中一最初のテストが悪かった子どもを叱ると逆効果!まずは将来のために勉強の楽しさから伝えよう!

こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。

保護者様の中には、子どもの最初のテストが悪いと、「いつまで小学生気分なの! 他の子みたいにちゃんと勉強しなさい!」と、つい頭ごなしに説教してしまう方がいます。

ですが、これは逆効果です。

なぜかというと、ただ怒るだけでは、子どもは勉強に対するプレッシャーを強めてしまい、よけいに焦って、テストや勉強に嫌悪感を抱くようになってしまうからです。

そこで今回の記事では、中一最初のテストが悪かった子どものため、親がどんな取り組みをすればよいか、紹介させて頂きます。

子どもが中一最初のテストで失敗した時、親がとるべき行動!

心得1.親は慌てないこと

「子どもが中一最初のテストを失敗した!」

親からすれば、もちろんショックなことだとは思います。

「この先、自分の子どもは大丈夫だろうか・・・」

そんな風に心配にもなることでしょう。

しかし、中学一発目の定期テストを失敗しても、受験に対して大きい影響はありません。

就職などを除いて、ほとんどの中学生にとって、進路のゴールは「受験」のはずです。

ですので、保護者様は「今回のテストで良い点をとってほしかった/次回のテストこそ良い点をとってほしい」と意気込むのではなく、「我が子が中学三年生の時、勉強嫌いではなくなって、しっかり受験に立ち向かえるようになっていてもらおう」と考えるようにして欲しいのです。

親が心配するあまり、慌てたりすると、そういう動揺は子どもたちにも伝わります。

表面上は黙っていても、子どもたちは内心で、「親がいうように勉強のできない自分はどうしようもないのかもしれない・・・」と考えて、勉強に対して、嫌悪感を抱くようになってしまう可能性があるのです。

これではお互いに悪い方向に進んでしまいますので、親は慌てず、どっしりと構えて、子どもが受験をするまでの間に、しっかり勉強への動機づけをしてあげるようにしてください。

心得2.叱って怒るは逆効果!

冒頭にも述べましたが、勉強をしない子どもたちに対して、親が「勉強をやれ!」と頭ごなしに説教したり、どれだけ勉強を無理強いしても、「のれんに腕押し」です。

そもそも、自主的に勉強をやる子どもたちというのは、どこかの部分で「勉強が楽しい/勉強が好き」と感じているからです。

たとえば、成績の良い子どもというのは、知識や雑学を覚えたり、点数を取れることが楽しかったり、良い成績で他の人から褒められるなど、「勉強することによる喜び」をすでに体感しているのです。

一方、勉強嫌いになっている子どもたちに共通する一番の特徴というのは、「勉強することによる楽しさ・喜びを感じていない」という点です。

勉強をスタートした頃、点数が良かったり、誰かに褒められたリ、なにかしらきっかけがあれば良いのですが、そうではなく、失敗が続いてしまい、マイナスの気持ちばかりが膨らんでしまうと、子どもたちは勉強に対してプレッシャーしか感じなくなります。

「他の子はできている。自分はできていない」
「親が怒っているからまずい。でも、やり方がわからない」
「勉強は難しい。自分は頭悪い。もう駄目なんだろう」

こんな風に考えてしまい、どんどん悪循環に陥り、勉強嫌いになってしまうのです。

そして、子どもたちの将来を考えた時、一番マズいのが、勉強嫌いのまま、高校・大学・社会に進んでいくことです。大人になって勉強嫌いのままだと、果たしてどうなるのか。あまり想像したくないことだと思います。

では、そんな状況にならないようにするためにはどうすれば良いのかというと、これはとてもシンプルなことで、子どもたちには早いうちから、「勉強の楽しさ」を伝えていけば良いのです。

心得3.勉強の楽しさを知ってもらう

勉強嫌いな子どもたちに勉強の楽しさを伝えるためには、ご家庭でもたくさんの努力ができます。

たとえば、子どもが理系科目に興味があれば、図鑑を一緒に読んだり、展示会や博物館に連れて行って、教科書以上の面白い景色を見せてあげることが大事です。

歴史や世界史などに興味があれば、それにまつわる観光施設などを見せると良いでしょう。英語に興味があれば、勉強に特化していない、英会話主体の習いごとに参加させてもOKです。

また、科目に絞らず、高校や大学の公開講座だったり、文化祭に参加させることも重要です。勉強・受験をしていった先、自分がどんな環境に身を置くことになるのか、早めに見せてあげることで、子どもに将来のイメージを植え付けて、楽しさを教えることができるからです。

他には、普段、テレビやニュースを見ている時、子どもたちに「日本も大変そうだね」「これからどうなると思う?」「○○って国はどこにあるのかな?」など、子どもたちに想像をさせて、社会に関する話をさせるようなことも重要です。何のために勉強するのかといえば、将来の自分のため、ないしは社会全体のためにやるからです。

保護者様の持つべきマインド
・最初のテストの点数は気にしない
・頭ごなしに勉強しろとプレッシャーをかけない
・一科目でも勉強の楽しさを知ってもらえるように働きかける

子どもが勉強の楽しさを知るためには
・まず最初に科目へ興味を持ってもらうことが大事
・子どもたちに色んなものを見せてあげる
・その科目を勉強したらどんなことに役立つのか先に実感させる

▼参考:都立学校公開講座について
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/shogai/kokaikoza.htm

心得4.テストの点数をとるためには遠回りが大事

子どもが勉強を好きになって、テストで点数をとるために大切なことは、まずは問題を解かせることからスタートするのではなく、遠回りな下準備をすることです。

厳しい社会環境に慣れた大人からすると、「そんなものは甘えだ。テストは点数をとるとめに効率よく行うべき。さっさとやるだけの話」というようなスパルタな意見を持つ方もいますが、これは言い換えれば、大人は勉強がどのように役立つのか自分自身で実感しているからこそ、そういう風に認識できるのです。

子どもたちは、大人に比べて、社会の情報量が圧倒的に不足しています。

そんな子どもたちのモチベーションを高めるには、「何のために勉強するのか」、「勉強することで得られる楽しさは何なのか」といったことを、丁寧に教えていく必要があるのです。

「なぜ、定期テストを頑張る必要があるのか」
「なぜ、定期テストが内申点につながり、高校受験に関係するのか」
「なぜ、高校受験を頑張る必要があるのか」
「普通高校へ行った後、大学受験、就活までの道筋」

こういった長い進路の話をするのは、とても骨が折れますし、子どもたちが理解するまでに時間がかかるかもしれません。しかし、遅かれ早かれ、上記のことは子どもたちに納得してもらわないといけませんので、早いうちから根気強く、繰り返し伝えていくようにしましょう。

もし受験を目前にしてから慌てて話してしまうと、受験日までの時間的余裕がなく、勉強の楽しさを教える時間がとれないので、お勧めできません。

「得意!面白い!好き!」

そういった感情が、勉強を含めた、あらゆる行動のエネルギー源になることは、それこそ大人のほうが十分に分かっていることだと思います。

まとめ

保護者様へ知っておいて欲しいことは、ただ叱るだけの言葉では、子どもたちは行動を変えない、ということです。

相手に何かさせたい時は、しかるべき手順があります。

中学生活の早い段階から、上記のような「勉強をすることの意味」について、納得している子どもの方が、日々の勉強へのモチベーションも上がり、成績の伸びも変わってきます。

確かに、最初のテストが悪いとショックになる気持ちも分かりますが、都立高校受験に関していえば、中学三年生までのテストの結果=内申点は、受験とは殆ど関わりがありません。親はドンと構えるようにしましょう。

また、中一最初のテストとは、子どもたちにとって、人生初の「定期テスト」ですので、良い意味での緊張をしています。クラスの雰囲気なども小学生とは明らかに変わっており、進路などの話や、勉強に対する動機づけをしていくにあたっては、このタイミングが最もベストなのです。

ぜひ、保護者様には「自分の子が中三の時に勉強嫌いにならないためには、今どうすればいいのか」を考えて、そこから逆算した行動をとっていって欲しいと思います!(手前味噌の宣伝になってしまいますが、勉強の動機づけに自信がない方は、ぜひビーンズにご相談ください!)

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