親の心構え 受験と子どもの生活編 「もう塾は行かない!/勉強しない」と子どもが言ってきた

こんにちは!学習支援塾ビーンズ塾長の長澤です。
受験シーズンに突入するとよくあるご相談が、子どもが「もう塾には行かない!」と言い出して、塾(ビーンズ)に来なくなる「不登塾」になることです。
これは、僕らにとってはあるある──「秋になると台風が来る」くらいの季節の風物詩なのですが、保護者さまにとっては、
保護者さまのご心配
- 「今まで塾に通っていたのに、急に塾に行かないなんて……」
- 「このまま受験をしないと言い出したらどうしよう」
- 「このまま、ニートになったら……」
とご心配になることと思います。
今回の記事では、保護者さまがどう振る舞えばよいかお伝えします。
もくじ
子どもが「塾に行かない(そして勉強もしない)!」と言い出した 子どもが言ってくる「あるある」
・塾は行かない!
・フリーターになる!
・高校(大学)は行かない!
・家から出ない!(家族以外の人とは話さない!)
例えば、子どもはこんなことを言い出します。
こんなことを子どもが言い出したとき、
最初に必要なのは、
・塾への復帰を促すことではありません。
・ご両親とのより強い信頼関係の構築です。
なぜなら、最初に子どもへ塾への復帰(をはじめとする状況改善)を促すのは、ご両親であるからです。
これには、3つのステップがあります。
STEP1:ご両親との信頼関係の強化
例えば子どもが「塾やめる!受験もやめる!フリーターになる、俺は家を出る!」などと急に言い出した場合は、子どもからのご両親への反抗かつ「構ってほしい」アピールです。
子どもは、あえて親が動揺するようなことを言って、「親に心配してほしい+親から干渉されたくない!」というメッセージを発しています。
一言で言うと
「自分を一人前の大人と認めてほしい!でも、親に構ってほしいんだあああ!」ということです。
ですから、ここで必要になってくるのが
- 子どもを大人であると認めている態度をとる(もちろん実際は、まだまだ子どもだとしてもです)
- 子ども扱いではないスタンスで雑談コミュニケーション量を増やす
この2点です。
例えば子どもが「もう、塾には行かない!来年からフリーターになる!」と言い出した場合。
「そうかー、塾行かないのかー。そしてフリーターになるのか。お父さん(お母さん)は、あなたの判断を尊重するよ。サポートはするからやってみてごらん」といった風に、子どもを大人として尊重する態度を見せてあげたうえで、雑談量を増やしましょう。
コツ1:子どもを大人として尊重する態度を見せる
ここで大事なのは
ということです。
例えば、「家を出たい!」と子どもが言ってきたとして、親の方が
「子どもが言っているのだから、実現させなければ!」
「できるもんならやってみろ!(と、若干いじわるに)」
と、「よーし」とばかりに
- 「不動産屋さんとアポとったから、いついつ行こう」
- 「ダンボール買ってきたから、荷物つめ始めて」
と言い出すことです。
子どもは、親からこう言われてしまうと引っ込みがつかなくなり、「一人暮らしは延期する……」など、屈辱的な、自分と親に対する言い訳をしなくてはならない状態へ追い込まれてしまいます。
こうなると子どものプライドは傷つき、保護者さまとの信頼関係が崩れたり、子どもが保護者さまに逆恨みしたりしてしまいます。
ここで話に乗ってあげるときのコツは、
- 「やっぱり、一人暮らしするなら、オシャレな料理作りたいよね」
- 「自分(親)が、初めて一人暮らししたときは、こんな楽しいことがあってね」
- 「お金に余裕ができたらいつかこんないい部屋に住みたいね」
といった風に、子どもに対し現実的で具体的な行動を迫らずに、遠い未来の話や保護者さまの体験談など、子どもとは短期的には関係のない話をしてあげることです。
こうすることで子どものプライドを守ってあげつつ、自律自暴的に本当に家出するなどの突発的行動を防ぐことができます。
ずっと未来のことを言う
もちろん、この際、子どもの世間知らずな発言や大人から見ると杜撰な計画立てなど、色々ツッコミたくなる瞬間も多々あると思います。
しかし、その際もグッとこらえて、
- 「子どもの意見にツッコミを入れる」
- 「正論で正面から論破する」
などの子どものプライドを傷つける・子どもを追い詰めるコミュニケーションは控えてください。
「子どもからまだ頼まれていないことをやらない・子どもの先回りをしない」これを大事にしてください。
雑談するときのポイントは「子どもの意見にツッコミを入れない」です。
子どもの意見にツッコミを入れない
- 「フリーターになってからの生活をどうするか?」
- 「将来設計」などのツッコミ(質問)
は控えていただけると良いと思います。
コツ2:雑談量を増やす
子どもを大人として尊重する態度を見せつつやるべきことは「雑談量を増やす」です。この際気をつけるべきは、繰り返しになりますが「子どもと直接関係のある話をしない」です。
一番良くない例は以下のようなものです。
- 「今日、どんなことがあった?」
- 「大学の願書取り寄せた?」
その際、気を付けるべきは「最初から会話のキャッチボールをしようとしない」です。
どんなに子どもの言っていることが、お父さま、お母さまから見て幼かったり、支離滅裂であったりしても、まずは傾聴し、次に彼へのツッコミや質問ではないかたちで会話を続けていくと良いと思います。
STEP2:ビーンズ復帰作戦
一度「ビーンズやめる」と言ってしまった以上、ご両親から「ビーンズに戻りなさい」という働きかけをすると彼のプライドを傷つけ(大人扱いされていないように見えるから)、状況が悪化します。
ですから、ビーンズ復帰の提案はあくまで、「ビーンズ側から、ご両親を通じて行われた」という形で行いたく思います。
ただ、まずはSTEP1のクリアが先ですので、STEP2につきましては面談等を通じて、追々詳細を詰めてまいりましょう。
その後について
子どもの状況が落ち着くまで、ビーンズといたしましても、できるだけお母さまとお父さまのサポートをいたしたく思います。
定期的にビーンズの担任、教室長、塾長との二者面談を行いましょう。
STEP1をスタートしても、実際にはいろいろあると思います。売り言葉に買い言葉になってしまい、思わぬ衝突もあるかもしれません。そんな時は私たちがお父様、お母様をサポートし、状況改善へ向けて一緒に考えていきます。
ぜひ、私たちを頼っていただけますと嬉しいです。
ご家庭での子どもの接し方のヒントに……
また、ビーンズの授業や子どもへの接し方の方針をお知りになりたい方は以下の記事もご覧ください。
ご家庭でのお子さまへの接し方へのヒントがあるかもしれません。
親の見守り力
本記事の前提となる「親の見守り力」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
ビーンズのサポート方針
こちらの記事では「ビーンズの授業方針」を詳しく解説しています。
本記事も含め、どの記事に書いてある方針やアドバイスも『ビーンズメソッド』という”悩める10代”へのサポート方法に基づいています。
「ビーンズメソッドってなに?」という方は、まずコチラの動画をご覧ください。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」などの各種メディアで著名な花まる学習会代表 高濱正伸先生、教育ジャーナリストおおたとしまささん
このお二方とビーンズ塾長の長澤が、”悩める10代”の現状、そしてビーンズメソッドの考え方について講演したときの様子です。(ダイジェスト版)
また、おおたさんには、「ガラスの十代のトリセツ/ビーンズメソッドに学ぶ」と題し、ビーンズメソッドの基本的な考え方についてお話しいただいています。
そして、ビーンズも取材いただいた『不登校でも学べるー学校に行きたくないと言えたとき』(集英社新書)。
さらに、講談社FRaUさんでは、ビーンズメソッドのエッセンスを端的にまとめていただきました。こちらもぜひご覧ください。

『10代の心をフリーズさせるもの…不登校専門塾が教える「大人がやってはいけない」こと』
『生きる重荷を軽くしたい…不登校専門塾が提案する“子どもを幸せにするための法則”』







