まめファミリー/世田谷区議 原田竜馬 「世田谷区から解決したい、子ども・若者の生きづらさ」

まめファミリー/世田谷区議 原田竜馬 「世田谷区から解決したい、子ども・若者の生きづらさ」

2023年4月更新:原田竜馬さんが世田谷区議会議員選挙にて当選されました!この記事は選挙前に執筆・公開されています。これから原田さんとビーンズで色々と企画していくので、お楽しみに!

学習支援塾ビーンズの応援団である”まめファミリー”。

本記事では、そのメンバー原田竜馬が解決したい「子ども・若者の(見えづらい)生きづらさの課題」についてお話しします!

原田 竜馬(はらだりょうま)の自己紹介

■まめファミリー(※)メンバー
※社会人で構成される、ビーンズ応援団のこと

■ビーンズ外での活動
政治家を目指して活動しています!今、世田谷区での活動を中心に頑張っています!
詳しくはコチラをご覧ください。(外部サイトが開きます)

■経歴
1996年生まれ。5歳からずっと下北沢育ち。世田谷区立代沢小学校、世田谷区立富士中学校、駒澤大学高等学校(小中高通じて野球に打ち込む)を経て、駒澤大学文学部社会学科卒業。
大学時代は、主権者教育を行う学生団体ivoteのコアメンバーとして、若者の投票率の向上・若者と政治との距離を近づける活動に参加。
その傍ら衆議院議員の学生スタッフとして活動。
さらに大学を休学し、フィジーでの語学研修後、デンマークのフォルケホイスコーレ(北欧独自の成人教育機関)に留学。
大学卒業後、公共政策系のコンサルティング企業に勤務。その後、衆議院議員の秘書として活動。

世田谷区から解決したい、子ども・若者の生きづらさ

あらためまして。原田竜馬です。今、私は世田谷区で政治家を目指して活動しています。

私がやりたいことを一言で説明すると、子ども・若者が「自分に自信を持てず、何事も挑戦できない」という問題を政治の力で解決することです。

それも、私の地元である世田谷から。

本来、私は

・若者が政治に興味を持ってほしい

・若者が地域や身の回りの生活を良くしようとしてほしい

・若者が一度きりの人生の中で、自らの夢に向けて挑戦してほしい

と思っています。そのために、「子どもや若者の声が社会で反映される仕組みづくり」を目指しています。

それは、私が主権者教育を広める学生の団体に所属して、大学生の頃から与野党国会議員とお話しし、「若者の皆さん、政治に興味を持って選挙に行きましょう!」というメッセージを作り、中学生や高校生、大学生の若者に伝える活動をしてきたことや、デンマークで若者の主権者教育に触れてきた経験が大きく関係しています。

私は家族が政治と関係しているとか裕福だとかということはありません。素敵で明るい家族ですが、ごくごく普通の一般家庭です。

また、私に特別な才能があるわけでもありません。自分の努力量も含めて「もっとやれるはずなのに……(できなかった)」「世の中には全然敵わない人達がいる……」と思うことは、たくさんあります。

でも、「何者でもなく未熟な自分でも色々と出来た。だから、きっと自分以外の若者も色々できるはずだ! 自分の住む地域や身の回りの生活をよりよくするために政治に興味を持ってもらいたい」という想いを私は持っています。

ただ、そんな私の想いが遠く霞んでみえてしまうほど、子ども・若者を取り巻く状況は切羽詰まっています。

世田谷区の「悩める10代」について

「子ども・若者を取り巻く状況」について、まず「世田谷区における小中学生の不登校」というテーマに焦点を当てて説明します。

世田谷区における不登校の小学生・中学生の数は年々増加傾向にあります。

世田谷区 不登校 原田竜馬出典:世田谷区教育委員会  第2次世田谷区不登校支援アクションプラン
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/011/002/d00159857_d/fil/setagayaku_futoukou2.pdf

世田谷区の中学生は、5%……20人に1人が不登校という状況です。
また、世田谷区における不登校の出現率についても、全国平均より高いことが分かります。

世田谷区 不登校 割合出典:世田谷区教育委員会  第2次世田谷区不登校支援アクションプラン
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kodomo/011/002/d00159857_d/fil/setagayaku_futoukou2.pdf

私は、不登校の子どもの数を「子ども・若者全体が自尊心(自己肯定感)を持てているかのバロメーター」であると考えています。

不登校の原因は「不安・無気力」が半数を超えています。
もちろん不安や無気力の背景には様々な要因が考えられますが、「不安・無気力」になってしまう子ども達が多い中、その子どもたちに「政治に興味を持ち、自分の住む地域をよりよくしよう」というメッセージを伝えても意味がありません

日本全体の子どもも若者もしんどい

世田谷区だけではなく、また不登校に限った話でなくとも、日本全体の子ども・若者の自尊心の低下は、もはや見過すことのできない状態です。

…例えば、日本の若者の自殺率は先進国の中でも、飛びぬけて高いです。

日本の自殺率は先進7カ国(G7)で突出して高く、とりわけ若年世代(15~39歳)の死因第1位が自殺であるのは日本だけです

出典:日本財団「第4回 自殺意識全国調査報告書を公開」2021
https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/pr/2021/20210831-61046.html

…例えば、少子化にもかかわらず、小中高生の自殺者数は2022年に統計史上最高を記録しました。

…例えば、ユニセフが2020年に公表した子どもの幸福度に関する報告書(外部リンク)では
「精神的幸福度」はワースト2位(38カ国中、37位)
「生活満足度」もワースト2位
「すぐに友達ができると答えた」子どもの割合もワースト2位

こういうデータは枚挙にいとまがありません。
次に内閣府が行っている日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン計7か国の13歳から29歳までの調査を引用したいと思います。

日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自分自身に満足していたり、自分に長所があると感じていたりする者の割合が最も低く、また、自分に長所があると感じている者の割合は平成25年度の調査時より低下していた。

国立青少年教育振興機構による「高校生の留学に関する意識調査報告書」という”留学”についての調査でも、諸外国の高校生と比べ、日本の高校生の自己肯定感が低いことがみてとれます。

国立青少年教育振興機構 高校生の留学に関する意識調査報告書 -日本・米国・中国・韓国の比較-自己肯定感に関連する7項目では、日本の高校生は、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」「今の自分が好きだ」に対し、「よくあてはまる」「まああてはまる」と回答した割合がいずれも約5割にとどまり、米中韓に比べて際立って低い。一方、「自分はダメな人間だと思うことがある」の肯定率が8割を超え、米中韓に比べて著しく高い。
出典:国立青少年教育振興機構高校生の留学に関する意識調査報告書 -日本・米国・中国・韓国の比較 p36
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/139/File/houkokusyo.pdf

20代もしんどい

ここから、あまり注目されてこなかった20代の隠れた問題について論じます

私は、パッと見は元気そうな大学生・若手社会人たちも、10代と同じくしんどくなっていると考えています。(このあたりは既にビーンズも気づいています。)

私自身がビーンズとの勉強会を含め、多くの大学生・若手社会人と関わってきた自分自身の経験から「悩める大学生・若手社会人」についての課題を強く実感しています。

まずは、ビーンズとの勉強会でよく取り上げられるデータを紹介します。

【データ1】をご覧ください。
これは、大学生に対して、就職先の企業選びのポイントを聞いたアンケートの結果です。

原田竜馬 ザルファ世代 若者政策

2002年卒から2019年卒の大学生まで、「自分のやりたい仕事がやれる仕事(職種)ができる会社」が不動の1位でした。

しかし、20年卒からついに「安定している会社」が1位に躍り出ました……!

リーマンショックのときですら「安定している会社」は3位だったのに……!

考えるべきは、「この安定とは何を意味をしているのか?」という問題です。

リクルートマネジメントソリューションズが発表した【データ2】をご覧ください。
これは、2022年の新入社員を対象とした、「働くうえで大切にしたいこと・理想の職場・理想の上司像」のアンケート結果とそれ以前(前年・5年前・10年前)との比較です。

【データ2 働きたい職場の特徴

ザルファ世代 働きたい職場の特徴

【データ2 上司に期待すること

上司に期待すること

上司に期待することについて、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」がトップ(54.1%)で過去最高(調査 1-図表3)
・ 「職場の人間関係に気を配ること」(32.6%)が過去最高。
・ 「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(44.2%)が 10 年前と比較して 14.0 ポイント UP。
・ 「よいこと・よい仕事をほめること」(32.6%)が 10 年前と比較して 12.9 ポイント UP。
・ 「仕事がバリバリできること」が過去最低(9.5%)。

ここまで出典:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」
https://www.recruit-ms.co.jp/press/pressrelease/detail/0000000377/

最後に、厚労省所管の独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表した【データ3】も見てみましょう。
この20年間の東京都の若者(※)の働き方や意識の変化についての調査結果です。
※25~34歳を対象とした調査なので、年代がちょっと上過ぎるかもしれませんが……

【データ3】

 

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構 労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
https://www.jil.go.jp/institute/reports/2022/0213.html

ここまで引用した【データ1〜3】を見ると、20代の若者は”傾向”として……

・失敗に恐怖を感じやすくて、厳しい意見は聞きたくない。活気があって互いを高め合う環境は失敗が起こりやすく・厳しい意見が飛び交うから嫌。

・理想は、メンバーの意見や考え方に耳を傾け、丁寧に指導してくれる上司がいて、個性を尊重される職場で働きたい。
(「安定している会社」という言葉には、そういった感情も見え隠れしています)

・なにより仕事に情熱はあまりない(できれば仕事はしたくない)……

と推測できると思います。

また、【データ1〜3】を見て、
若者は価値観が多様化しているから、仕事に多くを求めなくなっているのではないか。それはそれでいいのでは
という印象を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

ただ、私の実感としてはイマイチ納得できないのです。

反論がある……というより、「そこで議論を止めていいんだっけ?」という違和感です。

私は、「大事なのは若者が幸せになっているかどうか」だと考えています。

仕事に多くを求めない」こと自体はよいのです

問題は、仕事に多くを求めなくなった若者が、それで幸せになっているかどうかです。

内閣府のデータからは明らかに「ノー」だと言えます。

ここからが本題です。

飛躍しているように聞こえるかもしれませんが、【データ1〜3】から見えることは、

失敗や人間関係の軋轢を極度に怖がるからこそ、他人と深く関わることもできず、仲間ができない

そして、仲間がいないから挑戦もできない

「しかし、社会からは常に挑戦を求められ、しんどくなってしまう」

という大学生・若手社会人の心ではないでしょうか。

自信を失った若者は挑戦しない

もちろん「挑戦」と言っても色々あります。

とはいえ、概念の定義をすることは本稿の目的ではないので、ここでは、挑戦と概念の定義を”今の自分の身の丈を超えた何かを実行すること”くらいで捉えておきます。

まず「挑戦」の代表例として、”留学”を挙げます。

出典:文部科学省「若者の海外留学を取り巻く現状について

このデータを見て驚いたのが、留学する大学生の人数のピークが2004年だったということです。

2004年に大学生というと2023年現在において30代後半~40歳前半……。

ちなみにiPhone(初代)の発売が2007年ですから、iPhone(スマホ)以前の世代が留学という挑戦するピークだったことには、何か示唆的なものを感じました。

外国留学への意識についてみると、日本の若者では、「将来外国留学をしたいと思いますか」との問いに回答した者の割合が最も高かったのは「外国留学をしたいと思わない」の53.2%であり、外国留学を希望する者の割合は、諸外国の若者と比べて最も低かった。(図表12)


出典:内閣府 令和元年版 子供・若者白書(全体版)特集1 日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/s0_1.html

 

留学希望のある者のほうが、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」「得意なことをもっている」「打ち込みたいことがある」に対し、「よくあてはまる」と回答した割合が高い
出典:国立青少年教育振興機構 高校生の留学に関する意識調査報告書 -日本・米国・中国・韓国の比較-p38

……このデータからわかることは何でしょうか?

「得意なことをもっている」「打ち込みたいことがある」ゆえに、「私は他の人々に劣らず価値のある人間である」…つまり自尊心が高い若者が留学するということではないでしょうか。

先述の通り、私は大学時代、フィジーでの語学留学・デンマーク留学をしました。

確かに私も「お金がかかって大変……」「卒業どうしよう」ということは悩んでいました。

が、留学自体は「行きたいし、行く!」くらいにしか考えていませんでした。

また「自分が特別に恵まれていて、なにか特別なことをしている」という感覚もありませんでした。

しかし、データを見るとそうではないことが分かります。

私は少なくとも”自尊心”という面では、恵まれた環境で育ててもらったということを改めて痛感しました。

自信を失った若者は政治に興味を持たない

繰り返しになりますが私は

・若者が政治に興味を持ってほしい

・若者が地域や身の回りの生活を良くしようとしてほしい

・若者が一度きりの人生の中で、自らの夢に向けて挑戦してほしい

と思っています。

そのために、「子どもや若者の声が社会で反映される仕組みづくり」を目指しています。

しかし、データを見ての結論は

・政治に興味を持つ/持たない
・地域の問題を主体的に解決する/しない
・自分の夢にワクワクする/しない 

そういったこと以前の問題が、多くの子ども・若者の間で顕在化していると考えています

そして、自信を失った子ども・若者たちは社会課題を解決したいとは思っていない。今の自国の政治にも興味がわかず、自国の政治を変えられるとは思っていないという仮説を持っています。

それを証明するようなデータを紹介します。

日本の高校生の9割以上が、「日本で暮らすことに満足している」「自分の国が好きだ」と回答した。
一方、「私は国のために尽くしたい」の肯定率は5割未満で、4か国中最も低い。
出典:国立青少年教育振興機構高校生の留学に関する意識調査報告書 -日本・米国・中国・韓国の比較-p39

日本の若者は、諸外国の若者と比べて、政治に対する関心度が最も低く、平成25年度の調査時よりもさらに低下していた。

ここまで引用:

・内閣府 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)第2章 国家・社会関係
https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf/s2-2.pdf

・内閣府 令和元年版 子供・若者白書(全体版)特集1 日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/s0_1.html


全国の18歳~25歳の男女600人に「自身の行動や考え」について複数の質問をしたところ、「多様性は大切だと思う」については、「あてはまる」「ややあてはまる」が80.7%という結果に。

「周囲から浮かないようにしたい」は68.8%と、多様性は大切と思っているものの、自分が突出することには抵抗感があることがうかがえる。

さらに、「人と競争するのが苦手」は71%、「他人にあまり興味がない」は63.7%となった。

また、「世の中の役に立ちたい」については、「あてはまる」「ややあてはまる」が64.7%という結果に。社会貢献への意識がうかがえる。

一方、「自分の判断に自信がある」は「あてはまる」「ややあてはまる」が47%と不安も浮き彫りとなった。


全国の18歳~25歳の男女600人に「日本の政治」に関して複数の質問をしたところ、「政治に興味がある」については、「あてはまる」「ややあてはまる」が43.5%と4割にとどまる結果となった。

「自分が投票しなくても政治は変わらないと思う」は56.8%、「日本の未来に期待をしていない」59%と、政治への関心は高くないようだ。

出典:「Z世代の意識調査」ビッグローブ株式会社 https://www.biglobe.co.jp/pressroom/info/2022/02/220208-1

子ども・若者たちが自信を失っている

自信を失った子ども・若者たちは挑戦(留学~政治参加)しない

以上の傾向は、どんなデータを見ても出てきます。

日本の子ども・若者の心の元気がなくなっているという傾向は明らかです……

ビーンズでは、経済的困窮や健康面での課題を抱えていなくても、また不登校でなくとも生きづらさに悩んでいる10代を「悩める10代」と定義しています。
そして、悩める10代は100万人(ざっくり10代の10人に1人です)であると予想しています。

子ども・若者が抱えるしんどさについては、、ビーンズもまとめてくれているので、↓の記事も是非ご覧ください

ビーンズの記事では、要約すると↓のようなことが説明されております。

学習支援塾ビーンズ 悩める10代※当該記事の中で使用されている画像を抜粋

ここまで、各種データ・ビーンズの「悩める10代」像をお伝えしてきました。

では、私自身が考える子ども・若者のしんどさとはなんでしょうか。
言葉にするのは難しいですが、あえてまとめると……

自分が浮いてしまうのではないか・自分は迷惑な存在なのではないか」という恐怖と不安を抱え、ゆえに自分の無価値さが露呈するかもしれない競争や意見表明はしたくないと考える。

そして、「自分の〇〇が不安」と意識が常に自分に向いてしまい、他人に興味を持てなくなっている。

……これが、私の考える子ども・若者のしんどさのコアの部分だと考えています。

子ども・若者の自尊心を回復するために

子ども・若者への叱咤激励は意味がない?

さて、ここまで子ども・若者のしんどい状況のついてデータを見てひもといてきました。

ここまで読んだ方の中には、

「確かに、色々社会課題もあるかもしれないが、日本社会にはまだまだ可能性がある!なのに社会に絶望するなんて!」

と、若い世代へ憤りに似た感情や、正論を伝えたくなる方もいると思います。
確かに、私も日本社会の長所や美点、可能性を強く感じます。だからこそ政治の道に進もうとしているのです。
(もちろん、仮に可能性がまーったくなくなったとしても、愛する世田谷のためには頑張るつもりですが!)

一方で、こうも言えると思います。
"日本社会には長所や美点も数多くある。可能性もまだまだ眠っている。"

"しかし、子ども・若者はそれらが見えないくらいに疲弊している。"

"子ども・若者の自尊心を最低限回復させない限り、彼らは日本社会の可能性が見えないし、見えないから引き出そうともしない。"
と。

さらに、しんどい状態の子ども・若者を見ると、

「自分の好きなことを見つけて、ワクワクしよう!」

「まずは、小さな成功体験を積んでいこう!」

といった声掛けをしてあげたい!と思った方も多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人でした。

しかし、ビーンズでの勉強会で驚いたことは、そういった大人からのポジティブで愛のある明るいアドバイス、咤激励すら、子どもや若者の状態によっては心を傷つけてしまう場合がある。だから注意しなければいけない……ということを聞いたことでした。
もう少し詳しく説明すると子ども・若者の多くが、大人からの「自分の好きなことをやってワクワクしよう!」というメッセージを……

「自分の好きなことを持つべきなんだ……」

「今、ワクワクできてない私はダメなんだ……」

「成功体験を積まないとダメなんだ……」

という「べき論」・「してはいけない論」として解釈してしまい、逆に彼らが萎縮してしまい、行動しなくなってしまうというのです。

子ども・若者は、社会からの

・「 してはいけない論」:普通から外れてはいけない・人に迷惑をかけてはいけない…etc

・「べき論」:主体的になるべき・学校には行くべき…etc

にがんじがらめに縛られてきたからこそ、リスク回避的になっていると。
リスク回避的にとりあえず何もしないor他者と深く関わらなければ、「あるべき姿になれなかった自分」が周りに露呈する可能性が低くなりますから……(結局、露呈するんですけどね……)

ひるがえって、子ども・若者へ向かって

「仲間なんて勝手にできる!」

「子ども・若者は心が弱いからけしからん!」

「子ども・若者はもっと挑戦しろ・もっと主体的になれ!」

というアドバイス、叱咤激励には違和感を覚えます。

確かに私は同年代の中では挑戦してきたほうかもしれません。またメンタルも強い方だと思います。
政治の世界に飛び込むということは、今後色々な挑戦をし続ける必要がありますが、それも楽しみにしている自分がいます。
しかし、それは当たり前では決してなく、まして私の生まれ持った素質でもなく、
家族、友達、下北沢という地域、広くは世田谷区が、挑戦を楽しめる姿勢・メンタルの強さを育ててくれたのだと思います。

自尊心の回復のカギは「仲間・つながり」

では、子ども・若者の自尊心の回復・向上のカギとは何か……それはずばり「仲間・つながり」の存在だと考えています。

仲間・つながりの存在が挑戦につながるということは、内閣府の「令和3年版 子供・若者白書 子供・若者インデックスボード Ⅰ 子供・若者の意識」からも見て取れます。

居場所の数・相談できる人・自分が困ったときに助けてくれる人が多ければ自己肯定感も上がり、将来へ希望を持ち、挑戦をして、さらには社会貢献をしようとするのです。

このデータは私の肌感覚とも一致します。



図の出典:令和3年版 子供・若者白書 子供・若者インデックスボード Ⅰ 子供・若者の意識
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r03honpen/pdf/index_1.pdf

では、「仲間を増やして、自己肯定感を上げ、将来へ希望を持ち、挑戦をして、さらに社会貢献しようとする」サイクルを阻害するものとは何か……

ビーンズとの勉強会では、子ども・若者たちの「好かれるよりも嫌われないことを優先してしまう問題」がよく挙げられます。

ザルファ世代「好かれることよりも嫌われないことを優先する」学習支援塾ビーンズ 児童精神科医 三木崇弘 学習支援塾ビーンズ 塾長 長澤啓

上記の負の循環、そしてそうなってしまう感情、私自身もよく分かります……

子ども・若者が他人と本気で向き合えない、仲間がないないから自信が持てない。
そして、自信がないからリスク回避的に周りの人や地域に対して、何もしないことが優先される。
何もしないことから、さらに自信がなくなっていく……
という状況が日本の若者に発生しているのではないかと考えています。

私が世田谷区政でやりたいこと

繰り返しになりますが、私は「子どもや若者の声が社会で反映される仕組み作り」を目指しています。
子どもや若者の声が社会で反映される仕組みをつくることで

・若者に政治に興味を持ってほしい

・若者が地域や身の回りの生活を良くしようとしてほしい

・若者が一度きりの人生の中で、自らの夢に向けて挑戦してほしい

この願いは、これからも変わりません。

しかし、ここまでデータで見たように、日本の子ども・若者は、自尊心(自己肯定感)は先進各国と比べ顕著に低く、人間関係に不安を感じており、社会貢献も含め挑戦はしないことが分かります。

こういった子ども・若者に関するデータを見ると、私が本来取り組みたい「子ども・若者の政治参加」を目指す前に、「子ども・若者の自尊心の回復」に最優先で取り組まないといけないのではないか……と考えています。

■私の希望
・若者に政治に興味を持ってほしい

・若者が政治を使って身の回りの生活を良くしようとしてほしい

・若者が一度きりの人生の中で、自らの夢に向けて挑戦してほしい


■子ども・若者の現状
・他人と深いつながりの関係性を構築できず、自信を失い、自らの将来から地域の政治までなにごとも挑戦しない

・その結果、さらに子ども・若者がしんどい状況になる

・しかしながら、「自分の好きなことをやってワクワクしよう!」「自分の好きなことをやってワクワクしよう!」というメッセージでは、却って子ども・若者が委縮する

■まず、私がやること
・私の希望である「若者が政治に興味を持ち、身の回りの生活を良くしようと努力し、自らの夢に向けて挑戦する」を達成するのために、(世田谷で)できることから、子ども・若者の自尊心の回復をおこなう

とはいえ、道のりは厳しいです。

不登校の10代、仕事に悩んで体調を崩してしまう若手社会人といった目に見える課題はまだしも、パッと見は元気そうで、毎日学校に行っている10代、会社に行っている20代の若者が抱える課題は気づきづらいですよね…

毎日学校に行っている10代、会社に行っている20代の若者であっても、しんどい想いを抱えている人は確実にたくさんいる。

でも、彼らは皆「パッと見は元気そう」なのです。

大人(※)からすると「なんで元気そうなのに、そんなに悩んでるの???」となってしまうことが多く、「見えにくい課題」です。
(※私の体感値ですが、35歳以上の方になると、「???」となる確率が高いと思います。)

この「見えにくい課題」をどうやって解決するか。

ビーンズはビーンズメソッドの開発・普及を通じて、「悩める10代100万人課題」の解決を図っています。

一方、私は子ども・若者の自尊心の回復・向上を世田谷区政から取り組んでいきたいと考えています。その方針の一番の基本は、

~してはいけない
~すべき

という雰囲気を極限まで減らし、子ども・若者が(政治以外のことも含め)自分のやりたいことにチャレンジができる文化つくりです。

その第一歩として、子どもや若者が「~べき論」や、「~してはいけない論」に縛られない環境づくり(もちろん、法律と最低限の良識の範囲内で)を進めたいと思います。

では、具体的になにをするか。

私の政治目標について簡単に図示した「竜馬ピラミッド」も載せておきます。(竜馬ピラミッドはビーンズでの勉強会で作成しました!)

ラフ案のため、ここからさらなるブラッシュアップが必要ですが、私が世田谷区政でやりたいことを直感的にご理解いただけるかもしれません……

竜馬ピラミッド 原田竜馬 世田谷区議選

(具体的な政策についてもたくさん書きたいのですが、それはまたの機会に……!)

私とビーンズの関係

ビーンズとの出会い

世田谷区議 原田竜馬

大学時代、政治・行政のイロハを学ぶべく、公共政策コンサルの細川先生の会社でインターンをしておりました。

細川先生がビーンズで授業したり、打合せに行ったりするなかで、ビーンズ代表/founderの塚﨑さんと知り合ったのが、ビーンズと関わるようになったきっかけです。
通っているうちに、いつの間にかビーンズの生徒たちとも仲良くなりました。

そして、ビーンズの中で壁新聞を作っていた生徒の皆さんに取材までされましたね(是非ご覧ください!)

政治家志望のイケメン大学生」というあまりに恥ずかしい(でもちょっと嬉しい)タイトルで記事を作成した、Yくん・Aちゃん・Kちゃん。君たちのことは忘れてないからな!(笑)

ビーンズ塾長 長澤くんとの出会い

原田竜馬 濱崎翔吾 長澤啓 学習支援塾ビーンズ 世田谷区議選⇧ビーンズ戦略顧問の濱崎さん(中央)と、夜中まで私が掲げる政策について話し合った様子。長澤くん(左)だけが元気……

また、私とビーンズの関係には、副代表/塾長の長澤くんの存在も欠かせません。
2018年の初対面での印象は本当に忘れられないですね……
彼、初対面なのにずーーーーっとしゃべるんですよ……。酒を飲めない私を尻目に、長澤くんはガンガン飲むからテンションの差は開くいっぽう……。

同じようなことを、ビーンズ戦略顧問の濱崎くんも言っているので、「やはりそうか」と納得しました(笑)

でも、そこから長澤くんとの腐れ縁が始まり、ビーンズに通うようになったわけです(笑)

代表/founderの塚﨑さんの器の大きさ、人事統括の山本さんの芯がありながらやわらかな性格と人を見る目の確かさ、そして悩める10代にしっかり寄り添うスタッフのみなさんがいるからこそ、長澤くんは長澤くんのままでいられるんですね。

みなさん、今後も長澤をどうぞよろしくお願いいたします…… 変な奴ですけど、悪い奴ではないので!(ん? なんで私が頼んでいるんだ??? まあいいや)

ビーンズに集まる仲間たち

まめファミリー 世田谷区議 原田竜馬 私にとってビーンズは仲間が集まる秘密基地です。

ビーンズには、「悩める10代100万人課題を解決する」というビーンズのミッションに共感した方が毎週のように集まってきます。

外資系戦略コンサル勤務の方・国家公務員の方・ソーシャルグッドな想いあふれる経営者の方・大手法律事務所の弁護士の方(まめファミリーメンバーである弁護士の松井くんや松井くんの先輩などです)など。

皆さん日本トップレベルに優秀で、正義感が強くて熱い20~30代。

そんな皆さんと人生の世知辛さを語り合うだけで夜が溶けることもありますが…… 笑

政策から細かい法律面のアドバイスや行政知識に関するアドバイス、果ては私の演説、チラシのデザインへのフィードバックまで……幅広くご協力いただいております。
本当に心強いサポーターです。

世田谷区議 原田竜馬 ビーンズ戦略顧問 濱崎翔吾 ビーンズ顧問弁護士 松井春樹  ビーンズ塾長 長澤 啓⇧長澤くんと、まめファミリーたちが決起集会に駆けつけてくれました!

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まめファミリー/世田谷区議 原田竜馬 「世田谷区から解決したい、子ども・若者の生きづらさ」

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