学習支援塾ビーンズの授業紹介 ~ 一年の振り返り・計画ワーク (2016年版)~
こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。
今日は、学習支援塾ビーンズが取り組んでいる授業コンテンツ「一年の振り返り・計画ワーク」について紹介していきたいと思います。
もくじ
「一年の振り返り・計画ワーク」とは
「一年の振り返り・計画ワーク」では、生徒が自分自身で一年の振り返りをして、次の一年の計画を組み立てる授業になっています。今年は新年早々の1月4日に、中学生・高校生の生徒が一緒になってグループワーク形式で授業をおこないました。
「一年の振り返りシート」を記入していく
「一年の振り返りシート」とは、その名の通り、昨年を振り返って「生徒に起きた大きなイベント・生徒のがんばったこと・季節ごとのテーマ・一年を通したテーマ」などを記入していくワークシートになっています。
一年を振り返り、季節ごとのイベントや印象に残ったことを思い出すのは大人でも大変なことです。そのため最初は生徒たちも思い出せず、シートをなかなか埋められませんでした。
しかし、講師が生徒に対して、
「この時期は将来のことについて話してたね」
「この時期から〇〇に向けて計画をたてていったね」
「この時期から英語をがんばりはじめたんじゃない?」
「冬になって、このことが上手くいき始めたよね」
といったように、生徒の記憶を順序立てしやすいように話しかけると、生徒たちは一年の中でおきた様々なイベントを思い出していき、するすると筆が進むようになりました。
一年経っても覚えているのは「大変だったことしかない!」という気づき
シートを埋めていく中で、生徒の一人が「思い出すのは、いいことも悪いことも、苦労したことや、頑張ったときのことだけ。それ以外のことはあまり覚えていないんだな」といったことを口にしました。
講師が「日々の小さな楽しみは当たり前過ぎて、一年単位では覚えていられない。一年経ってもちゃんと覚えていられるのは、大変な思いをして勝ち取ったものだけだよ」と伝えると、生徒たちは皆、「確かに! それ以外のこと(例えば日々のゲームの内容とか)は、覚えてない!」とそれぞれに納得しているようでした。
こうして一年の振り返りをした後は、次の一年となる2016年を計画するシートを書いていきます。
「一年の計画シート」を記入していく
「一年の計画シート」へは「一年を通しての予定・季節ごとのイベント・その時に頑張っていること・心技体それぞれの成長目標・新年のマイテーマ」などを記入していきます。
ビーンズの生徒たちは「しゅうかんデザイン」などで日頃から、自分で計画をたてる習慣を身につけていますので、こちらのシートはあまり悩まず、スムーズに記入できていました。
自分の「一年の振り返り」と「一年の計画シート」の内容を皆の前で発表
「一年の振り返り」と「一年の計画」の両シートが完成した後は、生徒一人ずつ、皆の前でシート内容を発表していってもらいました。学校では「人前で自分のことについて発表する機会」はとても少ないため、どの生徒も人前での発表には不慣れです。
しかし、最初こそ緊張気味だったものの、講師や他の生徒がフォローして、いったん話し始めると、緊張が解けたのか、生徒たちはいつもの調子で、去年の振り返りと反省、そして今年一年の抱負を発表してくれました。
新年早々の授業ということで予定が合わず、ビーンズに通塾できなかった生徒も、自宅からスカイプ(パソコン通話)で出席、一年の計画と抱負を発表してくれました。昭和生まれの私からすると、便利な時代になったなとしみじみ思います。
発表の中には「一年間の前半は、ぼんやりしてて、正直何も(シートに)書くことがなかった。塾にきてから進路についてマジメに考えるようになった!それから色んなことに頑張り始めた」というような嬉しい内容もありましたし、「昨年は資格試験を頑張った。初めは無理だろうと思ってたし、実際めちゃくちゃ大変だったけど、やりぬいた。皆もチャレンジしたいことあるなら、最初から無理だと決めつけず、頑張ってみて!」というような、生徒同士が励まし合う光景にも立ち会うことができました。
そして、各自の発表タイムが終わったあとは、質問タイムがスタートします。
「去年一年で一番大きなイベントはなんだった?」
「去年一年で何を一番頑張った??」
「その時どんなことを思った?」
色々な質問が生徒たちからどんどんでてきます。ときには「その計画内容を成功させるためには、その方法で大丈夫?」など鋭い質問も見受けられました。一年のスケジュールについては、生徒同士がスケジュールに無理がないかなど、お互いに意見交換してチェックしていきました。そして質問が終わった後は、発表者へむけて大きな拍手。
発表している生徒の姿に加え、発表を聞く側の生徒たちが、よき質問者として、ときにアドバイザーとして、他の生徒の一年の振り返りと計画を熱心に聞きこんでいる姿は講師として、とても嬉しいものでした。
鈴木誠人講師も「一年の振り返りと計画」について発表してくれました
生徒たちの発表が終わった後、鈴木誠人講師も自身の発表をしてくれました。鈴木誠人講師の場合は、生徒たちのように直近の一年の発表だけをするのではなく、大学時代に過ごした一年間の内容・学んだこと・色々な思い出なども一緒に説明して、生徒たちが、将来を考えるうえで参考になるような発表をしてくれました。
塾長 塚﨑よりメッセージ
本授業では、生徒が各自の一年について振り返ってもらうことで、「日々の過ごし方が一年間の充実度に、どのように影響するのか」ということを生徒たちに気付いてもらえたように思います。
また、去年一年の生徒それぞれの苦労や、頑張り、結果を同年代の生徒同士がシェアし、次の一年の計画については、計画内容についてアドバイスしあうことで、互いに良い刺激となり、生徒同士が一緒に高め合っていく意識が生まれたように感じました。
結果として「あの人は凄い人だから、すごいことができる。自分はもともと才能ないからそんなことできないよ。」というような単純な諦めはうまれずに、「ついこの間まで、似たような状況だった人が、こんな風に結果を出すことができたのは、じつはこんなに努力していたからなんだな。」というような目に見える気づきや、「それなら自分もがんばればできるはず!」と良い意味でのライバル心が芽生え、切磋琢磨する雰囲気が教室に生まれてきているのではないかと期待しています。
さらに、今年一年の理想の「ストーリー」を考え、その理想を叶えるために「何を、いつ、どのように頑張るのか」を、逆算しながら考えていくことで、生徒たちが今年一年をどう過ごしていくのか「段取り」を考え始めたことも印象的でした。とくに、授業の後、生徒たちが前向きに「また来年、シートを書くときのために、今から頑張って色んなことにチャレンジしないと!」と言ってくれたことは、わたしとしてはとても嬉しく、同時に頼もしく見えました。
人の記憶とは不思議なもので、自分が苦労した、頑張っていた日々は強く覚えていますが、のんびり過ごしている時期の内容は記憶に残りにくいものです。生徒たちには、この一年、中学~高校というかけがえのない時期を今まで以上に「自分が成長できる行動」に意識を向け、より記憶に残る充実した日々を送ってほしいなと思います。
来年、またシートを書くときが今から楽しみです。