勉強で暗記する方法は「単語帳の愛用!」 ビーンズ講師・西田先生の体験談!
うまく暗記する方法について、当塾の講師・西田先生が受験生だった頃のやり方を教えてもらいました。これから課題や試験勉強、または受験に挑んでいく学生さんは、ぜひ参考にしてみてください!
もくじ
西田先生の「暗記する方法」とは!
暗記する時のポイントは何ですか?
中学生の時から、単語帳(カード)を愛用しています。
英単語も、歴史も、暗記系の勉強では必ず使っていました。科目別にリングでまとめて、それらを全部繋げて、じゃらじゃら持ち歩いていました。
大学生になった今は、スマートフォンで便利な機能を持ったアプリがたくさんあるので、シンプルかつ使いやすいものを選んで愛用しています。
どんな時、勉強の暗記が難しくなりますか?
意味を理解せずに丸暗記することが、大の苦手です。
小さい頃から、たとえば「分数のわり算は、分子と分母を逆にしてかけ算するんだよ」とか、「○○の何%や○○の何割など『の』がでてきたら、とにかくかけ算を使うんだよ」と言われると、「なんで???」となって、他の子たちに比べて、スタートが遅くなっていました。
勉強の暗記がどうしても難しい時、どんな対策をしましたか?
私の場合、大事なポイントが二つあります。
1.意味や本質を理解すること
先ほど書いたように、私は意味を理解せず、ただ丸暗記することは苦手でした。ただ、意味や本質を理解すると頭に入っていくタイプなので、暗記をする時は、「なぜそうなるのか」を考えながら覚えるようにしています。もし考えてわからないときは、先生にしつこく聞いてまわるようにしていました(笑) 中には、「1年後習ったら分かるよ」とか「とりあえず覚えればできるよ」とはぐらかしてくる先生もいて、ちょっと腑に落ちませんでしたが、どんなに質問してもトコトン付き合ってくれる先生がいてくれたので、本当に助かりました。(そういう先生は大好きでした。)
2.毎日継続してやること
みなさんは「忘却曲線」を知っていますか? エビングハウスという、ひげもじゃのおじさんが一生懸命実験をして、「人間は意味のない文字列などを記憶したとき、そのうち20分後には42%、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ケ月後には79%を忘れてしまう」という、なんとも恐ろしいデータを証明してしまったのです。ただ、そのあと様々な研究者が検証して、「復習をすれば、忘却曲線の数値を抑えることができる」という希望も証明してくれました。実際のところ、確かに、「あんなに頑張って覚えたのに、もう忘れている」という現象は、珍しくないですよね。だからこそ脳に対して、「これは大事なことですよ!覚えてください!」と、日々、何度も何度も反復して覚えていくようにしていました。
効率的な暗記のため、普段から気をつけることはありますか?
睡眠です。
睡眠時間が足りていないと、そもそも勉強には集中できないし、とくに暗記に関しては、全然覚えられなくなってしまうように感じます。ただ、睡眠時間が多すぎても、逆に頭がぼーっとして暗記できなくなるので、毎日同じ時間に寝て起きる、という「同じ生活サイクルを保つこと」を大事にしています。
今までに一番がんばったなと思う暗記体験は何ですか?
高校生の時、英検準1級の単語を暗記したことです。
私は単語帳が好きだったので、参考書の単語を全部カードに書き写して、毎日のように反復して覚えるようにしていました。確か、全部で1800語くらいあったと思いますが、自分の目の前にカードを積んで、「わかるもの・わからないもの」に分けながら覚えていき、山が終わったら「わからないもの」の山をまた分けながら覚えていく、ということを繰り返し、すべて「わかるもの」にするまで続ける、という勉強法をしました。これを1セットとして、毎日1セットずつやりました。単語帳のカードを重ねていくので、日々、1セットをクリアする所要時間が減っていくことが目に見えてわかるので、つらかったけど頑張れました。
オススメする暗記方法を教えてください!
やはり単語帳です。
紙のでもいいし、アプリでもいいし、自分が気に入ったものを選ぶといいと思います。色やデザイン、紙質など、自分の好みのものを使うと作業の効率があがるという心理学の研究もあるようですし、こだわったほうが良いと思います。
また、何を選んだにしても、「自分がわかるもの・わからないものを分ける、そして分からないものに絞って覚える」という覚え方を繰り返し実行することをオススメします。
たまに、すでに知っている英単語にも関わらず、それもまとめてノートにみっしり書いて練習をする生徒もいますが、これは効率が悪いと私は思います。暗記は、ただ機械的にやれば良いものではありません。できるだけ分からないものを覚えることに時間を使ったほうが、断然効率がよいと思います。
最後に一言お願いします!
暗記というと、地味で退屈で、いやーなイメージが先行するかもしれません。
ですが、暗記すると、できることが増える、と考えるとちょっと明るいイメージに思えませんか?
たとえば料理に例えると、暗記は材料です。材料が少ないと、作ることのできる料理も限られてしまいます。同じように、勉強でも覚えていることが少ないと、解ける問題も限られてしまうのです。
英語でいえば、”I”と”hungry”しか知らない人は、お腹がすいたことは伝えられるかもしれないけど、何をどれくらい食べたいのかは伝えることができません。
最初は苦しいかもしれないけど、「あの時頑張って覚えてよかった!」と思える時は必ずくると思います。ぜひ、自分が楽しんで覚えられる暗記方法を探してみてください!
※本記事は2017年7月から8月にかけてアンケートした情報に基づくものです。
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