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教育アドバイス

長期化した不登校・ひきこもりの状況を改善するには「我が家のリアル」を正しく伝えよう!

こんにちは! 学習支援塾ビーンズです。

今日は、学校を長く休んでいる不登校・ひきこもりの子どもの生活習慣や学習状況を改善するためには、「我が家のリアルを子どもへ伝えてみることが大切」、という話をさせて頂きたいと思います。

子どもたちが不登校・引きこもりを長く続けてしまう理由とは

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子どもたちは「べつに学校に行かなくても困らない」

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子どもたちが不登校・引きこもりをずるずると長く続けてしまう理由の一つは、「ずっと家に居ても生活に困らないから」です。

ご家庭によって差はあるものの、不登校・ひきこもりを長く続けている子どもというのは、基本的には、学校へ行かずとも、ゴハンは食べられるし、テレビも見られるし、ゲームもできる状況にあります。そして、たまに親が怒ってきても、適当に受け流しておけば、まあ家を追い出しまではされないだろうと、なかば居直っているのです。

すなわち、子どもたちは「自分が親に可愛がられていること」を無意識に理解していて、「べつに学校に行かなくても生活には困らない」という状況にすっかり慣れてしまっているのです。

「期待をかける親」が子どもを開き直させる

親としては、自分の子どもが学校を休んで、家で漫画やゲームをしてダラダラしている姿を見ると、もちろん心配されることだと思います。

「他の子は学校に行って勉強しているのに、どうして自分の子だけ・・・」と落ち込みますし、他のお子さんに比べて自分のお子さまが置いてかれているような焦りや不安も感じていきます。

やがて、ストレスが溜まり、イライラがピークに達したころ、

「学校はどうするんだ!」
「将来についてどうするんだ!」
「社会は厳しいんだぞ!」
「親はいつまでも元気じゃないんだぞ!」
「なにもしないなら家から出ていけ!」
「20歳になったら家から追い出すんだからな!」

などの言葉を(感情的に)我が子へ向かって怒鳴りつけてしまうことが多いです。

しかし・・・こういった説教は、残念ながらとても効果が薄いです。

私が不登校・ひきこもりの悩みを抱えるご家庭と接してきた経験によると、「親が感情的に怒鳴ることで、子どもが頑張り始めたり、復学するというケース」は、ほとんどありませんでした。

むしろ、「子どもに怒鳴っても、子どもから怒鳴り返されるだけ」だったり、「(親の)わたしたちが怒ったことを境に、子どもとコミュニケーションがとれなくなった・・・」と、さらなる状況悪化の一因になっているケースのほうが多く見受けられました。

いったい、どうして親がいくら怒っても子どもが気持ちを改めないかといえば、子どもたちはどんなに保護者が怒ったり脅してきたりしても「自分が家から追い出されないこと」をちゃんと知っているからです。

親がいくら怒ってきたところで、「とりあえず逆ギレ」して、その場さえしのいでしまえば、結局のところ、家には住ませてもらえるし、テレビも見れるし、ゲームもできるし、ご飯も黙っていれば出てくるし、べつに生きていける・・・ということを習慣のように覚えてしまっているのです。

とくに、今現在、本記事を読まれているような、お子さまの将来を心配している優しい保護者さまの子どもほど、そういった悪い習慣を覚えてしまっている可能性は高いです。

「自分の子どものために何かしてあげたい」という親心を逆手に取って、子どもは「(親は)これだけ自分に対して期待しているのだから、よもや家を追い出ししたりはしないだろう」と無意識にタカをくくっているのです。

・・・とても嫌な見方になってしまいますが、しかし、そういう「子どもが開き直っている状況」になっているご家庭は、残念ながら少なくないのが実状です。

この時、最も大事なことが一つあります。

それは、子どもたちが自分の生活について、「逆ギレしておけば、なんだかんだで生きることができるじゃないか」、というところまでしか理解できていない、という点です。

当たり前のことですが、本当に社会の中で生きていくためには、「逆ギレ一本」だけでやっていけるはずがありません。仕事はもちろんのこと、税金や社会保険、年金の仕組み・・・その他社会のことについて、知っておいてもらわないといけないことが数多くあるのです。

子どもたちは致命的なほどに「我が家のリアル」を知らない

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親がどんなに苦労してお金を稼いでいるのか、子どもたちはほとんどの場合、想像できません。それどころか子どもたちは、家があって、ご飯があって生活できることを「自分たちに与えられた当然の権利」と思っていたりしますし、「もっと余裕のある裕福な家庭に生まれたかった」とさえ考えているかもしれません。

ただ、冷静に考えてみれば、そんな「子どもの生活」が許されるのは、限られた一時の話です。当たり前のことなのですが、保護者も人間である以上、いつまでも元気ではいられません。

それに、社会の状況は目まぐるしく変化していて、なんとなく勉強して就職活動すればOKという時代ではなくなってきています。社会を取り巻く様々な問題に臨機応変に対応できる柔軟な思考力・問題解決力が求められていて、そのハードルも年々上がってきています。つまり、今から相応の努力をしていなければ、大人になってから仕事をしてお金を稼ぐという、(保護者さまにとっては)当たり前の行為すら難しくなってくるのです。

・・・となると、少なくとも、学校にも行かず、勉強もせず、家でだらだらと時間を潰しているだけの状況というのは、一刻も早く改善しないといけません。やはり、親の主張は正しいのです。

それでも・・・困ったことに、子どもたちは聞く耳持たずで、ちっとも親の言うことを聞いてくれないのが現状です。

この時、変えるべきは子どもの態度でしょうか。たしかにそのような見方もできますが、しかし、今、考えてほしいのは、「子どもの態度」と「親の伝え方」、どちらのほうが変えやすいかということです。

いうまでもなく、保護者さまの視点でいえば「親の伝え方」のほうが変えやすいはずです。「子どもの態度」は他人のことでコントロールできませんが、「親の伝え方」は保護者さま自身の意志・努力で自在に変えることができます。

先述しましたように、「親が感情的に怒鳴るだけ」では、子どもは「ただ親が怒っているだけ」としか認識してくれず、ただ反抗するだけのエネルギーを使ってくれません。子どもに自分の将来のことを考えてもらうためには、まずは「我が家のリアル」について、正しく伝えて理解してもらう必要があるのです。

長期化した不登校・ひきこもりの子どもの状況を改善するには「我が家のリアル」を正しく伝えよう!

子どもに伝えるべき「我が家のリアル」とは

子どもたちに伝えるべき「我が家のリアル」とは、具体的には、「子どもたちが生活している、家庭の実情」のことです。

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たとえば、下記のような問題について、子どもへ丁寧に伝えます。

・家庭の収入や負債(給与/年金/借金/家のローンなど)
・親が働ける残りの期間(定年までの年数/再雇用のあてなど)
・親が子どもを支援できる範囲(残りの学費/実家に住ませる残り期間)
・20歳になったら生じる税金の話(国民の義務)

子どもにはお金の話はしないほうが良い、と考える保護者の方は多いかと思います。確かに、小学生くらいの幼い子どもにはちょっと早い話かもしれません。

しかしながら、中学生・高校生のように進路を真剣に考えないといけない・成人まで間もなくという時期に、不登校・引きこもりを長く続けてしまうタイプの子どもには、いっそのこと、お金の話を含めた家庭の実情を切り出してしまうことで、子どもたちに一種の危機感を感じてもらったほうが、結果的にはスムーズに改善することがあります。

もちろん、「そういう話はいつも伝えようとしている。でも、子どもがまるで聞いてくれない」という方も多いかと思いますが、その場合は「伝え方の工夫」が必要になってきます。

「我が家のリアル」を伝える時は「感情的にならずに淡々と話す」

親が子どもに情報を正しく伝える時に大切なことは、「できるだけ感情を隠して、ひたすら淡々と冷静に話す」ということが大切です。

親子の話し合いでは、親が感情的になると、子ども側も決まって感情的になってしまいます。結果、話し合いは進まず、子どもたちは話し合いから逃げてしまいます。

ですので、子どもを怒鳴るエネルギーがあるなら、それよりも意識して無表情に徹した方が、効果的です。なぜなら、子どもは、いつもとは違う、親の静けさにこそ、本気のプレッシャーを感じるからです。

いつもはガミガミするだけの親が、急に静かな表情になって、真面目なトーンで現実をつきつけると、子どもはいよいよ窮地にあることを察します。

(親は自分のことを本気で見捨てようとしているのでは・・・)
(親は自分のことを嫌いになって意地悪を始めたのでは・・・)

そんな風に考えて、子どもたちは「どうして急にそんなこと言うんだ!」というように、さらに感情的になって叫ぶかもしれません。ただ、そのように子どもが親よりも先に感情をむき出しにしたら、すかさず、以下のような言葉を淡々と続けてください。

「私は、親として決してあなたを見捨てたりはしない。ずっと家にいても構わないと思っている。しかし、現実問題として、いずれは独り立ちししないとといけない時期がやってくる。独り立ちする日に向けて、あなたが頑張るというなら、できる範囲で全力で応援する。だから、その間、ただダラダラするのではなく、あなたも社会に出られるよう、自主的に準備をしてほしい。べつに、絶対に学校に行って、絶対に勉強をしろ、というわけではない。ただ、社会へ出た時、あなたが勝負できるもの、仕事にできるものを一つでもいいから身につけるように考えて、動いてほしい」

この時、もし、大学への進路を強く望んでいる保護者さまの場合は、以下のように続けると良いでしょう。

「私はあなたに良い大学に行ってほしいと思っている。それをあなたが望まないなら、大学に行く以外の方法で、『自分がきちんと生きていけるだけの準備』をして欲しい。どういう環境で、どういう勉強をして、どういう仕事をして、どういう暮らしをしたいのか、考えてほしい。親はあなたが決めたことを全力で応援する。そういった信念がないなら、ひとまずは大学の進路を真剣に考えてほしい。そうしないと(事実に基づく理由で)困ることになるのはあなただから」

とにかく、決して、親のほうが感情的にならず、また、考えを押しつけるのではく、一つ一つ根拠を示しながら、伝えるようにしてください。

「我が家のリアル」を話すことで分かってくる「さまざまなタイムリミット」

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「我が家のリアル」を正しく伝えると、子どもには「さまざまなタイムリミット」が見えてきます。それは、「家族の健康」と「お金」です。子どもたちには、この二点について、さらに詳しく説明する必要があります。

私の経験上、不登校・ひきこもりの学生の多くは、「家族の健康」と「お金」のリスクに対する危機感が薄く、かなりのんびりした考え方を持っています。

「家族はいつまでも元気ではない」というタイムリミット

自覚があるないにかかわらず、子どもたちは、漠然と「家族はずっといてくれる」と考えてしまいがちです。これは少なくとも、自分がしっかりした大人になるまではいてくれる、というように都合よく捉えているのです。また、おじいちゃんやおばあちゃんが入院したり、亡くなったりしても、そのお見舞いや葬式は親の仕事であって、自分は子どもだから関わる必要は一切ないと認識していることがほとんどです。

しかし、おじいちゃんやおばあちゃんの亡くなった後に、次にご両親が倒れてしまったとき、その面倒を次に見るのは子どもたちです。そのため、親は、「家族はいつまでも元気ではない」ということをしっかり伝えて、祖父母の面倒を見ることがあれば、子どもを積極的に関わらせて、介護や老人ホーム・葬式の対応・費用などについて、しっかり伝えるようにしてください。

「家族のお金は有限である」というタイムリミット

子どもは「学費」は親がすべて払ってくれると思っていて、そこで思考はストップしています。さらに、裕福なご家庭だと、自分のお小遣いだったり、親が自分のためにやっている「親貯金」は、自分の好きなことに自由に使えるとも思っていますし、なんなら親がいなくなっても、しばらくはそのお金で生活できるだろう、なんて甘い考えを持っていたりします。

もし、子どもが「うちはマンション(持ち家)だし、自家用車もあるし、自分が頑張らなくても生活できるでしょ」と思っているようであれば、ゆくゆくは子どもたちが払うことになる「税金や家・車の維持費」などを伝えて、家や車も維持するためにはきちんとした収入がないと生きていけないという、正しい事実を伝えていってください。

家族の課題を教えることで、子どもに「家族一緒にがんばろう」という気持ちになってもらう

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「子どもはお金について考えるべきではない。とにかく勉強に専念して欲しい」と考える保護者さまもいるかと思います。

しかし、それでは、子どもはいつまでたっても「自分は守られている存在」と認識して、「自立」から遠のいてしまいます。それより、本当に子どもの自立を望むのであれば、「あなたも家族の一員なのだから、家族のことを一緒に考えてほしい」というように、いつまでも子ども扱いするのではなく、対等な一人の大人(家族のメンバー)として扱うことが大切です。案外、中学生・高校生の子どもたちというのは背伸びをしたい年頃ですので、意外にも大人扱いをすることで喜んでくれたりします。

もちろん最初は、子どものほうが圧倒的に情報不足ですので、親が一方的に情報を伝えていく時間になっていきますが、次第に慣れてきたら、「こういう問題が我が家にはあるのだけれど、私たち大人も完璧な解決策があるわけではない。あなたはどうすればいいと思う?」というように子どもへ意見を求めてみてください。

子どもは家庭の問題について、自分の意見を求められることで、家族の一員として頼られている感覚をもち、自分の頭で考えるようになってくれます。そして、子どもが意見を出してくれたら、たとえ誤った意見でも頭ごなしに否定するのではなく、まずは褒めるようにしましょう。

この時、正しさの是非は問題ではなく、「子どもが我が家のリアルな問題について自発的に考えはじめたこと」に意味がありますので、そのことを褒めて欲しいと思います。

「我が家のリアル」を子どもへ伝えるタイミング

「我が家のリアルを伝えるといっても、そんな深刻な話、なかなか話すタイミングが・・・」という保護者の方も多いと思います。確かに、子どもがずっと家にいて、なんだかマンネリとしている状態で、急にキッカケを作るのもなんだか難しいとは思います。

そんな時は、「新年の1月」や「新年度の4月」など、世間全体が「これから気持ちを一新しよう」と思っている時期を狙ってみてください。社会全体が新しい時期を迎える時は、不登校・ひきこもりの子どもたちも、「自分も今の状況を変えないと・・・」と、心の中で思っている場合が多いからです。

もし、どうしても保護者さまで実施することが難しい場合は、ぜひ学習支援塾ビーンズにご相談ください。当塾では、「大人が子どもに伝えにくいけど絶対に知っておいてほしいこと」を教える授業も実施しています。

詳しくは、下記ブログに記載していますので、ご興味のある方はぜひお読みください!

まとめ

学校に行かず、勉強もしない子どもの姿を見ていて不安になる保護者さまの気持ちはとてもわかりますが、だからといって、感情的に怒鳴ってしまっては何も状況は変わりません。そんな時は、「我が家のリアル」を子どもへ正しく伝えて、家族の問題を一緒に考えてくれるように働きかけてみてください。

もちろん、親の立場としては、ご家庭の状況・お金の収入・自分の老後などを子どもたちに話すことで、「親としての威厳にかかわる・・・」という気持ちを抱かれることも分かります。まるで保護者としての自分が無力で子どもに将来を任せざるを得ないというように感じられるかもしれません。

それでも、遅かれ早かれいつかはお子さまも「我が家のリアル」に直面して、考えないといけない時が必ずやってくるのです。そして、その時というのは、もしかすると保護者さまやお子さまが思っているよりも早いかもしれません。

いざという場面になって初めて慌てるよりも、時間の余裕があるときに伝えておいた方が、結局は子どもたちのためになるのです。そして、そういうキッカケづくりを早い段階でスタートしていくことが、お子さまの状況改善にも役立っていきます。

ぜひ、お子さまと向き合う機会を作ってみてもらえればと思います!

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