中でも一番大変だったのが、「トップメッセージ」というコーナーですね(笑)
当日は、この「トップメッセージ」、当日は代表の塚﨑さんが話すのですが、内容は運営スタッフが考え、スライドを作成するんです。
運営チームでの話し合いは、ただ何を話してもらうかの方針の前に、例えば「大人たちと大学生には階層の差があるよね。それをフラットにすべき?でも、しない方がいいこともあるよね……。」といった一筋縄で終わる内容でないことを議論しました。
――わ!むつかしそう!!
りお先生:
そうですよね。今になってみれば、かなり「そもそも論」を話してなと思います。もちろん大事な話題なんですけど。答えなんて、なかなか出ませんよね。
でも、当時は「いや、どうせやるなら本質的な議論がしたい」っていう雰囲気になっていたんだと思います。不思議ですよね…。
で、塚﨑先生に私たちの案を提出するんですが、そのたびに塚﨑先生からの質問の赤文字が大量に帰ってきて(笑)
その赤文字を見るたびに「うわーん」ってなってました…!
2~3回くらい方針もガラッと変わったりと、数十分のメッセージの内容を作成するのにこんなに大変なのかと感じました。
結局メッセージがきまったのが会の開催の1週間半前。で、そこからやっと急いで他の企画を考え始めて…!
もう他の企画はトータル15分くらいで決めました(笑)
でもそれで何とか当日BQCもうまく運営できて。
「計画って立てるのは大事だけど、その計画って、どんどん変わっていくしアテにならないな…」
「人って火事場のバカ力できな感じで追い込まれる方がいいものできるんだな~」
とか、今にも残る教訓も得ることができました(笑)
――BQC運営が終わった後の感想ってなにがありました??
BQCが終わってみて感じるのは、ハードなことが多い運営だったのに、運営チームの皆とは、ずっと関係性良く楽しく作り上げられたなっていうことです。
ビーンズのインターン生のみんなは本当に人として素敵な人が多くて。
「ありがとう」をお互いに言える文化があって、返信してほしいときに、すぐ返信してくれて……!
メンバーが頑張っているところをお互い気づいてくれ、そして何も言わなくても気づいて察して自分から動いてくれる…本当によいチームでした!
――インターン生のつよい結束があって、まさに学生団体っぽい熱さがありますね。
ビーンズの活動で印象に残っている「キーワード」
塚﨑先生、そして皆さんにお世話になりました!
――そのほかビーンズのインターンで印象に残っていることはありますか?
りお先生:
そうですね~。ビーンズの教室に来る際に、塚﨑先生からも正論をいただいたことも、すごくありがたかったですね。
毎回自分の人生の糧になっていたな~と感じています。
ただでさえお忙しい中で、一インターン生を大切に思ってくれているからこそ「その人を思った必要なメッセージ」を真剣に伝えてくれて。
深い悩みもビーンズで話すことができました。
大学でのグループワークがうまく進まない話。
チーム作りやチームで動く際の課題。
などなど、毎回毎回、様々なことをお話しできてアドバイスをいただけました。
本当に感謝しかないです!
――ビーンズの皆さんは本当に優しい。だから真剣な話もしやすいですよね。
りお先生、将来の展望
オーストラリアでの将来の計画
――そして、りお先生は来年、大きなチャレンジをすると聞いてます。具体的に教えてもらえますか?
りお先生:
はい、来年は大学を休学してオーストラリアに留学に行きます!
漠然としてると言われるかもしれませんが、私は「生きづらさを感じてる人を幸せにしたい」って思ってるんです。これが私のミッションといってもいいかもしれません。
そのため、海外の文化から「自己開示・自分を大切にする文化」を学び、特に私と同じ若い世代の日本人を笑顔にしていく一助になる仕事をしたいと思っています。
――すごーい! 休学からのオーストラリア留学はそのスタートなんですね。
りお先生:
はい。休学もオーストラリア留学も、ミッション達成から逆算して決めました。
なので、オーストラリア留学でも目標があります。
オーストラリアで有名な文房具屋さんがあるんですけど…そこでは「自分対話」ができる日記を商品として販売していてとっても素敵なんです。だからそこで働きたいと思っています。
そこでの活動を活かして、最終的には自分でプロダクト作ってオーストラリアでブランドを立ち上げたいと思っています!
やりたいことがあるけど、一歩が踏み出せない…かつての私へ
――オーストラリアでブランドを立ち上げる!素敵な目標ですね。前向きにどんどん進んでらっしゃるりお先生ですが、りお先生のようにやるぞ!となるまで踏みとどまってしまう人って多いと思うんです。そういう方にアドバイスがあれば一言いただけますか?!
りお先生:
最近大切だな~と思うのは、
様々な視点で人生を考えてみること。楽観的に一旦考えてみること。ですね。
それができると一歩踏み出せない瞬間でも、その瞬間でさえも楽観的に考えることで自分を肯定できるようになって。
自分を肯定できれば、徐々に状況変化に向けて準備ができるようになります。
やりたいことがあっても踏み出せなかった過去の自分は、1歩ではなく10歩先ばかりを見てて。
「(10歩先のことは遠いので)そんなことはできないと落ち込む→自分を否定するループ」に入っていました。
でも1歩だったら、(それが無理なら)半歩だったら、自分でもできることがたくさんあって。
1歩でも半歩でも進むことで楽観的に考えられるようになるし、楽観的になると一歩も踏み出せない瞬間も自分を肯定できます。
そうしていくとかえって、10歩すすめるようになる…理屈が正しいかはわかりませんが、そう思っています。
だから、この記事をご覧になっている方にお伝えしたいのは、「10歩先のことを一旦脇において、まずは半歩進んでみる」ということです。
そして、「半歩すすめたら、また次の半歩を踏み出して、その実績を自分で見つめる」ことです。
――ありがとうございました! りお先生のオーストラリアでの活躍が楽しみです。