「学校に行きたくない…」 不登校の学生さんへビーンズからのアドバイス!
学生のみなさんがうまく学校へ行けない時、
「学校に行きたくない」
「でも、本当は学校へ行かないといけない」
「学校に行けない自分にはもう将来がないのかも……」
そんなマイナスの気持ちがずっとぐるぐるして、気分が悪くなることもあるかと思います。こういう時に大事なことは「自分だけが……」という考え方をしないことです。以下、詳しくアドバイスしますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
「自分だけが……」という考え方はやめよう
学校に行けていない日々が続くと「どうして自分だけ……」という気持ちになることもあります。
しかし、実際には「自分だけ……」ということはありません。不登校の生徒は年々増えていますし、また、学校に登校できていても悩みを抱える学生はたくさんいます。まずはそのことを知っておいて欲しいと思います。
※参考
たとえば、平成28年度の東京都では、中学生は約31万いますが、そのうち約1万2千人は不登校になっていて、「自分だけ」ではないことが分かります。
⇒参考リンク:文部科学省 平成28年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果(速報値)
しかも、不登校の生徒数は年々増えていますので、じつは不登校の子はたくさんいるのです。(小・中学校の不登校児童生徒数を合計すると、なんと14万人を超えます。)
やり直しはできる。前向きな気持ちを持とう
不登校だからといって、将来の進路がすべて真っ暗になるわけではありません。学校に行けていない状態からでも、やり直しはいくらでも可能です。
「最悪は学校に戻れなくても、自分の将来はどうにかなるかもしれない」という気持ちを持って、今の不登校になっている自分自身を、まずは受け入れるところから始めましょう。
「~しないといけないのに」の考えを追及してみよう
不登校になっている時、悩んでいる原因の一つが、
「学校へ行かないといけないのに……」
「勉強しないといけないのに……」
という罪悪感の気持ちだと思います。
この気づきを得たなら、まずは一回、「どうして●●しないといけないのに」と考えているのか、その原因・理由を追及してみましょう。(とくに、ゲームやスマホで遊びながらもそういう悩みを抱く人は、いったん休めて考えてみましょう!)
探ってみよう!
・「~しないといけないのに。~すべき」ということは、誰から学んだ常識?
・「~しないといけないのに。~すべき」ということをしなかった時、いったい自分にどんな不都合がある?
また、この時にもう一つ考えて欲しいことが、「~しないといけないのに」は、本当にクラスの皆が全員、完璧にできていた?ということです。
「本当なら学校で良い成績を取らないといけないのに」
⇒学校に通う皆が本当に良い成績を取っている?
「本当なら試験対策をバッチシやらないといけないのに」
⇒学校に通っていて、皆が本当にバッチシ結果を出している?
「本当なら学校で皆と仲良くしないといけないのに」
⇒クラスの皆が自分以外、本当に全員、だれもが仲良し同士だった?
つらいことがあると、なかなか周りの人たちに目を向けることは難しいです。また、人はつらいことがあっても隠すことが多いので、自分以外の人がつらい状態にあるかどうか、すぐには気づくことができません。
しかし、じつは、学校に行っている子たちも、みんな同じように悩んでいます。小学生ならまだしも、中学生、高校生ともなれば、ほぼ全員、なにかしらの悩みは抱えています。
ですので、「自分だけが~」とか、「~しないといけないのに」という考えには、あまり捉われないようにしましょう。それより大事なことは「今、この瞬間における時間対充実度を上げること」です。
苦しい時は、まずは自分の頑張れることから取り組もう
もし、どうしても学校に行けないなら、一回、考え方をラクにしましょう。
「学校に行けないんだからしょうがない。じゃあ、家にいる時間で何か頑張れることを見つけていこう」
このように、まずは今の自分のやれることから状況改善を進めることが大事です。
苦手な科目があるなら、その勉強に取り組んだり、進路が心配なら、どんな進路があるのか調べてみたり。また、どうしても学校に行けないし、行きたいと思えないなら、「学校に戻らずに将来に就職できる道」を考えるなど、じつは家にいながらも、考えられること、やれることはたくさんあります。
まとめ
今、不安になったり、モヤモヤするのは、学校に行けないことから、自分自身の将来が心配でもあるからです。逆にいえば、将来のことを決めて、自分のやりたいことをしっかり見定めていく、または探していくことにエネルギーを使えるにようになると、かなり気持ちは楽になります。
「こうならないといけない」という思い込みは一回外してみて、まずは「将来、自分がどうなりたいか、そのためにはどういう行動を取っていくべきか」と考えていくところから改善を始めていきましょう!