「学年制と単位制の違いって?」「全日制や定時制や通信制の違いって?」 など高校進学の用語を解説!
高校では、中学校までの義務教育と異なり、「公立・私立」以外にも、専門学校、チャレンジスクールなど、色々と進路の幅が広がります。
この時「学年制・単位制」だったり「全日制・定時制・通信制」などの専門用語が多く登場します。
たとえば、チャレンジスクールは「公立(都立)」の、「単位制」「定時制」「総合学科」の高校です。
本記事では、そういった専門用語を一覧にまとめてみました。これから高校進学を検討される方は、参考にして頂ければと思います。
(具体的に学校名が知りたい!という方は、以下の記事もご覧ください)
もくじ
進学に関する用語まとめ
以下、ざっくりとした説明ですが、一覧にしてまとめています。
<学校の分類>
- 国立
- 国によって設立、管理、運営される学校。一般に学費が安め。
- 公立(都立/県立)
- 東京都や埼玉県など地方公共団体によって設立、管理、運営される学校。「都立」や「県立」と呼ばれる。一般に学費が安め。
- 私立
- 学校法人(企業)によって設立、管理、運営される学校。一般に学費が高め。
<高校の種類>
- 普通科高校
- 「普通科」とは主に英数国理社といった科目授業を学ぶカリキュラムで、大学などへの進学を目指す高校です。
「普通」という意味ではないので注意です! - 総合学科高校
- 上記の「普通科」の授業と一緒に、専門科目も学べる高校です。
専門科目とは「将来の職業観育成に役立つ授業」のことです。単位制と併用される場合が多いです。
たとえば、総合学科の代表格チャレンジスクールだとダンスからCG、経理スキル、保育の実習まで幅広い選択科目から、生徒が自分で単位を選択し学ぶことができます。
チャレンジスクールの説明は以下でしています - 私立大学附属高校
- 大学への内部進学制度を持つ高校
- 高等専門学校
- 特定の専門分野に特化した科目指導およびスキル育成をする学校。略称は「高専(こうせん)」。実は高校ではなく大学と同じ「高等教育機関」に分類される。
理系・工業系の実践的な学びが出来る国立の「工業高等専門学校」が有名。都立や私立の高専もあります。(外部リンク:文部科学省 国公私立高等専門学校)
ビーンズの講師でも高専出身者がいます
<単位の取得方法>
- 学年制
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- ・一般的に多くの学校で導入されている制度
- ・学校が時間割をすべて決める
- ・1~3年の間、毎日の通学が基本的に必須
- ・いわゆる一般的な小学校、中学校と同じルール
- ・高校以降は成績が一定ラインを下回ると、1年生の時から留年あり
- 単位制
-
- ・いわゆる一般的な大学と同じルール
- ・主に、通信制、定時制、全日制(一部)の学校で導入されている制度
- ・自分がとりたい単位(授業)を決め、時間割をつくれる
- ・所定年数の間に必要数の単位を取得すると卒業
- ・所定年数は学校によって異なる(3年や4年など)
- ・所定年数が4年の学校も3年で卒業可能(※)
- ・所定年数のうちに必要な単位数を取得できないと留年の可能性あり
- ・途中1年生や2年生で単位をとれなくても留年はない(残りの年数で卒業要件を満たせばOK)
- ※たとえば、単位制である都立チャレンジスクールは元々「4年卒業」を基本としているが、単位を早めに取得することで「3年卒業」も可能
<学習スタイル>
- 全日制
-
- ・主に学年制に適用される学習スタイル
- ・毎朝登校して勉強する制度
- ・いわゆる一般的な小学校、中学校と同じルール
- ・基本は3年で卒業
- (赤点などの理由で単位が取得できないと、卒業まで3年以上かかる)
- 定時制
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- ・毎日の登校時間を、朝、昼、夜から設定可能
- ・学年制と単位制、どちらにも適用される学習スタイル
- ・時間割次第で、3年~4年での卒業となる
- ・毎日登校して勉強する制度
- 通信制
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- ・毎日登校しなくてOK(決められた登校日のみ通学)
- ・週5日間通学できる高校もある(通学コースが設置されている場合)
- ・単位取得はテストだけでなくレポート提出の場合も多い
- ・学校によっては、単位取得に必要なレポート作成などを手助けしてくれる「サポート校」が設置されている
- ・留年はない。最低3年在籍+必要単位取得で卒業
- ・3年間での取得単位数次第で、4年在籍になることも(単位制と一緒)
- ・単位制と併用されることが多い
- ・代表例がN高等学校
まとめ
高校進学では、専門的な用語が多く、戸惑うことも多いですが、一度覚えてしまえば、そんなに難しいことではありません。
ぜひ、自分に合った制度の高校を見つけて頂ければと思います!
※注記
本記事の内容は、記事執筆時点の情報に基づきます。
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