【合格インタビュー】「逃げの留学」から「孤独な東京」を脱するまで。

「英語力ゼロ」で海外へ飛び出し、受験直前にマレーシアの奥地へ現実逃避!?
不登校や勉強嫌いを経験したビーンズ生徒のOYくんが、見事、大学の国際学部合格を掴み取るまでのトゥルーストーリーを公開します。
彼がスマホのない世界で見つけたのは、「孤独を感じないつながり」。
そして、受験の苦しさを救ってくれたのは、「愚痴を言える仲間」の存在でした。
「勉強が手につかない」「逃げ出したい」……。
そんな思いを抱える迷える受験生と保護者の皆さまに贈る、リアルな合格インタビューです。
もくじ
「英語力ゼロ」からのスタート。物質的に豊かな日本、心が自由な海外

国際学部 進学
中学受験は成功したんですけど、そこで燃え尽きて勉強が大嫌いになっちゃって。
地元の公立中学に戻ってからも、ずっと「だるいな」って感じでした。
高校進学も、「勉強しないで入れるところ」を探したら通信制か海外しかなくて(笑)。
だったら一旦海外行ってみようかな、というノリで、アメリカへバスケ留学に行き、その後カナダへ行きました。

(ビーンズ講師)
先生という立場からあえて聞くけど、それは自分の意思で行ったの? それとも誰かに言われて?

留学は自分の意思です。行きたいなって感じで。 実際行ってみたら、めちゃくちゃ楽しかったですね。
日本は物質的には豊かで、いろいろな自由はある。
だけど、「心が解放されている」のは海外の方なのかなって。
あっちの人は誰も他人のことを気にしない。気を使わなくていい。そこが僕にはすごく合っていました。
「Hello」「Left」「Right」だけで乗り込んだ留学生活

海外留学って実際どんなことするんですか? 英語喋りたいとか言ってたけど…。

僕、最初は「Hello」と「Left」と「Right」しか喋れない状態で行ったから。
海外留学は英語喋れないとガチでしんどいよ(笑)。
もちろん翻訳機にも頼ったけど、基本は「フィーリング」と「テンション」。
海外の子たちに混じって、はしゃいでバスケして。そしたら「バスケできるじゃん!」って誘ってくれて、言葉の壁を越えて仲良くなれた。
英語以外のアドバイスがあるとしたら、「とりあえず無理やりに関わること」。
言葉が通じなくても、スポーツとか「課題を一緒にやる」とか、同じ作業を共有すれば仲良くなれる。
翻訳機でも何でも使って、食らいついていくのが大切だと思います。
「受験が嫌すぎて」マレーシアへ逃亡!?

そこから帰国して、いざ大学受験という時期なんだけど…
OYくんは高3の秋、受験直前期にとんでもない行動に出たよね?

はい、マレーシアの奥地へボランティアに行きました。「現実逃避」したくて(笑)
やまひろ先生が大学生の時参加していた団体なんですけど、 正直、受験対策が嫌すぎて…海外だったらどこでもいいかなって。

なんでこの時期に海外(笑)?

スマホも使えない環境に行けば、誰も僕を怒れないし、受験勉強もしなくていいから…
ビーンズも含めて、あまりに通知が来すぎていて「スマホ叩き割ろうかな」って思ってた時期だったので。
「よし、今だ!」って。

受験生がその時期に発展途上国へ行くなんて、普通は「正気か?」ってなるよね。怖くなかったの?

いやもう、受験について考えることの方が怖かったので。
マレーシアに行けばスマホも強制的に没収されるし、スマホがない世界がどれだけいいものか、試してみたい気持ちもありました。
受験への恐怖について
受験期に、進路など「自分事を考えるのが怖い」というのはあるあるです。詳しくは以下の記事をぜひご覧ください。
蛇口から出るのは「茶色い水」。不便さが教えてくれた幸せ

現地はすごかったですよ。トイレの水も流せないし、シャワーは雨水を溜めたタンクから「チョロ……」って出る水圧ザコな水を浴びるだけ。
しかもその水、バケツに溜めたら茶色く濁ってるんですよ。「これ飲んだら、まぁ死ぬな」って(笑)。
あと、そこらへんに『バキバキに狂犬病持ってそうな面構え』をした野犬が20匹はいました。
ガチで一緒に行ったアキくんが襲われそうになって、「あ、死んだ…」と思いました。
ドリアンも食べましたけど、クソまずかったです。

過酷すぎる……。そんな環境で、なぜ「幸せ」を感じられたの?

デジタルから解放された世界で、現地の子どもたちや仲間と「協力して遊ぶ」のが純粋に楽しかったんです。
スマホもおもちゃもないから、現地にあるボールを使ったり、自分たちで遊びをゼロから作るしかない。
最初は「これ面白いのかな?」と思ったけど、やってみたらスマホゲームよりずっと夢中になれました。
「スマホがなくても孤独を感じない状態」になれたのが、自分の中で最大の発見でした。
「東京は寂しさの都」孤独とつながりの話

OYくん、マレーシアから帰ってきた時、オーラが違ったもんね。日焼け以上に、何か一皮剥けたような。

東京に戻ってきて感じたのは、「東京は寂しさの都」だなってこと。
1,300万人も人がいるのに、みんな寂しそう。
何でもありすぎて一人で完結できちゃうから、自分から行動しないと誰とも繋がれない。
マレーシアでは、強制的に同じ部屋に押し込まれて、朝飯も一緒、作業も一緒。
スマホがないからボランティア参加者の皆と話すしかない。
「スマホいじって心の壁を作ってる場合じゃない」…っていう環境が、僕には心地よかったんです。
さらに、参加者皆で「同じ目的」に向かっているから、価値観が違っても自然と仲良くなれる。
後輩たちへ。「正論」がしんどい時はどうすればいい?
「正論」とは…
「正論」とはビーンズにおいて、
以下のいずれかに当てはまるメッセージを熱く・真剣な雰囲気で伝え、生徒の感情を揺るがし行動変容に導くことです。
- 生徒にとって”自分事”である内容
- 生徒にとって”自分の理想”と”今の現実”の差分を含む内容
- 生徒が信じているタテマエ(社会観や価値観)を揺るがす内容
- 生徒が薄々「これじゃマズイ」と分かっている内容
実際に正論を伝えられたらどうなるのか?については、下記の記事をご覧ください。

帰国後、いよいよ受験に向き合うわけだけど、やっぱり不登塾は続いてたね(笑)。

しんどかったですね(笑)。 朝起きて『あ、今日ビーンズの授業だ。もう一回寝よう』って二度寝して。
1時間遅れて塾に行って、残り30分で先生に怒られて。
さらにバッドに入って、落ち込むという地獄ループ。

そんなOYくんが、最終的に合格を勝ち取れた要因は何だったと思う?

「全力で愚痴を言える仲間を探すこと」ですね。

僕はビーンズの帰り道、友達のアキくんに「なんであんな正論言われなきゃいけないんだ!」ってずっと愚痴ってました。その時間が僕を救ってくれた。
ビーンズの先生たちが「ガチ」すぎて、自分との熱量の差に引いちゃってたんです。「そこまで必死になれないよ」って。
あそこで、一人で帰ってたら、多分そのまま受験を辞めてたと思います。
「あいつもやってるし、愚痴りながらでもやるしかないか」って思える相手を見つける。それが受験を続けられた一番のポイントだと思います。
「大学に行かないと人生詰む」ネットの情報に追い詰められて

OYくん、最初は「いい大学に行かないと死ぬ」って強迫観念がすごかったよね。

YouTubeのせいです(笑)。 「学歴がないと就職で終わる」みたいな動画ばっかり見て、勝手に洗脳されてました。
スマホの中には自分よりすごい人が無限にいて、それを見てると「何もない自分」が怖くなる。
最初は「ネームバリューだけで宗教系学部を受ける」とか迷走してましたけど(笑)
最後は一番「スラスラ本音が言えた」国際関係に絞りました。
留学とマレーシアの経験があったから、自分の言葉で語れたんです。
「いい大学に行かないと死ぬ」って強迫観念・不安…
「いい大学に行かないと死ぬ」という強迫観念・不安はビーンズの生徒たちあるあるです。
- 「いい大学に行けない=餓死」などの極端な思考
- 社会のレールから外れることへの根源的恐怖
- 学歴と人間の価値との強い結びつき
以下の記事では大学受験への強迫観念・恐怖について書いてあります。ぜひご覧ください。
ビーンズの面接練習は「本番より100倍圧迫」だった!?

受験対策で一番きつかったのはビーンズの面接練習。 本番の大学入試より、ビーンズの練習の方が100倍怖かった(笑)。
先生たちがガチすぎて。でもそのおかげで、本番の教授が仏に見えました。
「あれ、めっちゃ優しいじゃん! 神?」って(笑)
ビーンズで鍛えられすぎて、本番がぬるゲーに感じたのは収穫でしたね…!
合格発表、そして「遊び」の中に未来があった

そして運命の合格発表。あの時はすごかったね。

怖くて見られませんでした。落ちたら一浪、人生終了だと思ってたので。
でも、合格の文字を見た瞬間、塾の中で発狂しました(笑)。
「大学生になれる」以上に、「受験というプレッシャーから解放された!!!」っていうのが一番の喜びでした。
早く始めろ。無理なら「環境を変えて遊べ」

最後に、後輩たちへのアドバイスを。

「早く始めろ」っていうのは、今なら分かります。でも、当時の僕には無理でした。

どうすればいいのかな?

「もし「将来何がしたいか」分からなくて動けない。机の上で考えても何も出ない。
なら、とにかく「遊び」の経験を増やすべきだと思います。
誰かと、全然違う環境に行って全力で遊ぶ。
僕にとってはそれが留学やマレーシアでした。そこで感じた「楽しい!」という感情の中にしか、進路を考えるためのヒントはない気がします。
OYくんの結論
「進路が決まらないなら、スマホを置いて旅に出ろ」
机上の空論で悩むより、強制的にスマホを奪われるような「異世界」へ飛び込んでみること。
そこでの「遊び」が、結果として自分だけの志望理由(キラーストーリー)になります。

名言出たね。
まずは後楽園の庭園に200円払って入るところからでもいい。
神田川の鯉じゃなくて、綺麗な水に住むスッポンを見るだけでも「異世界」は体験できる(笑)。
「異世界」への挑戦が、合格につながったんだね。
合格おめでとう!
「遊び」は、受験という高い壁を乗り越えるための立派な「戦術」です。
あえて「強く遊ぶ」ことで経験を積み、悩みを相対化させて、再び机に向かう活力を蓄える…。
遊びによって余裕が生まれ、その「心の余白」が、最後の一踏ん張りに繋がっていきます。
とはいえ、お子さまが「遊んでいるだけ」では不安ですよね。
また、どうやって「見守り」をすればいいかも不安になることと思います。
子どもの見守り方については以下の記事を御覧ください。







