学習支援塾ビーンズの授業紹介 ~ 意識の優先順位を探るワーク~
こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。
今日は学習支援塾ビーンズが取り組んでいる授業コンテンツの一つ「意識の優先順位を探るワーク」について紹介したいと思います。
もくじ
意識の優先順位を探るワークとは
「意識の優先順位を探るワーク」は、生徒が日常の中で考えていることや大切にしていることを見つけるためのワークです。不登校・勉強嫌い・昼夜逆転の生活リズムなど、悩みを複雑に持つ生徒は、考えている情報が多過ぎるため、質問をしても「本当の正解」が返ってこない場合があります。たとえば、「どうして学校に行かないの?」と聞いて、その理由をいきなり明確に答えられる生徒は、とても少ないです。そんな時、この「意識の優先順位を探るワーク」を実施していきます。
意識の優先順位を探るワークの手順
やり方はとてもカンタンで、紙とペンがあれば、どこでも実施できます。下記のワークシートのように、左から順々に自分が思いつく形容詞、動詞を埋めていくだけでOKです。
▼意識の優先順位を探るワークのシート
シートの一番右側に絞られた最後の単語こそが「その人が心の底で最も大事にしているキーワード」となります。実際にやってみると分かりますが、人によって千差万別のキーワードが出てくるのが本ワークの面白いところです。そして、結果を見ると、ほとんどの人が意外な表情で驚いてくれます。「自分はじつはこんなことを考えていたのか」と。
▼実際に生徒が実施した結果の一つがこちら
導き出したキーワードを基に、生徒の意識を掘り下げていく
意識の優先順位を探るワークを実施して、最終的に導かれたキーワードを話題にすると、生徒の深層心理に迫っていくことができます。具体的には現状の悩みだったり、じつはやりたいと思っていることなどが浮き彫りになります。
たとえば、ある生徒が本ワークに取り組んでみたところ、最終的に現れたキーワードは「中華料理人」という単語でした。最初は生徒自身も「なんで中華料理人なんだろう・・・」と思っていたのですが、よくよく話を聞いてみると、以下の事実が判明していきました。
▼「中華料理人」がキーワードになった生徒の意識
・料理が好き
・自分で料理することが好き
・数あるジャンルのうち、中華料理が一番好き
・料理をするのは自立したいから
・親や他人に迷惑をかけたくない
・料理を覚えることは自立の第一歩だと考えている
・じつは栄養士に憧れている
「きみはどんなことに興味があるの?」と聞いて、すぐに答えられる生徒は少ないのですが、このようにワークを通して生徒の深層心理に触れていくことで「生徒が本当は思っていること・大事にしていること」などを知ることができ、また楽しく話し合えますので、現状の問題改善に大きく役立ちます。
まとめ
今までにたくさんの生徒に本授業を実施してきましたが、意識の優先順位を探るワークでは、その人の個性が本当に強く出ます。初めは無口だった生徒が、ワークを通すことで「じつは世界を渡り歩いて写真家になりたい」など内心で思っていたことが分かったりしますので、ただ会話をするだけでは得られない、生徒の想いを汲むことができます。
意識の優先順位を探るワークは、紙とペンがあればカンタンにできますので、興味のある方は、ぜひ試してみてください。悩みの有無に関わらず、まだ自分でも気づいていない「隠れた自分の一面」を見つけて、新しい発見があるかもしれません!