学校以外の環境で価値観を得た瞬間は「チームの解散!」 ビーンズ講師・S先生(匿名)の体験談!
当塾の講師・S先生(匿名)が、昔、学校以外の環境で新しい価値観を得た瞬間について、話を聞かせてもらいました。自分のやりたいことが見つかっていない学生さんや、学校生活以外のことで、なにか新しい物事に取り組みたいと考えている学生さんは、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
S先生(匿名)の新しい価値観を得た時の体験談!
どんな体験をされましたか?
ダンスチームに所属していました。私が所属していたところは、よさこいと同ジャンルのダンスで、子どもがメインのチームでした。そのため、インストラクターと一緒に、子どもたちのお母さんたちもチームをサポートして、ずっと運営を補助してくれていました。たとえば、ダンス当日の衣装などはすべて一から準備しなくてはいけないため、子どもたちのお母さんがそれぞれ手作りをしてくれて、チーム全体を支えてくれていました。
私は小さい頃から長いことチームに所属していたので、高校生になってからはジュニアインストラクターとして、年下の後輩たちをサポートしながら、メンバーとして踊っていました。そして、たくさんの素敵な思い出を作っていきました。
・・・が、しかし。
そこで学びを得たキッカケは、楽しい出来事ではありませんでした。ちょっと悲しい話になってしまうのですが・・・その後、チームの中ではなんと衝突が生まれてしまい、親同士のいざこざなどが原因となって、チームが解散してしまったのです。
その体験によって得られたと感じるものは何ですか?
詳しい内容はあえて割愛しますが、チームが解散した時、私は「大人は完璧じゃないんだ」という、大きな学びを得ました。たとえ大人であっても間違いを起こしますし、互いに意地になり、感情的になって理解し合えない状況が生まれてしまうこともあるのだと知りました。
この時に私が強く感じたことは、「人は間違えることがある。だからこそ、普段からコミュニケーションをとっていくことがとても大切なんだ」という考えでした。
ちょっとしたことでも我慢を続けていれば、やがて鬱憤のようになって爆発してしまいますし、明らかに間違っていることをそのままにしておくと、後になってから大問題になったりもします。その場の「なんとなく平和な雰囲気」を保つために、発言することをやめたり、諦めてしまうと、状況が悪くなってしまうことも少なくありません。もちろん、指摘をする際にも言い方だったり、タイミングだったり、色々と気をつけないといけないことがあります。
解散してしまった後では、もう何を言っても後の祭りですが、しかし、日々の中で、ちょっとでいいから話し合う時間を設けて、みんながちゃんと言いたいことをしっかり伝え合っていれば、ああいうことは避けられたんじゃないかなと、今でも思います。
その体験をしたことで、今、どんなことに役立っていますか?
みんなが発言しないような場面でも、少なくとも自分の意見だけはきちんと伝えられるよう、意識するようになりました。また、話し合いにおいてはみんなの気持ちがとても大切ですので、しっかりと相手の話を聞いて、何を伝えたいのか耳を傾けるように意識するようになりました。
そして、「大人だから正しい」とか、「大人だから間違わない」という誤った考えはやめて、学生であろうとも、きちんと主体性をもって、自分で考えて決定する意思を持つようになりました。
自分の体験をおススメするなら、どんな子に伝えたいですか?
私の体験は「だれも望んでいないけど成り立ってしまったもの」ですので、なかなかオススメはしかねます。ただ、その時の教訓を伝えられるのであれば、言いたいことが言えなかったり、嫌でも空気を保つためにYesと言ってしまったり、親の言うことを絶対聞かなければいけないと思っていたり・・・そういう主体性に欠ける子どもたちには、「きちんと自分の考えを持ちながら、相手のことも尊重してあげて!」と教えてあげたいです。
最後に一言お願いします!
自分が「普通」と思っていることは、意外と自分で決めつけてしまっていることが多いです。もしも悩みがある時は、だれかに相談したり、何かにチャレンジしたりして、まずは自分の視野や価値観を広げてみることが大切だと思います! (案外、悩みの正体も、自分が決めつけてしまっていることなのかもしれません!)
※本記事は2017年7月から8月にかけてアンケートした情報に基づくものです。
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